今日世界中で数多くのデジタル化資料が無料公開されている。本稿では,これらの資料の発見性を高める方策を検討するため,NACSIS-ILL のログに注目し,分析を行った。ILL ログのうち,無料で公開されているデジタル化資料が利用できるという理由で謝絶に至ったログを抽出,案内されている資料を調査した。その結果,無料デジタル化資料はWeb 上の広い範囲に散在し,特に国内では60%程度がNDLSearch・CiNii Articles・J-GLOBAL・J-STAGE の各サイトに加えて検索エンジンで検索すれば発見可能な資料であることがわかった。また,これらのサイトはメタデータ連携が部分的で,収録状況の詳細が明示されていないことがわかり,発見性低下の一つの要因になっていることが示唆された。 / There is now a multitude of digitizedmaterials that
ResearchGate-リポジトリ機能を備えた研究者向けSNS-MyOpenArchive:坂東慶太(ばんどう けいた) 1.はじめに 近年、研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービス(以下、SNS)が注目を集めている。2013年4月にElsevier社に買収された文献管理サービスMendeley(1)、同年6月にMicrosoft創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)などから3,500万ドル(約35億円)を資金調達したResearchGate(2)、1,100万人以上の利用者を抱えるacademia.edu(同時期、ResearchGateは約450万人、Mendeleyは約310万人)(3)などが挙げられる。研究者は、研究者向けSNSをCV(Curriculum Vitae/履歴書)として、或いは国境を越えた共同研究の足掛かりとして積極的に活用している。また、研究者は所属す
Online ISSN : 1347-1597 Print ISSN : 0021-7298 ISSN-L : 0021-7298
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