米ルイジアナ州で6月19日、キリスト教の旧約聖書において神が預言者モーセに授けたとされる10カ条の戒律「十戒」を公立学校の教室に掲示することを義務づける州法が成立した。 この州法には、米国憲法修正第1条(「国教を樹立し、若しくは信教上の自由な行為を禁止する法律を制定してはならない」という条項)に違反するとの批判があり、人権団体は異議を唱えている(6月24日には、市民が州政府を集団提訴した)。 歴史的に「教室での教化」を終わらせるために尽力してきたはずの議会が、今度は自分たちで教化を導入するという皮肉な状況を批判する者は多い。 しかしこの問題には、別の厄介な側面もある。それは、教会と国家を隔てていた壁をなくそうとするときに生じる危険性を浮き彫りにするものだ。 古い格言にある通り、宗教と政治を混ぜ合わせると、政治が生まれるのだ。 ベンチャーキャピタルのGlean Capital創設パートナーで