平日は夫に頼れないから、ほぼワンオペ育児――。筆者の周囲の母親たちからよく聞く話だ。育児と家事の同時進行は赤ちゃんを抱えてひとりでやるのは、かなりきつい。 まず、赤ちゃんをベッドに置くことができない。しばらく抱いて揺らして眠ったように見えても、親の手が離れた瞬間、背中にセンサーがついているかのように泣き出すから、抱いたまま家事をすることになる。慣れた人ならおんぶ紐を使うかもしれないが、慣れない間は「置けない」ことがストレスになる。 ワンオペ育児の大変さは、子どもと向き合うだけでなく、家事もひとりでやらねばならないところにある。片手で子どもを抱いたまま、洗濯、掃除をしているうちに、子どもが泣きだす。オムツを換えてミルクをあげているうちに、洗濯機が洗い物終了のメロディを奏でる。干したりたたんだりして空腹になっても、自分の食べ物は用意している暇がない。 さらに、こういう状態で買い物に行ったり、役