2019年9月8日の夜から9日の朝にかけて関東を通過し、停電や断水などの被害を残していった台風15号『ファクサイ』。 被害は広範囲にわたり、当初の見込みより復旧作業は難航しています。 助けを求める人々のために自衛隊だけでなく、民間企業も立ち上がる中、日本航空(以下、JAL)の支援が注目を集めています。 社員の提案で除雪作業車を有効活用 同月13日、JALは停電と断水が続く千葉県多古町の老人福祉施設2か所に向けて、成田空港から除雪作業車を派遣しました。 この除雪作業車は、普段は空港で航空機のつばさなどに付着した氷や霜を、水や薬剤を噴射して溶かしている特殊車両。積載したボイラーとタンクで、一度に4千ℓの水を沸かすことができます。 そのため、JALは除雪作業車で温めたお湯を浴槽などに給湯し、入所者が入浴できる環境を整えました。 産経新聞によれば、今回派遣された除雪作業車は、まだ薬剤を使っていない