Date: Thu, 17 Aug 2000 13:33:26 +0900 From: 角田幹夫 Subject: [luhmann:01451] 小松「非知のコミュニケーション」 5月に送っていただいた小松丈晃さんの 非知のコミュニケーション──エコロジーのシステム理論──(『社会学研究』67) を、先日やっと読む時間を作りました。 非常に勉強になったのですが、幾つか無駄口を叩きます。 まずは、論旨の中心ではない些事なのですが、 ルーマンによれば、こうしたリスク/危険という区別において問題となるのは、観察することから独立にいわば客観的に存している物事の安全さやリスク性の如何なのではない。そうではなく、各人が未来において生起しうる損害を「どのように(wie, how)」観察したり説明したりしているのかということについての観察がおこなわれるのである。この区別は、もたらされうると見込まれる将来