フォルクスワーゲングループ傘下のPowerCoは1月3日、次世代EV向けバッテリーとして期待される全固体電池の耐久テストを行い、1000回以上の充電後、95%の容量(放電エネルギー保持率)を保っていた、と発表した。 全固体電池は未来の技術であり、バッテリー開発における次の大きなステップと考えられている。この技術には、航続の延長、充電時間の短縮、高い安全性などの特長がある。 今回、米国のQuantumScape社の全固体電池を、PowerCoがテストした。同社の全固体電池は、サンプルテストの要件を大幅に上回り、1000回以上の充電サイクルを完了した。WLTPサイクルの航続が500~600kmのEVでは、これは50万km以上の走行距離に相当するという。同時に、セルはほとんど劣化せず、試験終了時にはまだ95%の容量(放電エネルギー保持率)を保っていた。