今朝の産経新聞一面の「首相を選ぶのは誰か」の欄に、湯浅博特派員が「中国の戦略目的変わらず」と冷静な分析をしている。「これらは中国が『ある意図』をもって、より柔軟な外交戦術を選択した」わけで、「注意を要するのは、戦術が変わっても戦略目的は変わっていない事である」とし、時系列で動きを追った結果、①3月に日中友好団体を呼んで『靖国参拝を止めるように』ゲンメイしたこと、②4月の米中首脳会談失敗、を上げている。つまり、孫子の兵法で言えば、「下策」から「上策」に転じたのだというのである。「日本人は情報工作の『インテリジェンス』にウブだから、実はこの方がよっぽど手ごわいといえる」というのだが同感である。 しかし、湯浅氏が上げた過去の時系列で忘れてはならないことがある。それは、肝心の王毅中国大使が、今年の初めに一時帰国して、一ヶ月間も任地を離れていたという事実である。その間に「どんな対日工作」が中国政府部