名古屋市の河村たかし市長は16日の定例会見で、来年度から市職員の1%強に当たる300人以上を削減すると発表した。局長職の理事15人も廃止して組織のスリム化を目指す。河村市長は「既存組織を簡素で効率的な体制にする」と語った。 従来の職員定員削減計画は今年度で終わったものの、市財政が厳しいことなどから、定員削減をさらに進める必要があると判断した。 11年度以降についても定員計画を策定する方針。 定員の削減は、新規採用数を抑えて実施する。理事は各局おおむね2人ずつ配置されているが、来年度以降は局長職に異動させることを中心に検討しているという。 また、外郭団体のうち市リサイクル推進公社を12年度末で廃止し、地下鉄振興など交通関係3団体を来年4月に統合することも明らかにした。【丸山進】