パリ同時多発テロの発生を受け、米国家安全保障局(NSA)の大規模情報収集活動の暴露で知られるエドワード・スノーデンさんが非難の的になっている。 背景には、テロと暗号を巡る議論があるようだ。 テロ対策の一環として、テロリストたちの動きを政府当局が監視できるよう、暗号化されたネット通信を解読するための「裏口」をつくるべきだ―― そんな声が、米政府内で再燃してきた。 スノーデン事件以降、通信のプライバシー保護の機運が急速に高まったことに対し、パリ同時多発テロをきっかけに、揺り戻しを図る動きのようだ。 そして、今回のテロと暗号のかかわりが注目を集めるきっかけの一つとなったのは、ソニーのゲーム機「プレイステーション4」をめぐる〝誤報〟だった。 ●プレイステーション4とイスラム国 フォーブスはテロ発生翌日の11月14日、「イスラム国のテロリストは、プレイステーション4を襲撃の謀議と計画にどう使った可能