1分1秒を争う外科手術では、患者の出血を即座に止めることが肝心です。 しかし既存の止血剤では止血に長い時間を要するため、もっと迅速な止血手段が求められていました。 そこで、東京大学医学部附属病院 血管外科の大片 慎也(おおかた・しんや)氏ら研究チームは、体液に触れると瞬時に固化する合成ヒドロゲルを開発しました。 大量出血でも速やかに止血できるため、患者・医師双方の負担を軽減できます。 研究の詳細は、2022年3月3日付の科学雑誌『Annals of Vascular Surgery』に掲載されました。