主要生保の2014年4-9月期決算が出そろいました。 今回は保険料等収入で第一生命(連結ベース)が 日本生命を上回ったことに注目が集まっています。 ただ、生保の保険料収入を売上高とみなし、 競争を煽るような報道は、百害あって一利なしだと 私は考えています。 以前のブログで、「売上高」は非常に曖昧な概念であり、 保険料収入は生保の経営陣が最重要と考える指標ではない と書きました。 保険会社の売上高 今回は別の切り口で見てみましょう。 保険料収入は、初年度保険料と次年度以降の保険料に 大別できます(ディスクロージャー誌に開示あり)。 次年度以降の保険料とは、保険料が月払いや年払いの 保有契約、つまり過去にとった契約から発生する保険料です。 第一生命の保険料等収入(単体)は約2.9兆円でした。 このうち、初年度保険料は0.6兆円で、あとは次年度以降の 保険料収入となっています(データは2013年