富山市内に3店舗を展開する焼き肉店「大将軍」が1日、10月から施行された生食用牛肉に関する新しい安全基準を満たしたユッケの提供を始める。 厚生労働省は、新基準を満たしたユッケの提供はこれまで全国で報告がないとしている。 新基準では、卸業者などは小分けしたブロック肉を密封し、湯せんなどで表面を1センチ以上、60度で2分以上加熱することを求めている。店は仕入れた肉の表面を削る「トリミング」をし、客に出す。 大将軍は生肉専用の調理台などを新設。関西地方の卸業者が新基準を満たした肉を扱い始めたためユッケの提供に乗り出した。新基準の対象メニューである牛刺し、牛たたきも用意。 新基準制定のきっかけとなった焼肉酒家えびすの生肉による集団食中毒では、富山県で4人、福井県で1人が死亡した。