[東京 20日 ロイター] 鉄鋼大手2社の2012年3月期業績は、大幅な減益が見込まれている。東日本大震災の影響で自動車を中心とする国内製造業の生産が落ち込み、鋼材出荷が減少するほか、原料価格の高止まりと鋼材価格への転嫁の遅れが足かせとなるため。特に4─6月期は自動車向け出荷の縮小やマージンの悪化などで経常損益が赤字に転落するとの見方もある。ただ下期以降は製造業の生産回復に伴い、各社の業績も改善に向かうとみられている。 4月20日、鉄鋼大手2社の2012年3月期業績は、大幅な減益が見込まれている。都内の鉄鋼集積所で1月撮影(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) 住友金属工業5405.Tについては、11年3月期に持ち分法適用関連会社SUMCO (3436.T)のリストラや鹿島の高炉不調の影響などで利益が圧迫されたため、12年3月期は前期に比べやや持ち直す可能性もある。 トムソ