10月8日、経済協力開発機構(OECD)が「国際成人力調査」*の国際報告書を公表した。OECDのホームページには、“Survey of Adult Skills”(成人の技能に関する調査)と表記されている。ここでの「成人力」は、『今日の仕事や日常生活における成人が必要とする技能の習熟度』を意味しており、読解力(Literacy)や数的思考力(Numeracy)、ITを活用した問題解決能力(Problem solving in technology-rich environments)の3分野で測定し、国際比較を行っている。 同報告書をもとに、日本の調査実施機関である国立教育政策研究所が、日本の調査結果の概要をまとめている。それによると、日本は「読解力」と「数的思考力」のいずれの平均点も参加国の中で1位だ。日本の特徴は平均点の高さだけではなく、スキルのレベルが低い「レベル1以下」の割合が非常