海洋堂が作製したインフルエンザウイルスのフィギュア。外側のオレンジ色の突起がヘマグルチニン、青色の突起がノイラミニダーゼで、薬の耐性や感染の強さにかかわる=大阪大微生物病研究所 大阪大微生物病研究所(微研、大阪府吹田市)が17日、ミュージアムを開館する。保存資料の公開のため、微研1階の約36平方メートルのスペースに設けた。目玉はインフルエンザやSARS(新型肺炎)のウイルスの巨大フィギュア。手がけたのは、動物やアニメキャラクターなどの精巧なフィギュアで世界的に知られる海洋堂(同府門真市)だ。 ウイルスのフィギュアは20〜30センチの楕円形(だえんけい)で実物の100万倍程度。インフルエンザには8本のリボ核酸(RNA)が入り、2種類の突起も忠実に再現してある。 微研広報委員長の野島博教授(分子遺伝学)からの依頼に、海洋堂の担当者は「面白い」。電子顕微鏡で撮影した写真などを取り寄せ、5カ