金沢市消防局の出初め式が8日、金沢市丸の内の金沢城公園で行われた。今年は、「加賀とびの粋に反する」などとしてはしご登りを4割の消防団が辞退する異例の事態となった。 その背景には、昨年の転落事故を受けて、はしご登りに命綱が義務づけられるなど徹底した安全管理下で行われたことがあった。 この日は金沢市消防局員や49の消防団の団員約1300人が参加した。はしご登りの華麗な技や、一斉放水の披露が行われ、集まった約4500人の観客を魅了した。 だが、例年は48分団が同時に行うはしご登りは、今年は28本と少なかった。 昨年6月の百万石まつりではしご登りの最中に起きた転落事故を受け、金沢市消防団連合会が昨年9月、事故の対策案を採択した。新たな対策案により、出初め式では、演技者を8人から10人に増やすこと、難易度の高い「灰吹き」「一本背亀」など4演技は命綱を付けること――の2点が義務づけられた。 同連合会は