週刊ダイヤモンド編集部 【第16回】 2008年07月16日 ボストンのマグロを、築地でセリして 上海の鮨屋で食べる「スシエコノミー」 グローバリゼーションの断面を世界的に普及する“スシ”という切り口から分析した『The SUSHI ECONOMY』がアメリカでベストセラーとなっている。世界14カ国のスシを自らの舌で味わった著者のアメリカ人ジャーナリストに、スシ経済の醍醐味を聞いた。(聞き手/『週刊ダイヤモンド』編集部 大坪亮) 今朝(6月23日)、東京・築地市場内の鮨屋でアジを注文したら「外国人なのに?」と驚かれた。“ヒカリモノ”、英語でブルーフィッシュ(青魚)を外国人は好まないことをその板前は知っていた。 今や鮨はグローバルな料理だが、ネタに対する好き嫌いは各地域でまちまちだ。アメリカ西海岸のカリフォルニアロール(アボカドを海苔で巻いた)は、ブラジルに行くとマンゴー巻きに変わる。