京都市右京区の仁和寺はこのほど、同寺が所蔵する国宝・阿弥陀如来坐像(ざぞう)の20分の1の大きさのフィギュアを作った。立体測量に基づく精巧さが特徴という。昨年9月の台風21号で被災した境内の修繕などに尽力した人に贈るほか、一般販売もしている。 阿弥陀如来坐像は平安時代に同寺建立を発願した光孝天皇の姿を模したと伝わる。フィギュアは1133回忌に合わせ模型製造販売の海洋堂(大阪府)が協力した。縦5センチ、横5・5センチ、高さ11・5センチで合成樹脂に石こうの粉を混ぜたポリストーン製。表面を金色で塗装し、光背の凹凸も忠実に表現している。 同寺では台風21号で国登録有形文化財の宸殿(しんでん)の屋根が破損したり御室桜が倒れたりする被害があった。現在も支援を呼び掛けており、フィギュアは「特別功徳者」に贈る。一般販売(6千円)は金堂納経授与所で行っている。担当者は「寺宝や歴史、文化財をより身近に感じて