岩手山で山体膨張を示す地殻変動が観測され、21日(水)11時に仙台管区気象台は臨時の解説情報を発表しました。今後の活動状況に注意が必要です。 気象台によると岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS連続観測では2024年2月頃から山体膨張を示す地殻変動が観測されており、8月までの変動量は岩手山の火山活動が活発化した1998年の活動初期に観測された変動量と同規模に達しています。 また、黒倉山付近では、2024年5月頃から計数基準に満たない微小な火山性地震が増えていて、7月下旬以降はさらに増加しています。これらのことから、岩手山では火山活動が高まっているとみられ、今後の火山活動の推移に注意が必要です。 今後、火山性地震の増加や火山性微動の発生など火山活動がさらに高まった場合、現在の噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があります。 現在、黒