医療現場などで注目されている「ガリガリ君カップタイプ」 緩和ケア患者向けメニューに取り入れた経緯を話す栄養部長の萬羽さん(左)と管理栄養士の関根さん=熊谷市の県立循環器・呼吸器病センター 緩和ケア患者に、食の喜びを―。赤城乳業(本社・深谷市)の人気アイスキャンディー「ガリガリ君」のカップタイプが医療現場で注目されている。ガリガリ君ならではの歯応えを生む細かな氷片が緩やかに溶け、乾いた口中を潤し血糖値も上げる。嚥下(えんげ)機能の衰えから経口摂取が難しくなる終末期。自らが握るスプーンで再び口から味わう食事として、患者の心と生きる意欲を支えている。