一部地域で水道が復旧し、「ようやくお風呂に入れる」と浴槽を掃除する住民=12日午後2時35分、大宜味村津波(大城直也撮影) 記録的な大雨が降った北部豪雨の爪痕は深く、12日も懸命な復旧作業が各地で続けられた。県道の通行止めなど生活インフラの遮断が続く中、影響は学校現場にも出ている。農業など産業への被害も、いまだ全容が判明していない。ただ、3日間断水が続いていた大宜味村の多くの家庭に水が届き始めるなど、生活再建に向けた歩みは前へと進む。各地からのボランティアが作業に当たり、飲食店は住民に温かい食事を安価で提供した。温かい支援の輪も広がっている。 大雨被害に伴い9日から断水が続いている大宜味村は12日午後10時現在、村津波、塩屋などの15区で水の供給を再開した。3日間の断水に耐えた住民らは「今回ほど水のありがたみを感じたことはない」と喜びをにじませていた。村は残りの区についても、13日以降順次