Rackspaceが、ハイブリッドホスティングを実現するサービス「Cloud Connect」と、サービスレベル管理機能「Critical Sites」を発表した。 米Rackspace Hostingは12月7日(現地時間)、エンタープライズ市場への対応強化に向けてクラウドホスティング関連の2つの新製品を発表した。 「Cloud Connect」は、同社のクラウドサービス「Rackspace Cloud」と専用ホスティングサービスを統合するサービス。Rackspace Cloudのスケーラビリティと費用便益を専用ホスティングサービスの高いセキュリティやコンフィギュレーション能力と組み合わせることで、顧客は要件に合わせて双方を利用できる。顧客は1つのアカウントでやりとりを行い、Cloud Connectインフラ内では帯域幅の課金が生じない。 「Critical Sites」は同社のサポート
Oracle Exalogic登場、Facebookの世界中の処理要求をたった2台のフルラック構成で処理できる:Oracle OpenWorld 2010 Report 米サンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld 2010」は、会長兼CEOであるラリー・エリソン氏の基調講演で始まった。エリソン氏はOracleの定義するクラウドコンピューティングについて解説し、それを実現するための新たな製品として、Oracle Exalogic Elastic Cloudを発表した。 2010年9月19日、米サンフランシスコのモスコーニ・コンベンションセンターにて米Oracleの年次カンファレンス「Oracle OpenWorld 2010」が開幕した。今回は、Sun Microsystemsとの統合後初のOracle OpenWorldであり、Sunがこれまで開催してきた開発者向けイベ
Sunとの融合がOracleの本格的なクラウドビジネス参入を加速する:Oracle OpenWorld 2010 Report 「Oracle OpenWorld 2010」4日目は、再びラリー・エリソン氏が登場して、Oracleのクラウドの優位性と、Sun Microsystemsと融合したことによる効果を力説した。 9月22日、「Oracle OpenWorld 2010」キーノートセッションのステージに、再びCEOのラリー・エリソン氏が登壇した。初日同様、登壇前に、念願だったヨットレースのアメリカズ・カップ優勝を振り返るビデオが流された。ビデオの中で「わたしはアメリカを代表できたことを光栄に思う」とエリソン氏は言う。会場には優勝したチームのクルーが参加し、参加者から大きな拍手を浴びていた。 ハードウェアとソフトウェアが融合したからこその優位性 最初にエリソン氏は、米Appleのスティ
相変わらず攻撃的なベニオフ氏だが、実際にはオラクルのラリー・エリソン氏と親しいこともまた事実。このところ続くエリソン氏との応酬は、もはや“お約束”の感もある。とはいえこのような舌戦(という名のエール交換かもしれないが)を通じ業界、ひいてはユーザーが盛り上がることは、悪くないことだろう 2010年12月7日(現地時間)――米国サンフランシスコで開催された米salesforce.comの年次カンファレンス「Dreamforce 2010」で、基調講演のスピーカーを務めたのは、例年通り、いやそれにも増して戦闘力高めの、同社CEO マーク・ベニオフ氏である。 「われわれはクラウドコンピューティングの伝道者としての役割を果たしてきた」とベニオフ氏は胸を張る。“昔ながらのビジネスモデルを変えたくない、ある程度もうかっているうちは旧来の方法にしがみつきたい”と考えるユーザーに対し、同社はクラウドを選択す
2009年も残すところあとわずかとなった。ここで2009年に発表されたニュースやインタビューを振り返って、特にこの1年で印象的だった技術をとりあげて紹介する。もっともインパクトのある発表を続けたのはGoogleだ。それに日本で一気にシェアを広げ生活を変えたiPhoneも注目される。まだ日本でのコンテンツ展開はないが、来年につながりを見せるデバイスとしてKindleも取り上げておきたい。 1. Google Public DNS GoogleはWebを高速化するという同社の取り組みの一環としてパブリックなDNSサービスを開始した。インターネットに与えた影響としてはもっとも根幹的で関係者を驚愕させた発表だった。すでにその性能は申し分ない。IPアドレスは「8.8.8.8」または「8.8.4.4」ときわめて覚えやすい。今後、DNSの設定は「8.8.8.8」にすればいいという説明も増えるだろう。 し
Salesforce.comは12月7日(米国時間)、ユーザー&デベロッパーカンファレンス「Dreamforce 2010」にて、データベースクラウド「Database.com」を発表した。ここでは、同社のProduct Marketingのディレクター、Andrew Leigh氏に、Database.comとDatabase.comを包括する同社のクラウド開発プラットフォーム「Force.com」の展望について聞いた。 同氏は、Database.comについて、「Database.comはわれわれにとって自然な進化だ。というのも、CRMを最初に提供したが、後にその上の部分のオープン化を行い、今回さらに開発環境を取っ払ってデータベースと直接やり取りできるようにしたという背景があるからだ」と語った。 Salesforce.com Director of Product Marketing A
SAPジャパン 代表取締役社長 ギャレット・イルグ氏 SAPジャパンは12月7日、インメモリソフトウェア「High Performance Analytic Appliance(SAP HANA)」の国内提供開始を発表した。インメモリで動作するBI/分析のためのソフトウェアで、Intel Xeon 7500プロセッサに最適化されたハードウェアに搭載されたアプライアンスの形態で提供される。SAPジャパンの代表取締役社長 ギャレット・イルグ氏は「SAP HANAは4,500億件のデータから数秒で検索可能な破壊的なテクノロジ。これまでの業務アプリケーションのあり方を根本から変える、"faster, better, cheaper(より速く、より良く、より安く)"を実現したイノベーション。企業のTCO削減とROIを劇的に向上させ、ITの使い方を土台から変えるパワーをもつ」と強い自信を見せる。 SA
Intelの日本法人であるインテルは12月7日、千葉県松戸市立小金中学校において、同校1年生を対象に技術者など工学系専門職への興味関心を高めることを目的とした体験型授業を行った。 特別授業の会場は同校の体育館。普通の教室だと120名の生徒が入らないという理由もあるが、その他にも理由がある。それは後ほど 同授業は文部科学省が推進する早期工学人材育成事業の一環で、同社としても3年目の取り組みとなる。小金小は全校生徒697名で、そのうち約240名が1年生。授業は午前120名と午後120名と2回に分けて行われ、報道陣には午後の授業が公開された。 まずは授業の開始にあたり、インテルの人事を担当するジェフ・ルピナッチ氏が開始の挨拶を述べた後に、生徒達にインテルという会社を知っているかどうかの確認を行った。同社の社名を知っている生徒は約半数程度ながら、今、同社がTVなどで流しているCMを流すと、あの会社
ソフトバンクテレコムは12月8日、企業向けクラウドサービスでGoogleと提携したことを発表。自社の企業向けクラウドサービス「ホワイトクラウド」にGoogleの「Google Apps for Business」を追加し、「ホワイトクラウド for Google Apps」として2011年2月1日から提供を開始する。 ソフトバンクテレコムは今後、「ホワイトクラウド」の主力サービスとしてGoogle Appsを販売。サービス内容を順次拡充し、月額または年額による契約形態にて顧客にサービスを提供する予定。 また同社はソフトバンクモバイルから発売されるAndroid 2.2搭載スマートフォンと同サービスを組み合わせたサービスも提供予定としており、とりわけ中堅企業を主なターゲットとして拡販する。 今回の協業では、ソフトバンクテレコム側は専任組織を編成することで販売やマーケティング、テクニカルサポー
Salesforce.comの年次ユーザー&デベロッパーカンファレンス「Dreamforce 2010」が12月6日(現地時間)よりスタートした。年を重ねるごとに拡大を続ける同カンファレンスだが、今年の参加者はおよそ3万名、うち基調講演の参加者は1万4,000名と、プライベートカンファレンスとしては最大級にまで成長した。 7日に行われた最初の基調講演では、会長兼CEOを務めるMarc Benioff氏が同社にとって6番目となるクラウドサービス「Database.com」を発表した。同サービスは、あらゆる言語、プラットフォーム、デバイスで利用可能なクラウドデータベースだ。 Salesforce.com 会長兼CEO マーク・ベニオフ氏 同社は毎年Dreamforceで大きな発表を行うのが常だが、今回も期待を裏切らなかった。同社にとって最後の牙城とも言えるデータベースのクラウドサービスに踏み切
SAPジャパンは2010年12月7日、インメモリー技術を利用してデータ処理を高速化するソフトウエア「SAP High-Performance Analytics Appliance(HANA)」を発表した。SAPのERP(統合基幹業務システム)などのビジネスアプリケーションのトランザクション用データベース(DB)や、分析用のデータウエアハウス(DWH)の処理の高速化を狙う。 SAPジャパンのギャレット・イルグ社長は「これまでバックエンドのシステムからデータを取得して利用したい場合は、バッチ処理の時間を待つ必要があった。これはリアルタイムの情報を必要とする現実の業務と合っていない。HANAを利用すれば、バッチの時間を待たずに業務に必要な情報を適切に取得できる」と強調した。 HANAの特徴はDBのレプリケーションエンジンを搭載し、「OLTP(オンライントランザクション処理)のデータであってもリ
台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.(TSMC)は,TSV(Si貫通ビア)を用いて半導体チップを3次元積層する,3次元LSIの量産化に向けた取り組みを発表した(講演番号2.1)。TSVや再配線層,マイクロバンプなどの要素技術を使って,半導体チップと300mmウエハーを3次元積層したモジュールを作製し,3次元積層技術がデバイスの性能や信頼性に与える影響を評価している。TSMCは28nm世代以降で3次元LSIを量産化する意向であり,「我々の既存の製造技術で3次元LSIを実現した今回の成果により,量産へ大きく前進できた」とする。早ければ,ここ1~2年以内に量産に乗り出す公算が大きい。
2010年12月10日に,ソニーとシャープはそれぞれ,国内で電子書籍配信サービスを始め,同サービスに対応する端末を発売します。同じ日のスタートで,まさに真っ向からの対決となります。しかし,両社の事業は似て非なるものといえます。 まず,そもそも事業のコンセプトが異なります。ソニーが発売する端末「Reader」は,「読書好きのユーザーに向けた読書専用機」(同社)と位置付けており,ディスプレイには電子ペーパーを搭載します。一方,シャープが発売する端末「GALAPAGOS」は,液晶パネルを搭載した,いわゆるタブレット端末で,2011年春をメドに映像や音楽などエンタテインメント系コンテンツの配信も始める予定です。 そして,ユーザーの立場からすると,使い勝手の面で大きく異なる点があります。それは,無線通信機能の有無です。今回,国内で発売するReaderは無線通信機能を備えておらず,パソコンを介して書籍
12月7日、アイシロン・システムズ(以下、アイシロン)は都内で「ユニファイドスケールアウト ストレージ」に関する勉強会を開催した。EMCの買収計画により業界からの注目を集める同社が、改めて立ち位置を明らかにするイベントとなった。 スケールアウトNASの強みを再確認 アイシロンは、容量とパフォーマンスを並列的に増やせるスケールアウトNASのパイオニア。勉強会の冒頭、日本法人の代表取締役社長のティム・グッドウィン氏は、アイシロンの最新動向について説明した。 昨年から黒字化を実現したほか、強固な財務体質や好調な第3四半期の売り上げについてもアピール。顧客に関しては「10年前はアイシロンのようなストレージは必要なかった。しかし、非構造データが急増し、1PB以上のお客様も増えてきた。こうしたお客様は容易な管理を求めている」と分析。「以前からメディア&エンタテインメントの分野が強かった。米国ではライフ
昨年発表のChatterは無料版を提供へ さて、CRMをSaaS(Software as a Service)で提供するサービスから始まったセールスフォースだが、その後にクラウド上でユーザーが開発したアプリケーションを実行するForce.comを開始するなど、クラウドサービスの拡充を進めている。昨年開催のDreamforce'09の基調講演では、4つ目のサービスとして社内向けのTwitter型サービス「Chatter」を発表し、ソーシャルアプリケーションの自前での提供も始めた。 このChatterはSalesforce CRMやForce.comのユーザーであれば追加コストなしで利用できるが、今回の基調講演では新たに「Chatter Free」の開始が発表された。Chatter Free」は、2011年2月に開始する予定のサービスで、セキュリティ機能などが充実した上位エディションは1ユーザ
Cellの実力、おそるべし PS3がずらりと1760台並んでいるわけではないと思いたい。そういえば、以前の記事では2500台調達したはず……残り740台はどうしたんだろう…… 以前紹介した「アメリカ空軍が2500台ものPS3を調達した理由とは?」の続報です。 海外の複数ニュースサイトが伝えるところによると、このたびアメリカ空軍は正式に、PS3を使ったスーパーコンピュータが完成したと発表したとのこと。「Condor Cluster(コンドルクラスタ)」と呼ばれるこのスーパーコンピュータは、合計1760台のPS3と168台のゼネラルプロセッサーで構成されており、秒間約500テラFLOPSの演算が可能だそうです。 この処理速度は、現在北米最速と言われるスーパーコンピュータ「Jaguar」の3分の1以下(「Jaguar」は秒間約1750テラFLOPSの演算が可能)。しかし、コンドルクラスタの最大の
Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来(前編):「ラブひな」170万ダウンロード突破の衝撃(1/4 ページ) 漫画家の赤松健氏が主宰する広告入り漫画ファイル配信サイト「Jコミ」が話題だ。無料で公開された「ラブひな」は、1週間あまりで累計170万ダウンロードを突破。なぜ今この取り組みが注目されているのか? 赤松健氏へのロングインタビューを敢行した。 “漫画屋”赤松健に迫る 漫画家の赤松健氏が主宰する広告入り漫画ファイル配信サイト「Jコミ」が話題となっている。初回のタイトルとして投入された『ラブひな』は、公開から1週間あまりで累計170万ダウンロードを突破。かつて一世を風靡(ふうび)した大人気コミック、かつ無料であるとはいえ、メジャー週刊誌の部数並みの数をこの短期間で達成するというのは極めて異例である。 ITmedia eBook USERでは、週刊連載と並行して「Jコミ
クラウドコンピューティングへの関心が高まっているが、導入の大きな障害が依然として残っている。一部の業界観測筋は、データのプライバシーとセキュリティに対する企業の懸念を踏まえ、企業がパブリッククラウドを選択するかどうかは疑問だとしている。企業のIT部門は、不安が解消されるまで社内クラウドを自社で展開することを選ぶのだろうか。 関連記事 期待と不安は雲のよう? セキュリティから見たクラウドとの付き合い方 調査結果から見る中堅・中小企業のクラウドセキュリティに対する懸念 アマゾン、セールスフォース、MS……、クラウドキープレーヤー5人がクラウド導入の今を語る クラウド導入の障害は、2010年9月に米国ラスベガスで開催された年次カンファレンスHosting & Cloud Transformation Summitの重要なテーマだった。2つのパネルディスカッションで、専門家がクラウドのセキュリティ
時代の新たな要件に対応するべく開発 世界最大のストレージベンダーとして、ハイエンドからローエンドまで幅広いストレージ製品のラインアップをそろえるEMC。 そんな同社が2009年4月に発表した最新のハイエンドストレージ製品が「Symmetrix VMAX」(以下、VMAX)である。EMCでは同製品と、「Symmetrix DMX」シリーズの最新版「Symmetrix DMX-4」(以下、DMX-4)の2製品を提供している。DMX-4は既にハイエンド分野で高い実績を持つ製品だが、一方のVMAXはDMX-4と何が違い、どのようなユーザーニーズをターゲットにしているのだろうか? エンタープライズ向けストレージ製品を紹介する連載の第4回は、EMCジャパンのVMAXを紹介する。 Symmetrix VMAX これまでの連載 ストレージ階層の仮想化・自動化を実現する「Hitachi Virtual St
At Amazon, we strive to be Earth’s most customer-centric company where people can find and discover anything they want to buy online. Amazonは6日(米国時間)、新しいWebサービス「Route 53」を発表した。「Route 53」はAmazonの提供するDNSサービス。Amazonが提供しているAmazon EC2、Amazon Elastic Load Balancer、 Amazon S3などのWebサービスに対するDNSサーバとして活用できることはもちろん、通常のDNSサービスとして活用できる。高稼働および低レイテンシのDNSサービスであると同時に、DNSの設定変更を世界中の信頼できるDNSサーバに対して通常の設定であれば60秒ほどで反映できる
ルネサス エレクトロニクスと米Green Hills Software(GHS)は12月8日、リアルタイム制御に適したCPU仮想化技術に対応する基本ソフトウェアおよびソフトウェア開発環境の共同開発に合意したことを発表した。 この共同開発により、ルネサスは、多様な制御処理をリアルタイムで高速に実行する仮想化ソフトウェアの効率的な動作およびソフトウェア開発環境のユーザビリティ向上に必要な付加機能の開発を行い、V850をCPUとするマイコンへ導入する計画。 またGHSは、既存のV850対応のコンパイラ、デバッガなどを含む統合開発環境「MULTI(マルチ)」を、複数のアプリケーションを独立かつ同時に同一のCPU上で動作させることができる同社製のリアルタイムOS「INTEGRITY(インテグリティ)」などの仮想化対応ソフトウェアに対応させる移植を行うこととなる。 今回開発するソフトウェア開発環境によ
産業技術総合研究所(産総研)と東京大学、住友化学、物質・材料研究機構(NIMS)による研究チームは、Siプラットフォーム上III-V族半導体チャネルトランジスタ技術の開発に関する共同研究において、III-V MOSFET実用化に向けた3つの基本技術、「極薄チャネル形成技術」、「メタルS/D形成技術」、「高移動度界面制御技術」を開発したことを明らかにした。2010年12月6日〜8日かけて米サンフランシスコで開催されている半導体デバイスに関する国際学会「IEDM 2010」において3つの論文として発表された。 1つ目は「極薄チャネル形成技術の開発」。MOSFETの微細化に伴い漏れ電流が増大する問題を解決する構造として、薄いチャネル構造が期待されている。研究チームは、基板貼り合わせ技術を利用して、極薄チャネルIII-V-On-Insulator(III-V-OI)基板を開発。作製した極薄チャネル
東芝は12月6日、同社が開発を進める20nmプロセス世代以降の低消費電力・高性能LSIの実現に向けた次世代トランジスタ構造の候補である立体構造トランジスタ「ナノワイヤトランジスタ」において、歪み印加技術によってオン電流を従来比58%向上できることを実証したことを明らかにした。同成果は、12月6日から米国・サンフランシスコで開催される半導体デバイスに関する国際学会「IEDM 2010」で、12月8日(現地時間)に発表される。 ナノワイヤトランジスタは、トランジスタのチャネル部がナノメートル級の細いワイヤ形状のシリコンからなるトランジスタ(MOSFET)。細線状のチャネルをゲートが取り囲む構造のためにゲートによる制御性能が向上して、短チャネル効果によるオフ時リーク電流の抑制が可能という特長を有する。その一方で、オン電流が低いため、同社ではオン電流を向上させるための技術開発を進めており、2010
米Microsoftは現地時間2010年12月7日、次期ブラウザー「Internet Explorer(IE)9」に新たなプライバシー保護機能「Tracking Protection」を搭載すると発表した。Webサイト間で共有される個人情報に制限をかけ、オンライン行動を追跡されないようにできる。 この機能は、Webサイト閲覧中に外部サイトへ送られるデータの種類や、送信を禁止する外部サイトを指定し、個人情報が複数のWebサイトに共有されることを防ぐ。Webサイト閲覧履歴などユーザーのオンライン行動を非公開にし、行動ターゲティング広告の配信を拒否するといった対応が可能になる。 データ送信を禁止するWebサイトは「Tracking Protection List」と呼ぶリストに記載し、IE9へ登録する。このリストは、ユーザー自身で作ったり、公開されているリストをそのまま利用したりできる。Micr
コンピュータ・ネットワーク局編集委員、木崎 健太郎=日経ものづくり編集委員、目次 康男=日経コンピュータ記者、高野 敦=日経ものづくり記者 『クラウドものづくり』は、製造業を支える方々に向けた新しいメディアである。発刊の意図は、ピーター・ドラッカーが日本の製造業に抱いていた「ある懸念」への反証を探ることだ。その懸念とは何か。そもそも「クラウド」と「ものづくり」にいかなる関係があるのか。クラウドものづくり編集会議の模様を公開する。 木崎(健太郎=日経ものづくり編集委員、元日経ものづくり編集長) 日経ものづくりと日経コンピュータ、日経情報ストラテジーの3誌が協力して、『クラウドものづくり』という新しいメディアを出すことになりました。その第一弾に掲載する特集記事の内容をここで議論したいと思います。 谷島(宣之=コンピュータ・ネットワーク局編集委員、前日経コンピュータ編集長) その前に質問。「クラ
「顧客企業がクラウド基盤を構築するための“痛み”を取り除く」。米マイクロソフトでサーバー製品のマーケティングを統括するボブ・ケリー氏は、こう方針を語る。施策は二つ。米HPと共同開発する「プライベートクラウド専用機」と、富士通などと共同開発する「Windows Azureアプライアンス」だ。顧客企業の利点と、開発の課題を聞いた。 マイクロソフトは今年1月、ヒューレット・パッカード(HP)との間で、クラウドコンピューティングに関する提携を発表した(関連記事)。具体的にどんな取り組みを実施するのか? HPとの戦略提携は、非常にユニークな取り組みだ。まず、両社がHyper-VとSystem Centerの技術に深くコミットし、将来のプライベートクラウド構築の基盤技術として活用していく。そしてこれらの製品や技術とハードウエアを垂直統合したスタック(システムを構成する製品の層)を、両社で開発する。Wi
2010/12/07 米HPによる3PARの買収が最終決定してから2カ月。日本の3PAR事業も、12月1日付けで日本HPに移管されたという。3PARはHPのストレージ事業をどう変えるのか。日本HPが12月6日に実施した記者説明会で、米HP Storageマーケティングディレクター、クレイグ・ヌネス氏は「3PARは、HPのストレージ事業におけるメインストリーム製品になる」と話した。 ヌネス氏は3PARのマーケティング担当副社長を務めていた人物。買収に伴い、HPのストレージ事業全般を担当するマーケティングディレクターになった。ヌネス氏は@ITの質問に対し、「HPは(3PARが対象としている)ミッドレンジ、ハイエンド分野(のブロックストレージ)に弱かった」と認めた。 「HPはストレージ市場全体では世界ナンバー1で、サーバでもナンバー1だ。しかし外付けストレージではナンバー3。これはHPの経営陣に
SAP、4600億件のデータを数秒で分析可能なBIアプライアンス:全データをメモリ上に展開することで実現 SAPジャパンは12月7日、リアルタイム分析アプライアンス製品「SAP High-Performance Analytic Appliance」(HANA)の出荷を開始したと発表した。SAPジャパン Co-innovation Lab Tokyo イノベーションデザイン&デベロップメント担当 馬場渉氏は、「10倍~数十倍にデータを圧縮した後にすべてのデータをメモリ上に展開することで、高速な検索・分析スピードを実現した。米国の事例では4600億件の実データを数秒で検索・分析できており、なおかつそのハードウェアコストは4000万円程度だと聞いている。これは従来の数分の1に収まるコストで、圧倒的なROIを実現できる点が特徴だ」と説明した。 HANAは、独SAPが5月に発表したリアルタイム分析
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