4月1 フラーレンの生合成経路解明 Kroto,Smalley,Curlらのチームによってフラーレンが発見されてから、すでに四半世紀近くの歳月が流れています。しかし60個もの炭素がどのようにしてああも見事な球状にまとまるのかは、長いこと謎に包まれてきました。 このほど、フランスのC. Soixanteらのグループから、ついにこの経路を全て解明したという報告がなされました(Nature 418, 2091 (2008))。彼らはフラーレン生産菌Socceromyces Balleusのゲノム解析を行い、フラーレン生合成に関わる遺伝子を全て単離することに成功したのだそうです。 この菌の体内で、まずC30のスクアレンが2分子縮合し、炭素60個分の長い鎖ができます。ここにフラーレン合成酵素複合体が作用し、まずメチル基がアルデヒドに酸化されます。これらは分子内でアルドール縮合し、さらに数段階にわたる
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