【カイロ和田浩明】エジプト外務省は19日、イスマイル駐シリア大使の召還を決めたと発表した。すでに米欧やペルシャ湾岸のアラブ諸国も大使を引き揚げている。シリアではこの日も各地で弾圧が続き、反体制団体「シリア革命総合委員会」によると、北部イドリブ県を中心に少なくとも13人が死亡した。 エジプト外務省によると、召還の決定は帰国したイスマイル大使と協議したアムル外相が下した。アラブ連盟は12日の閣僚級会合でアサド政権との外交関係凍結を決定していた。反体制派によると、シリアではイドリブ県やアレッポ県、中部ホムス市などで武力弾圧が継続している。