ＡＰ通信は、米国のジミー・カーター元大統領が２９日（現地時間）に亡くなったと伝えた。１００歳だった。１９７７～８１年の在任中、ソ連との緊張緩和を図ったが、７９年にはイランで革命が起きると、米大使館が占拠されて職員が人質になった。救出作戦が失敗に終わると、再選を目指した８０年の大統領選では、共和党のレーガン大統領に敗れた。大統領退任後も、米非営利団体「カーター・センター」なども通じて、平和や人権状況改善に関する活動で世界各地を訪れ、２００２年にノーベル平和賞を受賞した。ＡＰはカーター氏の業績を紹介する映像を公開した。大統領就任式での宣誓に始まり、１９７９年４月の労働者のデモ、第２次オイルショックによるガソリン価格高騰、２００２年のノーベル平和賞授与が紹介されている。ソ連のブレジネフ共産党書記長、エジプトのサダト大統領、イスラエルのベギン首相、キューバのカストロ議長とも会談している。大統領選では再選はできなかったが、０４年のインタビューでは 「若くしてホワイトハウスから身を引いて良かった」と笑みを浮かべていた：映像ＡＰ、カーター・センター、MARANATHA BAPTIST CHURCH