ち
1 五十音図タ行の第2音。硬口蓋の無声破擦子音[tʃ]と母音[i]とから成る音節。[tʃi]
2 平仮名「ち」は「知」の草体から。片仮名「チ」は「千」の全画から。
[補説] 「ち」は、古くは歯茎の無声破裂子音[t]と母音[i]とから成る音節[ti]であったが、室町時代末にはすでに[tʃi]と発音されていた。
ち
ち【乳】
ち【値】
ち【千】
ち【地】
読み方:ち
[音]チ(漢) ジ(ヂ)(呉) [訓]つち
〈チ〉
1 天に対して、下方に広がる土地。大地。「地下・地球・地形・地軸・地質・地上・地図/大地・天地・陸地・驚天動地」
2 一定の土地。場所。「地域・地価・地区・地帯・地点・地方/外地・各地・基地・現地・耕地・産地・借地・生地(せいち)・整地・宅地・敵地・転地・当地・平地・僻地(へきち)・墓地・余地・領地」
3 よって立つところ。身分や立場。「地位・地歩/見地・門地」
〈ジ〉
1 大地。土地。「地獄・地所・地震・地面/田地・路地・露地」
3 加工する前の土台をなすもの。「地金(じがね)/生地(きじ)・紺地・下地(したじ)・素地・無地」
4 本性。もちまえ。「地力(じりき)/意地・意気地(いきじ・いくじ)」
[名のり]くに・ただ
ち【地】
ち【▽家】
ち【×弛】
読み方:ち
⇒し
ち【▽徴】
読み方:ち
⇒ちょう
ち【▽徴】
ち【恥】
ち【×智】
読み方:ち
[人名用漢字] [音]チ(呉)(漢)
2 物事を理解する能力。「智慧(ちえ)・智能/叡智(えいち)・奸智(かんち)・才智・明智」
[補説] 「知」と通用する。
ち【池】
ち【治/▽持】
読み方:ち
〈治〉⇒じ
〈持〉⇒じ
ち【治】
ち【▽父】
ち【痴〔癡〕】
ち【痴/×癡】
ち【知】
読み方:ち
[音]チ(呉)(漢) [訓]しる
1 物事の本質をしる。対象を心に感じ取る。「知覚・知識・知命/感知・察知・周知・熟知・承知・認知・未知・予知」
3 相手を理解し、つきあう。しりあい。「知音(ちいん)・知己(ちき)・知遇・知人・知友/旧知・辱知」
4 物事を見抜く力がある。理解する能力。ちえ。「知恵・知者・知能・知略/英知・奸知(かんち)・機知・故知・才知・人知・世知・頓知(とんち)・無知・理知・良知」
ち【知/×智】
読み方:ち
1 物事を認識したり判断したりする能力。知恵。「—・情・意」
2 (智)《(梵)jñānaまたは、梵prajñāの訳》仏語。事物や道理を識知・判断・推理する精神作用。また、真理を観ずるところの智慧や、悟りの意にも用いる。
ち【稚】
ち【×笞】
ち【×笞】
ち【▽箇/▽個】
ち【緻】
ち【置】
ち【致】
ち【×茅】
ち【血】
読み方:ち
1 動物の血管内を流れる体液。血液。血潮(ちしお)。「赤い—」「—が出る」→血液
[下接語] 悪(あく)血・生き血・産(うぶ)血・膿(うみ)血・返り血・黒血・毒血・生(なま)血・古血・悪(わる)血(ぢ)鼻血
ち【質】
読み方:ち
⇒しつ
ち【▽路/▽道】
ち【遅〔遲〕】
読み方:ち
[常用漢字] [音]チ(漢) [訓]おくれる おくらす おそい
〈チ〉
1 進み具合がぐずぐずしている。おそい。「遅疑・遅速・遅滞・遅遅・遅筆/巧遅」
2 予定の時間を過ぎてしまう。おくれる。「遅延・遅刻・遅配」
〈おそ〉「遅寝・遅番」
ち【×鉤】
ち【×雉】
ち【▽霊】
ち【×馳】
ち 【血】
ち
ち
ち
チ(※「千(せん)か」)
斎
姓 | 読み方 |
---|---|
斎 | ち |
池
姓 | 読み方 |
---|---|
池 | ち |
ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 10:04 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2022年4月) |
平仮名 | |
---|---|
文字 | ち |
字源 | 知の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-33 |
Unicode | U+3061 |
片仮名 | |
文字 | チ |
字源 | 千 |
JIS X 0213 | 1-5-33 |
Unicode | U+30C1 |
言語 | |
言語 | ja |
ローマ字 | |
ヘボン式 | CHI |
訓令式 | TI |
JIS X 4063 | ti, chi |
アイヌ語 | CI, TI |
発音 | |
IPA | t͡ɕʲi̞ |
種別 | |
音 | 清音 |
かな | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仮名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
濁点つき
半濁点つき
|
ち・チは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第4行第2段(た行い段)に位置する。清音の他、濁音(ぢ・ヂ)を持つ。
概要
- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音「い」から成る音。子音は、次の通り。
- 清音「ち」: 舌の前部を上歯茎の後ろから硬口蓋近くの範囲に付けて離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す無声破擦音。国際音声記号では無声歯茎硬口蓋破擦音[t͡ɕ]または無声後部歯茎破擦音[t͡ʃ]として記述される。どちらかと言えば[t͡ɕ]が近く、[t͡ʃ]としては英語など他の多くの言語の場合との差異が大きい[要出典]。「ち」は、破擦音であるだけでなく、調音点もタ行の他の音と比べて大きく外れている。「ち」もかつては「た」「て」「と」(及び「つ」)に近い調音点で発音する破裂音の[tʲi̞]であったが、中世以降現在の音に変化した。その後、音韻としては近代において外来語の表現として復活したが、これは現代においては「てぃ」「ティ」又は、「し」「シ」等で表記される事が多い。
- 濁音「ぢ」: 有声音。現代標準語では「じ」と弁別されず、音韻的・音声的に同一音。詳細はぢ、及び四つ仮名の項を参照。
- 五十音順: 第17位。
- いろは順: 第8位。「と」の次。「り」の前。
- 平仮名「ち」の字形: 「知」の草体
- 片仮名「チ」の字形: 「千」による
- ローマ字
- ち: chi。訓令式などではti
- 点字:
- 通話表: 「千鳥のチ」
- モールス信号: ・・-・
- 手旗信号:7→逆2
ち に関わる諸事項
- [tʲi̞]が[t͡ɕʲi̞]に転じた正確な時期は定かでないが、室町時代末には既に[t͡ɕʲi̞]が定着していたと考えられている[1]。
- 「ちや」「ちゆ」「ちよ」などの字音表記は平安時代中期以前にも見られるが、一音節の拗音であるかは定かでない。鎌倉時代には「ちゆう」と「ちう」、「ちよう」と「てう」「てふ」の間の混同が見られ、この頃には「ちゅう」「ちょう」の拗長音が成立していたと考えられる。「ちやう」は室町時代末には「ちよう」の類の拗長音に近づき、江戸時代には発音上区別が無くなった[1]。
- 室町時代末の切支丹(キリシタン)文献では舌内入声を "bet"(「別」)のように記したものがあり、当時「ち」と記した字音には母音を伴わないものもあったと考えられる[1]。
- や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。GHQ占領期以来、後続するや行の文字は小さく書く。これは捨て仮名と呼ばれる。
- 「ち」の調音点は、拗音の「ちゃ、ちゅ、ちょ」と同じであり、音声面では「ちゃ行に属する」と言える。「ちゃ、ち、ちゅ、チェ、ちょ」は国際音声記号では、[t͡ɕä/t͡ʃä], [t͡ɕʲi̞/t͡ʃʲi̞], [t͡ɕu/t͡ʃu], [t͡ɕe/t͡ʃe], [t͡ɕo/t͡ʃo]と表せる(「チェ」は和語・漢語にない音であるため片仮名で表記した。例外:感嘆詞・舌打ち音の表記「ちぇっ」)。
- 漢字の部首「夂部」の部首名は、「夂」の漢音から単に「ち」、または「ちかんむり」と呼ばれることがある。
- 漢字の部首「黹部」の部首名は、「黹」の漢音から単に「ち」と呼ばれることがある。
脚注
関連項目
ち
出典:『Wiktionary』 (2021/12/05 03:20 UTC 版)
発音
名詞: 血
ち【血】
語源
発音
成句
翻訳
- アムハラ語: ደም (am) (däm)
- アルバニア語: gjak (sq) 男性
- イタリア語: sangue (it) 男性
- 英語: blood (en)
- カンバ語:〔マチャコス方言〕nthakame
- キクユ語: thakame (ki)
- ギリシア語: αίμα (el) (aíma) 中性
- サンスクリット: रक्त (sa) (rakta-) 中性, रुधिर (sa) (rudhira-) 中性, लोह (sa) (loha-) 男性, शोणित (sa) (śoṇita-) 中性
- スウェーデン語: blod (sv) 中性
- スペイン語: sangre (es) 女性
- タイ語: เลือด (th)
- タガログ語: dugo (tl)
- タラスコ語: iurhiri
- チェコ語: krev (cs) 女性
- 中国語: 血液 (zh) (xuèyè)
- 朝鮮語: 피 (ko)
- ツォツィル語: ch'ich', ch'ich'elil
- ドイツ語: Blut (de) 中性
- トルコ語: kan (tr)
- ハンガリー語: vér (hu)
- ビルマ語: သွေး (my) (sve")
- ヒンディー語: रक्त (hi) (rakta), खून (hi) (khūna), रुधिर (hi) (rudhira), लहू (hi) (lahū), लोहू (hi) (lohū), शोणित (hi) (śoṇita)
- フランス語: sang (fr) 男性
- ベンガル語: রক্ত (bn) (rakta), রুধির (bn) (rudhira), লোহ (bn) (loha), শোণিত (bn) (śoṇita)
- ポーランド語: krew (pl) 女性
- ポルトガル語: sangue (pt) 男性
- マラーティー語: रक्त (mr) (rakta) 中性
- モンゴル語: цус (mn) (tsus)
- ラトヴィア語: asinis (lv) 女性 複数
- リトアニア語: kraũjas (lt) 男性
- リンガラ語: makilá (ln)(クラス6)
- ロシア語: кровь (ru) (krovʹ) 女性
名詞: 千
ち【千】
派生語
名詞: 茅
ち【茅】
- ちがや。
派生語
名詞: 乳
ち【乳】
派生語
助詞
ち
漢字
関連項目
名詞:血
ち【血】
語源
発音
室町時代以前
- ↗てぃぃ
室町時代以降
- ↗ちぃ
名詞:千
ち【千】
名詞:茅
ち【茅】
- ちがや。
名詞:乳
ち【乳】
接尾辞
ち
千
堃
血
衁
「ち」の例文・使い方・用例・文例
- 駅近くの本屋で彼女と待ち合わせた
- ということは私たちは同い年ということですね
- 子どもたちが公園のあたりを走り回っている
- 私の点数は平均よりちょっといいぐらいだ
- 上記の点に再度立ち戻ることにしましょう
- その知らせはたちまち広まった
- 彼が不意に私たちの話に口を挟んだ
- その女は私たちのお金を持ち逃げした
- うちの校長は学生とよく会ってくれる
- 私たちの出会いはまったくの偶然でした
- 子どもたちは皆疲れていたので自発的に床に就いた
- あちこちの痛み
- 自分の落ち度を認める
- 彼は私に気づいて帽子を持ち上げてあいさつした
- 被告人は容疑のうち2つについては無罪となった
- 先生は生徒にきちんと行動するように注意した
- 活気に満ちた通り
- うちの息子はまだちゃんと足し算ができない
- うちの子はまだ足し算がうまくできない
- 私たちの先生は博士という称号で呼ばれている
ちと同じ種類の言葉
「ち」に関係したコラム
-
個人投資家が株式投資を行う場合、証券会社を通じて株式売買を行うのが一般的です。証券会社は、株式などの有価証券の売買をはじめ、店頭デリバティブ取引や有価証券の管理を主な業務としています。日本国内の証券会...
- >> 「ち」を含む用語の索引
- ちのページへのリンク