楽天則本昂大投手(33)が27日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨んだ。7年契約7年目となる来季の年俸は、現状維持の3億円プラス出来高払いで更改した。12年目の今季は先発から抑えに転向。54試合に登板し、3勝4敗、32セーブ、4ホールド、防御率3・46をマークし、自身初となる最多セーブのタイトルも獲得した。

来季もクローザーとしてチームを勝利に導くつもりだ。「僕個人としては後ろで投げたい思いはありますけど、確約されたポジションではない」と強調。「(鈴木)翔天と藤平と、ほかにも宋、酒居だったり、加治屋も入ってくるんで、特に翔天と藤平には負けたくないんで、その辺と争って抑えをつかみ取って来シーズンもやりたい」と力を込めた。

転向1年目から32セーブを挙げたが、自身の中で設定した数字にはわずかに届かなかった。「僕の心の中では33が1つ目標ではあったんですけど、そこには届かなかった。松井裕樹の抑え1年目には届かなかったのが、僕の中では悔しさもあるので、まずはそこを追いつけ追い越せでいきたいですし、あらためて『松井裕樹ってすげえな』って思いました」と語った。

ともに投手陣を引っ張ってきた田中将が自由契約となる。則本は「僕も聞いた時は正直すごくびっくりしたので、全く聞いてなかったので。そこは田中さんの野球人生なんで、選択したことは応援したいというか、まだ野球を辞めるわけではないので、どこかしらの球場でお会いできると思うので、そこは楽しみにしたいなと思う」と話した。(金額は推定)

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