2010年12月3日にNASAから新陳代謝やDNAでリンの代わりにヒ素を用いる事ができるバクテリア(GFAJ-1)が見つかったと言う発表があったが、Science誌に公表された複数の研究で、やはりリンが存在しないと生存できず、またDNA内のリンが砒素で置き換わったりはしていないと分ったとPOPSCIが伝えている。
DNA内に砒素が無いと主張しているチームに、当初からGFAJ-1が砒素をリンの代わりにしていると言う説を批判していたコロンビア大学のRosie Redfield氏がいる所が、科学的に健全な粘着質な気質を感じて面白い。GFAJ-1の発見者であるWolfe-Simon氏は、もっと研究がいる、実験のために細胞を潰すと砒素が低下するかも知れないとコメントしているが、素人目に見ても敗色濃厚なようだ。Redfield氏らの主張するように、ヒ素を構成要素としていると言うよりは、ヒ素に耐性があると考えた方が妥当なようだ。
ワクワクしていたのに残念だが、こうやって分析結果の誤りが訂正されていくのは、科学として健全だと思う。次の大発見に期待したい。
0 コメント:
コメントを投稿