第八十五回:「面倒くさい」を探す
今日は2023年2月7日です。昨日もコラムを書きました。今日もコラムを書きます。2日連続でコラムを更新するのは何気に2020年9月の20日、21日以来だったりします。かなりレアです。まぁ「超不定期連載」をうたっているので、たまには連続で更新しても良いですよね。そんな与太話をしたところで、今回のコラムもゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある八十五回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
「面倒くさい」を探す
です。
今回もITと関係ない……と言いたいところですが、今回はITネタのつもりです。
ここ最近「このままだとAIにお仕事を取られちゃいそうだなぁ(--;」とドキドキしている私が、私なりに「こんなことを頑張ればAIが普及してもやっていけるかな(--?」と現時点で考えていることを書いてみます。
ちなみに「現時点で」を強調しているのは1週間後には違うことを考えているかもしれないからです。
明日は明日の風が吹く。
なお、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は
これからの時代は「課題解決」よりも「課題創造」が重要になってくる……かなぁ?こないかなぁ?個人的には、くると思うんだけどなぁ
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
あと、今回のコラムは雑談よりの内容です。
ゆるい気分で書くために最近マイブームの「ほろよい ライムジントニック」を飲みながら書きます。
飲み屋で話す与太話みたいなものなので、誤字脱字があったり論理展開がおかしくても生暖かい目で見守ってあげてください。
私のお仕事観
最初に私のお仕事観を紹介させていただきます。
過去のコラムを読んでくださった方はご存知かもしれませんが、私のお仕事観は
仕事とは「問題解決」である
です。
「お腹が空いた」「のどが渇いた」「寒い」「暑い」「退屈だ」「寂しい」「あそこに行きたいけど遠い」などなどなど、何らかの問題や課題を解決して対価をいただくのがお仕事だと思っています。
ほんで、私はIT業界でシステム開発だったりIT用語辞典を作ったりをやっているので
誰かの「面倒くさい」を解決する
のが私のお仕事だと思っています。
最先端の研究とかをやっている人は違うかもしれませんけどね。
私がお仕事で作るシステムは業務システム系が中心です。
ぶっちゃけですね。
システムなんてなくても、その気になれば全部、人の手でやれます。
ただ、それって、すんごい面倒くさいじゃないですか。
だから人間様の代わりにコンピュータさんにやらせます。
そのためにプログラミングなり何なりして人間様のお仕事をコンピュータさんに押し付けるのが私の(システム開発系の)お仕事です。
「人手でやるのが面倒くさいよ~」を解決するお仕事ですね。
IT用語辞典も考え方は同じです。
専門外の人は特にそうだと思うのですが、カタカナや横文字がいっぱいの説明を読み解くのは面倒くさいじゃないですか。
そこで私が代わりに横文字いっぱいの説明を読み解いて、専門外の人でも読む気がなくならない文章に翻訳します。
「横文字いっぱいの説明を読み解くのが面倒くさいよ~」を解決するお仕事です。
AI怖い
私は私のお仕事を
誰かの「面倒くさい」を解決する
と定義しています。
現在は
1.システムを作る
2.IT用語辞典を作る
を中心にやっています。
ただですねぇ。
これって近い将来、AIさんに奪われちゃいそうな気がするんだよなぁ(--ゞ
システム開発の話で言えば、昔は自分たちでソースコード(人間語で書いたプログラムの元ネタ)を書くのが当たり前でした。
今では(個人的には、まだまだ発展途上だと思っていますが)「ノーコード開発」なんて呼ばれている、ソースコードを一切書かないでプログラムを作るやり方があります。
より技術が進歩すれば、最終的には「こんなシステムが欲しい!」と言うだけでAIさんがプログラムを作ってくれる時代が来るんじゃないかな~と思っています。
IT用語辞典もそうです。
学習素材は必要ですがAIさんが人間様顔負けの絵を描ける時代になりました。
文章もAIさんが良い感じに作ってくれるように、なり始めています。
まだ大丈夫そうな気はしていますが「将来的には文章力でも負けそうだなぁ(--;」と思っています。
AIさんはインプットのスピードが桁違いでしょうからね。
あくまで私の肌感覚ですが「私が今やっているお仕事は将来的にはAIさんができるでしょ」と思っています。
おーまいがっ!<( ̄◇ ̄;)>
AIを下僕にしたい
私は、私が今やっているようなお仕事は将来的にAIさんに奪われると思っています。
私は私のお仕事を
誰かの「面倒くさい」を解決する
と定義していましたが、それはAIさんがやってくれそうです。
それじゃー私は何をやりましょうね(--?
……というのをチマチマ考えていて思い付いたのは
誰かの「面倒くさい」を見つける
です。
仮にシステムをAIさんが作ってくれるようになったとしても「こんなシステムが欲しい!」というのは人間様から発信されるはずです。
AIさんが「多分、君はこんなシステムが欲しいはずだから作ってあげるよ」とゼロの状態から提案してくれるようになるのは、まだ先でしょう。
ほんでもって人間様は何が面倒くさいか自覚していないことが多々あります。
画期的な新商品を使ってみて「わー、便利!こんなに楽チンなの?」と感じた経験をしたことがある人は多いはずです。
これは、自分では面倒くさいと思っていなかったけど実際には面倒くさかったわけです。
哲学的な言い回しになってしまいますが「これは便利だ」と自覚した時点で「それまでが不便だった」と認識する結果になります。
そうです。
人間様は、まだまだ自分たちの「面倒くさい」に気付いていません。
ということで私は
みんなが自覚していない「面倒くさい」を人間様が掘り起こして、その解決はAIさんに委ねる
という未来を妄想しています。
ちょっとカッコ付けた言い方をすると
企画は人間様がやって、実現はAIさんにお願いする
です。
さらに技術が進歩すれば、人間様の行動をAIさんが統計的に分析して「ニンゲンタチヨ、コンナコトガ メンドウクサイヨナ?カイケツシテヤル」とか言ってくれるようになるのでしょうけどね。
さすがに、そのころは私も引退している気がするので気にしないことにします。
プログラマは怠惰であれ!
私は私のお仕事を
誰かの「面倒くさい」を解決する
と定義していました。
「面倒くさい」を解決するのをAIさんがやってくれるようになったら
誰かの「面倒くさい」を見つける
ことをお仕事にするつもりです。
ただ、ちょっと思ったのですがね。
誰かの「面倒くさい」を見つけるのって今のお仕事にも活かせそうですよね?
よく言われるプログラマの三大美徳は「怠惰」「短気」「傲慢」です。
これはプログラミング言語「Perl」の生みの親であるラリー・ウォールという方が提唱したらしいです。
ラリー・ウォールさんが意図した内容とは少し違うのですが、私も「プログラマは怠惰であれ!」と思っています。
プログラマは面倒くさがってナンボです。
「面倒くさい」を解決するのがお仕事なのですから「面倒くさい」に対して敏感であるのは良いことです。
だから、もしあなたがプログラマを目指しているのであれば常に「面倒くさい」を探してください。
「面倒くさい」に敏感になってあげてください。
特にIT系は、同じ結果を得るのでも、いろいろなやり方があります。
簡単なところで言えば、パソコンで文字をコピーするときに
1.マウスを右クリックして「コピー」を選ぶ
2.Ctrlキーを押しながら「c」のキーを押す
のどちらを選ぶか?とかですね。
思考停止して条件反射的に「2」を選んではいけませんよ。
右手でマウスを握りつつ左手にマグカップを持っている状態であれば、マウス操作だけで完結できる「1」の方が面倒くさくありません。
あるいは、そうですね。
HTML(ホームページのファイルを作るときに使う、ファイルの書き方ルール)を知らない人はゴメンなさいな例示になりますが
<a href="column84.html" target="_blank">昨日もコラムを書きました</a>。今日もコラムを書きます。
と書いてあるところから「<a href="column84.html" target="_blank">」と「</a>」を消すとします。
あなただったら「<a href="column84.html" target="_blank">」と「</a>」のどちらを先に消しますか?
「どっちだって同じじゃん!」と思うかもしれませんけどね。
私は絶対に「</a>」を先にします。
理由は「<a href="column84.html" target="_blank">」を先に消して「</a>」を消し忘れたときは、パッと見で「</a>」の消し忘れに気付けないからです。
昨日もコラムを書きました</a>。今日もコラムを書きます。
のように閉じタグ(</a>)だけがある状態のときは閉じタグ(</a>)が表示されません。
パッと見で
昨日もコラムを書きました。今日もコラムを書きます。
のようになります。
一方「</a>」を先に消して「<a href="column84.html" target="_blank">」を消し忘れたときは「<a href="column84.html" target="_blank">」の消し忘れに気付けます。
<a href="column84.html" target="_blank">昨日もコラムを書きました。今日もコラムを書きます。
のように開きタグ(<a href="column84.html" target="_blank">)だけがある状態のときは次のタグがある場所かページの最後まで全部リンクになるからです。
パッと見で
昨日もコラムを書きました。今日もコラムを書きます。
のようになります。
いかがでしょう。
「</a>」を先に消した方が、消し忘れがあったときにパッと見で気付きやすいです。
「</a>」を先に消した方が、消し忘れがないかの確認が面倒くさくないですよね。
このように、同じ結果を得るのでも、いろいろなやり方です。
ちょっとしたやり方の違いによって面倒くささが変わります。
だから「面倒くさい」に敏感になりましょう。
あなたが思っている以上に、あなたのお仕事には「面倒くさい」が隠れています。
「良い意味で」という枕詞が付きますけどね。
面倒くさがれば面倒くさがるほど、あなたのITエンジニアとしてのスキルは上がりますよ。
まとめ
今回は
「面倒くさい」を探す
というテーマで好き勝手に語ってみました。
私は今まで自分のお仕事を
誰かの「面倒くさい」を解決する
と定義してやってきました。
AIさんが賢くなるにつれて「面倒くさい」を解決するのはAIさんがやってくれるようになるはずです。
それに伴い、私のお仕事は
誰かの「面倒くさい」を見つける
に変わっていくでしょう。
これからの時代は「課題解決」よりも「課題創造」が重要になってくる……かなぁ?こないかなぁ?個人的には、くると思うんだけどなぁ
と思っています。
また「面倒くさい」を見つける力を鍛えることは今のお仕事にも役立ちます。
特にIT系は、同じ結果を得るのでも、いろいろなやり方があります。
やり方の違で面倒くささが変わります。
「面倒くさい」に敏感になって、良い意味で怠惰になることで、ITエンジニアとしてのスキルが上がるはずです。
プログラマは面倒くさがってナンボ!
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。