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No.89 電脳獣ディアブロシス

登録日:2022/02/06 Sun 05:19:00
更新日:2024/10/19 Sat 10:08:21
所要時間:約 3 分で読めます




《No.89 電脳獣ディアブロシス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/サイキック族/攻2800/守1200
レベル7モンスター×2
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手のEXデッキを確認し、その内の1枚を選んで裏側表示で除外する。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。
(3):相手のカードが裏側表示で除外された場合に発動できる。
裏側表示で除外されている相手のカードの数だけ、相手のデッキの上からカードを裏側表示で除外する。


《No.89 電脳獣ディアブロシス》とは、「COLLECTORS PACK 2017」で登場した遊戯王OCGのカードである。
ナンバーズ」のカテゴリーに属しているが、遊戯王ZEXAL本編には登場していないOCGオリジナルのナンバーズである。

ちなみに「COLLECTORS PACK 2017」で他に収録されたナンバーズはこの四枚。

概要

ナンバーズカテゴリーに限らず遊戯王全体でも唯一無二の個性を持ったカードである。

(1)は相手のEXデッキを覗き、どれか一枚を裏側表示で除外する効果。
葬れる枚数は一枚だけとはいえ、再利用方法に乏しい「裏側表示で除外」という除去方法しかも対象を自分で選べるのは素晴らしいところ。
起点になるカードやピン刺しした制圧役カードを狙い撃ちできると、その後の勝負を優位に運ぶことができる。

(2)は戦闘破壊したときに、墓地のカードを一枚裏側表示で除外する効果。
《No.89 電脳獣ディアブロシス》の攻撃力が2800と高めなのでトリガーは満たしやすい。
まっとうな墓地メタとして見ると《D.D.クロウ》より遠回りなので(3)のトリガーや数増し程度の認識に留めておきたい。


(3)がこのカードの目玉となる効果。
相手のカードが裏側表示で除外されることを条件に、「裏側表示で除外された相手のカード」の枚数分だけ
相手のデッキのカードを上から裏側表示で除外してしまうデッキ破壊効果。

遊戯王において少々目立たない「デッキ破壊」戦術を行うカードであり、
しかもデッキのカードを「裏側表示で除外」するので、相手の墓地肥やし等を恐れる心配もない
(墓地送りタイプのデッキ破壊が戦術としてどれだけ不安定かは、アニメで鼻毛デッキ真ゲスが証明している)。
それどころか「裏側表示で除外」されたカードの再利用手段は極めて少ないため
相手のデッキのキーカードを裏側表示で除外できれば、相手の戦力はガタ落ちする。

(3)のトリガーは《No.89 電脳獣ディアブロシス》自身の効果で満たすことができ、また除外枚数も稼ぐこともできる。
とはいえチマチマと相手のデッキを除外するのも手粘なので
真面に運用するなら、《No.89 電脳獣ディアブロシス》以外のカード効果で「裏側表示で除外された相手のカード枚数」を増やす必要がある。
逆にいうと《百万喰らいのグラットン》や《機巧蛇-叢雲遠呂智》、《強欲で貪欲な壺》など
裏側表示で除外するカードを相手が積極的に使用していた場合は、意外なメタカードとして機能する。

(3)の効果は「相手のカードが裏側表示で除外される」トリガーさえ満たせば相手ターン中でも発動できるので
先に挙げた相手のカードはもちろん、相手ターン中にこちらの効果で裏側表示で除外できるとデッキ破壊が捗る。
例えば相手の手札一枚を裏側除外する罠カード《光の封札剣》は、発動条件も無く腐りにくいので相性が良い。


ただし(3)の効果には大きな注意点が一つある。
それは「相手の裏側除外カードの枚数がデッキの枚数を上回っている場合、そもそも《No.89 電脳獣ディアブロシス》の(3)を発動できない」こと。
《強欲で貪欲な壺》はヒネた見方をすると「デッキの枚数を12枚減らす」効果になり
40枚デッキで《強欲で貪欲な壺》を二回使った場合は《No.89 電脳獣ディアブロシス》のデッキ破壊が不発になってしまう。
そのため《強欲で貪欲な壺》のメタカードとは一概に言えない部分がある。


他にこのカードの欠点は「レベル7モンスター×2体」と召喚難度が高いこと、そして盤面干渉能力が殆ど無いこと。
メイン/EXデッキを削って弱体化させる効果を、デッキ破壊以外の用途で使う場合は
「相手の戦力を減らして、これからの相手の動きを制限する」用途になる。
これは「劣勢の時には使えず、自分が相手より優位の時に使えるダメ押し効果」になるのだが、
このダメ押し役を「召喚難度の高いモンスター」に任せるのは些かズレていると言える。
そもそも今のご時世、《No.89 電脳獣ディアブロシス》より容易に召喚出来てダメ押し役をこなせるモンスターも少なくない。

普通のデッキでランク7モンスターを使う場合は、星の数だけアドバンテージを稼ぐ宇宙船等が優先され
残念ながら用途の狭い《No.89 電脳獣ディアブロシス》が割り込める余地は少ない。
しかし良くも悪くも尖った性能を持ってはいるので、《No.89 電脳獣ディアブロシス》を軸に据えた【デッキ破壊】を作ってみるのもいいだろう。

といった評価だったのだが、このカードの登場から約5年後の2022年にクシャトリラというテーマが登場。
詳しくはあちらの項目に譲るが、このテーマ「ランク7」軸で「サイキック族」を中心としており「裏側除外」に関連する効果を多く持ち、挙げ句の果てには「赤と黒を基調としたデザイン」というモロにこのカードとマッチしたテーマである。
このベストマッチ具合から「クシャトリラはこのカードの存在から逆算して生まれたテーマである」なんて説が割と信じられていたりする程。

しかし、カードが裏側除外される度にメインモンスターゾーンか魔法罠ゾーンの1つを使用不能にする《クシャトリラ・シャングリラ》と相性が良すぎてしまい、平気で相手のメインモンスターゾーン2〜3箇所封鎖、最大展開で5箇所全て封鎖と言う対話拒否の極みの様な光景を生み出してしまったためか、海外では2023年6月5日に禁止カードに指定される羽目に。
遊戯王マスターデュエルでも2023年10月10日にクシャトリラの追加カードが登場すると同時に禁止カードとなる。

唯一使用可能なOCGでは《No.89 電脳獣ディアブロシス》ではなくクシャトリラ本体に規制が入って環境から消えたためか、クシャトリラが緩和されない限りは禁止指定される事はないと思われる。

余談

カード名からすると、種族はサイバース族でもよかったように見受けられるが
あくまでZEXALの世界にイグニス達はいないからサイバース族のNo.は存在しないということなのだろう。

「電脳獣」という単語にて、10年以上前に発売された国民的ゲーム最終作のラスボスを思い出した人もいたとか。


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最終更新:2024年10月19日 10:08