◆大相撲 ▽春場所4日目(12日、エディオンアリーナ大阪) 元大関で西三段目21枚目の朝乃山(高砂)が2連勝を飾った。東同21枚目の川村(鳴戸)を寄り切った。危なげなく勝利したが「落ち着いていけたとは思うけど、しっくりは来てない。ちょっと上…

◆大相撲 ▽春場所4日目(12日、エディオンアリーナ大阪)

 元大関で西三段目21枚目の朝乃山(高砂)が2連勝を飾った。東同21枚目の川村(鳴戸)を寄り切った。危なげなく勝利したが「落ち着いていけたとは思うけど、しっくりは来てない。ちょっと上体が高い。相撲内容はこれからもっと良くしていきたい」と課題を口にした。

 昨年7月の名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがを負い、3場所連続で全休。4場所ぶりに土俵に上がった今場所は、初日(9日)に東同22枚目の天(錣山)から236日ぶりの白星を挙げた。「いろんな方から、おめでとうと連絡をいただいた。師匠(高砂親方=元関脇・朝赤龍)が(宿舎に)帰ってきてあいさつした時も『おかえり』という言葉をいただいた。うれしかった」と、反響の大きさに感謝した。

 取組前、「朝乃山」のしこ名が読み上げられると、場内にひときわ大きな歓声が響く。「今日も声援がうれしかった。そういった意味ではこの年(31歳)で戻って来れたなっていう気持ちもあるし、半年ぶりの本土俵で、この緊張感の中で相撲を取れることが実感できている」。土俵に立てる喜びを感じながら、残り5番も全力を尽くす。