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写真はイメージ=PIXTA

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「イヤなことが起こったり、ストレスのかかる瞬間に出会うことは原則として避けられません。大事なのは、その悪い流れに引きずり込まれないように流れを断ち切り、いい流れに変えること」。自律神経研究の第一人者で医師の小林弘幸氏によれば、これがリセットです。ライフプランを考え、リスキリングに向き合うときにも意識しておきたい行動習慣といえるでしょう。

NIKKEIリスキリングでは、リセットの考え方やノウハウをまとめた同氏の著書『リセットの習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。7回目は、第6章〈「人との向き合い方」をリセットする〉から3つの習慣を紹介します。

連載リセットの習慣
第1回 リセットには自律神経が効果的 気持ちより体を整える
第2回 1週間に1日の「リセットデー」を いい流れを生み出す
第3回 リセットのカギ「減らす、片づける」 写真は処分する
第4回 マイルールでOK グズグズ悩まず「軸」を持って整える
第5回 自分との向き合い方を決めておく イライラしたら「ゆっくり」動く
第6回 迷ったら「傘」と「上着」は持っていく 自律神経を乱さない習慣
第7回 (今回)
第8回 ストレスが消える「日々のリセット術」 駅までの道を速めに歩く
第9回 疲れが消える「 体のリセット術」 指先で身体の一部をトントンと叩く

◇   ◇   ◇

「ここまでやる」 を決めておく

ストレスの9割は人間関係ですが、もう少し掘り下げて考えると、人間関係のストレスの多くは「継続する関係」で発生します。

たとえば、職場にすごくウマの合わない人がいるとします。その人がいるだけでストレスいっぱいで、自律神経が乱れまくる存在です。

しかし、自分がこの職場を2週間後に辞めるとわかっていれば、そこまでストレスを感じません。 「イヤな相手だけれど、あと少しの我慢だから」と思えるだけでストレスはぐっと軽減します。

反対に「このイヤな関係はいつまで続くのだろう」と終わりが見えないとき、ストレスレベルは半端なく上昇します。

そんな人間の感じ方を逆に利用するのが、ここで紹介する「ここまでやると決めてしまう」方法です。

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