JPH115815A - 重合体、該重合体の製造方法、及び、該重合体を用いた硬化性組成物 - Google Patents
重合体、該重合体の製造方法、及び、該重合体を用いた硬化性組成物Info
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- JPH115815A JPH115815A JP10777898A JP10777898A JPH115815A JP H115815 A JPH115815 A JP H115815A JP 10777898 A JP10777898 A JP 10777898A JP 10777898 A JP10777898 A JP 10777898A JP H115815 A JPH115815 A JP H115815A
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Abstract
するビニル系重合体、該重合体の製造方法、ならびに該
重合体を用いた硬化性組成物を提供する。 【解決手段】 末端にハロゲンを有するビニル系重合体
を製造し、末端ハロゲンをアルケニル基又は架橋性シリ
ル基を有するカルバニオンで置換することにより、重合
体末端にアルケニル基又は架橋性シリル基を導入する。
Description
架橋性シリル基を主鎖末端に有するビニル系重合体、該
重合体の製造方法、及び、該重合体を用いた硬化性組成
物に関する。
は、そのもの単独で、又は、適切な硬化剤と組み合わせ
ることによって架橋し、耐熱性、耐久性等の優れた硬化
物を与えることが知られている。なかでも、アルケニル
基又は架橋性シリル基を主鎖末端に有する重合体はその
代表例である。アルケニル基を主鎖末端に有する重合体
は、ヒドロシリル基含有化合物を硬化剤として用いるこ
とにより、あるいは、光反応を利用することにより架橋
硬化する。また、架橋性シリル基を主鎖末端に有する重
合体は、適当な縮合触媒の存在下、湿分を吸収すること
により硬化物を与える。
基を主鎖末端に有する重合体の主鎖骨格としては、ポリ
エチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリテト
ラメチレンオキシド等のポリエーテル系重合体;ポリブ
タジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリイ
ソブチレン又はそれらの水素添加物等の炭化水素系重合
体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカプロラクトン等のポリエステル系重合
体等が例示される。これらの重合体は、その主鎖骨格と
架橋形式に基づき、様々な用途に用いられている。
り得られるが、ラジカル重合で得られるビニル系重合体
で主鎖末端に架橋性官能基を有するものは、ほとんど実
用化されていない。ビニル系重合体の中でも、(メタ)
アクリル系重合体は、高い耐候性、透明性等、上記のポ
リエーテル系重合体、炭化水素系重合体及びポリエステ
ル系重合体では得られない特性を有している。例えば、
アルケニル基又は架橋性シリル基を、主鎖末端ではなく
側鎖に有する(メタ)アクリル系重合体は、高耐候性の
塗料等に利用されている。
ニル系重合体に対して、架橋性官能基を主鎖末端に有す
るビニル系重合体では、硬化物性の優れた硬化物を得る
ことができる。従って、これまで多くの研究者によっ
て、その簡便な製造方法が検討されてきたが、それらを
工業的に製造することは容易ではない。
移動剤としてアルケニル基含有ジスルフィドを用いて、
両末端にアルケニル基を有するビニル系重合体を合成す
る方法が開示されている。また、特開平6−21192
2号公報には、同じく連鎖移動剤として水酸基を有する
ジスルフィドを用いて、両末端に水酸基を有するビニル
系重合体を合成し、更に、水酸基の反応性を利用して両
末端にアルケニル基を有するビニル系重合体を合成する
方法が開示されている。しかしながら、これらの方法で
は、両末端に確実にアルケニル基を導入するために、連
鎖移動剤を大量に使用しなければならず、製造工程上問
題がある。また、これらの方法で得られるビニル系重合
体では、アルケニル基が硫黄原子を介して重合体主鎖に
結合しているため、ビニル系重合体の本来の特性である
耐候性に悪影響を与え、更には硫黄に特有な臭気の問題
が生ずる。
は、連鎖移動剤として、架橋性シリル基を有するジスル
フィド化合物を用い、ビニル系重合体の両末端に架橋性
シリル基を導入する方法が開示されている。また、特開
昭61−133201号公報には、架橋性シリル基を有
するヒドロシラン又はハロゲン化シランを用いることに
よる、ビニル系重合体の両末端に架橋性シリル基を導入
する方法が開示されている。しかしながら、これらの方
法においても、両末端に確実に架橋性シリル基を導入す
ることは困難であり、満足な特性を有する硬化物を得る
ことはできない。また、これらの方法では通常のラジカ
ル重合が用いられているため、得られる重合体の分子量
及び分子量分布(重量平均分子量と数平均分子量の比)
のコントロールは困難である。
鑑み、アルケニル基又は架橋性シリル基が、硫黄のよう
なヘテロ原子を介さずに、高い比率で主鎖末端に導入さ
れたビニル系重合体、これらの重合体の製造方法、及
び、これらの重合体を主成分とする硬化性組成物を提供
することを目的とするものである。
(1)で表されるアルケニル基を、少なくとも1つの主
鎖末端に有するビニル系重合体である。 −CH2 −C(R1 )(R2 )−C(R3 )(R4 )−R5 −C(R6 )=CH2 ( 1) 式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、1価の有機
基を表す。R3 及びR4は、共に、同一若しくは異なっ
て、電子吸引性置換基を表すか、又は、一方が電子吸引
性置換基を表し、他方が水素、炭素数1〜10のアルキ
ル基若しくはフェニル基を表す。R5 は、直接結合、又
は、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよい炭素数
1〜10の2価の有機基を表す。R6 は、水素、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又
は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
る架橋性シリル基を、少なくとも1つの主鎖末端に有す
るビニル系重合体でもある。 −CH2 −C(R1 )(R2 )−C(R3 )(R4 )−R5 −CH(R6 )−CH2 −[ Si(R7 )2-b (Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (2) 式中、R1 〜R6 は、上記と同じ。R7 及びR8 は、同
一若しくは異なって、炭素数1〜20のアルキル基、炭
素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキ
ル基、又は、(R′)3 SiO−(式中、R′は、炭素
数1〜20の1価の炭化水素基を表し、3個のR′は同
一であってもよく、異なっていてもよい。)で表される
トリオルガノシロキシ基を表す。R7 又はR8 が2個以
上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっ
ていてもよい。Yは、水酸基又は加水分解性基を表し、
2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、
異なっていてもよい。aは、0、1、2又は3を表す。
bは、0、1又は2を表す。mは、0〜19の整数であ
る。ただし、a+mb≧1であることを満足するものと
する。
て、下記一般式(3)で表される基を少なくとも1つの
末端に有するビニル系重合体を製造し、上記重合体の末
端ハロゲンを下記一般式(4)で表されるアルケニル基
含有カルボアニオンで置換する、上記一般式(1)で表
されるアルケニル基を少なくとも1つの主鎖末端に有す
るビニル系重合体の製造方法でもある。 −CH2 −C(R1 )(R2 )(X) (3) 式中、R1 及びR2 は、上記とおなじ。Xは、塩素、臭
素又はヨウ素を表す。 M+ C- (R3 )(R4 )−R5 −C(R6 )=CH2 (4) 式中、R3 〜R6 は、上記と同じ。M+ は、アルカリ金
属イオン又は4級アンモニウムイオンを表す。
重合して、上記一般式(3)で表される基を少なくとも
1つの末端に有するビニル系重合体を製造し、上記重合
体の末端ハロゲンを下記一般式(5)で表される架橋性
シリル基含有カルボアニオンで置換する、上記一般式
(2)で表される架橋性シリル基を少なくとも1つの主
鎖末端に有するビニル系重合体の製造方法である。 M+ C- (R3 )(R4 )−R5 −CH(R6 )−CH2 −[ Si(R7 )2-b ( Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (5) 式中、R3 〜R8 、Y、M、a、b及びmは、上記に同
じである。
末端に有するビニル系重合体に、下記一般式(6)で表
される架橋性シリル基を有するヒドロシラン化合物を反
応させる、上記一般式(2)で表される架橋性シリル基
を少なくとも1つの主鎖末端に有するビニル系重合体の
製造方法でもある。 H−[ Si(R7 )2-b (Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (6) 式中、R7 、R8 、Y、a、b及びmは、上記と同じで
ある。
を主鎖末端に有するビニル系重合体、及び、(B)ヒド
ロシリル基含有化合物を含有する硬化性組成物、並び
に、上記架橋性シリル基を主鎖末端に有するビニル系重
合体を主成分とする硬化性組成物でもある。以下、本発
明を詳述する。
も1つの主鎖末端に有するビニル系重合体は、上記一般
式(1)で表されるアルケニル基を、少なくとも1つの
主鎖末端に有する。一般式(1)から明らかなように、
アルケニル基が、切断されにくい炭素−炭素結合を介し
てビニル系重合体の主鎖に結合しているので、この重合
体から得られる硬化物は、ビニル系重合体の本来の特性
である耐候性等の性質を損なうことがない。
は、同一又は異なって、1価の有機基を表す。上記1価
の有機基としては特に限定されず、後に具体的に例示す
る本発明の重合体の主鎖の製造に用いられるビニル系モ
ノマーのビニル基に結合した基に由来するものであって
よい。
は、共に、電子吸引性置換基を表してもよいし、一方の
みが電子吸引性置換基を表し、他方が水素、炭素数1〜
10のアルキル基又はフェニル基を表してもよい。すな
わち、R3 及びR4 の少なくとも一方は、電子吸引性置
換基であり、これは後に述べるように、本発明のビニル
系重合体を製造するために必要である。また、R3 及び
R4 が、共に電子吸引性置換基を表す場合、それらは同
一であっても異なっていてもよい。
れず、従来公知の電子吸引性置換基であってよい。この
具体例としては、−CO2 R(エステル基)、−C
(O)R(ケト基)、−CON(R2 )(アミド基)、
−COSR(チオエステル基)、−CN(ニトリル
基)、−NO2 (ニトロ基)等が挙げられる。上記の各
式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜
20のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を
表し、好ましくは、炭素数1〜10のアルキル基又はフ
ェニル基である。これらのうち、−CO2 R、−C
(O)R、及び、−CNが特に好ましい。
結合を表すか、又は、炭素数1〜10の2価の有機基を
表す。上記2価の有機基としては特に限定されず、例え
ば、−(CH2 )n −(nは、1〜10の整数を表
す)、o−,m−,p−C6 H4 −(フェニレン基)等
が挙げられる。なかでも、−(CH2 )n −が好まし
い。上記2価の有機基は、1個以上のエーテル結合を含
んたものであってもよく、その具体例としては、−CH
2 −O−CH2 −、−(CH2 )2 −O−CH2 −、−
(CH2 )3 −O−CH2 −、−(CH2 )2 −O−
(CH2 )2 −等が挙げられる。
素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のア
リール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。こ
れらのうち、本発明の重合体を硬化性樹脂として使用す
る際の反応性の観点から、水素が好ましい。
主鎖末端に有するビニル系重合体は、分子量分布、すな
わち、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)で測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が、1.8以下の値である
ことが好ましい。より好ましくは、1.6以下であり、
更に好ましくは、1.3以下である。本発明でのGPC
測定においては、通常、移動相としてクロロホルムを用
い、測定はポリスチレンゲルカラムにて行う。数平均分
子量等は、ポリスチレン換算で求めることができる。
主鎖末端に有するビニル系重合体の数平均分子量は特に
制限はないが、500〜100000の範囲が好まし
く、3000〜50000の範囲がより好ましい。分子
量が500以下であると、ビニル系重合体の本来の特性
が発現されにくく、また、100000以上であると、
ハンドリングが困難になるので好ましくない。
の主鎖末端に有するビニル系重合体は、上記一般式
(2)で表される架橋性シリル基を、少なくとも1つの
主鎖末端に有するビニル系重合体である。一般式(2)
から明らかなように、架橋性シリル基が、切断されにく
い炭素−炭素結合を介してビニル系重合体の主鎖に結合
しているので、この重合体から得られる硬化物は、ビニ
ル系重合体の本来の特性である耐候性等の性質を損なう
ことがない。
R3 、R4 、R5 及びR6 は、上記と同じであり、上で
例示したもの等が用いられる。
は、同一又は異なって、炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラル
キル基、又は、(R′)3 SiO−で表されるトリオル
ガノシロキシ基を表す。上記式中、R′は、炭素数1〜
20の1価の炭化水素基を表し、3個のR′は同一であ
ってもよく、異なっていてもよい。また、R7 又はR8
が、2個以上存在するとき、それらは同一であってもよ
く、異なっていてもよい。R7 及びR8 の具体例として
は、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル基;シク
ロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基等のア
リール基;ベンジル基等のアラルキル基;トリメチルシ
ロキシ基、トリフェニルシロキシ基等のトリオルガノシ
ロキシ基等が挙げられる。
又は加水分解性基を表し、2個以上存在するとき、それ
らは同一であってもよく、異なっていてもよい。上記加
水分解性基としては特に限定されず、従来公知のもので
あってよい。具体的には、水素、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ
基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基、アルケニルオキシ基等が挙げられる。なかでも、
加水分解性がマイルドで取り扱いやすいという点から、
アルコキシ基が好ましい。
1、2又は3を表す。また、bは、0、1又は2を表
す。mは、0〜19の整数を表す。ただし、a、b及び
mは、a+mb≧1であることを満足するものとする。
上記加水分解性基及び/又は水酸基は、1個のケイ素原
子に1〜3個の範囲で結合することができる。また、a
+mb、すなわち、加水分解性基及び/又は水酸基の総
和は、1〜5の範囲が好ましい。上記加水分解性基がケ
イ素原子に2個以上結合するときは、それらは同一であ
ってもよく、異なっていてもよい。上記一般式(2)に
含まれるケイ素原子は、1個でもよく、2個以上であっ
てもよいが、シロキサン結合により連結されたケイ素原
子の場合には20個程度まであってもよい。
いられるビニル系モノマーとしては特に限定されず、各
種のものを用いることができる。例示するならば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アク
リル酸−n−ペンチル、(メタ)アクリル酸−n−ヘキ
シル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸−n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸−n−オ
クチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシ
ル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸
フェニル、(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アク
リル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸−2−メトキシエ
チル、(メタ)アクリル酸−3−メトキシブチル、(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アク
リル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)
アクリル酸−2−アミノエチル、γ−(メタクリロイル
オキシプロピル)トリメトキシシラン、(メタ)アクリ
ル酸のエチレンオキサイド付加物、(メタ)アクリル酸
トリフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸−2−
トリフルオロメチルエチル、(メタ)アクリル酸−2−
パーフルオロエチルエチル、(メタ)アクリル酸−2−
パーフルオロエチル−2−パーフルオロブチルエチル、
(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロエチル、(メ
タ)アクリル酸パーフルオロメチル、(メタ)アクリル
酸ジパーフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸−
2−パーフルオロメチル−2−パーフルオロエチルメチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロヘキシルエ
チル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロデシルエ
チル、(メタ)アクリル酸−2−パーフルオロヘキサデ
シルエチル等の(メタ)アクリル酸系モノマー;スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチ
レン、スチレンスルホン酸及びその塩等のスチレン系モ
ノマー;パーフルオロエチレン、パーフルオロプロピレ
ン、フッ化ビニリデン等のフッ素含有ビニルモノマー;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン
等のケイ素含有ビニル系モノマー;無水マレイン酸、マ
レイン酸、マレイン酸のモノアルキルエステル及びジア
ルキルエステル;フマル酸、フマル酸のモノアルキルエ
ステル及びジアルキルエステル;マレイミド、メチルマ
レイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイミド、ブ
チルマレイミド、ヘキシルマレイミド、オクチルマレイ
ミド、ドデシルマレイミド、ステアリルマレイミド、フ
ェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレ
イミド系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のニトリル基含有ビニル系モノマー;アクリルア
ミド、メタクリルアミド等のアミド基含有ビニル系モノ
マー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニル等のビニルエステ
ル類;エチレン、プロピレン等のアルケン類;ブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジエン類;塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、塩化アリル、アリルアルコール等が挙げられ
る。これらは、単独で用いても良いし、複数を共重合さ
せても構わない。なかでも、生成物の物性等から、スチ
レン系モノマー及び(メタ)アクリル酸系モノマーが好
ましい。より好ましくは、アクリル酸エステルモノマー
及びメタクリル酸エステルモノマーであり、更に好まし
くは、アクリル酸ブチルである。
主鎖末端に有するビニル系重合体は、例えば、以下に示
す方法により製造することができる。すなわち、ビニル
系モノマーを重合して、上記一般式(3)で表される基
を少なくとも1つの主鎖末端に有するビニル系重合体を
製造し、次いで、この重合体の末端ハロゲンを、上記一
般式(4)で表されるアルケニル基含有カルボアニオン
で置換することにより上記重合体が得られる。
モノマーとしては特に限定されず、既に例示したもの等
が用いられる。
は、上述のものと同じ基である。Xは、塩素、臭素又は
ヨウ素を表す。
も1つの主鎖末端に有するビニル系重合体は、ハロゲン
系連鎖移動剤を用いた重合や、最近精力的に研究されて
いるリビングラジカル重合(例えば、Matyjasz
ewskiら、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエ
ティー(J.Am.Chem.Soc.)、1995
年、117巻、5614頁;マクロモレキュールズ(M
acromolecules)、1995年、28巻、
7901頁;サイエンス(Science)、1996
年、272巻、866頁、又は、Sawamotoら、
マクロモレキュールズ、1995年、28巻、1721
頁を参照)等を利用することにより得られる。なかで
も、反応及び生成物の構造を制御しやすいことから、リ
ビングラジカル重合が好ましい。以下に、リビングラジ
カル重合を用いた、上記一般式(3)で表される末端構
造を有するビニル系重合体の製造方法について詳述す
る。
て、有機ハロゲン化物(例えば、α位にハロゲンを有す
るエステル化合物や、ベンジル位にハロゲンを有する化
合物)又はハロゲン化スルホニル化合物を用い、触媒と
して、遷移金属錯体を用いてビニル系モノマーを重合す
るものである。この重合法を用いると、従来のラジカル
重合では困難であった、ビニル系重合体の分子量及び分
子量分布の制御が可能となる(分子量分布:1.1〜
1.8)。
ホニル化合物は、ハロゲンが結合している炭素がカルボ
ニル基、フェニル基又はスルフォニル基と結合している
ため、炭素−ハロゲン結合が容易に活性化されて開始剤
として機能し得る。これらの化合物を具体的に例示すれ
ば、C6 H5 −CH2 X、C6 H5 −C(H)(X)C
H3 、C6 H5 −C(X)(CH3 )2 (式中、C6 H
5 は、フェニル基を表す。Xは、塩素、臭素又はヨウ素
を表す。);R′′−C(H)(X)−CO2
R′′′、R′′−C(CH3 )(X)−CO2
R′′′、R′′−C(H)(X)−C(O)
R′′′、R′′−C(CH3 )(X)−C(O)
R′′′(式中、R′′及びR′′′は、同一若しくは
異なって、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭
素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20のアラル
キル基を表す。Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表
す。);R’−C6 H4 −SO2 X(式中、R’は、水
素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20
のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。)等が挙げら
れる。
て、重合を開始する官能基以外の官能基を有する有機ハ
ロゲン化物又はハロゲン化スルホニル化合物を用いるこ
ともできる。このような場合、一方の主鎖末端に官能基
を、他方の主鎖末端に上記一般式(3)で表される構造
を有するビニル系重合体が製造される。このような官能
基としては、アルケニル基、架橋性シリル基、ヒドロキ
シル基、エポキシ基、アミノ基、アミド基等が挙げられ
る。
物としては特に制限はないが、例えば、下記一般式
(8)で示される化合物が挙げられる。 R9 R10C(X)−R11−R12−C(R13)=CH2 (8) (式中、R13は水素又はメチル基を表す。R9 及びR10
は、同一又は異なって、水素、炭素数1〜20の1価の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又は、炭素
数7〜20のアラルキル基を表し、R9 とR10は、他端
において相互に連結していてもよい。R11は、−C
(O)O−(エステル基)、−C(O)−(ケト基)、
又は、o−,m−,p−フェニレン基を表す。R12は、
直接結合、又は1個以上のエーテル結合を含んでいても
良い炭素数1〜20の2価の有機基を表す。Xは、塩
素、臭素又はヨウ素を表す。)
素、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げ
られる。R9 とR10は他端において連結して環状骨格を
形成していてもよく、そのような場合、−R9 −R10−
は例えば、−CH2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2
−、−CH2 CH2 CH2 CH2 −、−CH2 CH2 C
H2 CH2 CH2 −、等が例示される。
有する有機ハロゲン化物の具体例としては、 XCH2 C(O)O(CH2 )n CH=CH2 、H3 C
C(H)(X)C(O)O(CH2 )n CH=CH2 、
(H3 C)2 C(X)C(O)O(CH2 )n CH=C
H2 、CH3 CH2 C(H)(X)C(O)O(CH
2 )n CH=CH2 、
又はヨウ素、nは0〜20の整数である) XCH2 C(O)O(CH2 )n O(CH2 )m CH=
CH2 、H3 CC(H)(X)C(O)O(CH2 )n
O(CH2 )m CH=CH2 、(H3 C)2 C(X)C
(O)O(CH2 )n O(CH2 )m CH=CH2 、C
H3 CH2 C(H)(X)C(O)O(CH2 )n O
(CH2 )m CH=CH 2 、
nは1〜20の整数、mは0〜20の整数である) o,m,p−XCH2 −C6 H4 −(CH2 )n −CH
=CH2 、o,m,p−CH3 C(H)(X)−C6 H4
−(CH2 )n −CH=CH2 、o,m,p−CH3 C
H2 C(H)(X)−C6 H4 −(CH2 )n −CH=
CH2 、(上記の各式において、Xは上記に同じ、nは
0〜20の整数である) o,m,p−XCH2 −C6 H4 −(CH2 )n −O−
(CH2 )m −CH=CH2 、o,m,p−CH3 C
(H)(X)−C6 H4 −(CH2 )n −O−(CH
2 ) m −CH=CH2 、o,m,p−CH3 CH2 C
(H)(X)−C6 H4 −(CH2 )n −O−(CH
2 )m CH=CH2 、(上記の各式において、Xは上記
に同じ、nは1〜20の整数、mは0〜20の整数であ
る) o,m,p−XCH2 −C6 H4 −O−(CH2 )n −
CH=CH2 、o,m,p−CH3 C(H)(X)−C
6 H4 −O−(CH2 )n −CH=CH 2 、o,m,p
−CH3 CH2 C(H)(X)−C6 H4 −O−(CH
2 )n −CH=CH2 、(上記の各式において、Xは上
記に同じ、nは0〜20の整数である) o,m,p−XCH2 −C6 H4 −O−(CH2 )n −
O−(CH2 )m −CH=CH2 、o,m,p−CH3
C(H)(X)−C6 H4 −O−(CH2 )n −O−
(CH 2 )m −CH=CH2 、o,m,p−CH3 CH
2 C(H)(X)−C6 H4 −O−(CH2 )n −O−
(CH2 )m −CH=CH2 、(上記の各式において、
Xは上記に同じ、nは1〜20の整数、mは0〜20の
整数である)等が挙げられる。
しては、更に、下記一般式(9)で示される化合物が挙
げられる。 H2 C=C(R13)−R12−C(R9 )(X)−R14−R10 (9) (式中、R9 、R10、R12、R13、Xは上記に同じ。R
14は、直接結合、−C(O)O−(エステル基)、−C
(O)−(ケト基)、又は、o−,m−,p−フェニレ
ン基を表す) 一般式(9)において、R12は直接結合又は炭素数1〜
20の2価の有機基(1個以上のエーテル結合を含んで
いても良い)であるが、直接結合である場合は、ハロゲ
ンの結合している炭素にビニル基が結合しており、ハロ
ゲン化アリル化物である。この場合は、隣接ビニル基に
よって炭素−ハロゲン結合が活性化されているので、R
14としてC(O)O基やフェニレン基等を有する必要は
必ずしもなく、直接結合であってもよい。R12が直接結
合でない場合は、炭素−ハロゲン結合を活性化するため
に、R14としてはC(O)O基、C(O)基、フェニレ
ン基が好ましい。
ならば、 CH2 =CHCH2 X、CH2 =C(CH3 )CH2
X、CH2 =CHC(H)(X)CH3 、CH2 =C(C
H3 )C(H)(X)CH3 、CH2 =CHC(X)(C
H3 )2 、CH2 =CHC(H)(X)C2 H5 、CH
2 =CHC(H)(X)CH(CH3 )2 、CH2 =C
HC(H)(X)C6 H5 、CH2 =CHC(H)(X)C
H2 C6 H5、CH2 =CHCH2 C(H)(X)−C
O2 R、CH2 =CH(CH2 )2 C(H)(X)−C
O2 R、CH2 =CH(CH2 )3 C(H)(X)−C
O2 R、CH2 =CH(CH2 )8 C(H)(X)−C
O2 R、CH2 =CHCH2 C(H)(X)−C6 H
5 、CH2 =CH(CH2 )2 C(H)(X)−C6 H
5 、CH2 =CH(CH2 )3 C(H)(X)−C6 H
5 、(上記の各式において、Xは塩素、臭素、又はヨウ
素、Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基)等を挙げることができる。
ル化合物の具体例を挙げるならば、o−,m−,p−C
H2 =CH−(CH2 )n −C6 H4 −SO2 X、o
−,m−,p−CH2 =CH−(CH2 )n −O−C6
H4 −SO2 X、(上記の各式において、Xは塩素、臭
素、又はヨウ素、nは0〜20の整数)等である。
重合を行った場合、重合反応中に、開始剤のアルケニル
基が重合成長末端と反応する可能性があるため、反応温
度、反応時間等の重合条件には注意が必要である。
化物としては特に制限はないが、例えば、下記一般式
(10)に示す構造を有するものが例示される。 R9 R10C(X)−R11−R12−C(H)(R13)CH2 −[Si(R15)2-b ( Y)b O]m −Si(R16)3-a (Y)a (10) 〔式中、R9 、R10、R11、R12、R13、Xは上記に同
じ。R15及びR16は、同一又は異なって、炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数
7〜20のアラルキル基、又は、(R' )3 SiO−
(R' は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であって、
3個のR' は同一であってもよく、異なっていてもよ
い)で示されるトリオルガノシロキシ基を表し、R15又
はR16が2個以上存在するとき、それらは同一であって
もよく、異なっていてもよい。Yは、水酸基又は加水分
解性基を表し、Yが2個以上存在するときそれらは同一
であってもよく、異なっていてもよい。aは0、1、2
又は3を表す。bは0、1又は2を表す。mは0〜19
の整数を表す。ただし、a+mb≧1であることを満足
するものとする。〕
るならば、 XCH2 C(O)O(CH2 )n Si(OCH3 )3 、
CH3 C(H)(X)C(O)O(CH2 )n Si(O
CH3 )3 、(CH3 )2 C(X)C(O)O(CH
2 )n Si(OCH3 )3 、XCH2 C(O)O(CH
2 )n Si(CH3 )(OCH3 )2 、CH3 C(H)
(X)C(O)O(CH2 )n Si(CH3 )(OCH
3 )2 、(CH3 )2 C(X)C(O)O(CH2 )n
Si(CH3 )(OCH3 )2 、(上記の各式において、
Xは塩素、臭素、ヨウ素、nは0〜20の整数、) XCH2 C(O)O(CH2 )n O(CH2 )m Si
(OCH3 )3 、H3 CC(H)(X)C(O)O(CH
2 )n O(CH2 )m Si(OCH3 )3、(H3 C)2
C(X)C(O)O(CH2 )n O(CH2 )m Si
(OCH3 ) 3 、CH3 CH2 C(H)(X)C(O)
O(CH2 )n O(CH2 )m Si(OCH3 )3 、X
CH2 C(O)O(CH2 )n O(CH2 )m Si(C
H3 )(OCH3 )2 、H3 CC(H)(X)C(O)O
(CH2 )n O(CH2 )m −Si(CH3 )(OCH
3 )2 、(H3 C)2 C(X)C(O)O(CH2 )n
O(CH2 )m −Si(CH3 )(OCH3 )2 、CH
3 CH2 C(H)(X)C(O)O(CH2 )n O(C
H2 )m −Si(CH3 )(OCH3 )2 、(上記の各
式において、Xは塩素、臭素、ヨウ素、nは1〜20の
整数、mは0〜20の整数) o,m,p−XCH2 −C6 H4 −(CH2 )2 Si
(OCH3 )3 、o,m,p−CH3 C(H)(X)−C
6 H4 −(CH2 )2 Si(OCH3 )3、o,m,p
−CH3 CH2 C(H)(X)−C6 H4 −(CH2 )2
Si(OCH 3 )3 、o,m,p−XCH2 −C6 H4
−(CH2 )3 Si(OCH3 )3 、o,m,p−CH
3 C(H)(X)−C6 H4 −(CH2 )3 Si(OCH
3 )3、o,m,p−CH3 CH2 C(H)(X)−C6
H4 −(CH2 )3 Si(OCH3 )3 、o,m,p
−XCH2 −C6 H4 −(CH2 )2 −O−(CH2 )
3 Si(OCH3 )3 、o,m,p−CH3 C(H)
(X)−C6 H4 −(CH2 )2 −O−(CH2 ) 3 S
i(OCH3 )3 、o,m,p−CH3 CH2 C(H)
(X)−C6 H4 −(CH2 )2 −O−(CH2 )3 S
i(OCH3 )3 、o,m,p−XCH2 −C6 H4 −
O−(CH2 )3 Si(OCH3 )3 、o,m,p−C
H3 C(H)(X)−C6 H4 −O−(CH2 )3 Si
(OCH 3 )3 、o,m,p−CH3 CH2 C(H)
(X)−C6 H4 −O−(CH2 )3 −Si(OCH
3 )3 、o,m,p−XCH2 −C6 H4 −O−(CH
2 )2 −O−(CH2 )3 −Si(OCH3 )3 、o,
m,p−CH3 C(H)(X)−C6 H4 −O−(CH
2 )2 −O−(CH 2 )3 Si(OCH3 )3 、o,
m,p−CH3 CH2 C(H)(X)−C6 H4 −O−
(CH2 )2 −O−(CH2 )3 Si(OCH3 )3 、
(上記の各式において、Xは塩素、臭素、又はヨウ素)
等が挙げられる。
化物としては、更に、一般式(11)で示される構造を
有するものが例示される。 (R16)3-a (Y)a Si−[OSi(R15)2-b (Y)b ]m −CH2 −C( H)(R13)−R12−C(R9 )(X)−R14−R10 (11) (式中、R9 、R10、R12、R13、R14、R15、R16、
a、b、m、X、Yは上記に同じ)
ば、 (CH3 O)3 SiCH2 CH2 C(H)(X)C6 H
5 、(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2 C
(H)(X)C6 H5 、(CH3 O)3 Si(CH2 )
2 C(H)(X)−CO2 R、(CH3 O)2 (CH
3 )Si(CH2 )2 C(H)(X)−CO2 R、(C
H3 O)3 Si(CH2 )3 C(H)(X)−CO2
R、(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )3 C
(H)(X)−CO2 R、(CH3 O)3 Si(CH
2 )4 C(H)(X)−CO2 R、(CH3 O)2 (C
H3 )Si(CH2 )4 C(H)(X)−CO2 R、
(CH3 O)3 Si(CH2 )9 C(H)(X)−CO
2 R、(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )9 C
(H)(X)−CO2 R、(CH3 O)3 Si(CH
2 )3 C(H)(X)−C6 H5 、(CH3 O)2 (C
H3 )Si(CH2 )3 C(H)(X)−C6 H5 、
(CH3 O)3 Si(CH2 )4 C(H)(X)−C6
H5 、(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )4 C
(H)(X)−C6 H5 、(上記の各式において、Xは
塩素、臭素、又はヨウ素、Rは炭素数1〜20のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基)等が挙げられる。
化物又はハロゲン化スルホニル化合物としては特に限定
されず、下記のような化合物が例示される。 HO−(CH2 )n −OC(O)C(H)(R)(X) (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。Rは、水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、又は、炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。nは、1〜20の整数を表す。)
はハロゲン化スルホニル化合物としては特に限定され
ず、下記のような化合物が例示される。 H2 N−(CH2 )n −OC(O)C(H)(R)(X) (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。Rは、水
素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、又は、炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。nは、1〜20の整数を表す。)
又はハロゲン化スルホニル化合物としては特に限定され
ず、下記のような化合物が例示される。
す。Rは、水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
6〜20のアリール基、又は、炭素数7〜20のアラル
キル基を表す。nは、1〜20の整数を表す。)
剤として、2つ以上の開始点を持つ有機ハロゲン化物又
はハロゲン化スルホニル化合物を用いて重合を行うと、
上記一般式(1)で表されるアルケニル基を2つ以上の
主鎖末端に有するビニル系重合体を製造することができ
る。すなわち、2つの開始点を持つ開始剤を用いて重合
を行った場合、アルケニル基を主鎖の両末端に有するビ
ニル系重合体が得られる。この開始剤を具体的に例示す
れば、
す。Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。Rは、炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基又
は炭素数7〜20のアラルキル基を表す。nは、0〜2
0の整数を表す。)
す。nは、0〜20の整数を表す。C 6 H4 は、フェニ
レン基を表す。)等が挙げられる。
各種の溶剤中で行うことができる。上記溶剤としては、
例えば、ベンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒;ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶
媒;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン系溶媒;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコール等のアルコール系
溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニト
リル等のニトリル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル系溶媒;エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート等のカーボネート系溶媒等が挙げられる。こ
れらは、単独又は2種以上を混合して用いることができ
る。また、上記重合は、室温〜200℃の範囲で行うこ
とができ、好ましくは、50〜150℃の範囲である。
いられる遷移金属錯体としては特に限定されず、好まし
いものとして、1価の銅、2価のルテニウム、2価の鉄
又は2価のニッケルの錯体が挙げられる。なかでも、銅
の錯体が好ましい。1価の銅化合物を具体的に例示する
ならば、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、シア
ン化第一銅、酸化第一銅、過塩素酸第一銅等である。銅
化合物を用いる場合、触媒活性を高めるために2,2′
−ビピリジル及びその誘導体、1,10−フェナントロ
リン及びその誘導体、ペンタメチルジエチレントリアミ
ン等のポリアミン等の配位子が添加される。また、2価
の塩化ルテニウムのトリストリフェニルホスフィン錯体
(RuCl2 (PPh3 )3 )も触媒として好適であ
る。ルテニウム化合物を触媒として用いる場合は、活性
化剤としてアルミニウムアルコキシド類が添加される。
更に、2価の鉄のビストリフェニルホスフィン錯体(F
eCl 2 (PPh3 )2 )、2価のニッケルのビストリ
フェニルホスフィン錯体(NiCl2 (PPh3 )
2 )、及び、2価のニッケルのビストリブチルホスフィ
ン錯体(NiBr2 (PBu3 )2 )も、触媒として好
適である。
ビングラジカル重合以外に、ハロゲン化物を連鎖移動剤
(テローゲン)として用いる重合であってもよい。上記
ハロゲン化物としては、四塩化炭素、四臭化炭素、塩化
メチレン、臭化メチレン等が用いられる。
式(3)で表される末端構造を有するビニル系重合体の
末端ハロゲンを、上記一般式(4)で表されるアルケニ
ル基含有カルボアニオンで置換することにより、本発明
のアルケニル基を主鎖末端に有するビニル系重合体が得
られる。以下に、アルケニル基含有カルボアニオンによ
る置換法について詳述する。
す一般式(4)において、R3 、R4、R5 及びR6
は、上述のものと同じ置換基であり、これらの具体例と
しては、上で例示したものが全て挙げられる。
ボアニオンの対カチオンであり、アルカリ金属イオン又
は4級アンモニウムイオンを表す。上記アルカリ金属イ
オンとしては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン等が挙げられる。上記4級アンモニウムイ
オンとしては、テトラメチルアンモニウムイオン、テト
ラエチルアンモニウムイオン、トリメチルベンジルアン
モニウムイオン、トリメチルドデシルアンモニウムイオ
ン、テトラブチルアンモニウムイオン、ジメチルピペリ
ジニウムイオン等が挙げられる。M+ の好ましいもの
は、ナトリウムイオン又はカリウムイオンである。
オンC- の負電荷は、上記電子吸引性置換基が1個又は
2個結合しているために非極在化されている。負電荷が
非極在化されたカルボアニオンは、そうでないカルボア
ニオンと比較してより安定である。また、反応性がマイ
ルドであり、一般式(3)中の末端ハロゲンと選択的に
反応し、エステル基等の他の置換基とは反応しないの
で、効率良くアルケニル基を主鎖末端に導入することが
可能である。
カルボアニオンは、その前駆体に対して塩基性化合物を
作用させ、上記前駆体の活性プロトンを引き抜くことに
よって得られる。
物:H2 C=CH−CH(CO2 CH3)2 、H2 C=
CH−CH(CO2 C2 H5 )2 、H2 C=CH−(C
H2 )nCH(CO2 CH3 )2 、H2 C=CH−(C
H2 )n CH(CO2 C2 H5 ) 2 、o−,m−,p−
H2 C=CH−C6 H4 −CH(CO2 CH3 )2 、o
−,m−,p−H2 C=CH−C6 H4 −CH(CO2
C2 H5 )2 、o−,m−,p−H2 C=CH−C6 H
4 −CH2 CH(CO2 CH3 )2 、o−,m−,p−
H2 C=CH−C6 H4 −CH2 CH(CO2 C2 H
5 )2 、H2 C=CH−CH(C(O)CH3 )(CO
2 C2 H5 )、H2 C=CH−(CH2 )n CH(C
(O)CH3 )(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−
H2 C=CH−C 6 H4 −CH(C(O)CH3 )(C
O2 C2 H5 )、o−,m−,p−H2 C=CH−C6
H4 −CH2 CH(C(O)CH3 )(CO2 C2 H
5 )、H2 C=CH−CH(C(O)CH3 )2 、H2
C=CH−(CH2 )n CH(C(O)CH3 )2 、o
−,m−,p−H2 C=CH−C6 H4 −CH(C
(O)CH 3 )2 、o−,m−,p−H2 C=CH−C
6 H4 −CH2 CH(C(O)CH 3 )2 、H2 C=C
H−CH(CN)(CO2 C2 H5 )、H2 C=CH−
(CH2 )n CH(CN)(CO2 C2 H5 )、o−,
m−,p−H2 C=CH−C 6 H4 −CH(CN)(C
O2 C2 H5 )、o−,m−,p−H2 C=CH−C 6
H4 −CH2 CH(CN)(CO2 C2 H5 )、H2 C
=CH−CH(CN) 2 、H2 C=CH−(CH2 )n
CH(CN)2 、o−,m−,p−H2 C=CH−C6
H4 −CH(CN)2 、o−,m−,p−H2 C=CH
−C6 H4 −CH2 CH(CN)2 、H2 C=CH−
(CH2 )n NO2 、o−,m−,p−H 2 C=CH−
C6 H4 −CH2 NO2 、o−,m−,p−H2 C=C
H−C6 H 4 −CH2 CH2 NO2 、H2 C=CH−C
H(C6 H5 )(CO2 C2 H5 )、H2 C=CH−
(CH2 )n CH(C6 H5 )(CO2 C2 H5 )、o
−,m−,p−H2 C=CH−C6 H4 −CH(C6 H
5 )(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−H2 C=C
H−C6 H4 −CH2 CH(C6 H5 )(CO2 C2 H
5 )が例示される。上記式中、nは、1〜10の整数を
表す。C6 H4 は、フェニレン基を表し、C6 H5 は、
フェニル基を表す。
一般式(4)のアルケニル基含有カルボアニオンとする
ためには各種の塩基が使用される。これらの塩基として
は、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエト
キシド、リチウムエトキシド、ナトリウム−tert−
ブトキシド、カリウム−tert−ブトキシド、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナト
リウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、メチルリ
チウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、ter
t−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、
リチウムヘキサメチルジシラジド等が例示される。上記
塩基は、上記前駆体に対して等量又は小過剰量で用いれ
ばよく、好ましくは1〜1.2当量である。
いられる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン等
の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコ
ール等のアルコール系溶媒;アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート系溶
媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド系溶媒等が挙げられる。これらは、単独又は2種
以上を混合して用いることができる。
ニオンの具体的な製法について更に説明する。例えば、
上記前駆体として、H2 C=CH−CH2 CH(CO2
C2 H 5 )2 (アリルマロン酸ジエチル)を使用する場
合であれば、不活性ガス雰囲気下で反応容器に、塩基、
例えばカリウム−tert−ブトキシドを仕込み、テト
ラヒドロフラン等のエーテル系溶媒中に懸濁分散させ
る。この分散液中に上記アリルマロン酸ジエチルを等モ
ル加え、室温〜還流温度で10分〜1時間反応させるこ
とにより、酸性プロトンがカリウムイオンに置換された
カルボアニオンが得られる。
ケニル基含有カルボアニオンを得るには、上記のような
方法でM+ がアルカリ金属イオンであるものを調製した
後に、4級アンモニウムハライドを作用させる。上記4
級アンモニウムハライドとしては、テトラメチルアンモ
ニウムハライド、テトラエチルアンモニウムハライド、
トリメチルベンジルアンモニウムハライド、トリメチル
ドデシルアンモニウムハライド、テトラブチルアンモニ
ウムハライド等が例示される。
(4)のアルケニル基含有カルボアニオンを、一般式
(3)の末端構造を有するビニル系重合体と反応させる
ことにより、一般式(1)で表されるアルケニル基を主
鎖末端に有するビニル系重合体が得られる。この反応
は、既に述べた溶媒中、0〜150℃で行うことができ
る。一般式(4)のカルボアニオンの使用量は、一般式
(3)のハロゲン末端に対して等量又は小過剰量でよ
く、好ましくは1〜1.2当量である。
基を少なくとも1つの主鎖末端に有するビニル系重合体
は、例えば、上述の方法により上記一般式(3)で示す
ハロゲン末端を有するビニル系重合体を製造し、この重
合体の末端ハロゲンを、下記一般式(5)で表される架
橋性シリル基含有カルボアニオンと反応させることによ
り製造することができる。 M+ C- (R3 )(R4 )−R5 −CH(R6 )−CH2 −[ Si(R7 )2-b (Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (5) 式中、R3 〜R8 、Y、a、b、m、M+ は上記に同じ
である。
されるアルケニル基を末端に有するビニル系重合体の製
造方法と同じ方法論に基づくものである。R3 、R4 、
M+ としては既に述べたものをすべて用いることができ
る。
の前駆体に対して塩基性化合物を作用させ、活性プロト
ンを引き抜くことによって得ることができる。上記一般
式(5)で表されるカルボアニオンの前駆体としては以
下のような化合物:(CH3 O)3 Si(CH2 )n −
CH(CO2 C2 H5 )2 、(CH3 O)3 Si(CH
2 )n CH(CO2 CH3 )2 、o−,m−,p−(C
H3 O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH(CO2
CH3 )2 、o−,m−,p−(CH3 O)3 SiCH
2 CH2 −C6 H4 −CH(CO2 C2 H5 )2 、o
−,m−,p−(CH3 O)3 SiCH2 CH2 −C6
H4 −CH2 CH(CO2 CH3 )2 、o−,m−,p
−(CH3 O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH2
CH(CO2C2 H5 )2 、(CH3 O)3 Si(CH2
)n −CH(C(O)CH3 )(CO2 CH3 )、
(CH3 O)3 Si(CH2 )n −CH(C(O)CH
3 )(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−(CH3
O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4−CH(C(O)C
H3 )(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−(CH3
O) 3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH2 CH(C
(O)CH3 )(CO2 C2 H 5 )、(CH3 O)3 S
i(CH2 )n CH(C(O)CH3 )2 、o−,m
−,p−(CH3 O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −
CH(C(O)CH3 )2、o−,m−,p−(CH3
O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH2 CH(C
(O)CH3 )2 、(CH3 O)3 Si(CH2 )n C
H(CN)(CO2 C 2 H5 )、o−,m−,p−(C
H3 O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH(CN)
(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−(CH3 O)3
SiCH2 CH 2 −C6 H4 −CH2 CH(CN)(C
O2 C2 H5 )、(CH3 O)3 Si(CH2 )n CH
(CN)2 、o−,m−,p−(CH3 O)3 SiCH
2 CH2−C6 H4 −CH(CN)2 、o−,m−,p
−(CH3 O)3 SiCH2 CH 2 −C6 H4 −CH2
CH(CN)2 、(CH3 O)3 Si(CH2 )n CH
2NO2 、o−,m−,p−(CH3 O)3 SiCH2
CH2 −C6 H4 −CH2NO2 、o−,m−,p−
(CH3 O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH2C
H2 NO2 、(CH3 O)3 Si(CH2 )n −CH
(C6 H5 )(CO2 C 2 H5 )、o−,m−,p−
(CH3 O)3 SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH(C
6 H5 )(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−(CH
3 O)3 SiCH2CH2 −C6 H4 −CH2 CH(C6
H5 )(CO2 C2 H5 )、(CH3 O) 2 (CH
3 )Si(CH2 )n −CH(CO2 C2 H5 )2 、
(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )n CH(CO
2 CH3 )2 、o−,m−,p−(CH3O)2 (CH3
)SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH(CO2 CH
3 )2 、o−,m−,p−(CH3 O)2 (CH3 )S
iCH2 CH2 −C6 H4 −CH(CO2 C2 H5 )
2 、o−,m−,p−(CH3 O)2 (CH3 )SiC
H2 CH 2 −C6 H4 −CH2 CH(CO2 CH3 )
2 、o−,m−,p−(CH3 O) 2 (CH3 )SiC
H2 CH2 −C6 H4 −CH2 CH(CO2 C2 H5 )
2 、(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )n −CH
(C(O)CH3 )(CO2CH3 )、(CH3 O)2
(CH3 )Si(CH2 )n −CH(C(O)CH3)
(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−(CH3 O)2
(CH3 )SiCH2CH2 −C6 H4 −CH(C
(O)CH3 )(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p−
(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2 −C6 H4
−CH2 CH(C(O)CH3 )(CO2 C2 H5 )、
(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )nCH(C
(O)CH3 )2 、o−,m−,p−(CH3 O)2
(CH3 )SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH(C
(O)CH3 )2 、o−,m−,p−(CH3O)2
(CH3 )SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH2 CH
(C(O)CH3 ) 2 、(CH3 O)2 (CH3 )Si
(CH2 )n CH(CN)(CO2 C2 H5)、o−,
m−,p−(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2
−C6 H4 −CH(CN)(CO2 C2 H5 )、o−,
m−,p−(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2
−C6 H4 −CH2 CH(CN)(CO2 C2 H5 )、
(CH 3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )n CH(C
N)2 、o−,m−,p−(CH 3 O)2 (CH3 )S
iCH2 CH2 −C6 H4 −CH(CN)2 、o−,m
−,p−(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2 −
C6 H4 −CH2 CH(CN)2 、(CH3 O)2 (C
H3 )Si(CH2 )n CH2 NO2 、o−,m−,p
−(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2 −C6 H
4 −CH2 NO2 、o−,m−,p−(CH3 O)2
(CH3 )SiCH2 CH2 −C6 H4 −CH 2 CH2
NO2 、(CH3 O)2 (CH3 )Si(CH2 )n −
CH(C6 H5)(CO2 C2 H5 )、o−,m−,p
−(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2CH2 −C6 H4
−CH(C6 H5 )(CO2 C2 H5 )、o−,m
−,p−(CH3 O)2 (CH3 )SiCH2 CH2 −
C6 H4 −CH2 CH(C6 H5 )(CO2 C2 H5 )
等が例示される(上記式中、nは、1〜10の整数を表
す。)。
合物を作用させることにより上記一般式(5)で示すカ
ルボアニオンが調製され、上記一般式(3)のハロゲン
末端を有するビニル系重合体と反応させることにより、
目的とする上記一般式(2)で示される架橋性シリル基
を末端に有するビニル系重合体を得ることができる。
ル基を少なくとも1つの主鎖末端に有するビニル系重合
体は、上記一般式(1)のアルケニル基を少なくとも1
つの主鎖末端に有するビニル系重合体に、下記一般式
(6)で表される架橋性シリル基を有するヒドロシラン
化合物を付加反応させることによっても製造することが
できる。この場合、上記一般式(1)のアルケニル基を
少なくとも1つの主鎖末端に有するビニル系重合体は単
独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。 H−[Si(R7 )2-b (Y)b O]m - Si(R8 )3-a (Y)a (6) 式中、R7 、R8 、Y、a、b、mは、上記とおなじで
ある。
化合物の中でも、特に下記一般式(7); H−Si(R8 )3-a (Y)a (7) (式中、R8 、Y、aは上記と同じ。)で表される架橋
性シリル基を有するヒドロシリル基含有化合物が、入手
容易な点から好ましい。
基を有するヒドロシラン化合物の具体例としては、例え
ば、HSiCl3 、HSi(CH3 )Cl2 、HSi
(CH3)2 Cl、HSi(OCH3 )3 、HSi(C
H3 )(OCH3 )2 、HSi(CH3 )2 OCH3 、
HSi(OC2 H5 )3 、HSi(CH3 )(OC2 H
5)2 、HSi(CH3 )2 OC2 H5 、HSi(OC3
H7 )3 、HSi(C2H5 )(OCH3 )2 、HSi
(C2 H5 )2 OCH3 、HSi(C6 H5 )(OCH
3 )2 、HSi(C6 H5 )2 (OCH3 )、HSi
(CH3 )(OC(O)CH3 )2 、HSi(CH3 )
2 O−[Si(CH3 )2 O]2-Si(CH 3 )(OC
H3 )2 、HSi(CH3 )[O−N=C(CH3 )2]
2 (ただし、上記化学式中、C6 H5 はフェニル基を示
す)等が挙げられる。
シリル基含有化合物を末端にアルケニル基を有するビニ
ル系重合体に付加させる際には、ヒドロシリル化触媒を
使用することができる。このようなヒドロシリル化触媒
としては、後に詳述するものをすべて用いることができ
る。
基を有するビニル系重合体は、これを主剤とする硬化性
組成物にすることができる。上記硬化性組成物は、
(A)末端にアルケニル基を有するビニル系重合体、
(B)ヒドロシリル基含有化合物、を含有するものであ
る。(A)成分の末端にアルケニル基を有するビニル系
重合体は、単独で用いても、また、2種類以上を混合し
て用いても良い。(A)成分の分子量としては特に制限
はないが、500〜100000の範囲にあるのが好ま
しく、3000〜50000が更に好ましい。500以
下であると、ビニル系重合体の本来の特性が発現されに
くく、100000以上であると、非常に高粘度とな
り、又は、溶解性が低くなり、取り扱いが困難になるこ
とがあるので好ましくない。
しては特に制限はなく、各種のものを用いることができ
る。すなわち、下記一般式(12)又は一般式(13)
で表される鎖状ポリシロキサン; (R17)3 SiO−[Si(R17)2 O]a −[Si(H)(R18)O]b −[ Si(R18)(R19)O]C −Si(R17)3 (12) H(R17)2 SiO−[Si(R17)2 O]a −[Si(H)(R18)O]b − [Si(R18)(R19)O]C −Si(R17)2 H (13) (式中R17及びR18は、同一若しくは異なって、炭素数
1〜6のアルキル基、又は、フェニル基を表す。R
19は、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数7〜10
のアラルキル基を表す。aは0≦a≦100、bは2≦
b≦100、Cは0≦C≦100の、それぞれ、整数を
示す)、下記一般式(14)で表される環状シロキサ
ン;
じ。dは0≦d≦8、eは2≦e≦10、fは0≦f≦
8の、それぞれ、整数を示し、かつ3≦d+e+f≦1
0である)等を用いることができる。
て用いてもかまわない。これらのヒドロシリル基含有化
合物の中でもビニル系重合体との相溶性の観点から、フ
ェニル基を有する、下記一般式(15)や(16)で示
される鎖状シロキサンや、下記一般式(17)や(1
8)で示される環状シロキサンが好ましい。 (CH3 )3 SiO−[Si(H)(CH3 )O]g −[Si(C6 H5 )2 O ]h −Si(CH3 )3 (15) (CH3 )3 SiO−[Si(H)(CH3 )O]g −[Si(CH3 ){CH 2 C(H)(R20)C6 H5 }O]h −Si(CH3 )3 (16) (式中、R20は、水素又はメチル基を表す。gは2≦g
≦100、hは0≦h≦100の、それぞれ、整数であ
る。C6 H5 は、フェニル基を示す)
す。iは2≦i≦10、jは0≦j≦8の、それぞれ、
整数であり、かつ3≦i+j≦10である。C6 H5
は、フェニル基である)
ヒドロシリル基を有する化合物としては更に、分子中に
2個以上のアルケニル基を有する低分子化合物に対し、
上記一般式(12)〜(18)に示したヒドロシリル基
含有化合物を、反応後にも一部のヒドロシリル基が残る
ようにして付加反応させて得られる化合物を用いること
もできる。上記分子中に2個以上のアルケニル基を有す
る低分子化合物としては特に限定されず、各種のものを
用いることができる。例示するならば、1,4−ペンタ
ジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエ
ン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,
9−デカジエン等の炭化水素系化合物;O,O′−ジア
リルビスフェノ−ルA、3,3′−ジアリルビスフェノ
−ルA等のエ−テル系化合物;ジアリルフタレ−ト、ジ
アリルイソフタレ−ト、トリアリルトリメリテ−ト、テ
トラアリルピロメリテ−ト等のエステル系化合物;ジエ
チレングリコ−ルジアリルカ−ボネ−ト等のカ−ボネ−
ト系化合物等が挙げられる。
2)〜(18)に示したヒドロシリル基含有化合物の過
剰量に対し、ヒドロシリル化触媒の存在下、上に挙げた
アルケニル基含有化合物をゆっくり滴下することにより
行うことができる。かくして目的化合物を得ることがで
きるが、このような化合物のうち、原料の入手容易性、
過剰に用いたシロキサンの除去のしやすさ、さらには
(A)成分の重合体への相溶性を考慮して、下記のもの
が好ましい。
有化合物(B)は任意の割合で混合することができる
が、硬化性の面から、上記重合体(A)中のアルケニル
基と上記成分(B)中のヒドロシリル基のモル比が5〜
0.2の範囲にあることが好ましく、2.5〜0.4で
あることがより好ましい。モル比が5を超えると硬化が
不充分でべとつきのある強度の小さい硬化物しか得られ
ないことがあり、また、0.2より小さいと、硬化後も
硬化物中に活性なヒドロシリル基が大量に残るので、ク
ラック、ボイドが発生し、均一で強度のある硬化物が得
られないことがあるので好ましくない。
(B)との硬化反応は、2成分を混合して加熱すること
により進行するが、反応をより迅速に進めるために、ヒ
ドロシリル化触媒を添加することができる。このような
ヒドロシリル化触媒としては、例えば、有機過酸化物や
アゾ化合物等のラジカル開始剤、及び、遷移金属触媒等
が挙げられる。
く各種のものを用いることができる。例示するならば、
ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘ
キシン、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペル
オキシド、α,α′−ビス(t−ブチルペルオキシ)イ
ソプロピルベンゼンのようなジアルキルペルオキシド;
ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオ
キシド、m−クロロベンゾイルペルオキシド、2,4−
ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキ
シドのようなジアシルペルオキシド;過安息香酸−t−
ブチルのような過酸エステル;過ジ炭酸ジイソプロピ
ル、過ジ炭酸ジ−2−エチルヘキシルのようなペルオキ
シジカ−ボネ−ト;1,1−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンのような
ペルオキシケタ−ル等が挙げられる。
ば、白金単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等
の担体に白金固体を分散させたもの;塩化白金酸;塩化
白金酸とアルコ−ル、アルデヒド、ケトン等との錯体;
白金−オレフィン錯体、白金(0)−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン錯体等が挙げられる。白金化合物以外
の触媒の例としては、RhCl(PPh3 )3 、RhC
l3 、RuCl3 、IrCl3 、FeCl3 、AlCl
3 、PdCl2 ・ H2 O、 NiCl2 、TiCl4
等が挙げられる。これらの触媒は単独で用いてもよく、
2種類以上を併用してもかまわない。
成分のアルケニル基1molに対し、10-1〜10-8m
olの範囲で用いるのが好ましく、より好ましくは10
-3〜10-6 molの範囲である。10-8molより少
ないと硬化が十分に進行しないことがある。またヒドロ
シリル化触媒は高価であるので10-1mol以上用いな
いのが好ましい。
要に応じてヒドロシリル化触媒を混合し硬化させれば、
発泡等の現象を伴うことなく、深部硬化性に優れた均一
な硬化物が得られる。硬化条件については特に制限はな
いが、一般に0〜200℃、好ましくは30〜150℃
で10秒〜24時間硬化するのがよい。特に80〜15
0℃の高温では10秒〜1時間程度の短時間で硬化する
ものも得ることができる。
合体及び上記(B)成分である硬化剤の主鎖骨格や分子
量に依存するが、ゴム状のものから樹脂状のものまで幅
広く作成することができる。
的な用途を挙げるならば、シーリング材、接着剤、粘着
材、弾性接着剤、塗料、粉体塗料、発泡体、電気電子用
ポッティング材、フィルム、ガスケット、各種成形材
料、人工大理石等である。
架橋性シリル基を有するビニル系重合体は、これを主成
分とする硬化性組成物にすることができる。主成分であ
る上記ビニル系重合体は、単独で用いても、また、2種
類以上を混合して用いてもよい。また、その分子量につ
いては特に制限はないが、500〜100000の範囲
にあるのが好ましく、3000〜50000が更に好ま
しい。分子量が500以下であると、ビニル系重合体の
本来の特性が発現されにくく、また、100000以上
であると、ハンドリングが困難になることがあるので好
ましくない。
系重合体は、水分と接触すると架橋反応により3次元化
して硬化する。加水分解速度は、温度、湿度、加水分解
性基の種類により変化するので、使用条件に応じて適切
な加水分解性基を選択しなければならない。また、加水
分解性シリル基を末端に有するビニル系重合体は、保存
時には水分との接触を可能な限り断つことが好ましい。
添加してもよい。上記縮合触媒としては、例えば、アル
キルチタン酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、オクチル酸錫
やジブチル錫ジラウレートのようなカルボン酸の金属
塩;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等のアミ
ン塩;その他の酸性触媒及び塩基性触媒を使用しうる。
その使用量としては特に制限はないが、末端に架橋性シ
リル基を有するビニル系重合体に対し、0.01〜5重
量%用いるのが好ましい。
るビニル系重合体に、必要に応じて縮合触媒を混合し硬
化させれば、均一な硬化物を得ることができる。硬化条
件としては特に制限はないが、一般に0〜100℃、好
ましくは10〜50℃で1時間〜1週間程度である。硬
化物の性状は用いる重合体の主鎖骨格や分子量に依存す
るが、ゴム状のものから樹脂状のものまで幅広く作成す
ることができる。
な用途を挙げるならば、シーリング材、接着剤、粘着
材、弾性接着剤、塗料、粉体塗料、発泡体、電気電子用
ポッティング材、フィルム、成形材料、人工大理石等で
ある。
明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるもの
ではない
(アクリル酸エステル)の製造 1Lの耐圧ガラス反応容器に、アクリル酸メチル(10
0mL、1.11mol)、α,α′−ジブロモ−p−
キシレン(5.89g、22.2mmol)、臭化第一
銅(3.18g、22.2mmol)、2,2′−ビピ
リジル(10.4g、66.7mmol)、アセトニト
リル(20mL)、及び、酢酸エチル(80mL)を仕
込み、窒素ガスを10分間吹き込んで溶存酸素を除去し
た後、封管した。この混合物を130℃まで昇温し、更
に30分間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物を酢
酸エチルで希釈し、生成した不溶固体をろ過した後、濾
液を希塩酸で2回、ブラインで1回洗浄した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、揮発分を減圧下留去し、
両末端に臭素を有するポリ(アクリル酸メチル)を9
0.1g得た。GPC測定(ポリスチレン換算)の結
果、重合体の数平均分子量(Mn)は5000、分子量
分布(Mw/Mn)は1.31であった。また、オリゴ
マー1分子当たりに導入された臭素は、 1H NMR分
析より、1.78個であった。
(アクリル酸エステル)の製造 30mLの耐圧反応器に、アクリル酸メチル(7.5m
L、7.17g、83.4mmol)、α,α′−ジブ
ロモ−p−キシレン(438mg、1.67mmo
l)、臭化第一銅(239mg、1.67mmol)、
2,2′−ビピリジル(518mg、3.34mmo
l)、アセトニトリル(1.5mL)、及び、酢酸エチ
ル(6.0mL)を仕込み、窒素ガスを10分間吹き込
んで溶存酸素を除去した後、封管した。この混合物を1
30℃に加熱し、45分間反応させた。反応混合物を酢
酸エチル(20mL)で希釈し、希塩酸で3回、ブライ
ンで1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、揮発分を減圧下留去し、両末端に臭素を有するポリ
(アクリル酸メチル)を得た(収率4.72g)。GP
C測定(ポリスチレン換算)の結果、重合体の数平均分
子量(Mn)は3630、分子量分布(Mw/Mn)は
1.21であった。また、オリゴマー1分子当たりに導
入された臭素は、 1H NMR分析より、1.62個で
あった。
るビニル系重合体の調製 50mLの三つ口丸底フラスコにアリルマロン酸エチル
(0.1mL、0.51mmol)、カリウム−ter
t−ブトキシド(80mg、0.72mmol)、及
び、テトラヒドロフラン(1.0mL)を仕込み、窒素
雰囲気下、還流温度で1時間反応させた。製造例1で合
成されたポリ(アクリル酸メチル)(1.0g)のテト
ラヒドロフラン(2mL)溶液を添加して還流温度で3
時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで約50mLに
希釈し、2%塩酸で2回、ブラインで1回洗浄した。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
留去し生成物を単離した。生成物を少量の酢酸エチルに
溶解し、ヘキサンから再沈殿することにより重合体を精
製した。オリゴマー1分子当たりに導入されたアルケニ
ル基は、 1H NMR分析より、0.62個であった。
るビニル系重合体の調製 50mLの三つ口丸底フラスコに油性水素化ナトリウム
(106mg、2.64mmol)を仕込み、窒素雰囲
気下、乾燥ヘキサンで水素化ナトリウムを数回洗浄した
後、ジメチルアセトアミド(3.0mL)を加えた。さ
らにアリルマロノニトリル(292mg、2.76mm
ol)のジメチルアセトアミド(1.0mL)溶液を0
℃で滴下して、同温で1時間攪拌した。製造例2により
合成されたポリ(アクリル酸メチル)(1.0g)のD
MAc(2.0mL)溶液を添加して室温で1時間攪拌
した。反応混合物を氷水−希塩酸で中和したのち、酢酸
エチル(30mL)で抽出し、有機層を2%塩酸で2
回、ブラインで1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し生成物を単離し
た。生成物を少量の酢酸エチルに溶解し、ヘキサンから
再沈殿することにより重合体を精製した(Fn(アルケ
ニル)=1.68)。
ビニル系重合体の調製 実施例2で得られたアルケニル基を末端に有するポリマ
ーにジメトキシメチルシランを白金錯体を用いて反応さ
せ、架橋性シリルを末端に有するポリマーを得た。
ーに多価ヒドロシリル化合物と白金錯体を混合し加熱す
ると、ゴム状の硬化物が得られた。
ーにスズ系の縮合硬化触媒と水を混合すると、ゴム状の
硬化物が得られた。
ケニル基又は架橋性シリル基が、硫黄のようなヘテロ原
子を介さず、切断されにくい炭素−炭素結合により、高
い比率で主鎖末端に導入されたビニル系重合体、及び、
これらの簡便な製造方法を提供する。これらの重合体
は、主鎖にヘテロ原子を含んでいないので、得られる硬
化物は、良好な耐候性を有する。また、架橋性官能基が
主鎖末端に確実に導入されているので、硬化特性の優れ
た硬化物が得られる。
Claims (22)
- 【請求項1】 一般式(1)で表されるアルケニル基
を、少なくとも1つの主鎖末端に有することを特徴とす
るビニル系重合体。 −CH2 −C(R1 )(R2 )−C(R3 )(R4 )−R5 −C(R6 )=CH2 (1) (式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、1価の有
機基を表す。R3 及びR 4 は、共に、同一若しくは異な
って、電子吸引性置換基を表すか、又は、一方が電子吸
引性置換基を表し、他方が水素、炭素数1〜10のアル
キル基若しくはフェニル基を表す。R5 は、直接結合、
又は、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよい炭素
数1〜10の2価の有機基を表す。R6 は、水素、炭素
数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基
又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。) - 【請求項2】 一般式(2)で表される架橋性シリル基
を、少なくとも1つの主鎖末端に有することを特徴とす
るビニル系重合体。 −CH2 −C(R1 )(R2 )−C(R3 )(R4 )−R5 −CH(R6 )−CH2 −[ Si(R7 )2-b (Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (2) 〔式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、1価の有
機基を表す。R3 及びR 4 は、共に、同一若しくは異な
って、電子吸引性置換基を表すか、又は、一方が電子吸
引性置換基を表し、他方が水素、炭素数1〜10のアル
キル基若しくはフェニル基を表す。R5 は、直接結合、
又は、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよい炭素
数1〜10の2価の有機基を表す。R6 は、水素、炭素
数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基
又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。R7 及びR
8 は、同一若しくは異なって、炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20の
アラルキル基、又は、(R′)3 SiO−(式中、R′
は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、3個の
R′は同一であってもよく、異なっていてもよい。)で
表されるトリオルガノシロキシ基を表す。R7 又はR8
が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよ
く、異なっていてもよい。Yは、水酸基又は加水分解性
基を表し、2個以上存在するとき、それらは同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。aは、0、1、2又は
3を表す。bは、0、1又は2を表す。mは、0〜19
の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足
するものとする。〕 - 【請求項3】 電子吸引性置換基は、−CO2 R(式
中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜2
0のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表
す。)、−C(O)R(Rは前記に同じ。)、及び、−
CNからなる群より選択される基である請求項1又は2
記載の重合体。 - 【請求項4】 主鎖は、(メタ)アクリル酸系モノマー
が重合したものである請求項1、2又は3記載の重合
体。 - 【請求項5】 (メタ)アクリル酸系モノマーは、アク
リル酸エステル系モノマーである請求項4記載の重合
体。 - 【請求項6】 (メタ)アクリル酸系モノマーは、メタ
クリル酸エステル系モノマーである請求項4記載の重合
体。 - 【請求項7】 アクリル酸エステル系モノマーは、アク
リル酸ブチルである請求項5記載の重合体。 - 【請求項8】 主鎖は、スチレン系モノマーが重合した
ものである請求項1、2又は3記載の重合体。 - 【請求項9】 ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーで測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)は、1.8以下の値である
請求項1〜8のいずれか1項に記載の重合体。 - 【請求項10】 数平均分子量は、500〜10000
0の範囲にある請求項1〜9のいずれか1項に記載の重
合体。 - 【請求項11】 ビニル系モノマーを重合して、下記一
般式(3)で表される基を少なくとも1つの末端に有す
るビニル系重合体を製造し、前記重合体の末端ハロゲン
を下記一般式(4)で表されるアルケニル基含有カルボ
アニオンで置換することを特徴とする、請求項1、3〜
9又は10のいずれか1項に記載のアルケニル基を少な
くとも1つの主鎖末端に有するビニル系重合体の製造方
法。 −CH2 −C(R1 )(R2 )(X) (3) (式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、1価の有
機基を表す。Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。) M+ C- (R3 )(R4 )−R5 −C(R6 )=CH2 (4) (式中、R3 及びR4 は、共に、同一若しくは異なっ
て、電子吸引性置換基を表すか、又は、一方が電子吸引
性置換基を表し、他方が水素、炭素数1〜10のアルキ
ル基若しくはフェニル基を表す。R5 は、直接結合、又
は、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよい炭素数
1〜10の2価の有機基を表す。M+ は、アルカリ金属
イオン又は4級アンモニウムイオンを表す。) - 【請求項12】 ビニル系モノマーを重合して、下記一
般式(3)で表される基を少なくとも1つの末端に有す
るビニル系重合体を製造し、前記重合体の末端ハロゲン
を下記一般式(5)で表される架橋性シリル基含有カル
ボアニオンで置換することを特徴とする、請求項2〜1
0のいずれか1項に記載の架橋性シリル基を少なくとも
1つの主鎖末端に有するビニル系重合体の製造方法。 −CH2 −C(R1 )(R2 )(X) (3) (式中、R1 及びR2 は、同一又は異なって、1価の有
機基を表す。Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表す。) M+ C- (R3 )(R4 )−R5 −CH(R6 )−CH2 −[ Si(R7 )2-b ( Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (5) 〔式中、R3 及びR4 は、共に、同一若しくは異なっ
て、電子吸引性置換基を表すか、又は、一方が電子吸引
性置換基を表し、他方が水素、炭素数1〜10のアルキ
ル基若しくはフェニル基を表す。R5 は、直接結合、又
は、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよい炭素数
1〜10の2価の有機基を表す。R6 は、水素、炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又
は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。R7 及びR8
は、同一若しくは異なって、炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のア
ラルキル基、又は、(R′)3 SiO−(式中、R′
は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基を表し、3個の
R′は同一であってもよく、異なっていてもよい。)で
表されるトリオルガノシロキシ基を表す。R7 又はR8
が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよ
く、異なっていてもよい。Yは、水酸基又は加水分解性
基を表し、2個以上存在するとき、それらは同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。aは、0、1、2又は
3を表す。bは、0、1又は2を表す。mは、0〜19
の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足
するものとする。M+ は、アルカリ金属イオン又は4級
アンモニウムイオンを表す。〕 - 【請求項13】 M+ は、ナトリウムイオン又はカリウ
ムイオンである請求項11又は12記載の製造方法。 - 【請求項14】 請求項1、3〜9又は10のいずれか
1項に記載のアルケニル基を主鎖末端に有するビニル系
重合体に、下記一般式(6)で表される架橋性シリル基
を有するヒドロシラン化合物を反応させることを特徴と
する、請求項2〜10のいずれか1項に記載の架橋性シ
リル基を少なくとも1つの主鎖末端に有するビニル系重
合体の製造方法。 H−[ Si(R7 )2-b (Y)b O] m −Si(R8 )3-a (Y)a (6) 〔式中、R7 及びR8 は、同一若しくは異なって、炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基、又は、(R′)3
SiO−(式中、R′は、炭素数1〜20の1価の炭化
水素基を表し、3個のR′は同一であってもよく、異な
っていてもよい。)で表されるトリオルガノシロキシ基
を表す。R7 又はR8 が2個以上存在するとき、それら
は同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは、水
酸基又は加水分解性基を表し、2個以上存在するとき、
それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。a
は、0、1、2又は3を表す。bは、0、1又は2を表
す。mは、0〜19の整数である。ただし、a+mb≧
1であることを満足するものとする。〕 - 【請求項15】 開始剤として、有機ハロゲン化物又は
ハロゲン化スルホニル化合物を用い、触媒として、遷移
金属錯体を用いてビニル系モノマーを重合する請求項1
1〜14記載の製造方法。 - 【請求項16】 遷移金属錯体は、銅、ニッケル、ルテ
ニウム、及び鉄からなる群より選択される金属の錯体で
ある請求項15記載の製造方法。 - 【請求項17】 遷移金属錯体は、銅錯体である請求項
16記載の製造方法。 - 【請求項18】 連鎖移動剤の存在下でビニル系モノマ
ーを重合する請求項11〜14記載の製造方法。 - 【請求項19】 (A)請求項1、3〜9又は10のい
ずれか1項に記載のアルケニル基を主鎖末端に有するビ
ニル系重合体、及び、(B)ヒドロシリル基含有化合物
を含有することを特徴とする硬化性組成物。 - 【請求項20】 (A)成分に含有されるアルケニル基
と(B)成分に含有されるヒドロシリル基とのモル比
は、0.2〜5の範囲にある請求項19記載の硬化性組
成物。 - 【請求項21】 請求項2〜10のいずれか1項に記載
の架橋性シリル基を主鎖末端に有するビニル系重合体を
主成分とすることを特徴とする硬化性組成物。 - 【請求項22】 硬化触媒を、請求項2〜10のいずれ
か1項に記載の重合体に対して0.01〜5重量%含有
する請求項21記載の硬化性組成物。
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