JPH11156801A - スライド式切断機 - Google Patents
スライド式切断機Info
- Publication number
- JPH11156801A JPH11156801A JP33180897A JP33180897A JPH11156801A JP H11156801 A JPH11156801 A JP H11156801A JP 33180897 A JP33180897 A JP 33180897A JP 33180897 A JP33180897 A JP 33180897A JP H11156801 A JPH11156801 A JP H11156801A
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- Japan
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- link
- linear guide
- guide device
- blade
- cutting machine
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ガイドバーの長手方向と刃物のスライド方向
とが一致しているため、ガイドバーが刃物の運動方向に
沿って切断機から大きく突出する。この為、切断機を設
置する場合に、ある程度のスペースを確保しなければな
らず、狭い作業場等で使用する場合に不便であった。本
発明では、刃物の移動方向に対して直線案内装置が突出
せず、スペースを取らないスライド式切断機を提供す
る。 【解決手段】 刃物部1がスライドするスライド式切断
機において、刃物を保持する保持部2と、前記保持部2
を一方向に案内すべく設けられ、前記方向と直交する方
向に直線運動する可動部41を備えた直線案内装置4
と、前記保持部2の前記一方向の運動と、前記直線案内
装置4の前記可動部41の運動とを連係させる連係手段
3とを備える。
とが一致しているため、ガイドバーが刃物の運動方向に
沿って切断機から大きく突出する。この為、切断機を設
置する場合に、ある程度のスペースを確保しなければな
らず、狭い作業場等で使用する場合に不便であった。本
発明では、刃物の移動方向に対して直線案内装置が突出
せず、スペースを取らないスライド式切断機を提供す
る。 【解決手段】 刃物部1がスライドするスライド式切断
機において、刃物を保持する保持部2と、前記保持部2
を一方向に案内すべく設けられ、前記方向と直交する方
向に直線運動する可動部41を備えた直線案内装置4
と、前記保持部2の前記一方向の運動と、前記直線案内
装置4の前記可動部41の運動とを連係させる連係手段
3とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刃物部をベースに
対して平行に直線運動させるスライド式切断機に関す
る。
対して平行に直線運動させるスライド式切断機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、丸鋸刃等の刃物を回転させ
て、木材を切断する切断機が知られている。これらの中
には、木材等が載置されるベースに対して平行に刃物を
スライドさせるスライド機構を備え、切断長さの長い木
材であっても切断可能としているものがある(例えば実
開昭62−11526号公報、実開昭52−37692
号公報参照)。
て、木材を切断する切断機が知られている。これらの中
には、木材等が載置されるベースに対して平行に刃物を
スライドさせるスライド機構を備え、切断長さの長い木
材であっても切断可能としているものがある(例えば実
開昭62−11526号公報、実開昭52−37692
号公報参照)。
【0003】これら先行技術文献に記載された刃物スラ
イド機構は、直線案内装置に一定の長さのガイドバーを
設け、刃物の保持部を直接ガイドバーに設け、当該ガイ
ドバーをスライドさせて刃物を直線運動させていた。
イド機構は、直線案内装置に一定の長さのガイドバーを
設け、刃物の保持部を直接ガイドバーに設け、当該ガイ
ドバーをスライドさせて刃物を直線運動させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の切断機
では、ガイドバーの長手方向と刃物のスライド方向とが
一致しているため、ガイドバーが刃物の運動方向に沿っ
て切断機から大きく突出する。この為、切断機を設置す
る場合に、刃物の移動方向にある程度のスペースを確保
しなければならず、狭い作業場等で使用する場合に不便
であった。
では、ガイドバーの長手方向と刃物のスライド方向とが
一致しているため、ガイドバーが刃物の運動方向に沿っ
て切断機から大きく突出する。この為、切断機を設置す
る場合に、刃物の移動方向にある程度のスペースを確保
しなければならず、狭い作業場等で使用する場合に不便
であった。
【0005】そこで、本発明では、刃物の移動方向に対
して直線案内装置が突出せず、スペースを取らないスラ
イド式切断機を提供することを目的とする。
して直線案内装置が突出せず、スペースを取らないスラ
イド式切断機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、刃
物を保持する保持部(2)と、保持部(2)を一方向に
案内すべく設けられ、前記一方向と直交する方向に直線
運動する可動部(41)を備えた直線案内装置(4)
と、保持部(2)の前記一方向の運動と、直線案内装置
(4)の可動部(41)の運動とを連係させる連係手段
(3)とを備えたスライド式切断機により、上述した課
題を解決する。
物を保持する保持部(2)と、保持部(2)を一方向に
案内すべく設けられ、前記一方向と直交する方向に直線
運動する可動部(41)を備えた直線案内装置(4)
と、保持部(2)の前記一方向の運動と、直線案内装置
(4)の可動部(41)の運動とを連係させる連係手段
(3)とを備えたスライド式切断機により、上述した課
題を解決する。
【0007】請求項2の発明では、保持部(2)が前記
一方向に運動するときに、保持部(2)の姿勢を一定に
保持する姿勢保持手段(33)を備えた。
一方向に運動するときに、保持部(2)の姿勢を一定に
保持する姿勢保持手段(33)を備えた。
【0008】請求項3の発明では、連係手段(3)は、
一端が保持部(2)に、他端が可動部(41)にそれぞ
れ連結された第1のリンク(31)と、一端が第1のリ
ンク(31)に、他端が直線案内装置(4)にそれぞれ
連結された第2のリンク(32)とを備え、前記第2の
リンクと前記直線案内装置との連結部分には、前記第2
のリンクの前記他端を前記直線案内装置の前記可動部の
運動方向に沿って位置調整可能な状態で前記直線案内装
置に連結する位置調整手段(6)が設けられている。
一端が保持部(2)に、他端が可動部(41)にそれぞ
れ連結された第1のリンク(31)と、一端が第1のリ
ンク(31)に、他端が直線案内装置(4)にそれぞれ
連結された第2のリンク(32)とを備え、前記第2の
リンクと前記直線案内装置との連結部分には、前記第2
のリンクの前記他端を前記直線案内装置の前記可動部の
運動方向に沿って位置調整可能な状態で前記直線案内装
置に連結する位置調整手段(6)が設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
て図面を参照しながら説明する。
【0010】図1から図3には本発明の第1の実施の形
態が示されている。この実施の形態では、スライド式切
断機Cは、被加工物たる木材Wを搭載する載置面5aが
設けられたベース5と、ベース5の後部に取り付けられ
た直線案内装置4と、直線案内装置4と保持部2とを連
結しているスコットラッセル機構からなる連係部(連係
手段)3と、保持部2に保持された刃物部1とを備えて
いる。なお、図1の右方が切断機Cの前方、左方が後方
にそれぞれ相当する。以下では、図1の左右方向を切断
機Cの前後方向、図1の上下方向を切断機Cの上下方
向、図1の紙面と直交する方向を切断機Cの左右方向と
それぞれ表記する。
態が示されている。この実施の形態では、スライド式切
断機Cは、被加工物たる木材Wを搭載する載置面5aが
設けられたベース5と、ベース5の後部に取り付けられ
た直線案内装置4と、直線案内装置4と保持部2とを連
結しているスコットラッセル機構からなる連係部(連係
手段)3と、保持部2に保持された刃物部1とを備えて
いる。なお、図1の右方が切断機Cの前方、左方が後方
にそれぞれ相当する。以下では、図1の左右方向を切断
機Cの前後方向、図1の上下方向を切断機Cの上下方
向、図1の紙面と直交する方向を切断機Cの左右方向と
それぞれ表記する。
【0011】刃物部1は、保持部2にピン31aを介し
て回動自在に取り付けられるブラケット13と、このブ
ラケット13により、切断機Cの左右方向に延びる軸線
廻りに回転自在に支持された刃物軸15と、刃物軸15
を回転駆動するモータ(不図示)と、刃物軸15の廻り
を取り囲む刃物カバー14と、ブラケット13の前端に
一体に設けられたハンドル12とを有している。刃物軸
15には刃物としての丸鋸刃11が着脱自在にかつ一体
回転可能に取付けられる。その丸鋸刃11の上半分が刃
物カバー14にて覆われる。また、ハンドル12にはモ
ータの回転を入り切りさせるためのスイッチSWが取り
付けられている。
て回動自在に取り付けられるブラケット13と、このブ
ラケット13により、切断機Cの左右方向に延びる軸線
廻りに回転自在に支持された刃物軸15と、刃物軸15
を回転駆動するモータ(不図示)と、刃物軸15の廻り
を取り囲む刃物カバー14と、ブラケット13の前端に
一体に設けられたハンドル12とを有している。刃物軸
15には刃物としての丸鋸刃11が着脱自在にかつ一体
回転可能に取付けられる。その丸鋸刃11の上半分が刃
物カバー14にて覆われる。また、ハンドル12にはモ
ータの回転を入り切りさせるためのスイッチSWが取り
付けられている。
【0012】木材Wは例えば次の手順で切断される。ス
イッチSWを操作してモータを起動し丸鋸刃11を回転
させた後、ハンドル12を把持して刃物部1をピン31
aの回りに押し下げてブラケット13に設けられたスト
ッパー13aと保持部2とを当接させる(図2の状
態)。この後、刃物部1を手前側(図1の右方)から、
ベース5の後部に設けられた直線案内装置4に向かって
押し込んで木材Wを切断する(図3の状態)。
イッチSWを操作してモータを起動し丸鋸刃11を回転
させた後、ハンドル12を把持して刃物部1をピン31
aの回りに押し下げてブラケット13に設けられたスト
ッパー13aと保持部2とを当接させる(図2の状
態)。この後、刃物部1を手前側(図1の右方)から、
ベース5の後部に設けられた直線案内装置4に向かって
押し込んで木材Wを切断する(図3の状態)。
【0013】ところで、上記の手順で木材W等を切断す
る場合、刃物部1が真正な直線運動をしないと作業者に
違和感を与えることがある。したがってスライド式切断
機Cにおいては、刃物部1の移動を如何に真正直線運動
にするかが、非常に重要な要素となる。本実施形態で
は、直線案内装置4と連係部3とによってかかる真正直
線運動が実現される。以下、これらについて説明する。
る場合、刃物部1が真正な直線運動をしないと作業者に
違和感を与えることがある。したがってスライド式切断
機Cにおいては、刃物部1の移動を如何に真正直線運動
にするかが、非常に重要な要素となる。本実施形態で
は、直線案内装置4と連係部3とによってかかる真正直
線運動が実現される。以下、これらについて説明する。
【0014】直線案内装置4は、ベース5に固定された
固定部43と、その固定部43により切断機Cの上下方
向に移動自在に支持された丸棒状のロッド部42と、ロ
ッド部42の上端に取り付けられてロッド部42と一体
的に上下方向に移動可能な可動部41とを有している。
固定部43と、ベース5には、ロッド部42を上下方向
に案内する貫通孔43a,5bがそれぞれ設けられてい
る(図2及び図3参照)。また、固定部43の貫通孔4
3aの内周には直動式のベアリングB,Bが設けられて
おり、ロッド部42の上下運動を案内している。ただし
当該直線案内装置4の構成はこれには限定されない。例
えば、固定部43に上下方向へ延びるガイドレールを設
け、可動部41には前記ガイドレールに沿って移動自在
なスライダを設けて直線案内装置4を形成してもよい。
固定部43と、その固定部43により切断機Cの上下方
向に移動自在に支持された丸棒状のロッド部42と、ロ
ッド部42の上端に取り付けられてロッド部42と一体
的に上下方向に移動可能な可動部41とを有している。
固定部43と、ベース5には、ロッド部42を上下方向
に案内する貫通孔43a,5bがそれぞれ設けられてい
る(図2及び図3参照)。また、固定部43の貫通孔4
3aの内周には直動式のベアリングB,Bが設けられて
おり、ロッド部42の上下運動を案内している。ただし
当該直線案内装置4の構成はこれには限定されない。例
えば、固定部43に上下方向へ延びるガイドレールを設
け、可動部41には前記ガイドレールに沿って移動自在
なスライダを設けて直線案内装置4を形成してもよい。
【0015】また、連係部3は第1のリンク31と第2
のリンク32とを有している。第1のリンク31の一端
はピン31aを介して保持部2の側面に回転自在に連結
され、他端はピン31bを介して直線案内装置4の可動
部41の側面に回転自在に連結される。一方、第2のリ
ンク32の一端はピン31mを介して第1のリンク31
の中点に回転自在に連結され、他端はピン32bを介し
て直線案内装置4の固定部43の上部側面に回転自在に
連結される。
のリンク32とを有している。第1のリンク31の一端
はピン31aを介して保持部2の側面に回転自在に連結
され、他端はピン31bを介して直線案内装置4の可動
部41の側面に回転自在に連結される。一方、第2のリ
ンク32の一端はピン31mを介して第1のリンク31
の中点に回転自在に連結され、他端はピン32bを介し
て直線案内装置4の固定部43の上部側面に回転自在に
連結される。
【0016】このように構成することによって、図2の
状態から刃物部1を直線案内装置4に向かって押し込む
と、保持部2に加えられたられた力が、連係部3の第1
のリンク31と、第2のリンク32に伝わり、直線案内
装置4の可動部41が上側に押し上げられる。この際、
第1のリンク31は、第2のリンク32によりその中点
を拘束されているので、保持部2の運動は、真正直線運
動となる。
状態から刃物部1を直線案内装置4に向かって押し込む
と、保持部2に加えられたられた力が、連係部3の第1
のリンク31と、第2のリンク32に伝わり、直線案内
装置4の可動部41が上側に押し上げられる。この際、
第1のリンク31は、第2のリンク32によりその中点
を拘束されているので、保持部2の運動は、真正直線運
動となる。
【0017】また、図1から図3に示す実施の形態で
は、第1のリンク31の下側に第1のリンク31と平行
に姿勢保持手段としての第3のリンク33が設けられて
いる。第3のリンク33の一端はピン33aを介して保
持部2の側面に回転自在に連結され、他端はピン33b
を介して可動部41の側面に回転自在に連結されてい
る。この第3のリンク33は、刃物部1を前後方向に移
動させる際、保持部2の姿勢を一定に保つ役割を果たし
ている。すなわち、第3のリンク33の追加により、保
持部2と第1のリンク31との連結点であるピン31a
の廻りの保持部2の回転運動が制限を受け、保持部2は
ベース5に対して常に一定の姿勢を保つようにリンク3
1,33に対して相対回転しつつ切断機Cの前後方向に
直線運動する。
は、第1のリンク31の下側に第1のリンク31と平行
に姿勢保持手段としての第3のリンク33が設けられて
いる。第3のリンク33の一端はピン33aを介して保
持部2の側面に回転自在に連結され、他端はピン33b
を介して可動部41の側面に回転自在に連結されてい
る。この第3のリンク33は、刃物部1を前後方向に移
動させる際、保持部2の姿勢を一定に保つ役割を果たし
ている。すなわち、第3のリンク33の追加により、保
持部2と第1のリンク31との連結点であるピン31a
の廻りの保持部2の回転運動が制限を受け、保持部2は
ベース5に対して常に一定の姿勢を保つようにリンク3
1,33に対して相対回転しつつ切断機Cの前後方向に
直線運動する。
【0018】なお、この実施の形態に示すように、第1
のリンク31の下側にスペースの余裕があれば、第3の
リンク33を第1のリンクの下側に取り付けることがで
きる。しかしスペースに余裕が無ければ、図4に示すよ
うに第3のリンクを第1のリンク31の上側に設けても
かまわない。この場合には、刃物部1を押し下げる力が
第3のリンク33に引っ張り荷重として作用するので第
3のリンク33が座屈するおそれが無い。
のリンク31の下側にスペースの余裕があれば、第3の
リンク33を第1のリンクの下側に取り付けることがで
きる。しかしスペースに余裕が無ければ、図4に示すよ
うに第3のリンクを第1のリンク31の上側に設けても
かまわない。この場合には、刃物部1を押し下げる力が
第3のリンク33に引っ張り荷重として作用するので第
3のリンク33が座屈するおそれが無い。
【0019】また、図1から図4に示した実施の形態で
は、直線案内装置4の可動部41を上下方向に移動させ
たが、可動部41を切断機Cの左右方向に移動させても
よい。このように設ければ、可動部41を押し上げる力
を必要としないので、よりスムーズな刃物部1の移動が
可能となる。
は、直線案内装置4の可動部41を上下方向に移動させ
たが、可動部41を切断機Cの左右方向に移動させても
よい。このように設ければ、可動部41を押し上げる力
を必要としないので、よりスムーズな刃物部1の移動が
可能となる。
【0020】図5では、本発明に係るスライド式切断機
Cの収納状態が示されている。本図に示すように、可動
部41と固定部43との間にストッパSを設ければ、刃
物部1が切断機Cの最後部まで押し込まれた位置に固定
される。
Cの収納状態が示されている。本図に示すように、可動
部41と固定部43との間にストッパSを設ければ、刃
物部1が切断機Cの最後部まで押し込まれた位置に固定
される。
【0021】次に図6および図7を参照して本発明の別
の実施の形態について説明する。なお、上述した図1〜
図5との共通部分には同一符号を付し、それらについて
の説明は省略する。
の実施の形態について説明する。なお、上述した図1〜
図5との共通部分には同一符号を付し、それらについて
の説明は省略する。
【0022】この実施の形態では、刃物部1の上下位置
を微調整するための刃物位置調整機構6が設けられてい
る。この刃物位置調整機構6は、直線案内装置4の固定
部43により上下方向に移動自在に支持された調整ロッ
ド62と、その調整ロッド62の中間部分に設けられた
ねじ部63と噛み合うナット状のダイヤル61とを有し
ている。調整ロッド62の上部には第2のリンク32の
一端がピン32bを介して回転自在に連結されている。
ダイヤル61の外周の一部は直線案内装置4の固定部4
3から切断機Cの前方へ幾らか突出する。作業者がダイ
ヤル61をその固定部43からの突出部分に指を掛けて
回転操作すると調整ロッド62が上下に移動して第2の
リンク32と直線案内装置4との連結点であるピン32
bが切断機Cの上下方向に移動する。これに伴って、第
1のリンク31が可動部41との連結点であるピン31
bを中心に回動し、その結果、保持部2の位置が上下方
向に変化して刃物11とベース5の載置面5aとの距離
が調整される。
を微調整するための刃物位置調整機構6が設けられてい
る。この刃物位置調整機構6は、直線案内装置4の固定
部43により上下方向に移動自在に支持された調整ロッ
ド62と、その調整ロッド62の中間部分に設けられた
ねじ部63と噛み合うナット状のダイヤル61とを有し
ている。調整ロッド62の上部には第2のリンク32の
一端がピン32bを介して回転自在に連結されている。
ダイヤル61の外周の一部は直線案内装置4の固定部4
3から切断機Cの前方へ幾らか突出する。作業者がダイ
ヤル61をその固定部43からの突出部分に指を掛けて
回転操作すると調整ロッド62が上下に移動して第2の
リンク32と直線案内装置4との連結点であるピン32
bが切断機Cの上下方向に移動する。これに伴って、第
1のリンク31が可動部41との連結点であるピン31
bを中心に回動し、その結果、保持部2の位置が上下方
向に変化して刃物11とベース5の載置面5aとの距離
が調整される。
【0023】この位置調整機構6を設けることで、図7
に示すように、木材Wに溝mの加工を、極めて容易にす
ることが可能となる。例えば、図7に示すように、木材
Wに、下面から長さLだけ残して溝mを加工する場合
に、刃物部1を最下点まで押し下げたときの、ベース5
の上面と、鋸刃11の最下部との距離をL1とすれば
(図6(a)の状態)、連結部分44を、直線案内装置4
の固定部43の上面からL2(L2=L+L1)だけ上
方に変位させ(図6(b)の状態)、刃物部1を直線案
内装置4の方に送り込めば、所望の溝mを得ることがで
きる。
に示すように、木材Wに溝mの加工を、極めて容易にす
ることが可能となる。例えば、図7に示すように、木材
Wに、下面から長さLだけ残して溝mを加工する場合
に、刃物部1を最下点まで押し下げたときの、ベース5
の上面と、鋸刃11の最下部との距離をL1とすれば
(図6(a)の状態)、連結部分44を、直線案内装置4
の固定部43の上面からL2(L2=L+L1)だけ上
方に変位させ(図6(b)の状態)、刃物部1を直線案
内装置4の方に送り込めば、所望の溝mを得ることがで
きる。
【0024】なお、図示した実施の形態では、ダイヤル
61に設けたねじ部(不図示)と、調整ロッド62に設
けたねじ部63とを設けて位置調整を行うようにしてい
るが、この形態には限定されず、例えば、カムを利用し
たり、ウォームギヤを利用したり、その他歯車機構等を
用いて、刃物位置調整手段6を設けてもかまわない。
61に設けたねじ部(不図示)と、調整ロッド62に設
けたねじ部63とを設けて位置調整を行うようにしてい
るが、この形態には限定されず、例えば、カムを利用し
たり、ウォームギヤを利用したり、その他歯車機構等を
用いて、刃物位置調整手段6を設けてもかまわない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、刃物を保持するための保持部の一方向の運動を、そ
の一方向と直交する方向に移動する可動部を備えた直線
案内装置にて案内しているため、刃物の移動方向への案
内装置の突出を防止し、狭い場所での作業にも適したス
ライド式切断機を提供できる。
は、刃物を保持するための保持部の一方向の運動を、そ
の一方向と直交する方向に移動する可動部を備えた直線
案内装置にて案内しているため、刃物の移動方向への案
内装置の突出を防止し、狭い場所での作業にも適したス
ライド式切断機を提供できる。
【0026】請求項2の発明では、刃物部を保持する保
持部が第1のリンクと、保持部との連結部を支点にして
回動してしまうことを防止している。したがって、たと
え、ブラケットのストッパを力強く保持部に押し当てて
しまっても、保持部は回動しないので、一定の切り込み
深さを保つ事ができる。
持部が第1のリンクと、保持部との連結部を支点にして
回動してしまうことを防止している。したがって、たと
え、ブラケットのストッパを力強く保持部に押し当てて
しまっても、保持部は回動しないので、一定の切り込み
深さを保つ事ができる。
【0027】請求項3の発明では、刃物部の上下位置を
自在に調整できるので、例えば木材に対する刃物の切り
込み深さを容易に適正値に設定できる。
自在に調整できるので、例えば木材に対する刃物の切り
込み深さを容易に適正値に設定できる。
【図1】本発明のスライド式切断機の一実施形態を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】本発明のスライド式切断機により木材を切断す
る場合における、切り始めの状態を示す一部断面側面
図。
る場合における、切り始めの状態を示す一部断面側面
図。
【図3】本発明のスライド式切断機により木材を切断す
る場合における、切り終わりの状態を示す一部断面側面
図。
る場合における、切り終わりの状態を示す一部断面側面
図。
【図4】図1乃至図3に示す実施の形態とは、別の実施
の形態を示すスライド式切断機の側面図。
の形態を示すスライド式切断機の側面図。
【図5】切断機の収納状態を示す側面図。
【図6】刃物部の位置を調整して木材を加工している状
態を示す切断機の側面図。
態を示す切断機の側面図。
【図7】刃物部の位置を調整して木材を加工した場合の
木材の加工例を示す斜視図。
木材の加工例を示す斜視図。
2 保持部 3 連係部 31 第1のリンク 32 第2のリンク 33 第3のリンク 4 直線案内装置 41 可動部 42 ロッド部 43 固定部 44 連結部 6 位置調整装置 61 ダイヤル 62 調整ロッド 63 ねじ部
Claims (3)
- 【請求項1】 刃物を保持する保持部と、 前記保持部を一方向に案内すべく設けられ、前記一方向
に直線運動する可動部を備えた直線案内装置と、 前記保持部の前記一方向の運動と、前記直線案内装置の
前記可動部の運動とを連係させる連係手段と、を備えた
ことを特徴とするスライド式切断機。 - 【請求項2】 前記保持部が前記一方向に運動するとき
に、前記保持部の姿勢を一定に保持する姿勢保持手段を
備えたことを特徴とする請求項1に記載のスライド式切
断機。 - 【請求項3】 前記連係手段は、一端が前記保持部に、
他端が前記可動部にそれぞれ連結された第1リンクと、
一端が前記第1リンクに、他端が前記直線案内装置にそ
れぞれ連結された第2リンクとを備え、 前記第2のリンクと前記直線案内装置との連結部分に
は、前記第2のリンクの前記他端を前記直線案内装置の
前記可動部の運動方向に沿って位置調整可能な状態で前
記直線案内装置に連結する位置調整手段が設けられてい
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のス
ライド式切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33180897A JPH11156801A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | スライド式切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33180897A JPH11156801A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | スライド式切断機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11156801A true JPH11156801A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18247885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33180897A Pending JPH11156801A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | スライド式切断機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11156801A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-12-02 JP JP33180897A patent/JPH11156801A/ja active Pending
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