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JP2010076059A - 携帯用切断機 - Google Patents

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JP2010076059A
JP2010076059A JP2008248155A JP2008248155A JP2010076059A JP 2010076059 A JP2010076059 A JP 2010076059A JP 2008248155 A JP2008248155 A JP 2008248155A JP 2008248155 A JP2008248155 A JP 2008248155A JP 2010076059 A JP2010076059 A JP 2010076059A
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Teruo Imai
輝雄 今井
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】 従来の携帯用切断機では、傾斜切断を行う際に、ベースの前後の2箇所に設けられた傾斜機構を別々に操作する必要があるため、手間がかかり操作性や作業性が悪いものであった。本発明の目的は、傾斜切断を行なう際に、ベースの前後2箇所に設けられた傾斜機構を1つの操作で操作できるようにし、手間がかからず操作性、作業性の改善を図った携帯用切断機を提供することにある。
【解決手段】 ベース3の前後に設けられ、傾斜支点を中心に本体2をベース3に対して傾斜可能にするための傾斜機構とを備え、傾斜機構は、ベース3の前部及び後部に設けられ、連結部材10を固定部材9と協働して挟持する挟持部材20及び21と、挟持部材20及び21を操作する1つの操作部材22とを有し、操作部材22の操作によって連結部材10の固定及び固定解除が可能である。
【選択図】 図5

Description

本発明は携帯用切断機に関し、特に、鋸刃のベースに対する傾斜角度を変更するための傾斜機構を有する携帯用切断機に関するものである。
従来の携帯用切断機の一例を図14乃至図21を用いて説明する。携帯用切断機100(以下、丸鋸と称す)は、一般的に、被切断材上を摺動するベース102と、そのベース102の底面から下方に突き出し被切断材を切断するための鋸刃103を備えた丸鋸本体101とを備えている。丸鋸本体101は、鋸刃103を回転駆動するためのモータ106をモータハウジング107内に収納しており、モータ106の回転がギアボックス108内に収納されたギアにより減速されて鋸刃103に伝達されることで、鋸刃103は回転軸109を中心に回転することができる。
鋸刃103の上部を覆うようにソーカバー110がギアボックス108に取り付けられており、鋸刃103の下部には回転軸109を中心に回動可能な保護カバー111が鋸刃103のベース102から突出した部分を覆うように設けられている。
丸鋸本体101は、ベース102に対して支持軸104を中心に回動可能に構成されている。ベース102には連結部材となるリンク117b(図16)が連結されており、リンク117bに設けられた案内孔118に沿ってノブ105を有するボルトが摺動可能になっており、ボルト105を緩めて所望の切り込み深さにした後にボルト105を締め付ければ、鋸刃103のベース102の底面からの突出量を変更でき切り込み深さの調整が可能になっている。
一方、ベース102には、丸鋸本体101をベース102に対して傾斜させるための傾斜機構112がベース102の前後二箇所(切断方向前後)に設けられている。この傾斜機構112は、ベース102に連結された支持プレート113を有し、支持プレート113には傾斜支点114を中心とする円弧状の案内孔115が設けられている。案内孔115に沿ってボルト付きノブ116を摺動させることによりベース102を丸鋸本体101に対して傾斜させることができる。
傾斜機構112は、ベース102の前後(切断方向前後)に二箇所に設けられている。図17及び図18に示すように、前部傾斜機構112aはベース102の前部(切断方向)に設けられており、支持プレート113aに設けられた案内孔115aに沿って傾斜支点114aを中心に本体101がベースに対して傾斜できるようになっている。ソーカバー110は前部連結部材117aに支持軸104で連結されており、ボルト付ノブ116aが螺合するネジ穴が設けられている。ノブ116aを案内孔115aに沿って摺動することで、前部連結部材117aがベース102に対して傾斜し、前部連結部材117aと連結された本体101が傾斜する。
同様に、後部傾斜機構112bは、図19及び図20に示すように、ベース102の後部(反切断方向)に設けられており、支持プレート113bに設けられた案内孔115bに沿って傾斜支点114bを中心に本体101がベースに対して傾斜できるようになっている。また、ソーカバー110(本体101)は後部連結部材(リンク)117bにノブ105で連結されており、ノブ105をリンク117bに設けられた案内孔118に沿って摺動することで、鋸刃103のベース102の底面からの突出量を変更することができ切込み深さを調整できるようになっている。
なお、傾斜機構112によるベース102に対する本体101の傾斜固定及び固定解除は、図21に示すように、ベース102の前後に設けられたノブ116を回すことで連結部材117と支持プレート113を固定及び固定解除することにより行なう。
特開2006−1151
従来の丸鋸では、傾斜切断を行う際に、ベースの前後の2箇所に設けられた傾斜機構を別々に操作する必要があるため、手間がかかり操作性や作業性が悪いものであった。また、傾斜の固定及び固定解除はボルトを回して行なうものであったため、一層手間がかかってしまうものであった。
本発明の目的は、傾斜切断を行なう際に、ベースの前後2箇所に設けられた傾斜機構を1つの操作で操作できるようにし、手間がかからず操作性、作業性の改善を図った携帯用切断機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、モータを内蔵した本体と、前記モータによって回転駆動する鋸刃と、該鋸刃の上部を覆うソーカバーと、前記本体と連結され被切断材上を摺動するベースと、該ベースの前後に設けられ、傾斜支点を中心に前記本体を前記ベースに対して傾斜可能にするための傾斜機構とを備え、該傾斜機構は、前記ベースの前部及び後部に設けられた固定部材と、前記本体に連結され該固定部材に対して前記傾斜支点を中心に回動する連結部材とを有する携帯用切断機において、前記傾斜機構は、前記ベースの前部及び後部に設けられ、前記連結部材を前記固定部材と協働して挟持する挟持部材と、該挟持部材を操作する1つの操作部材とを有し、前記操作部材の操作によって前記前後の連結部材の固定及び固定解除が可能であることを特徴としている。
このような構成にすることによって、操作部の一度の操作によりベースの前後に設けられた傾斜機構の固定及び固定解除を行なうことができるため、操作性及び作業性を向上することができる。
また、前記操作部材は、前記連結部材を固定する固定位置と、前記連結部材の固定を解除する解除位置との位置で保持可能であり、前記傾斜機構に該操作を規制する規制部材を設けることが好ましい。
このような構成にすることによって、ベースに対する本体の傾斜固定が不意に解除されることを防止することができる。
また、前記規制部材は、前記操作部材が前記固定位置に位置する場合に、前記操作部材の一部と係合する係合部材と、該係合部材を前記固定位置側に付勢する付勢部材とを備えることが好ましい。
このような構成にすることによって、固定位置で確実に固定することができ、ベースに対する本体の傾斜固定が不意に解除されることを防止することができる。
また、前記挟持部材は、前記操作部材の操作によって支点を中心に回動するカムからなり、前記操作部の操作と連動して前記接続部材が前記カムを回動することによって、前記連結部材を前記カムと前記固定部材とによって挟持することが好ましい。
このような構成にすることによって、簡単な操作でベースに対する本体の傾斜の固定及び固定解除ができ、操作性及び作業性を向上することができる。
本発明によれば、ベースの前後に設けられた傾斜機構を別々に操作せずに1つの操作部の一度の操作によって容易にベースに対する本体の傾斜を固定及び固定解除することができるため、操作性及び作業性の良い携帯用切断機を提供することができる。
本発明となる携帯用切断機の実施の形態について図1乃至図14を用いて説明する。 本実施の形態では、携帯用切断機として携帯丸鋸(以下、丸鋸と称す)を例示する。図1は本発明となる傾斜機構を備えた丸鋸の側面図、図2は図1の上面図、図3は図1の正面図であり、何れも傾斜切断ではなく通常の切断時の状態を示している。又、図4は、傾斜切断時の丸鋸の正面図である。なお、図1及び図2で右側を丸鋸の前方、左方を後方と定義する。
まず、丸鋸の構成について図1乃至図3を用いて説明する。丸鋸1は、被切断材上を摺動するベース3と、ベース3の底面から下方に突き出し被切断材を切断するための鋸刃4を備えた丸鋸本体2とを備えている。本体2は、鋸刃4を回転駆動するためのモータ14を内蔵したモータハウジング15を備え、モータ14の回転はギアボックス16内に収納された減速ギアにより減速され鋸刃4に伝達され、鋸刃4は回転軸5を中心に回転し被切断材を切断することができる。
鋸刃4の上部(ベース3から上側)を覆うようにソーカバー7がギアボックス16に取り付けられており、鋸刃4の下部には回転軸5を中心に回動可能な保護カバー8が鋸刃4のベース3から突出した部分を覆うように設けられている。また、保護カバー8には、作業者が任意に保護カバー8を回動することができるようにカバー操作部8aが設けられている。また、モータハウジング15には作業者が把持するためのハンドル6が設けられている。
切断作業を行なう場合には、作業者がハンドル6を把持し、不図示のスイッチをオンすることでモータ16に電力が供給され、モータ16に減速ギアを介して接続された鋸刃4が図1で反時計方向に回転する。作業者は、被切断材にベース3の底面を当接させ、切断線等によって示される切断位置とベース3の前方に設けられた切断位置案内18を合わせて丸鋸1を前方に摺動することによって、鋸刃4で被切断材を切断することができる。また、鋸刃4を回転軸5から取り外す、又は回転軸5に取り付ける際に、鋸刃4が回転軸5と共に回転してしまうと、鋸刃4を回転軸5に取り付けているボルト等を緩めることができないため、回転軸5(モータ14)を固定するための固定バー17が設けられており、固定バー17を押す又は引くことによってモータ14をロックできるようになっている。
次に、丸鋸1の切込み深さ調整機構及び傾斜機構について説明する。丸鋸1は、被切断材の切断量を調整するため、切断鋸刃4のベース3の底面からの突出量すなわち切込み深さを調整するための切込深さ調整機構と、被切断材の切断角度を調整するため、ベース3に対する本体2(鋸刃4)の傾斜角度を調整するための傾斜機構とを備えている。
まず、切込み深さ調整機構について、図1乃至図3及び図8を用いて説明する。ベース3の前部には、ベース3から上方に突出した固定部材となる前部支持プレート9aが設けられており、前部支持プレート9aには前部傾斜軸11aが取り付けられている。ソーカバー7には支持軸12を支点としてベース3に対して本体2を回動でき、且つ、ベース3に対して本体2を傾斜できるように、前部連結部材10aが支持軸12によってソーカバー7に連結されていると共に、前部傾斜軸11aによって前部支持プレート9aに連結されている。
ベース3の後部には、ベース3から上方に突出した固定部材となる後部支持プレート9bが設けられており、後部支持プレート9bには後部連結部材10bが後部傾斜軸11bによって取り付けられている。また、図8に示すように、後部連結部材10bには、その長手方向に沿って長穴24が形成されている。ソーカバー7にはノブ付ボルト13を取り付けるための穴が設けられており、長穴24にノブ付ボルト13を挿入しソーカバー7と後部連結部材10aを固定することによって、ベース3に対する本体2の回動すなわちベース3からの鋸刃4の突出量を設定することができる。すなわち、丸鋸1の切込み深さ調整は、ベース3に対して本体2を回動支点となる支持軸12を中心に、長穴24に沿って本体2の後部側に取り付けられたボルト13を摺動して所望の切込み深さ位置でボルト13を回して後部連結部材10bとソーカバー7を固定することによって、切込み深さが調整できるようになっている。
次に、本発明となる傾斜機構について、図1乃至図13を用いて説明する。図5は本発明となる丸鋸のベースの上面図であってベースに対して丸鋸本体を固定していない状態を示す図、図6は図5のA−A断面図、図7は丸鋸本体を傾斜させた状態の図5のA−A断面図、図8は図5のB−B断面図、図9は丸鋸本体を傾斜させた状態での図5のB−B断面図、図10は本発明となる丸鋸のベースの上面図であってベースに対して丸鋸本体を固定した状態を示す図である。
丸鋸1は、図3に示すように本体2(鋸刃4)をベース3に対して直角にした直角切断状態から、図4に示す本体2(鋸刃4)をベース3に対して矢印方向に傾斜した傾斜切断状態にすることができ、この状態で傾斜切断を行なうことができるように構成されている。
ベース3の前後二箇所には、軸20a及び軸21aによって軸支された前部カム20及び後部カム21が取り付けられている。また、前部カム20及び後部カム21には、ベース3にネジ26で回動可能に取り付けられた1つの操作部22に接続された接続部材19が接続されている。なお、操作部22には前部カム20及び後部カム21の操作を容易にするためのレバー23が設けられている。前部カム20及び後部カム21、接続部材19、操作部22等によって傾斜機構を構成している。
図5は、ベース3に対して丸鋸本体2を固定していない状態であり、本体2は前部傾斜軸11a及び後部傾斜軸11bを支点としてベース3に対して回動(傾斜)することができる状態である。この状態では、前部カム20及び後部カム21はそれぞれ、前部連結部材10a及び後部連結部材10bに当接していない状態すなわち本体2を固定していない状態であるため、図6及び図8の直角切断状態から図7及び図9の傾斜切断状態、すなわち、ベース3に対して連結部材10を傾斜軸11を支点にして回動できる状態にすることができ、切断角度を調整できる状態になっている。
この図5の状態から、本体2をベース3に対して固定し切断角度を固定するには、図10の状態にすれば良い。すなわち、操作部22のレバー23を図10中の矢印Aの方向にネジ(軸)を中心に回転させる。操作部22の回転に連動してベース3の前後に設けられカム20及び21に接続された接続部材19が矢印Bの方向に移動し、接続部材19に連結された前部カム20及び後部カム21がそれぞれ、矢印C及び矢印Dの方向に軸20a及び軸21aを中心に回転する。すると、前部カム20及び後部カム21はそれぞれ、前部連結部材10a及び後部連結部材10bに当接し、前部連結部材10a及び後部連結部材10bを前部支持プレート9a及び後部支持プレート9bの方向に付勢する。その結果、前部連結部材10aは前部カム20と前部支持プレート9aによって、後部連結部材10bは後部カム21及び後部支持プレート9bによって挟まれた状態となり、連結部材10は固定されるため、連結部材10に接続された丸鋸本体2はベース3に対して傾斜角度が固定され、傾斜切断が可能になる。
従って、本発明によれば、1つの操作部22の操作によってベース3の前後に設けられたカム20及び21が回転することで、連結部材10をカム20及び21と支持プレート9によって挟持し固定することができるため、従来のように、前後それぞれの傾斜機構を別々に操作することなく、容易に傾斜角度を固定でき操作性や作業性を向上することができる。
また、操作部22が不意に回転することを防止するために、図11乃至図13に示すような回転防止機構がベース3に設けられている。ここで、図11は図5のC−C断面図、図12は図5のD−D断面図、図13は図10のE−E断面図である。
図11において、操作部22はベース3にネジ26で回転可能に取り付けられている。操作部22には作業者が操作するためのレバー23が設けられている。また、操作部22の取り付け穴には接続部材19が取り付けられている。更に、ベース3には操作部22の回転を規制するための規制部材27が設けられている。
規制部材27は図12及び図13に示すように、軸29を支点として規制部材27の反軸29側が図中上下方向に回動できるようにベース3の凹部25に取り付けられており、規制部材27の中央部には規制部材27を反ベース3側に付勢するための付勢部材28が取り付けられている。
ベース3に対して本体2を傾斜可能な状態すなわち操作部22が回転可能な状態では、図12に示すように、付勢部材28によって規制部材27が上方に付勢されているが、操作部22のレバー23は規制部材27の軸29側に位置しているため、レバー23は付勢部材28の付勢力に抗して図中左右方向に移動可能になっている。
一方、傾斜固定状態では、図13に示すように、レバー23が規制部材27の端部(反軸29側)より右側に位置するため、規制部材27(端部)は付勢部材28によってベース3から突出した位置に付勢されている。よって、規制部材27の端部によってレバー23の回転が規制されるため、操作部22(レバー23)の位置を維持でき付勢部材28の付勢力に抗して規制部材27を凹部25に押し込まない限りレバー23を図12の状態である本体2の傾斜調整可能状態にすることはできない。なお、図13の状態から図12の状態にするには、上記したように、付勢部材28の付勢力に抗して規制部材27を凹部25に押し込むことでレバー23の回転規制を解除する。
従って、本発明によれば、規制部材27によって操作部22の回転を規制するようにしたため、ベース3に対する本体2の傾斜を固定した後、不意に操作部22が回転して傾斜固定が解除されることを防止でき、確実に本体の傾斜を固定することができる。また、付勢部材28によって規制部材27を付勢する構成にしたため、容易に操作部の規制を解除することができ、操作性を向上することができる。
上記した実施の形態では、1つの操作部の操作に連動して回転する2つカムによって本体の傾斜姿勢を固定及び固定解除するように構成したが、図22乃至27に示すように構成しても良い。ここで、図22は第2の実施の形態を示すベース部の上面図、図23は図22のG−G断面図、図24は図22のH−H断面図、図25は図24の操作部を動作させた状態を示す図、図26は図24の操作部を動作させた状態を示す図、図27は図26の状態のベース部の上面図である。
図22及び図23に示すように、ベース3の前後方向に延びた傾斜固定部材連結部材30が、ベース3にネジ33によって固定された第1案内部材32及び傾斜固定部材連結部材30を挟んで反対側に固定された第2案内部材34によって挟んで摺動可能に設けられている。傾斜固定部材連結部材30のベース3前部側には、前部連結部材10aと当接可能な前部固定部材35が設けられ、ベース3後部側には、後部連結部材10bと当接可能な後部固定部材36が設けられている。又、傾斜固定部材連結部材30には、前部固定部材35及び後部固定部材36をそれぞれ前部連結部材10a及び後部連結部材10bと当接及び離間させるように傾斜固定部材連結部材30をベース3の前後方向に修道させるための操作部31が設けられている。
図23に示すように、傾斜固定部材連結部材30には、前部固定部材35をベース3の前後方向に摺動可能に保持するための凹部30aが設けられている。又、操作部31には、凹部30aに延びる軸部31bが設けられており、軸部31bの先端部には操作部31の回転に連動して回転するカム部31a(図24)が設けられている。
以上のように構成された傾斜機構において、1つの操作部31の操作によってベース3の前後の傾斜固定及び固定解除の動作について図24乃至図27を用いて説明する。
図24は、ベース3に対して本体2が傾斜調整可能な状態を示している。前部連結部材10a及び後部連結部材10bは、傾斜固定部材連結部材30の前部固定部材35及び後部固定部材36と当接していないため、前部連結部材10a及び後部連結部材10bはベース3に対して傾動することが可能である。この状態から、操作部31を図25の矢印X1の方向に回転すると、操作部31の操作に連動して軸部31bを支点としてカム部31aも矢印Xと同じ方向に回転する。するとカム部31の先端が前部固定部材35に当接し、前部固定部材35を前部連結部材10a側(矢印Yの方向)に押し出す。よって、前部連結部材10aは前部固定部材35とベース3の前部支持プレート9aによって挟持されることになる。更に、図26に示すように、操作部31を矢印X2の方向に更に回転すると、カム部31aは前部固定部材35を前部連結部材10a側に押し出し、前部固定部材35が前部連結部材10a側に移動できなくなると、傾斜固定部材連結部材30が矢印Yとは反対の矢印Z1の方向に案内部材32及び34に案内されて移動する。すると後部固定部材36は後部連結部材10bと当接して後部支持プレート9b側に押す。よって、後部連結部材10bは後部固定部材36とベース3の後部支持プレート9bによって挟持されることになり、図27の状態になる。なお、図26の状態は図27のJ−J断面である。また、傾斜固定を解除する場合には、操作部31を矢印Xとは反対の方向に回転することによって、傾斜固定部材連結部材30が矢印Zとは反対の方向に移動し後部固定部材36が後部連結部材10bから離れ、その後前部固定部材35が前部連結部材10aから離れるため連結部材10がベース3と支持プレーと9とによる挟持状態が解除され傾斜が調整できるようになる。従って、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、1つの操作部によってベースの前後に設けられた傾斜機構の固定及び固定解除が可能となり、従来のような手間を省くことができ操作性を向上することができる。
以上、2つの実施の形態について説明したが、本発明は上記した構成に限定されることなく、1つの操作部によって2つの傾斜機構の固定及び固定解除が可能な構成であればよい。
本発明となる携帯用切断機の第1の実施の形態を示す側面図である。 図1の上面図である。 図1の正面図である。 図3の傾斜した状態を示す図である。 本発明となる携帯用切断機のベース部分の上面図であって、本体をベースに対して固定していない状態を示す図である。 図5のA−A断面図である。 図6の傾斜した状態を示す図である。 図5のB−B断面図である。 図8の傾斜した状態を示す図である。 図5の本体をベースに対して固定した状態を示す図である。 図5のC−C断面図である。 図5のD−D断面図である。 図10のE−E断面図である。 従来の携帯用切断機の側面図である。 図14の上面図である。 従来の携帯用切断機のベース部分の上面図である。 図14の正面図である。 図17の傾斜した状態を示す図である。 図15の左側から見た一部拡大図である。 図19の傾斜した状態を示す図である。 従来の携帯用切断機の傾斜固定機構を示す図である。 本発明となる携帯用切断機の第2の実施の形態を示すベース部の上面図である。 図22のG−G断面図である。 図22のH−H断面図である。 図24の操作部を動作させた状態を示す図である。 図24の操作部を動作させた状態を示す図である。 図26の状態を示すベース部の上面図である。
符号の説明
1は携帯用切断機(丸鋸)、2は丸鋸本体、3はベース、4は鋸刃、5は回転軸、6はハンドル、7はソーカバー、8は保護カバー、9は支持プレート、10は連結部材、11は傾斜軸、12は支持軸、19は接続部材、20はカム、21はカム、22は操作部、23はレバー、27は規制部材、28は付勢部材である。

Claims (4)

  1. モータを内蔵した本体と、
    前記モータによって回転駆動する鋸刃と、
    該鋸刃の上部を覆うソーカバーと、
    前記本体と連結され被切断材上を摺動するベースと、
    該ベースの前後に設けられ、傾斜支点を中心に前記本体を前記ベースに対して傾斜可能にするための傾斜機構とを備え、
    該傾斜機構は、前記ベースの前部及び後部に設けられた固定部材と、前記本体に連結され該固定部材に対して前記傾斜支点を中心に回動する連結部材とを有する携帯用切断機において、
    前記傾斜機構は、前記ベースの前部及び後部に設けられ、前記連結部材を前記固定部材と協働して挟持する挟持部材と、該挟持部材を操作する1つの操作部材とを有し、
    前記操作部材の操作によって前記前後の連結部材の固定及び固定解除が可能であることを特徴とする携帯用切断機。
  2. 前記操作部材は、前記連結部材を固定する固定位置と、前記連結部材の固定を解除する解除位置との位置で保持可能であり、
    前記傾斜機構に該操作を規制する規制部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の携帯用切断機。
  3. 前記規制部材は、前記操作部材が前記固定位置に位置する場合に、前記操作部材の一部と係合する係合部材と、該係合部材を前記固定位置側に付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とする請求項2記載の携帯用切断機。
  4. 前記挟持部材は、前記操作部材の操作によって支点を中心に回動するカムからなり、前記操作部の操作と連動して前記接続部材が前記カムを回動することによって、前記連結部材を前記カムと前記固定部材とによって挟持することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の携帯用切断機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538145A (ja) * 2010-08-18 2013-10-10 カズデイ、ジェイコブ 交換可能ゼロ隙間丸鋸
JP2014121786A (ja) * 2014-03-31 2014-07-03 Ryobi Ltd 丸鋸

Cited By (2)

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