JPH10264293A - 防音材料 - Google Patents
防音材料Info
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- JPH10264293A JPH10264293A JP9305097A JP9305097A JPH10264293A JP H10264293 A JPH10264293 A JP H10264293A JP 9305097 A JP9305097 A JP 9305097A JP 9305097 A JP9305097 A JP 9305097A JP H10264293 A JPH10264293 A JP H10264293A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1つの材料で吸音性、遮音性、制振性を兼備
し、空気伝搬音と固体伝搬音を効果的に低減することが
できるとともに、過大な衝撃が加わる機器や建造物等に
対しても効果的な防音材料を提供する。 【解決手段】 アスファルトエマルション、またはアス
ファルトエマルションおよび合成樹脂エマルションから
なる展色剤の固形分100質量部に対し、無機充填材5
0〜430質量部、および合成樹脂粉末10〜100質
量部からなる塗料を乾燥して得られる層2、および多孔
質層(グラスウール、ロックウール、ウレタンフォー
ム)1を有してなるか、これら両層に加えて支持板(木
製合板、普通鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、樹
脂板)3を有してなる。
し、空気伝搬音と固体伝搬音を効果的に低減することが
できるとともに、過大な衝撃が加わる機器や建造物等に
対しても効果的な防音材料を提供する。 【解決手段】 アスファルトエマルション、またはアス
ファルトエマルションおよび合成樹脂エマルションから
なる展色剤の固形分100質量部に対し、無機充填材5
0〜430質量部、および合成樹脂粉末10〜100質
量部からなる塗料を乾燥して得られる層2、および多孔
質層(グラスウール、ロックウール、ウレタンフォー
ム)1を有してなるか、これら両層に加えて支持板(木
製合板、普通鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、樹
脂板)3を有してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅、アパート、
マンション、オフィスビル等の建築構造物、高架道路、
高架橋等の各種構造物、自動車、鉄道車輛、産業用車
輛、建設機械、産業機械等の各種機械類、精密機器、家
電機器、OA機器等の機器、その他の構造物、機器、機
械類において発生する騒音の低減のために使用される防
音材料に関する。
マンション、オフィスビル等の建築構造物、高架道路、
高架橋等の各種構造物、自動車、鉄道車輛、産業用車
輛、建設機械、産業機械等の各種機械類、精密機器、家
電機器、OA機器等の機器、その他の構造物、機器、機
械類において発生する騒音の低減のために使用される防
音材料に関する。
【0002】
【技術背景】従来、上記のような各種の機器や構造物に
おける騒音の低減のために、吸音材料、遮音材料、制振
材料、防振材料等の種々の防音材料が使用されている。
おける騒音の低減のために、吸音材料、遮音材料、制振
材料、防振材料等の種々の防音材料が使用されている。
【0003】すなわち、騒音は、その音の伝達経路によ
り、空気伝搬音と固体伝搬音に分類されるため、騒音対
策の際には、その騒音の種類により、使用する防音材料
を選択する必要がある。例えば、空気伝搬音を吸収する
ためには吸音材料が、反射するためには遮音材料が、ま
た固体伝搬音を吸収するためには制振材料が、反射する
ためには防振材料等が、適するとされている。
り、空気伝搬音と固体伝搬音に分類されるため、騒音対
策の際には、その騒音の種類により、使用する防音材料
を選択する必要がある。例えば、空気伝搬音を吸収する
ためには吸音材料が、反射するためには遮音材料が、ま
た固体伝搬音を吸収するためには制振材料が、反射する
ためには防振材料等が、適するとされている。
【0004】これらの防音材料は、従来、それぞれ別個
の材料として独立して使用されている。しかし、騒音の
伝達経路は複雑であり、それを特定することは困難であ
る。したがって、最適な防音対策の実施、および最適な
防音材料の選択には、高度な知識と綿密な調査、解析が
必要である。誤った防音材料を選択して防音対策を実施
した場合には、騒音低減効果が得られないばかりか、逆
に騒音を増大させることもある。
の材料として独立して使用されている。しかし、騒音の
伝達経路は複雑であり、それを特定することは困難であ
る。したがって、最適な防音対策の実施、および最適な
防音材料の選択には、高度な知識と綿密な調査、解析が
必要である。誤った防音材料を選択して防音対策を実施
した場合には、騒音低減効果が得られないばかりか、逆
に騒音を増大させることもある。
【0005】空気伝搬音と固体伝搬音の両方を同一の材
料で低減しようとする試みとして、例えば、特開平7−
219554号公報では、多孔質発泡材と吸音材との間
に直径1〜4mm程度の比重の大きい粒状物を埋め込ん
だ防音材を提案している。しかし、この防音材では、吸
音材による吸音性は示すものの、粒状物が多孔質発泡材
の表面近くに埋め込まれただけであるため、 1)粒状物が振動を十分減衰することができず、制振性
に劣り、 2)粒状物間に空隙が存在するため、遮音性にも劣り、 3)粒状物の脱落や拡散により、防音性能が劣化する、
等の問題がある。
料で低減しようとする試みとして、例えば、特開平7−
219554号公報では、多孔質発泡材と吸音材との間
に直径1〜4mm程度の比重の大きい粒状物を埋め込ん
だ防音材を提案している。しかし、この防音材では、吸
音材による吸音性は示すものの、粒状物が多孔質発泡材
の表面近くに埋め込まれただけであるため、 1)粒状物が振動を十分減衰することができず、制振性
に劣り、 2)粒状物間に空隙が存在するため、遮音性にも劣り、 3)粒状物の脱落や拡散により、防音性能が劣化する、
等の問題がある。
【0006】また、特開平7−266487号公報、特
開平7−266488号公報、特開平7−314617
号公報では、不織布等からなるシートと、ゴム、合成樹
脂等の有機バインダー中に金属粉末、カーボンブラック
等を混合して成形したシートとを加圧成形して一体化し
た2層または3層構造からなる防音シートを提案してい
る。これらは、ある程度の遮音性および制振性を有する
ものの、シートの厚さが1.2mmと薄く、遮音性も制
振性も不十分である上、吸音性はほとんどない。
開平7−266488号公報、特開平7−314617
号公報では、不織布等からなるシートと、ゴム、合成樹
脂等の有機バインダー中に金属粉末、カーボンブラック
等を混合して成形したシートとを加圧成形して一体化し
た2層または3層構造からなる防音シートを提案してい
る。これらは、ある程度の遮音性および制振性を有する
ものの、シートの厚さが1.2mmと薄く、遮音性も制
振性も不十分である上、吸音性はほとんどない。
【0007】さらに、特開平9−29873号公報で
は、鉄系あるいは軽金属系のフィラーと、エチレン系共
重合体,アスファルト及び石油樹脂からなるバインダー
とを含むシート状基材に、独立気泡発泡体層を積層した
制振・遮音シートを提案している。このシートは、一般
住宅の制振・遮音を目的とし、一般住宅の床部に設置し
て使用され、緩衝層としての独立気泡発泡体層が主とし
て衝撃吸収機能を持ち、バインダーがこの独立気泡発泡
層と住宅構造物との接着機能を持つとともに、バインダ
ー及びバインダー中のフィラーが制振・遮音機能を一部
持つものである。このように、このシートは、一般住宅
への使用を目的としているため、産業機器や各種車輛あ
るいは高架橋や高架道路等の大きな衝撃が加わる物に対
しての防音作用は必ずしも十分ではない。
は、鉄系あるいは軽金属系のフィラーと、エチレン系共
重合体,アスファルト及び石油樹脂からなるバインダー
とを含むシート状基材に、独立気泡発泡体層を積層した
制振・遮音シートを提案している。このシートは、一般
住宅の制振・遮音を目的とし、一般住宅の床部に設置し
て使用され、緩衝層としての独立気泡発泡体層が主とし
て衝撃吸収機能を持ち、バインダーがこの独立気泡発泡
層と住宅構造物との接着機能を持つとともに、バインダ
ー及びバインダー中のフィラーが制振・遮音機能を一部
持つものである。このように、このシートは、一般住宅
への使用を目的としているため、産業機器や各種車輛あ
るいは高架橋や高架道路等の大きな衝撃が加わる物に対
しての防音作用は必ずしも十分ではない。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記の諸点を考慮し、1つの
材料で、吸音性、遮音性、制振性を兼ね備え、空気伝搬
音および固体伝搬音の低減に効果を発揮することができ
るとともに、大きな衝撃が加わる機器や建造物等に対し
ても効果的であり、幅広い分野における様々な騒音に対
して総合的でかつ優れた防音性能を示す防音材料を提案
することを目的とする。
材料で、吸音性、遮音性、制振性を兼ね備え、空気伝搬
音および固体伝搬音の低減に効果を発揮することができ
るとともに、大きな衝撃が加わる機器や建造物等に対し
ても効果的であり、幅広い分野における様々な騒音に対
して総合的でかつ優れた防音性能を示す防音材料を提案
することを目的とする。
【0009】
【発明の概要】本発明の防音材料は、上記の目的を達成
するために、(1)アスファルトエマルション、または
アスファルトエマルションと合成樹脂エマルションから
なる展色剤の固形分100質量部に対し、無機充填材5
0〜430質量部、および合成樹脂粉末10〜100質
量部からなる塗料を乾燥して得られる層、ならびに多孔
質層を有してなることを特徴とするもの、(2)これら
の層に加えて、支持板を有してなることを特徴とするも
のである。
するために、(1)アスファルトエマルション、または
アスファルトエマルションと合成樹脂エマルションから
なる展色剤の固形分100質量部に対し、無機充填材5
0〜430質量部、および合成樹脂粉末10〜100質
量部からなる塗料を乾燥して得られる層、ならびに多孔
質層を有してなることを特徴とするもの、(2)これら
の層に加えて、支持板を有してなることを特徴とするも
のである。
【0010】本発明におけるアスファルトエマルショ
ン、またはアスファルトエマルションと合成樹脂エマル
ションからなる展色剤、無機充填材および合成樹脂粉末
からなる塗料を乾燥して得られる層は、材料の粘弾性や
材料内部の摩擦等により、振動エネルギーを熱エネルギ
ーに変換して振動を減衰し、振動による騒音および固体
伝搬音を低減する作用をなす、言わば制振層である。
ン、またはアスファルトエマルションと合成樹脂エマル
ションからなる展色剤、無機充填材および合成樹脂粉末
からなる塗料を乾燥して得られる層は、材料の粘弾性や
材料内部の摩擦等により、振動エネルギーを熱エネルギ
ーに変換して振動を減衰し、振動による騒音および固体
伝搬音を低減する作用をなす、言わば制振層である。
【0011】この制振層を形成する塗料の構成成分であ
るアスファルトエマルション、またはアスファルトエマ
ルションと合成樹脂エマルションからなる展色剤、無機
充填材および合成樹脂粉末とは、上記の割合で混合して
言わゆる制振塗料の形態とされて、層形成に供される。
るアスファルトエマルション、またはアスファルトエマ
ルションと合成樹脂エマルションからなる展色剤、無機
充填材および合成樹脂粉末とは、上記の割合で混合して
言わゆる制振塗料の形態とされて、層形成に供される。
【0012】制振塗料は、一般に、合成樹脂等の層(塗
膜)形成成分を溶媒に溶解または分散させ、これに無機
充填材を混合したものであって、この溶媒として、有機
溶剤を使用した有機溶剤系制振塗料と、水を使用した水
系制振塗料とがあるが、安全面や環境面等から水系制振
塗料が好ましい。また、水系制振塗料としては、水溶性
樹脂系、合成樹脂エマルション系、アスファルトエマル
ション系等があるが、制振性、密着性、接着性等の面か
らはアスファルトエマルション系または合成樹脂エマル
ション系が好ましい。中でも、アスファルトエマルショ
ン系のものは、耐水性及び耐酸性にも優れ、石油留分
(未利用資源)の有効活用および経済性にも優れている
ことが挙げられる。さらに、制振性能の面から、アスフ
ァルトエマルション系制振塗料は、合成樹脂エマルショ
ン系のものと比較すると、制振性能の最大値はやや低い
ものの、温度に対する制振性能の変化が小さく、幅広い
温度領域で制振性能が得られる傾向にある。一方、合成
樹脂エマルション系制振塗料は、アスファルトエマルシ
ョン系のものと比較して、温度に対する制振性能の変化
が大きく、有効な温度幅が狭くなる反面、制振性能の最
大値は大きな値を示す傾向があるため、目的および用途
に応じてアスファルトエマルション系単独で、あるい
は、アスファルトエマルション系に合成樹脂エマルショ
ン系を混合して使用することができる。
膜)形成成分を溶媒に溶解または分散させ、これに無機
充填材を混合したものであって、この溶媒として、有機
溶剤を使用した有機溶剤系制振塗料と、水を使用した水
系制振塗料とがあるが、安全面や環境面等から水系制振
塗料が好ましい。また、水系制振塗料としては、水溶性
樹脂系、合成樹脂エマルション系、アスファルトエマル
ション系等があるが、制振性、密着性、接着性等の面か
らはアスファルトエマルション系または合成樹脂エマル
ション系が好ましい。中でも、アスファルトエマルショ
ン系のものは、耐水性及び耐酸性にも優れ、石油留分
(未利用資源)の有効活用および経済性にも優れている
ことが挙げられる。さらに、制振性能の面から、アスフ
ァルトエマルション系制振塗料は、合成樹脂エマルショ
ン系のものと比較すると、制振性能の最大値はやや低い
ものの、温度に対する制振性能の変化が小さく、幅広い
温度領域で制振性能が得られる傾向にある。一方、合成
樹脂エマルション系制振塗料は、アスファルトエマルシ
ョン系のものと比較して、温度に対する制振性能の変化
が大きく、有効な温度幅が狭くなる反面、制振性能の最
大値は大きな値を示す傾向があるため、目的および用途
に応じてアスファルトエマルション系単独で、あるい
は、アスファルトエマルション系に合成樹脂エマルショ
ン系を混合して使用することができる。
【0013】本発明は、このアスファルトエマルション
系を単独で、またはこれに合成樹脂エマルション系を混
合して使用する技術に着目してなされたものである。
系を単独で、またはこれに合成樹脂エマルション系を混
合して使用する技術に着目してなされたものである。
【0014】本発明の展色剤として使用するアスファル
トエマルションは、ストレートアスファルト、ブローン
アスファルト等の石油系アスファルトの単独または2種
以上を、水に乳化または分散させたもので、その主成分
の含有量(固形分)は、特に限定しないが、30〜70
質量%が好ましい。
トエマルションは、ストレートアスファルト、ブローン
アスファルト等の石油系アスファルトの単独または2種
以上を、水に乳化または分散させたもので、その主成分
の含有量(固形分)は、特に限定しないが、30〜70
質量%が好ましい。
【0015】本発明の展色剤は、上記アスファルトエマ
ルションに、合成樹脂エマルションを含有したものでも
よい。本発明で使用する合成樹脂エマルションは、その
主成分である合成樹脂を乳化重合等の方法により水に乳
化、分散させたものであり、その主成分の含有量(固形
分)は、特に限定しないが、30〜70質量%が好まし
い。この合成樹脂エマルションとしては、アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、酢酸ビニル重合体、アクリル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル重合体、塩化ビニル−アクリル共重合
体、塩化ビニリデン重合体、ブタジエン重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体等のエマルションが挙げられる。ただし、密
着性、接着性、制振性の面からは、アクリル酸エステル
共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体のエ
マルションが好ましい。
ルションに、合成樹脂エマルションを含有したものでも
よい。本発明で使用する合成樹脂エマルションは、その
主成分である合成樹脂を乳化重合等の方法により水に乳
化、分散させたものであり、その主成分の含有量(固形
分)は、特に限定しないが、30〜70質量%が好まし
い。この合成樹脂エマルションとしては、アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、酢酸ビニル重合体、アクリル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル重合体、塩化ビニル−アクリル共重合
体、塩化ビニリデン重合体、ブタジエン重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体等のエマルションが挙げられる。ただし、密
着性、接着性、制振性の面からは、アクリル酸エステル
共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体のエ
マルションが好ましい。
【0016】上記のアクリル酸エステル共重合体として
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、シクロ
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、テトラシクロドデシルアク
リレート、ノルボニルアクリレート等から選択した2種
以上を組み合わせた共重合体や、これらとビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニ
ル等の他の共重合可能なモノマーとの共重合体が挙げら
れ、好ましくは、エチルアクリレート、n−ブチルアク
リレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレートから選択した2種以上を組み合わせた共
重合体である。
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プ
ロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、シクロ
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、テトラシクロドデシルアク
リレート、ノルボニルアクリレート等から選択した2種
以上を組み合わせた共重合体や、これらとビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニ
ル等の他の共重合可能なモノマーとの共重合体が挙げら
れ、好ましくは、エチルアクリレート、n−ブチルアク
リレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレートから選択した2種以上を組み合わせた共
重合体である。
【0017】スチレン−アクリル酸エステル共重合体と
しては、スチレンと上記から選択した1種以上のアクリ
ル酸エステルとの共重合体等が挙げられ、好ましくはス
チレンと2−エチルヘキシルアクリレートとの共重合体
である。
しては、スチレンと上記から選択した1種以上のアクリ
ル酸エステルとの共重合体等が挙げられ、好ましくはス
チレンと2−エチルヘキシルアクリレートとの共重合体
である。
【0018】ここで、合成樹脂エマルションの主成分で
ある合成樹脂のガラス転移温度は、特に限定しないが、
−50〜40℃、好ましくは−40〜20℃が好適であ
る。−50℃未満であると、室温において塗膜が柔らか
くなり、制振性が低下したり、塗膜表面のべたつきが多
くなる傾向にあり、40℃を超えると、室温において塗
膜が硬くなり過ぎ、接着性が低下したり、乾燥時にひび
割れを生じる等の傾向が見られるためである。
ある合成樹脂のガラス転移温度は、特に限定しないが、
−50〜40℃、好ましくは−40〜20℃が好適であ
る。−50℃未満であると、室温において塗膜が柔らか
くなり、制振性が低下したり、塗膜表面のべたつきが多
くなる傾向にあり、40℃を超えると、室温において塗
膜が硬くなり過ぎ、接着性が低下したり、乾燥時にひび
割れを生じる等の傾向が見られるためである。
【0019】合成樹脂エマルションとアスファルトエマ
ルションを併用する場合、それらの配合割合は、質量比
で、一般に5:95〜95:5、好ましくは20:80
〜80:20である。
ルションを併用する場合、それらの配合割合は、質量比
で、一般に5:95〜95:5、好ましくは20:80
〜80:20である。
【0020】上記の展色剤に配合する無機充填材として
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、クレ
イ、タルク、マイカ、ケイソウ土、アルミナ、石膏、セ
メント、シラス粉末、ガラス粉末等の無機充填材が挙げ
られ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併
用してもよい。ただし、制振性、原料のコスト、塗料の
安定性、塗膜の密着性等の面からは、炭酸カルシウムを
単独で、または炭酸カルシウムと他の無機充填材の2種
以上とを併用することが好ましい。
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、クレ
イ、タルク、マイカ、ケイソウ土、アルミナ、石膏、セ
メント、シラス粉末、ガラス粉末等の無機充填材が挙げ
られ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併
用してもよい。ただし、制振性、原料のコスト、塗料の
安定性、塗膜の密着性等の面からは、炭酸カルシウムを
単独で、または炭酸カルシウムと他の無機充填材の2種
以上とを併用することが好ましい。
【0021】無機充填材の粒径は、特に限定しないが、
平均粒子径が大きいと塗料の貯蔵安定性、スプレー塗装
性が悪くなる傾向があり、小さいと充填材の分散性等が
悪くなる傾向があるので、平均粒径は、一般に0.1〜
300μm、好ましくは1〜150μmである。
平均粒子径が大きいと塗料の貯蔵安定性、スプレー塗装
性が悪くなる傾向があり、小さいと充填材の分散性等が
悪くなる傾向があるので、平均粒径は、一般に0.1〜
300μm、好ましくは1〜150μmである。
【0022】上記の無機充填材とともに上記の展色剤に
配合する合成樹脂粉末としては、アルキド樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、アセタール樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂等の
粉末が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。ただし、塗料の安定性、塗膜
の密着性、衝撃の吸収性等の面からポリエステル樹脂粉
末を単独で、またはポリエステル樹脂粉末と他の合成樹
脂粉末の2種以上とを併用することが好ましい。
配合する合成樹脂粉末としては、アルキド樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、アセタール樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂等の
粉末が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。ただし、塗料の安定性、塗膜
の密着性、衝撃の吸収性等の面からポリエステル樹脂粉
末を単独で、またはポリエステル樹脂粉末と他の合成樹
脂粉末の2種以上とを併用することが好ましい。
【0023】ポリエステル樹脂粉末としては、例えば、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレンテレ
フタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポ
リヘキサメチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロヘキ
サン1,4−ジメチロールテレフタレート樹脂、および
これらのポリエステル樹脂のテレフタル酸またはグリコ
ール成分の一部または全部をイソフタル酸、フタル酸、
メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸等の他の酸成
分、またはトリメチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリ
コール等のグリコール成分で置き換えたもの等の粉末が
挙げられる。
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレンテレ
フタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポ
リヘキサメチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロヘキ
サン1,4−ジメチロールテレフタレート樹脂、および
これらのポリエステル樹脂のテレフタル酸またはグリコ
ール成分の一部または全部をイソフタル酸、フタル酸、
メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸等の他の酸成
分、またはトリメチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリ
コール等のグリコール成分で置き換えたもの等の粉末が
挙げられる。
【0024】合成樹脂粉末の粒径は、特に限定しない
が、平均粒子径が大きいと塗料の貯蔵安定性、スプレー
塗装性が悪くなる傾向があり、小さいと分散性が悪くな
る傾向があり、また大きすぎても、小さすぎても良好な
衝撃吸収性を確保することができないことから、平均粒
径は、一般に0.1〜300μm、好ましくは1〜15
0μmである。
が、平均粒子径が大きいと塗料の貯蔵安定性、スプレー
塗装性が悪くなる傾向があり、小さいと分散性が悪くな
る傾向があり、また大きすぎても、小さすぎても良好な
衝撃吸収性を確保することができないことから、平均粒
径は、一般に0.1〜300μm、好ましくは1〜15
0μmである。
【0025】本発明における制振層を形成する制振塗料
の配合割合は、展色剤の固形分100質量部に対し、無
機充填材が50〜430質量部、好ましくは50〜40
0質量部、より好ましくは70〜300質量部であり、
また合成樹脂粉末が10〜100質量部、好ましくは1
0〜60質量部、より好ましくは20〜40質量部であ
る。
の配合割合は、展色剤の固形分100質量部に対し、無
機充填材が50〜430質量部、好ましくは50〜40
0質量部、より好ましくは70〜300質量部であり、
また合成樹脂粉末が10〜100質量部、好ましくは1
0〜60質量部、より好ましくは20〜40質量部であ
る。
【0026】展色剤に対して無機充填材および合成樹脂
粉末の量が多すぎると、相対的に展色剤の量が少なくな
り、塗料の粘度が高くなりすぎて貯蔵安定性が低下した
り、後述する制振層を形成する際のスプレー塗装、刷毛
塗りやロール塗り等の塗装性、シートの形成性、あるい
は含浸性が低下するばかりか、基材(多孔質層や支持体
等の被塗物や被接着物、あるいは被含浸物等)との密着
性、接着性が低下し、また塗膜の柔軟性や強度も低下す
る。逆に、無機充填材および合成樹脂粉末の量が少なす
ぎると、相対的に展色剤の量が多くなり、制振性はもと
より、衝撃吸収性も低下する。また、無機充填材の量と
合成樹脂粉末の量は制振性能上極めて重要であり、無機
充填材に対して合成樹脂粉末の量が少なすぎると、相対
的に無機充填材の量が多くなり、塗料の貯蔵安定性が低
下するとともに、衝撃吸収性の確保が困難となり制振性
が低下するばかりでなく、耐候性、耐薬品性、耐衝撃性
等においても低下する。逆に、無機充填材に対して合成
樹脂粉末の量が多すぎると、相対的に無機充填材の量が
少なくなり、やはり衝撃吸収性の確保が困難となり制振
性が低下する。したがって、良好な乾燥塗膜を形成し、
貯蔵安定性、塗装性、密着性に優れ、しかも所期の良好
な制振性を得るために、展色剤、無機充填材、合成樹脂
粉末の配合量を上記の範囲とすることが重要である。
粉末の量が多すぎると、相対的に展色剤の量が少なくな
り、塗料の粘度が高くなりすぎて貯蔵安定性が低下した
り、後述する制振層を形成する際のスプレー塗装、刷毛
塗りやロール塗り等の塗装性、シートの形成性、あるい
は含浸性が低下するばかりか、基材(多孔質層や支持体
等の被塗物や被接着物、あるいは被含浸物等)との密着
性、接着性が低下し、また塗膜の柔軟性や強度も低下す
る。逆に、無機充填材および合成樹脂粉末の量が少なす
ぎると、相対的に展色剤の量が多くなり、制振性はもと
より、衝撃吸収性も低下する。また、無機充填材の量と
合成樹脂粉末の量は制振性能上極めて重要であり、無機
充填材に対して合成樹脂粉末の量が少なすぎると、相対
的に無機充填材の量が多くなり、塗料の貯蔵安定性が低
下するとともに、衝撃吸収性の確保が困難となり制振性
が低下するばかりでなく、耐候性、耐薬品性、耐衝撃性
等においても低下する。逆に、無機充填材に対して合成
樹脂粉末の量が多すぎると、相対的に無機充填材の量が
少なくなり、やはり衝撃吸収性の確保が困難となり制振
性が低下する。したがって、良好な乾燥塗膜を形成し、
貯蔵安定性、塗装性、密着性に優れ、しかも所期の良好
な制振性を得るために、展色剤、無機充填材、合成樹脂
粉末の配合量を上記の範囲とすることが重要である。
【0027】本発明の制振層を形成する制振塗料には、
必要に応じてその他の添加剤、例えば、分散剤、粘度調
整剤、凍結防止剤、安定剤、皮張り防止剤、防錆剤、着
色剤等を添加することができ、また必要に応じて水等で
希釈することもできる。この制振塗料は、上記した各成
分と、必要に応じて添加するその他の添加剤とを、常温
で、混合することによって調製することができ、したが
って、合成樹脂粉末は溶解(溶融)することなく、制振
塗料を乾燥して得られる制振層中に、粉末状態のままで
存在する。
必要に応じてその他の添加剤、例えば、分散剤、粘度調
整剤、凍結防止剤、安定剤、皮張り防止剤、防錆剤、着
色剤等を添加することができ、また必要に応じて水等で
希釈することもできる。この制振塗料は、上記した各成
分と、必要に応じて添加するその他の添加剤とを、常温
で、混合することによって調製することができ、したが
って、合成樹脂粉末は溶解(溶融)することなく、制振
塗料を乾燥して得られる制振層中に、粉末状態のままで
存在する。
【0028】制振層の厚さは特に限定されないが、薄す
ぎると該層形成時の乾燥は速くなるが、十分な制振性が
得られず、逆に厚すぎると制振性は向上するが、該層形
成時の乾燥に時間がかかるばかりでなく、乾燥時にひび
割れが発生する等の問題があるため、約0.01〜5m
m、好ましくは約0.05〜3mmとすることが適して
いる。
ぎると該層形成時の乾燥は速くなるが、十分な制振性が
得られず、逆に厚すぎると制振性は向上するが、該層形
成時の乾燥に時間がかかるばかりでなく、乾燥時にひび
割れが発生する等の問題があるため、約0.01〜5m
m、好ましくは約0.05〜3mmとすることが適して
いる。
【0029】上記の制振層とともに本発明の防音材料を
構成する多孔質層は、該層内に入射した音のエネルギー
を該層内の空隙と固体材料とによる圧縮膨張、反射、熱
伝導等により、熱エネルギーに変換して、減衰、吸収
し、騒音、空気伝搬音を低減する作用をなすものであ
る。
構成する多孔質層は、該層内に入射した音のエネルギー
を該層内の空隙と固体材料とによる圧縮膨張、反射、熱
伝導等により、熱エネルギーに変換して、減衰、吸収
し、騒音、空気伝搬音を低減する作用をなすものであ
る。
【0030】この多孔質層は、層内に多数の隙間や気泡
が存在し、通気性を有するものであって、有機質・無機
質の長繊維を布状に編んだり織ったりしたもの、有機質
・無機質の短繊維を絡めバインダで板状に成形したも
の、短繊維・長繊維を植毛・吹き付けしたもの、高分子
材料・無機材料を発泡させたもの、その他高分子材料・
無機材料を隙間ができるように固めたもの等である。具
体的には、グラスウール、ロックウール、スラグウー
ル、ウレタンフォーム、焼成岩、木毛セメント板、木片
セメント等から構成されるものが挙げられるが、吸音
性、施工性、経済性等の面から、グラスウール、ロック
ウール、ウレタンフォームから選ばれる少なくとも1種
からなるものであって、みかけ密度が10〜100kg
/m3のものが好ましい。
が存在し、通気性を有するものであって、有機質・無機
質の長繊維を布状に編んだり織ったりしたもの、有機質
・無機質の短繊維を絡めバインダで板状に成形したも
の、短繊維・長繊維を植毛・吹き付けしたもの、高分子
材料・無機材料を発泡させたもの、その他高分子材料・
無機材料を隙間ができるように固めたもの等である。具
体的には、グラスウール、ロックウール、スラグウー
ル、ウレタンフォーム、焼成岩、木毛セメント板、木片
セメント等から構成されるものが挙げられるが、吸音
性、施工性、経済性等の面から、グラスウール、ロック
ウール、ウレタンフォームから選ばれる少なくとも1種
からなるものであって、みかけ密度が10〜100kg
/m3のものが好ましい。
【0031】多孔質材料の厚さは、特に限定しないが、
吸音性の面から10〜100mm、好ましくは20〜8
0mmが適している。10mm未満では、吸音性、特に
低い周波数の音に対する吸音性が低下し、100mmを
超えると、吸音性は向上するものの、防音材料全体の厚
さが大きくなるため、設置スペースが大きくなって、防
音材料以外のスペースが小さくなる等実用的な面で劣る
ことがある。
吸音性の面から10〜100mm、好ましくは20〜8
0mmが適している。10mm未満では、吸音性、特に
低い周波数の音に対する吸音性が低下し、100mmを
超えると、吸音性は向上するものの、防音材料全体の厚
さが大きくなるため、設置スペースが大きくなって、防
音材料以外のスペースが小さくなる等実用的な面で劣る
ことがある。
【0032】また、本発明の防音材料は、上記の制振層
と多孔質層とに支持板を組み合わせて構成されるもので
あってもよい。この支持板は、遮音性を向上させる作用
の外に、空気伝搬音や固体伝搬音により支持板が振動、
共振することによって、音のエネルギーを振動のエネル
ギーに変換する作用をなすものであり、この振動は制振
層で減衰されるため、騒音を効果的に低減ことができ
る。
と多孔質層とに支持板を組み合わせて構成されるもので
あってもよい。この支持板は、遮音性を向上させる作用
の外に、空気伝搬音や固体伝搬音により支持板が振動、
共振することによって、音のエネルギーを振動のエネル
ギーに変換する作用をなすものであり、この振動は制振
層で減衰されるため、騒音を効果的に低減ことができ
る。
【0033】支持板としては、木製合板、鋼板、ステン
レス鋼板、アルミ合金板、樹脂板等が挙げられ、これら
は単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。支持板の厚さは、特に限定しないが、
0.1〜5mm、好ましくは0.2〜3mmが適してい
る。0.1mm未満では、遮音性が低下する外、柔軟性
が大きくなって共振し難くなり、音のエネルギーを振動
のエネルギーに変換することが困難となる。5mmを超
えると、遮音性は向上するものの、制振層の制振作用を
阻害するため、全体としては騒音の低減効果が低下す
る。
レス鋼板、アルミ合金板、樹脂板等が挙げられ、これら
は単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。支持板の厚さは、特に限定しないが、
0.1〜5mm、好ましくは0.2〜3mmが適してい
る。0.1mm未満では、遮音性が低下する外、柔軟性
が大きくなって共振し難くなり、音のエネルギーを振動
のエネルギーに変換することが困難となる。5mmを超
えると、遮音性は向上するものの、制振層の制振作用を
阻害するため、全体としては騒音の低減効果が低下す
る。
【0034】本発明の防音材料は、例えば、制振塗料を
多孔質層の表面に塗布し乾燥させて制振層を形成するこ
とにより、また多孔質層(あるいは支持板)の表面に制
振塗料を塗布し支持板(あるいは多孔質層)を載置し乾
燥させて制振層を形成することにより製造することがで
きる。また、制振塗料を、コーティング等の方法でシー
ト化したり、不織布等に含浸させてシート化する等し
て、予め制振層を形成し、これを多孔質層上に、あるい
は多孔質層と支持板との間に接着して製造することもで
きる。
多孔質層の表面に塗布し乾燥させて制振層を形成するこ
とにより、また多孔質層(あるいは支持板)の表面に制
振塗料を塗布し支持板(あるいは多孔質層)を載置し乾
燥させて制振層を形成することにより製造することがで
きる。また、制振塗料を、コーティング等の方法でシー
ト化したり、不織布等に含浸させてシート化する等し
て、予め制振層を形成し、これを多孔質層上に、あるい
は多孔質層と支持板との間に接着して製造することもで
きる。
【0035】不織布等に含浸させてシート化する場合の
不織布としては、綿、レーヨン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ナイロン、アクリル、ビニロン、パルプ等の
有機系繊維、ガラス等の無機系繊維からなる不織布、織
布、編布を使用することができる。このシートの厚さ
は、制振塗料を不織布等に含浸させ、乾燥させた後の厚
さが、前述した制振層の厚さ(約0.01〜5mm、好
ましくは約0.05〜3mm)となればよい。また、制
振塗料の含浸量は、乾燥後のシートの密度が0.5〜
3.0g/cm3となる程度が適している。
不織布としては、綿、レーヨン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ナイロン、アクリル、ビニロン、パルプ等の
有機系繊維、ガラス等の無機系繊維からなる不織布、織
布、編布を使用することができる。このシートの厚さ
は、制振塗料を不織布等に含浸させ、乾燥させた後の厚
さが、前述した制振層の厚さ(約0.01〜5mm、好
ましくは約0.05〜3mm)となればよい。また、制
振塗料の含浸量は、乾燥後のシートの密度が0.5〜
3.0g/cm3となる程度が適している。
【0036】制振塗料を多孔質層や支持板の表面に塗布
するには、例えば、エアスプレー、エアレススプレー、
刷毛塗り、へら塗り、ロール塗り、ロールコーター、ブ
レードコーター等の通常の手法が採用できる。また、制
振塗料をシート化するには、例えば、離型性支持体上に
制振塗料を通常の各種塗装方法で塗装し、あるいは所定
寸法内の型内に制振塗料を流し込み、乾燥し、離型性支
持体あるいは型を除去する等の通常の手法が採用でき
る。そして、不織布等に含浸させるには、例えば、制振
塗料槽内への不織布等のディッピング、不織布等への制
振塗料の塗布法等の通常の手法が採用できる。なお、制
振塗料の乾燥手法としては、例えば、自然乾燥、熱風乾
燥、赤外線・遠赤外線乾燥、電気炉乾燥等の手法が採用
できる。
するには、例えば、エアスプレー、エアレススプレー、
刷毛塗り、へら塗り、ロール塗り、ロールコーター、ブ
レードコーター等の通常の手法が採用できる。また、制
振塗料をシート化するには、例えば、離型性支持体上に
制振塗料を通常の各種塗装方法で塗装し、あるいは所定
寸法内の型内に制振塗料を流し込み、乾燥し、離型性支
持体あるいは型を除去する等の通常の手法が採用でき
る。そして、不織布等に含浸させるには、例えば、制振
塗料槽内への不織布等のディッピング、不織布等への制
振塗料の塗布法等の通常の手法が採用できる。なお、制
振塗料の乾燥手法としては、例えば、自然乾燥、熱風乾
燥、赤外線・遠赤外線乾燥、電気炉乾燥等の手法が採用
できる。
【0037】上記の制振層と多孔質層の組み合わせは、
任意であり、例えば、(イ)1つの制振層と1つの多孔
質層とを組み合わせたもの、(ロ)同種あるいは異種の
複数の制振層および多孔質層を互い違いに組み合わせた
もの、(ハ)同種あるいは異種の制振層を複数重ね合わ
せたものと、同種あるいは異種の多孔質層を複数重ね合
わせたものまたは1つの多孔質層とを組み合わせたもの
等がある。
任意であり、例えば、(イ)1つの制振層と1つの多孔
質層とを組み合わせたもの、(ロ)同種あるいは異種の
複数の制振層および多孔質層を互い違いに組み合わせた
もの、(ハ)同種あるいは異種の制振層を複数重ね合わ
せたものと、同種あるいは異種の多孔質層を複数重ね合
わせたものまたは1つの多孔質層とを組み合わせたもの
等がある。
【0038】また、これらの層と支持板との組み合わせ
も、任意であり、好適な例として、図1に示す多孔質層
1/制振層2/支持板3、図2に示す多孔質層1/支持
板3/制振層2、図3に示す多孔質層1/制振層2/支
持板3/制振層2、図4に示す多孔質層1/制振層2/
支持板3/制振層2/多孔質層1、図5に示す多孔質層
1/制振層2/支持板3/制振層2/多孔質層1/制振
層2/支持板3/制振層2、さらに図示は省略するが、
これらの多孔質層1、制振層2、支持板3を例えば上記
のようにそれぞれ複数重ね合わせたもの等を挙げること
ができる。
も、任意であり、好適な例として、図1に示す多孔質層
1/制振層2/支持板3、図2に示す多孔質層1/支持
板3/制振層2、図3に示す多孔質層1/制振層2/支
持板3/制振層2、図4に示す多孔質層1/制振層2/
支持板3/制振層2/多孔質層1、図5に示す多孔質層
1/制振層2/支持板3/制振層2/多孔質層1/制振
層2/支持板3/制振層2、さらに図示は省略するが、
これらの多孔質層1、制振層2、支持板3を例えば上記
のようにそれぞれ複数重ね合わせたもの等を挙げること
ができる。
【0039】
<水系制振塗料の調製>表1〜2に示す各成分を同表に
示す配合割合で混合し、塗料A〜Fを調製した。
示す配合割合で混合し、塗料A〜Fを調製した。
【0040】<接着性評価>塗料A〜Fを、厚さ0.8
mmの鋼板(日本テストパネル工業社製のSPCC−S
B冷間圧延鋼板)の片面に乾燥後の膜厚が1mmとなる
ように塗布し、20℃、湿度65%の恒温槽で10日間
乾燥させたものを試験片とし、塗膜面に2mm間隔で1
0×10の碁盤目状にナイフで素地(鋼板)に達するま
で切れ目を入れた後、セロハンテープを押し付けて該テ
ープを一気に剥がした場合に、全てのマス目が基板に残
ったものを合格(○)とし、1つでも剥がれたものを不
合格(×)とし、結果を表1〜2に併せて示した。
mmの鋼板(日本テストパネル工業社製のSPCC−S
B冷間圧延鋼板)の片面に乾燥後の膜厚が1mmとなる
ように塗布し、20℃、湿度65%の恒温槽で10日間
乾燥させたものを試験片とし、塗膜面に2mm間隔で1
0×10の碁盤目状にナイフで素地(鋼板)に達するま
で切れ目を入れた後、セロハンテープを押し付けて該テ
ープを一気に剥がした場合に、全てのマス目が基板に残
ったものを合格(○)とし、1つでも剥がれたものを不
合格(×)とし、結果を表1〜2に併せて示した。
【0041】<制振層(シート)の調製>塗料Aを使用
し、離形紙上に乾燥膜が厚さ1mmとなるように塗布、
乾燥し、離型紙を取り除いてシートXを調製した。同様
に、離型紙上に、厚さ1mm、みかけ密度0.25g/
cm3のポリエステル繊維製不織布を置き、これに塗料
Aを含浸させた後、乾燥し、離型紙を取り除いてシート
Yを調製した。シートYの密度は1.2g/cm3であ
った。
し、離形紙上に乾燥膜が厚さ1mmとなるように塗布、
乾燥し、離型紙を取り除いてシートXを調製した。同様
に、離型紙上に、厚さ1mm、みかけ密度0.25g/
cm3のポリエステル繊維製不織布を置き、これに塗料
Aを含浸させた後、乾燥し、離型紙を取り除いてシート
Yを調製した。シートYの密度は1.2g/cm3であ
った。
【0042】<制振性能の評価>塗料A〜Fを、長さ2
00mm、幅25mm、厚さ0.8mmの電着塗装済み
鋼板(日本テストパネル工業社製のSPCC−SB冷間
圧延鋼板)の片面に、乾燥後の膜厚が約2mmとなるよ
うに塗布し、室温で乾燥させて作製した試験片と、シー
トX〜Yを上記と同じ鋼板(日本テストパネル工業社製
のSPCC−SB冷間圧延鋼板)の片面に接着剤を用い
て接着して作製した試験片とについて、0〜60℃で、
中央加振半値幅法による損失係数の測定を行い、100
0Hzにおける損失係数を測定し、結果を図6(塗料A
〜Fの測定結果)および表3(シートX〜Yの測定結
果)に示した。なお、この損失係数の数値が大きい程、
制振性能が優れていることを意味している。
00mm、幅25mm、厚さ0.8mmの電着塗装済み
鋼板(日本テストパネル工業社製のSPCC−SB冷間
圧延鋼板)の片面に、乾燥後の膜厚が約2mmとなるよ
うに塗布し、室温で乾燥させて作製した試験片と、シー
トX〜Yを上記と同じ鋼板(日本テストパネル工業社製
のSPCC−SB冷間圧延鋼板)の片面に接着剤を用い
て接着して作製した試験片とについて、0〜60℃で、
中央加振半値幅法による損失係数の測定を行い、100
0Hzにおける損失係数を測定し、結果を図6(塗料A
〜Fの測定結果)および表3(シートX〜Yの測定結
果)に示した。なお、この損失係数の数値が大きい程、
制振性能が優れていることを意味している。
【0043】<防音材料1〜20の調製>表4〜7に示
す多孔質層(約210×300mmのA4版の大きさ)
上に塗料A〜Fを同表に示す組み合わせで同表に示す乾
燥厚となるように塗布し、また制振シートX〜Yを同表
に示す組み合わせで接着剤を使用して貼付し、防音材料
1〜20(実施例1〜20)を調製した。
す多孔質層(約210×300mmのA4版の大きさ)
上に塗料A〜Fを同表に示す組み合わせで同表に示す乾
燥厚となるように塗布し、また制振シートX〜Yを同表
に示す組み合わせで接着剤を使用して貼付し、防音材料
1〜20(実施例1〜20)を調製した。
【0044】<防音材料21〜34の調製>表8〜10
に示す支持板(約210×300mmのA4版の大き
さ)上に、塗料A〜Fを同表に示す組み合わせで塗布
し、また制振シートX〜Yを同表に示す組み合わせで接
着剤を使用して貼付し、さらに支持板と同じ大きさの多
孔質層を、塗料A〜Fを塗布する場合は接着剤を使用し
ないで接着し、制振シートX〜Yを貼付する場合は接着
剤を使用して貼付して、図1〜図5に示す構造の防音材
料21〜34(実施例21〜34)を調製した。
に示す支持板(約210×300mmのA4版の大き
さ)上に、塗料A〜Fを同表に示す組み合わせで塗布
し、また制振シートX〜Yを同表に示す組み合わせで接
着剤を使用して貼付し、さらに支持板と同じ大きさの多
孔質層を、塗料A〜Fを塗布する場合は接着剤を使用し
ないで接着し、制振シートX〜Yを貼付する場合は接着
剤を使用して貼付して、図1〜図5に示す構造の防音材
料21〜34(実施例21〜34)を調製した。
【0045】<比較防音材料1〜4の調製>表11に示
す組み合わせとする以外は、防音材料1〜34と同様に
して比較防音材料(比較例1〜4)を調製した。
す組み合わせとする以外は、防音材料1〜34と同様に
して比較防音材料(比較例1〜4)を調製した。
【0046】<防音性能評価>防音材料1〜34および
比較防音材料1〜4(A4版の大きさ)をそのまま試験
体とし、図7に示す評価装置を用い、次の要領で評価し
た。図7において、試験体5を、内側がグラスウール7
(厚さ約30mm)でライニングされたコンクリート製
遮音箱6(高さ500mm、幅400mm、奥行500
mm、壁厚100mm、開口部200×400mm)の
開口部にセットし、ステレオアンプ9のボリュームを2
として、スピーカー8から雑音を発生させ、試験体5か
ら透過音を騒音計4で測定した。測定値は、A特性補正
値を使用し、全周波数域におけるオールパス(AP)の
騒音レベルで表し、表4〜11に示した。なお、試験体
5をセットしない場合(解放時)の騒音レベルは、98
dBであった。
比較防音材料1〜4(A4版の大きさ)をそのまま試験
体とし、図7に示す評価装置を用い、次の要領で評価し
た。図7において、試験体5を、内側がグラスウール7
(厚さ約30mm)でライニングされたコンクリート製
遮音箱6(高さ500mm、幅400mm、奥行500
mm、壁厚100mm、開口部200×400mm)の
開口部にセットし、ステレオアンプ9のボリュームを2
として、スピーカー8から雑音を発生させ、試験体5か
ら透過音を騒音計4で測定した。測定値は、A特性補正
値を使用し、全周波数域におけるオールパス(AP)の
騒音レベルで表し、表4〜11に示した。なお、試験体
5をセットしない場合(解放時)の騒音レベルは、98
dBであった。
【0047】<衝撃音吸収性能評価>支持板を用いた防
音材料において、支持板が表面にある試験体について
は、その衝撃音吸収性能を、図8に示す要領で評価し
た。図8において、吊るした試験体5の支持板3の面
に、ひも11(長さ500mm)の先端に取り付けた鉄
球10を図示のように落下させ、発生した衝撃音の最大
値を、騒音計4にて測定した。測定値は、防音性能の評
価の場合と同様、A特性補正値を使用し、全周波数域に
おけるオールパス(AP)の騒音レベルで表し、表8〜
11に示した。
音材料において、支持板が表面にある試験体について
は、その衝撃音吸収性能を、図8に示す要領で評価し
た。図8において、吊るした試験体5の支持板3の面
に、ひも11(長さ500mm)の先端に取り付けた鉄
球10を図示のように落下させ、発生した衝撃音の最大
値を、騒音計4にて測定した。測定値は、防音性能の評
価の場合と同様、A特性補正値を使用し、全周波数域に
おけるオールパス(AP)の騒音レベルで表し、表8〜
11に示した。
【0048】また、以上の実施例および比較例の代表的
のものについて、防音性能評価結果を図9に、衝撃音吸
収性能評価結果を図10に示した。
のものについて、防音性能評価結果を図9に、衝撃音吸
収性能評価結果を図10に示した。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】
【表10】
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】
【表13】
【0062】なお、表11〜13中、支持板の種類は、
次の通りである。 普通鋼板:日本テストパネル工業社製のSPCC−SB
冷間圧延鋼板 ステンレス鋼板:日本テストパネル工業社製のSUS3
04−CP冷間圧延ステンレス鋼板 木製合板:増沢合板工業社製のJAS PO 1−43
号1種1等普通合板 アルミ合金板:日本テストパネル工業社製のA−110
0P アクリル樹脂板:住友化学工業社製のスミペックス E
次の通りである。 普通鋼板:日本テストパネル工業社製のSPCC−SB
冷間圧延鋼板 ステンレス鋼板:日本テストパネル工業社製のSUS3
04−CP冷間圧延ステンレス鋼板 木製合板:増沢合板工業社製のJAS PO 1−43
号1種1等普通合板 アルミ合金板:日本テストパネル工業社製のA−110
0P アクリル樹脂板:住友化学工業社製のスミペックス E
【0063】
【発明の効果】本発明の防音材料によれば、1つの材料
で、吸音性、遮音性、制振性を有し、空気伝搬音と固体
伝搬音の低減に効果を発揮することができるとともに、
大きな衝撃が加わる機器や建造物等に対しても効果的で
ある。したがって、幅広い分野における様々な騒音に対
して、総合的で、かつ優れた防音対策を効果的に実施す
ることができるとともに、防音対策に要するスペースを
大幅に減少することができる。
で、吸音性、遮音性、制振性を有し、空気伝搬音と固体
伝搬音の低減に効果を発揮することができるとともに、
大きな衝撃が加わる機器や建造物等に対しても効果的で
ある。したがって、幅広い分野における様々な騒音に対
して、総合的で、かつ優れた防音対策を効果的に実施す
ることができるとともに、防音対策に要するスペースを
大幅に減少することができる。
【図1】本発明の防音材料の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の防音材料の図1とは異なる構成例を示
す図である。
す図である。
【図3】本発明の防音材料の図1,2とは異なる構成例
を示す図である。
を示す図である。
【図4】本発明の防音材料の図1〜3とは異なる構成例
を示す図である。
を示す図である。
【図5】本発明の防音材料の図1〜4とは異なる構成例
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本発明の実施例で調製した制振塗料A〜Fの制
振性能を示す図である。
振性能を示す図である。
【図7】本発明の実施例および比較例で調製した防音材
料の防音性能を評価するための装置の概略を示す図であ
る。
料の防音性能を評価するための装置の概略を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施例および比較例で調製した支持板
のある防音材料の衝撃音吸収性能を評価するための要領
の概略を示す図である。
のある防音材料の衝撃音吸収性能を評価するための要領
の概略を示す図である。
【図9】本発明の実施例および比較例で調製した防音材
料の防音性能を示すグラフである。
料の防音性能を示すグラフである。
【図10】本発明の実施例および比較例で調製した防音
材料の衝撃音吸収性能を示すグラフである。
材料の衝撃音吸収性能を示すグラフである。
1 多孔質層 2 制振層 3 支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16F 15/02 F16F 15/02 Q (72)発明者 渡辺 正綱 埼玉県草加市花栗4−20−4−104 (72)発明者 金児 洋明 東京都江戸川区南篠崎町4−19−24−701
Claims (4)
- 【請求項1】 アスファルトエマルション、またはアス
ファルトエマルションおよび合成樹脂エマルションから
なる展色剤の固形分100質量部に対し、無機充填材5
0〜430質量部、および合成樹脂粉末10〜100質
量部からなる塗料を乾燥して得られる層、および多孔質
層を有してなることを特徴とする防音材料。 - 【請求項2】 アスファルトエマルション、またはアス
ファルトエマルションおよび合成樹脂エマルションから
なる展色剤の固形分100質量部に対し、無機充填材5
0〜430質量部、および合成樹脂粉末10〜100質
量部からなる塗料を乾燥して得られる層、多孔質層、お
よび支持板を有してなることを特徴とする防音材料。 - 【請求項3】 多孔質材料が、グラスウール、ロックウ
ール、ウレタンフォームから選ばれる少なくとも1種か
ら構成されたものであることを特徴とする請求項1〜2
記載の防音材料。 - 【請求項4】 支持板が、木製合板、普通鋼板、ステン
レス鋼板、アルミ合金板、樹脂板から選ばれる少なくと
も1種であることを特徴とする請求項2〜3記載の防音
材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9305097A JPH10264293A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 防音材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9305097A JPH10264293A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 防音材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264293A true JPH10264293A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=14071692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9305097A Pending JPH10264293A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 防音材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10264293A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-03-27 JP JP9305097A patent/JPH10264293A/ja active Pending
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