JPH10138181A - 物品処理装置 - Google Patents
物品処理装置Info
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- JPH10138181A JPH10138181A JP8312787A JP31278796A JPH10138181A JP H10138181 A JPH10138181 A JP H10138181A JP 8312787 A JP8312787 A JP 8312787A JP 31278796 A JP31278796 A JP 31278796A JP H10138181 A JPH10138181 A JP H10138181A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 第1搬送コンベヤ2の一側には、容器3
を第2搬送コンベヤ4へ受け渡す2台のロボット12,
12’を設けている。各ロボット12,12’は各制御
装置13,13’によって作動を制御されるようになっ
ている。上流側の第1ロボット12は、第1搬送コンベ
ヤ2上の容器3が少ない時には処理能力が低い第1制御
モードで作動を制御され、第1搬送コンベヤ2上の容器
3が多い時には、処理能力が高い第2制御モードで作動
を制御される。 【効果】 第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数の
変動に応じて第1ロボット12の作動を第1制御モード
と第2制御モードとに切り換えて制御しているので、従
来よりも処理能力を向上させることができる。
を第2搬送コンベヤ4へ受け渡す2台のロボット12,
12’を設けている。各ロボット12,12’は各制御
装置13,13’によって作動を制御されるようになっ
ている。上流側の第1ロボット12は、第1搬送コンベ
ヤ2上の容器3が少ない時には処理能力が低い第1制御
モードで作動を制御され、第1搬送コンベヤ2上の容器
3が多い時には、処理能力が高い第2制御モードで作動
を制御される。 【効果】 第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数の
変動に応じて第1ロボット12の作動を第1制御モード
と第2制御モードとに切り換えて制御しているので、従
来よりも処理能力を向上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品処理装置に関し、よ
り詳しくは、例えば2台のロボットを用いて物品を整列
する物品処理装置に関する。
り詳しくは、例えば2台のロボットを用いて物品を整列
する物品処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットを用いた物品処理装置は
知られている(例えば特開平6−255758号公
報)。上記特開平6−255758号公報に開示されて
いる装置は1台のロボットによって物品を整列していた
ので処理能力に限界があった。そこで、本件の出願人
は、さらに特願平7−168272号において、2台の
ロボットによって交互に物品を処理する装置を提案した
ところである。上記特願平7−168272号の装置
は、次のような構成を備えている。すなわち、物品を搬
送する第1搬送コンベヤと、上記第1搬送コンベヤが搬
送する物品を撮影するカメラと、第1搬送コンベヤの搬
送方向に沿って設けられ、かつそれぞれ物品を保持して
受け渡す保持手段を有する上流側の第1ロボットおよび
下流側の第2ロボットと、上記カメラが撮影した物品の
映像をもとに上記両ロボットの作動を制御する制御装置
と、上記両ロボットから受け渡された物品を搬送する第
2搬送コンベヤとを備え、第1搬送コンベヤ上の物品を
上記両ロボットによって第2搬送コンベヤに受け渡すよ
うにしている。そして、上記特願平7−168272号
の物品処理装置の制御装置は次のようにして2つのロボ
ットの作動を制御する。すなわち、2台のロボットがそ
れぞれ物品を保持する2つの保持手段を備えている場合
を説明すると、この場合、上流側に位置する第1ロボッ
トは、第1搬送コンベヤが搬送する先頭の物品を保持手
段で保持し、次に第1搬送コンベヤが搬送する第2番目
の物品は保持することなく下流側へ通過させてから第3
番目の物品を保持し、さらに第4番目の物品は保持する
ことなく下流側へ通過させる。他方、下流側に位置する
第2ロボットは、上記第1ロボットに保持されることな
く搬送されてきた第2番目と第4番目の物品を保持す
る。このように第2ロボットが第2番目と第4番目の2
つの物品を保持している間に、第1ロボットは保持して
いる先頭の物品と第3番目の物品を第2搬送コンベヤに
受け渡してから、第1搬送コンベヤ上に復帰して第1搬
送コンベヤが搬送する1つおきの物品を再度保持する。
一方、第2ロボットは、第1ロボットがこのようにして
再度2つの物品を保持している間に第2番目と第4番目
の物品を第2搬送コンベヤに受け渡した後、第1搬送コ
ンベヤ上に復帰し、第1ロボットの位置を通過してきた
2つの物品を保持手段によって保持する。制御装置は上
述したように各ロボットの作動を制御することにより、
第1搬送コンベヤ上の物品を第2搬送コンベヤに受け渡
すようにしている。
知られている(例えば特開平6−255758号公
報)。上記特開平6−255758号公報に開示されて
いる装置は1台のロボットによって物品を整列していた
ので処理能力に限界があった。そこで、本件の出願人
は、さらに特願平7−168272号において、2台の
ロボットによって交互に物品を処理する装置を提案した
ところである。上記特願平7−168272号の装置
は、次のような構成を備えている。すなわち、物品を搬
送する第1搬送コンベヤと、上記第1搬送コンベヤが搬
送する物品を撮影するカメラと、第1搬送コンベヤの搬
送方向に沿って設けられ、かつそれぞれ物品を保持して
受け渡す保持手段を有する上流側の第1ロボットおよび
下流側の第2ロボットと、上記カメラが撮影した物品の
映像をもとに上記両ロボットの作動を制御する制御装置
と、上記両ロボットから受け渡された物品を搬送する第
2搬送コンベヤとを備え、第1搬送コンベヤ上の物品を
上記両ロボットによって第2搬送コンベヤに受け渡すよ
うにしている。そして、上記特願平7−168272号
の物品処理装置の制御装置は次のようにして2つのロボ
ットの作動を制御する。すなわち、2台のロボットがそ
れぞれ物品を保持する2つの保持手段を備えている場合
を説明すると、この場合、上流側に位置する第1ロボッ
トは、第1搬送コンベヤが搬送する先頭の物品を保持手
段で保持し、次に第1搬送コンベヤが搬送する第2番目
の物品は保持することなく下流側へ通過させてから第3
番目の物品を保持し、さらに第4番目の物品は保持する
ことなく下流側へ通過させる。他方、下流側に位置する
第2ロボットは、上記第1ロボットに保持されることな
く搬送されてきた第2番目と第4番目の物品を保持す
る。このように第2ロボットが第2番目と第4番目の2
つの物品を保持している間に、第1ロボットは保持して
いる先頭の物品と第3番目の物品を第2搬送コンベヤに
受け渡してから、第1搬送コンベヤ上に復帰して第1搬
送コンベヤが搬送する1つおきの物品を再度保持する。
一方、第2ロボットは、第1ロボットがこのようにして
再度2つの物品を保持している間に第2番目と第4番目
の物品を第2搬送コンベヤに受け渡した後、第1搬送コ
ンベヤ上に復帰し、第1ロボットの位置を通過してきた
2つの物品を保持手段によって保持する。制御装置は上
述したように各ロボットの作動を制御することにより、
第1搬送コンベヤ上の物品を第2搬送コンベヤに受け渡
すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
上述したように制御装置が2つのロボットの作動を制御
しているが、第1搬送コンベヤが搬送する物品の数は常
に一定とは限らない。そのため、第1ロボットが物品を
保持する位置に一度に多数の物品が搬送された場合に
は、第1ロボットによって保持されずに第2ロボットの
保持位置に多数の物品が搬送される恐れがある。この場
合、従来では、第2ロボットによって保持されずにそこ
を通過して下流側まで物品が搬送されることがないよう
に配慮している。そのため、従来では、このような場合
には第1搬送コンベヤを一旦停止させておき、その間に
第2ロボットによって保持できる領域内の第1搬送コン
ベヤ上の物品をすべて第2搬送コンベヤ上に受け渡す。
そして、この様にして、両ロボットの間における第2ロ
ボットで処理できる領域内の物品をすべて処理してか
ら、再度、第1搬送コンベヤを走行させるようにしてい
る。ところで、このように第1搬送コンベヤを一時停止
させて第2ロボットを作動させている間は、上流側の第
1ロボットも作動可能なわけであるが、第1ロボットが
処理可能な第1搬送コンベヤ上の領域内の物品は、第1
ロボットによって比較的短時間で処理される。一方、上
述したように第2ロボットによる物品の処理が終わるま
で第1搬送コンベヤは停止されたままである。そのた
め、処理可能な領域内の第1搬送コンベヤ上の物品を第
1ロボットが処理してから第1搬送コンベヤが再度走行
されるまでの間は、第1ロボットによって処理すべき領
域内に物品が存在しないので第1ロボットが遊んでいる
状態となる。したがって、上記従来の装置では、2台の
ロボットを配設したにも拘らず作業効率が悪いという欠
点があった。
上述したように制御装置が2つのロボットの作動を制御
しているが、第1搬送コンベヤが搬送する物品の数は常
に一定とは限らない。そのため、第1ロボットが物品を
保持する位置に一度に多数の物品が搬送された場合に
は、第1ロボットによって保持されずに第2ロボットの
保持位置に多数の物品が搬送される恐れがある。この場
合、従来では、第2ロボットによって保持されずにそこ
を通過して下流側まで物品が搬送されることがないよう
に配慮している。そのため、従来では、このような場合
には第1搬送コンベヤを一旦停止させておき、その間に
第2ロボットによって保持できる領域内の第1搬送コン
ベヤ上の物品をすべて第2搬送コンベヤ上に受け渡す。
そして、この様にして、両ロボットの間における第2ロ
ボットで処理できる領域内の物品をすべて処理してか
ら、再度、第1搬送コンベヤを走行させるようにしてい
る。ところで、このように第1搬送コンベヤを一時停止
させて第2ロボットを作動させている間は、上流側の第
1ロボットも作動可能なわけであるが、第1ロボットが
処理可能な第1搬送コンベヤ上の領域内の物品は、第1
ロボットによって比較的短時間で処理される。一方、上
述したように第2ロボットによる物品の処理が終わるま
で第1搬送コンベヤは停止されたままである。そのた
め、処理可能な領域内の第1搬送コンベヤ上の物品を第
1ロボットが処理してから第1搬送コンベヤが再度走行
されるまでの間は、第1ロボットによって処理すべき領
域内に物品が存在しないので第1ロボットが遊んでいる
状態となる。したがって、上記従来の装置では、2台の
ロボットを配設したにも拘らず作業効率が悪いという欠
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、物品を搬送する第1搬送コンベヤと、上記第
1搬送コンベヤが搬送する物品を撮影するカメラと、第
1搬送コンベヤの搬送方向に沿って設けられ、かつそれ
ぞれ物品を保持して受け渡す保持手段を有する上流側の
第1ロボットおよび下流側の第2ロボットと、上記カメ
ラが撮影した物品の映像をもとに上記両ロボットの作動
を制御する制御装置と、上記両ロボットから受け渡され
た物品を搬送する第2搬送コンベヤとを備え、第1搬送
コンベヤ上の物品を上記両ロボットによって第2搬送コ
ンベヤに受け渡すようにした物品処理装置において、上
記カメラよりも下流側となる第1搬送コンベヤの搬送過
程上の所定領域を、第1搬送コンベヤ上の物品の数をカ
ウントするカウントエリアとして設定し、上記制御装置
は、上記カメラが撮影した物品の映像をもとに上記カウ
ントエリア内でカウントした物品の数が所定数以下の時
に第1ロボットの作動を制御する第1制御モードを備え
るとともに、上記カメラが撮影した物品の映像をもとに
上記カウントエリア内でカウントした物品の数が所定数
よりも多い時に第1ロボットの作動を制御する第2制御
モードを備えており、制御装置は、上記カウントエリア
内でカウントした物品の数の変動に応じて上記第1ロボ
ットを第1制御モードと第2制御モードとに切り換える
ように構成されており、 上記第1制御モードで作動さ
れる第1ロボットは、第1搬送コンベヤが搬送する容器
の半数を保持して第2搬送コンベヤへ受け渡し、残りの
半数の容器を下流側に供給するように構成されており、
他方、上記第2制御モードで作動される第1ロボット
は、第1搬送コンベヤが搬送する容器を可能な限り保持
して第2搬送コンベヤに受け渡し、保持できなかった残
りの容器を下流側に供給するように構成したものであ
る。
本発明は、物品を搬送する第1搬送コンベヤと、上記第
1搬送コンベヤが搬送する物品を撮影するカメラと、第
1搬送コンベヤの搬送方向に沿って設けられ、かつそれ
ぞれ物品を保持して受け渡す保持手段を有する上流側の
第1ロボットおよび下流側の第2ロボットと、上記カメ
ラが撮影した物品の映像をもとに上記両ロボットの作動
を制御する制御装置と、上記両ロボットから受け渡され
た物品を搬送する第2搬送コンベヤとを備え、第1搬送
コンベヤ上の物品を上記両ロボットによって第2搬送コ
ンベヤに受け渡すようにした物品処理装置において、上
記カメラよりも下流側となる第1搬送コンベヤの搬送過
程上の所定領域を、第1搬送コンベヤ上の物品の数をカ
ウントするカウントエリアとして設定し、上記制御装置
は、上記カメラが撮影した物品の映像をもとに上記カウ
ントエリア内でカウントした物品の数が所定数以下の時
に第1ロボットの作動を制御する第1制御モードを備え
るとともに、上記カメラが撮影した物品の映像をもとに
上記カウントエリア内でカウントした物品の数が所定数
よりも多い時に第1ロボットの作動を制御する第2制御
モードを備えており、制御装置は、上記カウントエリア
内でカウントした物品の数の変動に応じて上記第1ロボ
ットを第1制御モードと第2制御モードとに切り換える
ように構成されており、 上記第1制御モードで作動さ
れる第1ロボットは、第1搬送コンベヤが搬送する容器
の半数を保持して第2搬送コンベヤへ受け渡し、残りの
半数の容器を下流側に供給するように構成されており、
他方、上記第2制御モードで作動される第1ロボット
は、第1搬送コンベヤが搬送する容器を可能な限り保持
して第2搬送コンベヤに受け渡し、保持できなかった残
りの容器を下流側に供給するように構成したものであ
る。
【0005】
【作用】このような構成によれば、第1搬送コンベヤが
搬送する物品の数が多くなると制御装置は第1ロボット
を第2制御モードで作動させる。これにより、第1搬送
コンベヤが搬送する物品の数が多いにも拘らず第1ロボ
ットによって多くの物品を第2搬送コンベヤに受け渡す
ことができるので、第1搬送コンベヤの位置を通過して
下流側の第2ロボットの位置まで供給されてくる物品の
数を少なくすることができる。そのため、第1搬送コン
ベヤが搬送する物品の数が多い場合に、第2ロボットで
処理できない物品が生じるのを防止するために第1搬送
コンベヤを停止させたとしても、第2ロボットによって
処理すべき物品の数が少ないので、第1搬送コンベヤの
停止時間を短くすることができる。これにより、第1搬
送コンベヤを停止させた際に、処理すべき領域内の物品
を処理した後の第1ロボットの遊びの時間を減少させる
ことができる。そのため、上述した従来の特願平7−1
68272号の装置に比較して、単位時間あたりの物品
の処理数を増加させることができる。したがって、上記
従来の装置に比較して物品処理装置の処理能力を向上さ
せることができる。
搬送する物品の数が多くなると制御装置は第1ロボット
を第2制御モードで作動させる。これにより、第1搬送
コンベヤが搬送する物品の数が多いにも拘らず第1ロボ
ットによって多くの物品を第2搬送コンベヤに受け渡す
ことができるので、第1搬送コンベヤの位置を通過して
下流側の第2ロボットの位置まで供給されてくる物品の
数を少なくすることができる。そのため、第1搬送コン
ベヤが搬送する物品の数が多い場合に、第2ロボットで
処理できない物品が生じるのを防止するために第1搬送
コンベヤを停止させたとしても、第2ロボットによって
処理すべき物品の数が少ないので、第1搬送コンベヤの
停止時間を短くすることができる。これにより、第1搬
送コンベヤを停止させた際に、処理すべき領域内の物品
を処理した後の第1ロボットの遊びの時間を減少させる
ことができる。そのため、上述した従来の特願平7−1
68272号の装置に比較して、単位時間あたりの物品
の処理数を増加させることができる。したがって、上記
従来の装置に比較して物品処理装置の処理能力を向上さ
せることができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、1は物品処理装置であり、第1搬送
コンベヤ2が搬送する横転状態の容器3を第1ロボット
12および第2ロボット12’によって第2搬送コンベ
ヤ4上に受け渡すと同時に、両ロボット12,12’が
解放した横転状態の各容器3を矯正手段5によって正立
させて縦一列に整列するようになっている。本実施例に
おける容器3は、断面が略楕円形をした扁平なプラスチ
ック容器であり、その上端中央に口部3aを突設すると
ともに、下端となる底部3bは平坦面としている。容器
3の外周部の前後には緩やかな円弧面3cが形成されて
いる。ホッパ6内に多数収納されている容器3は、循環
走行される傾斜フィーダ7によってホッパ6内から順次
外部に搬出された後、第1搬送コンベヤ2の上流側に傾
斜させて設けたシュート8上に落下するようになってい
る。このシュート8の中央部には、従来公知の係合ブラ
シ9を回転自在に設けている。したがって、傾斜フィー
ダ7によってホッパ6内から取り出されてシュート8上
に落下した容器3は、該シュート8上を下流側(右方
側)にむけて滑走した後、係合ブラシ9の位置を通過し
て第1搬送コンベヤ2上に供給される(図2)。上述し
たように、本実施例の容器3は扁平となっているので、
第1搬送コンベヤ2上に供給された容器3は、横転状態
で第1搬送コンベヤ2上に載置され、その状態において
下流側に移送される。また、シュート8上に落下した複
数の容器3が仮に上下折り重なった状態となっている場
合には、上方側に位置する容器3が係合ブラシ9に係合
することで重合状態を阻止される。したがって、各容器
3は、一層の横転状態で第1搬送コンベヤ2上に供給さ
れるようになっている。なお、第1搬送コンベヤ2の駆
動源は、後述する制御装置13,13’によって作動を
制御されるようになっており、制御装置13,13’が
第1搬送コンベヤ2の駆動源を作動させると、第1搬送
コンベヤ2は所定の搬送速度によって矢印方向に走行す
るようになっている。また、制御装置13,13’は走
行している第1搬送コンベヤ2を所要時に強制的に停止
させる様にしている。第1搬送コンベヤ2の搬送過程の
一側に沿って、第1ロボット12および第2ロボット1
2’を順次配設してあり、これら両ロボット12、1
2’の作動は、各ロボット12、12’ごとに設けた制
御装置13、13’によって制御するようにしている。
また、第1搬送コンベヤ2を挟んだ両ロボット12、1
2’の反対側には、上記第2搬送コンベヤ4の上流側端
部を位置させるとともに、後に詳述する矯正手段5を設
けている。第1ロボット12よりも上流側となる第1搬
送コンベヤ2の搬送過程の上方には、検出手段としての
CCDカメラ14を下方側にむけて配置している。この
CCDカメラ14は、その撮影領域内の第1搬送コンベ
ヤ2上の各容器3の載置状況(転倒している向きと位
置)を撮影し、その映像を上流側の制御装置13に入力
するようになっている。また、第2ロボット12’より
も上流側、すなわち両ロボット12、12’の間となる
第1搬送コンベヤ2の搬送過程の上方にも、CCDカメ
ラ14’を下方側にむけて配置している。このCCDカ
メラ14’も上流側のCCDカメラ14と同様に、その
撮影領域内の第1搬送コンベヤ2上の各容器3の載置状
況を撮影して、その映像を下流側の制御装置13’に入
力するようになっている。第1搬送コンベヤ2の下流側
端部にはロータリエンコーダ15を接続するとともに、
矯正手段5の駆動源にもロータリエンコーダ15’を接
続してあり、これら各ロータリエンコーダ15、15’
で検出したパルス信号は、上記各制御装置13、13’
に入力されるようになっている。上流側の制御装置13
は、CCDカメラ14から入力される容器3の映像およ
びロータリエンコーダ15,15’から入力されるパル
ス信号を基にして、CCDカメラ14の位置を通過して
第1ロボット12を第1保持位置Aまで搬送されてくる
容器3の載置状況を把握している。そして、上流側の制
御装置13は、CCDカメラ14で撮影した容器3が第
1保持位置Aまで搬送されてくると、第1ロボット12
の作動を制御して、該第1ロボット12によって第1保
持位置A内に位置する容器3を保持して第1解放位置B
に受け渡すようになっている。また、下流側の制御装置
13’は、第1保持位置Aを通過してCCDカメラ1
4’によって撮影された容器3の映像およびロータリエ
ンコーダ15,15’からのパルス信号を基にして、C
CDカメラ14’の位置を通過した容器3の載置状況を
把握している。そして、下流側の制御装置13’は、C
CDカメラ14’の位置を通過した容器3が第2保持位
置A’まで搬送されてくると、第2ロボット12’の作
動を制御して、該第2ロボット12’によって第2保持
位置A’内に位置する容器3を保持して第2解放位置
B’に受け渡すようになっている。なお、上記第1保持
位置Aとは、CCDカメラ14’よりも上流側で、かつ
第1ロボット12が容器3を保持可能な第1搬送コンベ
ヤ2上の領域を意味している。また、上記第2保持位置
A’とは、CCDカメラ14’よりも下流側で第2ロボ
ット12’が容器3を保持可能な第1搬送コンベヤ2上
の領域を意味している。本実施例では、第1保持位置A
および第2保持位置A’をそれぞれカウントエリアとし
てして設定している。そして、上流側の制御装置13
は、CCDカメラ14から入力される容器3の映像等を
もとにして、カウントエリアとしての第1保持位置A内
に搬送されてくる容器3の数をカウントするようになっ
ている。また、下流側の制御装置13’も、CCDカメ
ラ14’から入力される容器3の映像等をもとにして、
カウントエリアとしての第2保持位置A’内に搬送され
てくる容器3の数をカウントするようになっている。図
2に示すように、本実施例の両ロボット12、12’
は、鉛直方向に向けた大径の第1駆動軸16を備えると
ともに、この第1駆動軸16の上端に水平方向を向けた
第1アーム17の基部を連結している。第1アーム17
の先端部には、鉛直方向を向けた第2駆動軸18を回転
自在に設けてあり、この第2駆動軸18に水平方向を向
けた第2アーム21の基部を連結している。そして、こ
の第2アーム21の先端部に小径の第3駆動軸22を回
転自在に設けてあり、この第3駆動軸22の下端部に支
持部材を介してエアシリンダ23を取り付けている。エ
アシリンダ23のピストンの下端部には、保持手段とし
ての単一のバキュームパッド24を取り付けてあり、こ
のバキュームパッド24によって、容器3の長手方向の
中央部を吸着保持するようにしている。エアシリンダ2
3の作動は、制御装置13(13’)の制御部13A
(13A’)によって制御されるようになっており、エ
アシリンダ23が非作動状態の時にはバキュームパッド
24は上昇端に位置し、エアシリンダ23が作動される
と、バキュームパッド24は下降端位置まで下降される
ようになっている。また、バキュームパッド24に対す
る負圧の給排作動も制御装置13(13’)の制御部1
3A(13A’)によって制御されるようになってお
り、制御部13A(13A’)は、バキュームパッド2
4が第1保持位置A(第2保持位置A’)から第1解放
位置B(第2解放位置B’)まで移動するまでの間は負
圧を導入するようにしてあり、第1解放位置B(第2解
放位置B’)に位置するとバキュームパッド24への負
圧の導入を停止するようにしている。したがって、バキ
ュームパッド24に保持されていた横転状態の各容器3
は、第1解放位置B(第2解放位置B’)において、そ
の下方側の第2搬送コンベヤ4上に落下するようになっ
ている。制御装置13,13’による両ロボット12,
12’の制御内容を説明する前に、ここで矯正手段5の
構成について説明する。図2および図5に示すように、
第1解放位置Bおよび第2解放位置B’の下方となる第
2搬送コンベヤ4の載置面は、第1搬送コンベヤ2の載
置面よりも低くしてあり、この第2搬送コンベヤ4の上
流側端部を覆って矯正手段5を設けている。図3ないし
図5に示すように、矯正手段5は、第2搬送コンベヤ4
に沿って矢印方向に循環走行される上下一対のチェン2
5,25を備えており、それらの走行方向の等間隔位置
に断面コの字形をした複数のバケット26を取り付けて
いる。バケット26における移動方向前方側のガイド部
26Aは、その上方部を移動方向前方側に向けて円弧状
に傾斜させている。また、バケット26における移動方
向後方側のガイド部26Bは、その上方部を移動方向後
方側に向けて円弧状に傾斜させるとともに、この後方側
のガイド部26Bの上端部は、前方側のガイド部26A
よりも高さを高くしている。両ガイド部26A,28B
における下方側の部分が隔てた間隔は、正立された容器
3を支障なく収納できる寸法に設定している。そして、
図3に示すように、第1解放位置B(第2解放位置
B’)において各ロボット12、12’のバキュームパ
ッド24によって保持された容器3は、その長手方向
が、下方側に位置する各バケット26の後方側のガイド
部26Bと直交するようになり、かつそれらの底部3b
は両ガイド部26A、26Bの間の上方に位置する。こ
の状態から容器3の保持状態が解放されるので、その口
部3a側の円弧面3cがバケット26の後方側のガイド
部26Bの上端部に当接して反転されるようになり、そ
の後に底部3bから両ガイド部26A、26Bの間に落
下する。したがって、横転状態であった容器3は、その
口部3aが上方を向け、かつ円弧面3cが第2搬送コン
ベヤ4の搬送方向と直交する方向となるように正立され
る。本実施例では、第1解放位置Bにおいて、第1ロボ
ット12が1つおきのバケット26に容器3を落下させ
るようにしてあり、また第2解放位置B’において、第
2ロボット12’は、上記第1ロボット12が容器3を
落下させなかった1つおきのバケット26内に容器3を
落下させるようにしている。これにより、隣接位置とな
る各バケット26内に容器3が収納され、かつ第2搬送
コンベヤ4上に載置されるようになっている。このよう
にして、各解放位置B、B’で解放されて各バケット2
6内に収納され、かつ第2搬送コンベヤ4によって搬送
される容器3は、各バケット26が第2搬送コンベヤ4
上から後退することによって、第2搬送コンベヤ4上に
おいて円弧面3cが搬送方向と直交した縦一列に整列さ
れて下流側に向けて搬送されるようになっている。な
お、本実施例では、図5に示すように、第2搬送コンベ
ヤ4の略中央部から第2搬送コンベヤ4の外方側にむけ
て伸びる板状の落下ガイド27を設けてあり、上述した
様にバケット26の両ガイド部26A、26Bの間を落
下する容器3の底部3bの落下を案内することで、各容
器3が確実に正立されるようにしている。しかして、本
実施例は、第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数の
変動に応じて、制御装置13による第1ロボット12の
作動を第1制御モードと第2制御モードとに切り換える
ようにしてあり、また所要時に第1搬送コンベヤ2を停
止させるようにしている。すなわち、上流側の制御装置
13の制御部13Aは、CCDカメラ14が撮影した第
1搬送コンベヤ2上の容器3の映像が制御装置13に入
力されると、その入力された映像をもとにカウントエリ
アとしての第1保持位置Aで第1ロボット12によって
処理すべき容器3が何個存在するかをカウントする。ま
た、これと同様に、下流側の制御装置13’の制御部1
3A’は、CCDカメラ14’が撮影した第1搬送コン
ベヤ2上の容器3の映像が制御装置13’に入力される
と、その入力された映像をもとにカウントエリアとして
の第2保持位置Aで第2ロボット12’によって処理す
べき容器3が何個存在するかをカウントする。ここで、
上流側の制御装置13の制御部13Aがカウントした容
器3の数が5個以下の場合には、制御装置13は第1ロ
ボット12を第1制御モードで作動させる。第1制御モ
ードで作動される第1ロボット12は、第1搬送コンベ
ヤ2が搬送する最下流側となる先頭の容器3を第1保持
位置Aで保持する一方、第1搬送コンベヤ2が搬送する
第2番目の容器3は第1保持位置Aを通過させるように
している。つまり、第2番目の容器3は第1ロボット1
2で保持されることなく、その下流側へ移送される。第
1ロボット12はこの後、保持した容器3を第1解放位
置Bまで移送した後に保持状態を解放する。他方、下流
側の制御装置13’は、CCDカメラ14’が撮影した
第1搬送コンベヤ2上の容器3の映像をもとに、第2保
持位置A’で保持すべき容器3が1個であることを把握
しており、下流側の制御装置13’は第2ロボット1
2’の作動を制御して、第1保持位置Aを通過したのち
第2保持位置A’に到達する第2番目の容器3を保持す
る。そして、第1解放位置Bで容器3を解放した第1ロ
ボット12が第1保持位置Aに復帰して第3番目の容器
3を保持する間に、第2ロボット12’は第2解放位置
B’まで移動して第2番目の容器3の保持状態を解放す
る。この後、第2ロボット12’は再度第2保持位置
A’に復帰して第4番目の容器を保持する。このよう
に、上流側の制御装置13がカウントした容器3の数が
5個以下の場合には、制御装置13は第1ロボット12
を第1制御モードで作動させて、最下流側となる先頭の
容器3から1つおきに容器3を保持して第2搬送コンベ
ヤ4へ受け渡す。他方の制御装置13’は、第2ロボッ
ト12’の作動を制御して第1ロボット12による第1
保持位置Aを通過してくる容器3を上述したように処理
する。したがって、CCDカメラ14によって撮影した
映像中に5個以下の容器3が存在している場合には、各
ロボット12、12’によって最下流側のものから交互
に1個づつの容器3が第1搬送コンベヤ2上から第2搬
送コンベヤ4に受け渡される。ところで、上述した第1
制御モードで上記第1ロボット12を作動させている状
態において、第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数
が増加して、上流側の制御装置13がカウントした容器
3の数が6個以上となったとする。この場合には、制御
装置13の制御部13Aは、第1ロボット12の作動を
上述した第1制御モードから第2制御モードに切り換え
る。これにより、第1ロボット12は第2制御モードで
作動されるようになる。つまり、第2制御モードで作動
される第1ロボット12は、第1搬送コンベヤ2が搬送
する多数の容器3を可能な限り最下流側のものから順次
第1保持位置Aで保持して第1解放位置Bに受け渡す作
動を繰り返す。それによって、第1ロボット12によっ
て保持されることなく第1保持位置Aを通過して下流側
の第2ロボット12’による第2保持位置A’まで搬送
される容器3の数を少なくするようにしている。そし
て、第2ロボット12’は、第1ロボット12によって
保持されることなく第2保持位置A’まで搬送されてき
た容器3を保持して第2搬送コンベヤ4上へ受け渡す作
動を繰り返す。ここで、第2ロボット12の制御装置1
3’は、第2保持位置A’で処理すべき容器3の数をカ
ウントして、現在の処理速度のままで両ロボット12,
12’を作動させると第2保持位置A’で第2ロボット
12’によって保持できずに通過していく容器3が生じ
ると判断した場合には、第1搬送コンベヤ2を強制的に
停止させる。そして、第1搬送コンベヤ2が停止される
と、エンコーダ15からのパルス入力がなくなるので、
両制御装置13,13’は、第1搬送コンベヤ2が停止
したことを認識し、上流側の制御装置13は第1ロボッ
ト12の作動をそのまま第2制御モードで作動させて、
第1保持位置Aに残っている容器3を順次保持して第2
解放位置Bに受け渡す。他方、下流側の制御装置13’
は、下流側の第2ロボット12’をそのまま継続して作
動させて、第2保持位置A’に存在する容器3を順次保
持して第2解放位置B’に受け渡す。このような両ロボ
ット12,12’の容器3の受渡作動に伴って、両制御
装置13,13’は、各保持位置A,A’に残留してい
る容器3の数を逐次把握しており、第2保持位置A’に
存在する容器3がなくなったことを制御装置13’が認
識すると、制御装置13’は第1搬送コンベヤ2の駆動
源を再駆動させて第1搬送コンベヤ2を走行させる。こ
のように、第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数が
増加した場合には、制御装置13が第1ロボット12を
第2制御モードに切り換え、さらに、第1搬送コンベヤ
2を停止させることにより、第2保持位置A’において
も第2ロボット12’に保持されずに、その下流側へ通
過する容器3が発生しないようになっている。このよう
に、制御装置13は第1搬送コンベヤ2が搬送する容器
3の数の変動に応じて第1ロボット12を上述したよう
に第1制御モードと第2モードとに切り換えて制御する
なっている。ところで、第1搬送コンベヤ2が搬送する
容器3の数が急激に増加した場合には、制御装置13が
第1ロボット12を第2制御モードに切り換え、かつ第
1搬送コンベヤ2を停止させて両ロボット12,12’
を作動させたとしても次のような不都合が生じる。すな
わち、第1搬送コンベヤ2が停止状態において、第1ロ
ボット12は第2制御モードで作動し、かつ第2ロボッ
ト12’が上述したように作動すると、第2保持位置
A’に多数の容器3が残留しているにも拘らず、第1保
持位置A側には第1ロボット12によって処理すべき容
器3がない状態が生じる。この場合、第1ロボット12
は、第1搬送コンベヤ2が再度走行されるまで遊んだ状
態となり、したがって、全体としての容器3の処理効率
が低下することになる。そこで、制御装置13は、この
ような事態が発生することが予測される場合には、第1
保持位置Aに残留する容器3の数が零となった時点で、
強制的に第1搬送コンベヤ2を再度走行させるようにし
ている。なお、制御装置13よりも先に第2ロボット1
2’側の制御装置13’が上述した事態の発生を予測し
た場合には、第2ロボット12’側の制御装置13’は
強制的に第1搬送コンベヤ2を再度走行させるようにし
ている。このように、第1搬送コンベヤ2が走行される
ことにより、第2保持位置A’で保持されずに第2ロボ
ット12’の下流側へ搬送される容器3は、第1搬送コ
ンベヤ2の下流側の端部の隣接位置に設けた図示しない
回収コンベヤによって回収される。これによって、第1
ロボット12が遊んでいる時間を無くすことができ、そ
れによって、全体としての容器3の処理効率が低下する
ことを防止している。そして、このように第1搬送コン
ベヤ2を再度走行させた後には、上述したように、第1
搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数に応じて両制御装
置13,13’によって両ロボット12,12’の作動
を制御する。このように本実施例では、第1搬送コンベ
ヤ2が搬送する容器3の数が多くなったときに、第1ロ
ボット12を第2制御モードで作動させることにより、
第1ロボット12の位置を通過して第2ロボット12’
の位置まで搬送されていく容器3の数を少なくすること
ができる。そのため、上述したように第1搬送コンベヤ
2および第1ロボット12を停止させて、第2ロボット
12’によって第2保持位置A’から第2解放位置B’
に容器3を受け渡したとしても、それに要する所要時間
は少なくてよく、第1搬送コンベヤ2および第1ロボッ
ト12の停止時間を短くすることができる。これによ
り、上述した従来の特願平7−168272号の装置に
比較して、単位時間あたりの容器3の処理数を増加させ
ることができる。したがって、従来に比較して物品処理
装置の処理能力を向上させることができる。ここで、上
述した本実施例の装置のように容器3を処理する場合
と、上述した従来の特願平7−168272号の装置の
ように、両ロボット12,12’によって常にそれぞれ
同数づつの容器3を交互に受け渡すようにした場合のシ
ュミレーションの結果を示したものが図6である。シュ
ミレーションを行った前提条件は次のとおりである。つ
まり、第1搬送コンベヤ2には上流側から80個の容器
3を供給するものとする。その供給の仕方としては、6
0秒ごとに供給個数を30%変動させて容器を供給する
場合と、60秒ごとに供給個数を40%変動させて容器
を供給する場合とに分けてシュミレーションを行った。
このシュミレーションの結果からも明らかなように、本
実施例の方が従来の処理装置よりも単位時間あたりの容
器の処理個数が多くなっていることが理解できる。さら
に、本実施例によれば、横転状態となっている扁平な容
器3を反転させて正立させる作業と、該正立させた容器
3の水平断面における長軸が第2搬送コンベヤ4と直交
する方向に向きを揃える作業とを単一の装置によって処
理することができる。そのため、それら2つの作業をそ
れぞれ別個の処理装置で行う必要がなく、しかも、処理
すべき容器3の大きさを変更したとしても各構成部材の
型替を行う必要がない。なお、上記実施例においては、
各ロボット12,12’は容器3を保持する保持手段と
してのバキュームパッド24を1つしか備えていない
が、上述した特願平7−168272号のように、各ロ
ボット12,12’がそれぞれ2つのバキュームパッド
24を備えている場合にも本発明を適用することができ
る。また、上記実施例では、バケットコンベヤからなる
矯正手段5と第2搬送コンベヤ4とを併設しているが、
上記バケットコンベヤからなる矯正手段5を省略して、
容器3を収納するカップ状のハカマを第2搬送コンベヤ
4によって等間隔で搬送し、これらの各ハカマ内に各ロ
ボット12,12’によって容器3を挿入するようにし
ても良い。さらに、上記実施例では、各ロボット12,
12’ごとに制御装置13,13’をそれぞれ設けてい
たが、単一の制御装置によって各ロボット12,12’
を上述したように制御しても良い。また、上述した実施
例では、第1保持位置Aおよび第2保持位置A’をそれ
ぞれカウントエリアとして設定しているが、上記第1保
持位置Aおよび上流側のCCDカメラ14の撮影領域を
合わせた領域を制御装置13用のカウントエリアとして
設定し、また、上記第2保持位置A’および下流側のC
CDカメラ14’の撮影領域を合わせた領域を制御装置
13’用のカウントエリアとして設定しても良い。さら
に、また、単一の制御装置によって各ロボット12,1
2’を制御する場合には、図7に示すように第1ロボッ
ト12の上流側の位置だけにCCDカメラ14を設け
て、このCCDカメラ14が撮影した第1搬送コンベヤ
2上の容器3の映像をもとに制御装置13が各ロボット
12,12’を上述した実施例と同様に制御しても良
い。
と、図1において、1は物品処理装置であり、第1搬送
コンベヤ2が搬送する横転状態の容器3を第1ロボット
12および第2ロボット12’によって第2搬送コンベ
ヤ4上に受け渡すと同時に、両ロボット12,12’が
解放した横転状態の各容器3を矯正手段5によって正立
させて縦一列に整列するようになっている。本実施例に
おける容器3は、断面が略楕円形をした扁平なプラスチ
ック容器であり、その上端中央に口部3aを突設すると
ともに、下端となる底部3bは平坦面としている。容器
3の外周部の前後には緩やかな円弧面3cが形成されて
いる。ホッパ6内に多数収納されている容器3は、循環
走行される傾斜フィーダ7によってホッパ6内から順次
外部に搬出された後、第1搬送コンベヤ2の上流側に傾
斜させて設けたシュート8上に落下するようになってい
る。このシュート8の中央部には、従来公知の係合ブラ
シ9を回転自在に設けている。したがって、傾斜フィー
ダ7によってホッパ6内から取り出されてシュート8上
に落下した容器3は、該シュート8上を下流側(右方
側)にむけて滑走した後、係合ブラシ9の位置を通過し
て第1搬送コンベヤ2上に供給される(図2)。上述し
たように、本実施例の容器3は扁平となっているので、
第1搬送コンベヤ2上に供給された容器3は、横転状態
で第1搬送コンベヤ2上に載置され、その状態において
下流側に移送される。また、シュート8上に落下した複
数の容器3が仮に上下折り重なった状態となっている場
合には、上方側に位置する容器3が係合ブラシ9に係合
することで重合状態を阻止される。したがって、各容器
3は、一層の横転状態で第1搬送コンベヤ2上に供給さ
れるようになっている。なお、第1搬送コンベヤ2の駆
動源は、後述する制御装置13,13’によって作動を
制御されるようになっており、制御装置13,13’が
第1搬送コンベヤ2の駆動源を作動させると、第1搬送
コンベヤ2は所定の搬送速度によって矢印方向に走行す
るようになっている。また、制御装置13,13’は走
行している第1搬送コンベヤ2を所要時に強制的に停止
させる様にしている。第1搬送コンベヤ2の搬送過程の
一側に沿って、第1ロボット12および第2ロボット1
2’を順次配設してあり、これら両ロボット12、1
2’の作動は、各ロボット12、12’ごとに設けた制
御装置13、13’によって制御するようにしている。
また、第1搬送コンベヤ2を挟んだ両ロボット12、1
2’の反対側には、上記第2搬送コンベヤ4の上流側端
部を位置させるとともに、後に詳述する矯正手段5を設
けている。第1ロボット12よりも上流側となる第1搬
送コンベヤ2の搬送過程の上方には、検出手段としての
CCDカメラ14を下方側にむけて配置している。この
CCDカメラ14は、その撮影領域内の第1搬送コンベ
ヤ2上の各容器3の載置状況(転倒している向きと位
置)を撮影し、その映像を上流側の制御装置13に入力
するようになっている。また、第2ロボット12’より
も上流側、すなわち両ロボット12、12’の間となる
第1搬送コンベヤ2の搬送過程の上方にも、CCDカメ
ラ14’を下方側にむけて配置している。このCCDカ
メラ14’も上流側のCCDカメラ14と同様に、その
撮影領域内の第1搬送コンベヤ2上の各容器3の載置状
況を撮影して、その映像を下流側の制御装置13’に入
力するようになっている。第1搬送コンベヤ2の下流側
端部にはロータリエンコーダ15を接続するとともに、
矯正手段5の駆動源にもロータリエンコーダ15’を接
続してあり、これら各ロータリエンコーダ15、15’
で検出したパルス信号は、上記各制御装置13、13’
に入力されるようになっている。上流側の制御装置13
は、CCDカメラ14から入力される容器3の映像およ
びロータリエンコーダ15,15’から入力されるパル
ス信号を基にして、CCDカメラ14の位置を通過して
第1ロボット12を第1保持位置Aまで搬送されてくる
容器3の載置状況を把握している。そして、上流側の制
御装置13は、CCDカメラ14で撮影した容器3が第
1保持位置Aまで搬送されてくると、第1ロボット12
の作動を制御して、該第1ロボット12によって第1保
持位置A内に位置する容器3を保持して第1解放位置B
に受け渡すようになっている。また、下流側の制御装置
13’は、第1保持位置Aを通過してCCDカメラ1
4’によって撮影された容器3の映像およびロータリエ
ンコーダ15,15’からのパルス信号を基にして、C
CDカメラ14’の位置を通過した容器3の載置状況を
把握している。そして、下流側の制御装置13’は、C
CDカメラ14’の位置を通過した容器3が第2保持位
置A’まで搬送されてくると、第2ロボット12’の作
動を制御して、該第2ロボット12’によって第2保持
位置A’内に位置する容器3を保持して第2解放位置
B’に受け渡すようになっている。なお、上記第1保持
位置Aとは、CCDカメラ14’よりも上流側で、かつ
第1ロボット12が容器3を保持可能な第1搬送コンベ
ヤ2上の領域を意味している。また、上記第2保持位置
A’とは、CCDカメラ14’よりも下流側で第2ロボ
ット12’が容器3を保持可能な第1搬送コンベヤ2上
の領域を意味している。本実施例では、第1保持位置A
および第2保持位置A’をそれぞれカウントエリアとし
てして設定している。そして、上流側の制御装置13
は、CCDカメラ14から入力される容器3の映像等を
もとにして、カウントエリアとしての第1保持位置A内
に搬送されてくる容器3の数をカウントするようになっ
ている。また、下流側の制御装置13’も、CCDカメ
ラ14’から入力される容器3の映像等をもとにして、
カウントエリアとしての第2保持位置A’内に搬送され
てくる容器3の数をカウントするようになっている。図
2に示すように、本実施例の両ロボット12、12’
は、鉛直方向に向けた大径の第1駆動軸16を備えると
ともに、この第1駆動軸16の上端に水平方向を向けた
第1アーム17の基部を連結している。第1アーム17
の先端部には、鉛直方向を向けた第2駆動軸18を回転
自在に設けてあり、この第2駆動軸18に水平方向を向
けた第2アーム21の基部を連結している。そして、こ
の第2アーム21の先端部に小径の第3駆動軸22を回
転自在に設けてあり、この第3駆動軸22の下端部に支
持部材を介してエアシリンダ23を取り付けている。エ
アシリンダ23のピストンの下端部には、保持手段とし
ての単一のバキュームパッド24を取り付けてあり、こ
のバキュームパッド24によって、容器3の長手方向の
中央部を吸着保持するようにしている。エアシリンダ2
3の作動は、制御装置13(13’)の制御部13A
(13A’)によって制御されるようになっており、エ
アシリンダ23が非作動状態の時にはバキュームパッド
24は上昇端に位置し、エアシリンダ23が作動される
と、バキュームパッド24は下降端位置まで下降される
ようになっている。また、バキュームパッド24に対す
る負圧の給排作動も制御装置13(13’)の制御部1
3A(13A’)によって制御されるようになってお
り、制御部13A(13A’)は、バキュームパッド2
4が第1保持位置A(第2保持位置A’)から第1解放
位置B(第2解放位置B’)まで移動するまでの間は負
圧を導入するようにしてあり、第1解放位置B(第2解
放位置B’)に位置するとバキュームパッド24への負
圧の導入を停止するようにしている。したがって、バキ
ュームパッド24に保持されていた横転状態の各容器3
は、第1解放位置B(第2解放位置B’)において、そ
の下方側の第2搬送コンベヤ4上に落下するようになっ
ている。制御装置13,13’による両ロボット12,
12’の制御内容を説明する前に、ここで矯正手段5の
構成について説明する。図2および図5に示すように、
第1解放位置Bおよび第2解放位置B’の下方となる第
2搬送コンベヤ4の載置面は、第1搬送コンベヤ2の載
置面よりも低くしてあり、この第2搬送コンベヤ4の上
流側端部を覆って矯正手段5を設けている。図3ないし
図5に示すように、矯正手段5は、第2搬送コンベヤ4
に沿って矢印方向に循環走行される上下一対のチェン2
5,25を備えており、それらの走行方向の等間隔位置
に断面コの字形をした複数のバケット26を取り付けて
いる。バケット26における移動方向前方側のガイド部
26Aは、その上方部を移動方向前方側に向けて円弧状
に傾斜させている。また、バケット26における移動方
向後方側のガイド部26Bは、その上方部を移動方向後
方側に向けて円弧状に傾斜させるとともに、この後方側
のガイド部26Bの上端部は、前方側のガイド部26A
よりも高さを高くしている。両ガイド部26A,28B
における下方側の部分が隔てた間隔は、正立された容器
3を支障なく収納できる寸法に設定している。そして、
図3に示すように、第1解放位置B(第2解放位置
B’)において各ロボット12、12’のバキュームパ
ッド24によって保持された容器3は、その長手方向
が、下方側に位置する各バケット26の後方側のガイド
部26Bと直交するようになり、かつそれらの底部3b
は両ガイド部26A、26Bの間の上方に位置する。こ
の状態から容器3の保持状態が解放されるので、その口
部3a側の円弧面3cがバケット26の後方側のガイド
部26Bの上端部に当接して反転されるようになり、そ
の後に底部3bから両ガイド部26A、26Bの間に落
下する。したがって、横転状態であった容器3は、その
口部3aが上方を向け、かつ円弧面3cが第2搬送コン
ベヤ4の搬送方向と直交する方向となるように正立され
る。本実施例では、第1解放位置Bにおいて、第1ロボ
ット12が1つおきのバケット26に容器3を落下させ
るようにしてあり、また第2解放位置B’において、第
2ロボット12’は、上記第1ロボット12が容器3を
落下させなかった1つおきのバケット26内に容器3を
落下させるようにしている。これにより、隣接位置とな
る各バケット26内に容器3が収納され、かつ第2搬送
コンベヤ4上に載置されるようになっている。このよう
にして、各解放位置B、B’で解放されて各バケット2
6内に収納され、かつ第2搬送コンベヤ4によって搬送
される容器3は、各バケット26が第2搬送コンベヤ4
上から後退することによって、第2搬送コンベヤ4上に
おいて円弧面3cが搬送方向と直交した縦一列に整列さ
れて下流側に向けて搬送されるようになっている。な
お、本実施例では、図5に示すように、第2搬送コンベ
ヤ4の略中央部から第2搬送コンベヤ4の外方側にむけ
て伸びる板状の落下ガイド27を設けてあり、上述した
様にバケット26の両ガイド部26A、26Bの間を落
下する容器3の底部3bの落下を案内することで、各容
器3が確実に正立されるようにしている。しかして、本
実施例は、第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数の
変動に応じて、制御装置13による第1ロボット12の
作動を第1制御モードと第2制御モードとに切り換える
ようにしてあり、また所要時に第1搬送コンベヤ2を停
止させるようにしている。すなわち、上流側の制御装置
13の制御部13Aは、CCDカメラ14が撮影した第
1搬送コンベヤ2上の容器3の映像が制御装置13に入
力されると、その入力された映像をもとにカウントエリ
アとしての第1保持位置Aで第1ロボット12によって
処理すべき容器3が何個存在するかをカウントする。ま
た、これと同様に、下流側の制御装置13’の制御部1
3A’は、CCDカメラ14’が撮影した第1搬送コン
ベヤ2上の容器3の映像が制御装置13’に入力される
と、その入力された映像をもとにカウントエリアとして
の第2保持位置Aで第2ロボット12’によって処理す
べき容器3が何個存在するかをカウントする。ここで、
上流側の制御装置13の制御部13Aがカウントした容
器3の数が5個以下の場合には、制御装置13は第1ロ
ボット12を第1制御モードで作動させる。第1制御モ
ードで作動される第1ロボット12は、第1搬送コンベ
ヤ2が搬送する最下流側となる先頭の容器3を第1保持
位置Aで保持する一方、第1搬送コンベヤ2が搬送する
第2番目の容器3は第1保持位置Aを通過させるように
している。つまり、第2番目の容器3は第1ロボット1
2で保持されることなく、その下流側へ移送される。第
1ロボット12はこの後、保持した容器3を第1解放位
置Bまで移送した後に保持状態を解放する。他方、下流
側の制御装置13’は、CCDカメラ14’が撮影した
第1搬送コンベヤ2上の容器3の映像をもとに、第2保
持位置A’で保持すべき容器3が1個であることを把握
しており、下流側の制御装置13’は第2ロボット1
2’の作動を制御して、第1保持位置Aを通過したのち
第2保持位置A’に到達する第2番目の容器3を保持す
る。そして、第1解放位置Bで容器3を解放した第1ロ
ボット12が第1保持位置Aに復帰して第3番目の容器
3を保持する間に、第2ロボット12’は第2解放位置
B’まで移動して第2番目の容器3の保持状態を解放す
る。この後、第2ロボット12’は再度第2保持位置
A’に復帰して第4番目の容器を保持する。このよう
に、上流側の制御装置13がカウントした容器3の数が
5個以下の場合には、制御装置13は第1ロボット12
を第1制御モードで作動させて、最下流側となる先頭の
容器3から1つおきに容器3を保持して第2搬送コンベ
ヤ4へ受け渡す。他方の制御装置13’は、第2ロボッ
ト12’の作動を制御して第1ロボット12による第1
保持位置Aを通過してくる容器3を上述したように処理
する。したがって、CCDカメラ14によって撮影した
映像中に5個以下の容器3が存在している場合には、各
ロボット12、12’によって最下流側のものから交互
に1個づつの容器3が第1搬送コンベヤ2上から第2搬
送コンベヤ4に受け渡される。ところで、上述した第1
制御モードで上記第1ロボット12を作動させている状
態において、第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数
が増加して、上流側の制御装置13がカウントした容器
3の数が6個以上となったとする。この場合には、制御
装置13の制御部13Aは、第1ロボット12の作動を
上述した第1制御モードから第2制御モードに切り換え
る。これにより、第1ロボット12は第2制御モードで
作動されるようになる。つまり、第2制御モードで作動
される第1ロボット12は、第1搬送コンベヤ2が搬送
する多数の容器3を可能な限り最下流側のものから順次
第1保持位置Aで保持して第1解放位置Bに受け渡す作
動を繰り返す。それによって、第1ロボット12によっ
て保持されることなく第1保持位置Aを通過して下流側
の第2ロボット12’による第2保持位置A’まで搬送
される容器3の数を少なくするようにしている。そし
て、第2ロボット12’は、第1ロボット12によって
保持されることなく第2保持位置A’まで搬送されてき
た容器3を保持して第2搬送コンベヤ4上へ受け渡す作
動を繰り返す。ここで、第2ロボット12の制御装置1
3’は、第2保持位置A’で処理すべき容器3の数をカ
ウントして、現在の処理速度のままで両ロボット12,
12’を作動させると第2保持位置A’で第2ロボット
12’によって保持できずに通過していく容器3が生じ
ると判断した場合には、第1搬送コンベヤ2を強制的に
停止させる。そして、第1搬送コンベヤ2が停止される
と、エンコーダ15からのパルス入力がなくなるので、
両制御装置13,13’は、第1搬送コンベヤ2が停止
したことを認識し、上流側の制御装置13は第1ロボッ
ト12の作動をそのまま第2制御モードで作動させて、
第1保持位置Aに残っている容器3を順次保持して第2
解放位置Bに受け渡す。他方、下流側の制御装置13’
は、下流側の第2ロボット12’をそのまま継続して作
動させて、第2保持位置A’に存在する容器3を順次保
持して第2解放位置B’に受け渡す。このような両ロボ
ット12,12’の容器3の受渡作動に伴って、両制御
装置13,13’は、各保持位置A,A’に残留してい
る容器3の数を逐次把握しており、第2保持位置A’に
存在する容器3がなくなったことを制御装置13’が認
識すると、制御装置13’は第1搬送コンベヤ2の駆動
源を再駆動させて第1搬送コンベヤ2を走行させる。こ
のように、第1搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数が
増加した場合には、制御装置13が第1ロボット12を
第2制御モードに切り換え、さらに、第1搬送コンベヤ
2を停止させることにより、第2保持位置A’において
も第2ロボット12’に保持されずに、その下流側へ通
過する容器3が発生しないようになっている。このよう
に、制御装置13は第1搬送コンベヤ2が搬送する容器
3の数の変動に応じて第1ロボット12を上述したよう
に第1制御モードと第2モードとに切り換えて制御する
なっている。ところで、第1搬送コンベヤ2が搬送する
容器3の数が急激に増加した場合には、制御装置13が
第1ロボット12を第2制御モードに切り換え、かつ第
1搬送コンベヤ2を停止させて両ロボット12,12’
を作動させたとしても次のような不都合が生じる。すな
わち、第1搬送コンベヤ2が停止状態において、第1ロ
ボット12は第2制御モードで作動し、かつ第2ロボッ
ト12’が上述したように作動すると、第2保持位置
A’に多数の容器3が残留しているにも拘らず、第1保
持位置A側には第1ロボット12によって処理すべき容
器3がない状態が生じる。この場合、第1ロボット12
は、第1搬送コンベヤ2が再度走行されるまで遊んだ状
態となり、したがって、全体としての容器3の処理効率
が低下することになる。そこで、制御装置13は、この
ような事態が発生することが予測される場合には、第1
保持位置Aに残留する容器3の数が零となった時点で、
強制的に第1搬送コンベヤ2を再度走行させるようにし
ている。なお、制御装置13よりも先に第2ロボット1
2’側の制御装置13’が上述した事態の発生を予測し
た場合には、第2ロボット12’側の制御装置13’は
強制的に第1搬送コンベヤ2を再度走行させるようにし
ている。このように、第1搬送コンベヤ2が走行される
ことにより、第2保持位置A’で保持されずに第2ロボ
ット12’の下流側へ搬送される容器3は、第1搬送コ
ンベヤ2の下流側の端部の隣接位置に設けた図示しない
回収コンベヤによって回収される。これによって、第1
ロボット12が遊んでいる時間を無くすことができ、そ
れによって、全体としての容器3の処理効率が低下する
ことを防止している。そして、このように第1搬送コン
ベヤ2を再度走行させた後には、上述したように、第1
搬送コンベヤ2が搬送する容器3の数に応じて両制御装
置13,13’によって両ロボット12,12’の作動
を制御する。このように本実施例では、第1搬送コンベ
ヤ2が搬送する容器3の数が多くなったときに、第1ロ
ボット12を第2制御モードで作動させることにより、
第1ロボット12の位置を通過して第2ロボット12’
の位置まで搬送されていく容器3の数を少なくすること
ができる。そのため、上述したように第1搬送コンベヤ
2および第1ロボット12を停止させて、第2ロボット
12’によって第2保持位置A’から第2解放位置B’
に容器3を受け渡したとしても、それに要する所要時間
は少なくてよく、第1搬送コンベヤ2および第1ロボッ
ト12の停止時間を短くすることができる。これによ
り、上述した従来の特願平7−168272号の装置に
比較して、単位時間あたりの容器3の処理数を増加させ
ることができる。したがって、従来に比較して物品処理
装置の処理能力を向上させることができる。ここで、上
述した本実施例の装置のように容器3を処理する場合
と、上述した従来の特願平7−168272号の装置の
ように、両ロボット12,12’によって常にそれぞれ
同数づつの容器3を交互に受け渡すようにした場合のシ
ュミレーションの結果を示したものが図6である。シュ
ミレーションを行った前提条件は次のとおりである。つ
まり、第1搬送コンベヤ2には上流側から80個の容器
3を供給するものとする。その供給の仕方としては、6
0秒ごとに供給個数を30%変動させて容器を供給する
場合と、60秒ごとに供給個数を40%変動させて容器
を供給する場合とに分けてシュミレーションを行った。
このシュミレーションの結果からも明らかなように、本
実施例の方が従来の処理装置よりも単位時間あたりの容
器の処理個数が多くなっていることが理解できる。さら
に、本実施例によれば、横転状態となっている扁平な容
器3を反転させて正立させる作業と、該正立させた容器
3の水平断面における長軸が第2搬送コンベヤ4と直交
する方向に向きを揃える作業とを単一の装置によって処
理することができる。そのため、それら2つの作業をそ
れぞれ別個の処理装置で行う必要がなく、しかも、処理
すべき容器3の大きさを変更したとしても各構成部材の
型替を行う必要がない。なお、上記実施例においては、
各ロボット12,12’は容器3を保持する保持手段と
してのバキュームパッド24を1つしか備えていない
が、上述した特願平7−168272号のように、各ロ
ボット12,12’がそれぞれ2つのバキュームパッド
24を備えている場合にも本発明を適用することができ
る。また、上記実施例では、バケットコンベヤからなる
矯正手段5と第2搬送コンベヤ4とを併設しているが、
上記バケットコンベヤからなる矯正手段5を省略して、
容器3を収納するカップ状のハカマを第2搬送コンベヤ
4によって等間隔で搬送し、これらの各ハカマ内に各ロ
ボット12,12’によって容器3を挿入するようにし
ても良い。さらに、上記実施例では、各ロボット12,
12’ごとに制御装置13,13’をそれぞれ設けてい
たが、単一の制御装置によって各ロボット12,12’
を上述したように制御しても良い。また、上述した実施
例では、第1保持位置Aおよび第2保持位置A’をそれ
ぞれカウントエリアとして設定しているが、上記第1保
持位置Aおよび上流側のCCDカメラ14の撮影領域を
合わせた領域を制御装置13用のカウントエリアとして
設定し、また、上記第2保持位置A’および下流側のC
CDカメラ14’の撮影領域を合わせた領域を制御装置
13’用のカウントエリアとして設定しても良い。さら
に、また、単一の制御装置によって各ロボット12,1
2’を制御する場合には、図7に示すように第1ロボッ
ト12の上流側の位置だけにCCDカメラ14を設け
て、このCCDカメラ14が撮影した第1搬送コンベヤ
2上の容器3の映像をもとに制御装置13が各ロボット
12,12’を上述した実施例と同様に制御しても良
い。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
装置に比較して物品処理装置の処理能力を向上させるこ
とができるという効果が得られる。
装置に比較して物品処理装置の処理能力を向上させるこ
とができるという効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図
【図2】図1の要部の右側面図
【図3】図1の要部の平面図
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図
【図5】図4のV−V線に沿う要部の断面図
【図6】シュミレーションの結果を示す図
【図7】本発明の他の実施例を示す平面図
1 物品処理装置 2 第1搬送
コンベヤ 3 容器(物品) 4 第2搬送
コンベヤ 12 第1ロボット 12’ 第2
ロボット 13 制御装置 13’ 制御
装置 24 バキュームパッド(保持手段)
コンベヤ 3 容器(物品) 4 第2搬送
コンベヤ 12 第1ロボット 12’ 第2
ロボット 13 制御装置 13’ 制御
装置 24 バキュームパッド(保持手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 物品を搬送する第1搬送コンベヤと、上
記第1搬送コンベヤが搬送する物品を撮影するカメラ
と、第1搬送コンベヤの搬送方向に沿って設けられ、か
つそれぞれ物品を保持して受け渡す保持手段を有する上
流側の第1ロボットおよび下流側の第2ロボットと、上
記カメラが撮影した物品の映像をもとに上記両ロボット
の作動を制御する制御装置と、上記両ロボットから受け
渡された物品を搬送する第2搬送コンベヤとを備え、第
1搬送コンベヤ上の物品を上記両ロボットによって第2
搬送コンベヤに受け渡すようにした物品処理装置におい
て、 上記カメラよりも下流側となる第1搬送コンベヤの搬送
過程上の所定領域を、第1搬送コンベヤ上の物品の数を
カウントするカウントエリアとして設定し、上記制御装
置は、上記カメラが撮影した物品の映像をもとに上記カ
ウントエリア内でカウントした物品の数が所定数以下の
時に第1ロボットの作動を制御する第1制御モードを備
えるとともに、上記カメラが撮影した物品の映像をもと
に上記カウントエリア内でカウントした物品の数が所定
数よりも多い時に第1ロボットの作動を制御する第2制
御モードを備えており、 制御装置は、上記カウントエリア内でカウントした物品
の数の変動に応じて上記第1ロボットを第1制御モード
と第2制御モードとに切り換えるように構成されてお
り、 上記第1制御モードで作動される第1ロボットは、第1
搬送コンベヤが搬送する容器の半数を保持して第2搬送
コンベヤへ受け渡し、残りの半数の容器を下流側に供給
するように構成されており、 他方、上記第2制御モードで作動される第1ロボット
は、第1搬送コンベヤが搬送する容器を可能な限り保持
して第2搬送コンベヤに受け渡し、保持できなかった残
りの容器を下流側に供給するように構成されていること
を特徴とする物品処理装置。 - 【請求項2】 上記両ロボットごとにそれらを制御する
制御装置が設けられており、また、上記カメラは上記各
ロボットの上流側の位置にそれぞれ設けられおり、さら
に第1ロボットを制御する制御装置が第1ロボットを上
記第1制御モードと第2制御モードに切り換えることを
特徴とする請求項1に記載の物品処理装置。 - 【請求項3】 上記両ロボットは単一の制御装置によっ
て作動を制御されるようになっており、また、上記カメ
ラは上記第1ロボットの上流側の位置だけに設けられて
いることを特徴とする請求項1に記載の物品処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8312787A JPH10138181A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 物品処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8312787A JPH10138181A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 物品処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138181A true JPH10138181A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18033408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8312787A Withdrawn JPH10138181A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 物品処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138181A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002234615A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-08-23 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 物品重ね合わせ装置 |
JP2002316716A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-10-31 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 物品処理装置 |
EP1092512A3 (en) * | 1999-10-13 | 2003-07-09 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Randomly conveyed work arranging device |
JP2013001548A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Yaskawa Electric Corp | ピッキングシステム |
ITTO20120932A1 (it) * | 2012-10-23 | 2013-01-22 | Fameccanica Data Spa | Metodo e apparato per la realizzazione di un flusso continuo e ordinato di contenitori |
US8606400B2 (en) | 2011-06-20 | 2013-12-10 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Robot system |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP8312787A patent/JPH10138181A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002316716A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-10-31 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 物品処理装置 |
JP4613440B2 (ja) * | 2001-04-24 | 2011-01-19 | 澁谷工業株式会社 | 物品処理装置 |
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WO2014064592A3 (en) * | 2012-10-23 | 2014-07-03 | Fameccanica.Data S.P.A. | Method and apparatus for realizing a continuous and ordered flow of containers |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |