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JPH085739B2 - 石英ガラスルツボの製造方法 - Google Patents

石英ガラスルツボの製造方法

Info

Publication number
JPH085739B2
JPH085739B2 JP61315580A JP31558086A JPH085739B2 JP H085739 B2 JPH085739 B2 JP H085739B2 JP 61315580 A JP61315580 A JP 61315580A JP 31558086 A JP31558086 A JP 31558086A JP H085739 B2 JPH085739 B2 JP H085739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz glass
glass crucible
crucible
concentration
single crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61315580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63166791A (ja
Inventor
晋也 日下部
裕二 林
秀逸 松尾
博幸 吉田
Original Assignee
東芝セラミツクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東芝セラミツクス株式会社 filed Critical 東芝セラミツクス株式会社
Priority to JP61315580A priority Critical patent/JPH085739B2/ja
Publication of JPS63166791A publication Critical patent/JPS63166791A/ja
Publication of JPH085739B2 publication Critical patent/JPH085739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は石英ガラスルツボの製造方法に関し、特にシ
リコン単結晶の引上げに用いられるものである。
〔従来の技術〕
半導体バイスの基板として用いられるシリコン単結晶
は主にCZ法により製造されている。この方法は、原理的
にはルツボ内に多結晶シリコン原料を装填し、周囲から
加熱して多結晶シリコン原料を溶融した後、上方から種
結晶を吊下してシリコン融液に浸し、これを引上げるこ
とによりシリコン単結晶インゴットを引上げるものであ
る。実用的には、上記ルツボとしては石英ガラス製のも
のが用いられている。
ところで、半導体デバイスでは、シリコン基板に含ま
れる金属不純物の影響により素子特性が悪影響を受ける
ことはよく知られている。上述したシリコン単結晶引上
げ操作中においても、石英ガラスルツボがシリコン融液
に浸食されることが原因となって、石英ガラスルツボ中
の金属不純物がシリコン単結晶中に取込まれるため、ル
ツボ中の金属不純物を減少させる努力もなされている。
実際に、現在使用されている石英ガラスルツボでは、全
肉厚の平均値すなわち後述の実施例に示されるような石
英ガラスルツボから全肉厚にわたるブロック状の試料を
切り出してこれを粉砕して測定される値で、アルカリ金
属等の含有量は0.1ppm以下、Alについても7〜8ppm程度
と極めて少なくなっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述したようにAlの含有量が少ない石英ガラ
スルツボを用いた場合でも、引上げられたシリコン単結
晶には半導体デバイスの特性い対する影響という観点か
ら無視できない程度のAlが含まれてしまうという問題が
あった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので
あり、実質的にシリコン単結晶に取り込まれるAlを少な
くすることができる石英ガラスルツボを容易に製造し得
る方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上述したように石英ガラスルツボ中のAl
含有量が十分少ないにもかかわらず、シリコン単結晶に
取込まれるAlの量が多くなる原因について検討した結
果、以下のようなことを究明した。すなわち、石英ガラ
スルツボ内のAl濃度は上述したように7〜8ppmである
が、これは全体的な平均値であり、実際にはAl濃度は石
英ガラスルツボの内表面側で150〜1000ppmと極端に高
く、内部へ向うにつれて急激に減少するという分布を有
していることを見出した。したがって、石英ガラスルツ
ボの内表面がシリコン融液によって浸食されると、シリ
コン単結晶には予想以上のAlが取込まれることになる。
なお、石英ガラスルツボ内でAl濃度が上述したような
分布をもつ原因は不明であるが、石英ガラスルツボの通
常の製造方法であるアーク溶融法に何らかの問題がある
と考えられる。
本発明はこのような知見に基づいてなされたものであ
る。すなわち本発明の石英ガラスルツボの製造方法は、
SiO2原料を通常のアーク溶融法によりルツボ形状とした
後、その内表面をHF水溶液で30μm以上エッチングする
ことを特徴とするものである。このHF水溶液による処理
条件は、例えば50%HF水溶液で30分以上である。
〔作用〕
このような本願発明によれば、内表面が溶融シリコン
により浸食されても、シリコン単結晶中に取込まれるAl
を減少させることができ、ひいては半導体デバイスの素
子特性への悪影響を低減することができる石英ガラスル
ツボを容易に製造することができる方法を提供できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。
原料として高純度SiO2粉末を用い、アーク溶融法によ
り14インチ径、肉厚約7mmの石英ガラスルツボを作製し
た。この石英ガラスルツボから全肉厚にわたるブロック
状の試料を切出し、これを粉砕して金属元素の濃度を測
定した。この結果を下記第1表のT(totalの略)に示
す。
次に、この石英ガラスルツボ内に50%HF水溶液を入れ
て30分間保持し、石英ガラスルツボの内表面をエッチン
グした後、回収したHF水溶液中に溶解しているSiO2量及
び金属元素の濃度を測定した。そして、SiO2量から溶解
した石英ガラスルツボの厚みを換算するとともに、その
厚みの石英ガラス中の金属元素の濃度を計算した。この
結果を下記第1表のS(surfaceの略)に示す。
また、HF処理後の石英ガラスルツボから全肉厚にわた
るブロック状の試料を切出し、これを粉砕して金属元素
の濃度を測定した。この結果を下記第1表のT′に示
す。
次いで、この石英ガラスルツボ内に50%HF水溶液を再
び入れて30分間保持し、石英ガラスルツボの内表面をエ
ッチングした後、回収したHF水溶液中に溶解しているSi
O2量及び金属元素の濃度を測定した。そして、SiO2量か
ら溶解した石英ガラスルツボの厚みを換算するととも
に、その厚みの石英ガラス中の金属元素の濃度を計算し
た。この結果を下記第1表のS′に示す。
更に、上記と同様なHF処理を繰返し行ない、HF水溶液
に溶解した石英ガラスルツボの厚み及びその厚みの石英
ガラス中の金属元素の濃度を求めた。この結果をもとに
して、石英ガラスルツボの作製当初の内表面からの厚み
と、Al濃度との関係を第1図に示す。
第1表及び第1図から明らかなように、Al濃度は作製
当初の石英ガラスルツボの内表面で150ppmと極端に高
く、内部へ向かうにつれて7〜8ppmまで急激に減少する
という分布を有しており、作製当初の石英ガラスルツボ
の内表面からの厚みが30μm以上であれば、Al濃度が50
ppmよりかなり低くなる。
また、アーク溶融法により作製したままの石英ガラス
ルツボ(比較例)と、上述したのと同様なHF処理を1回
行なった石英ガアスルツボ(実施例)とを用い、CZ法に
よるシリコン単結晶の引上げを行ない、それぞれ得られ
たシリコン単結晶中のAl濃度を測定した。その結果、実
施例のルツボを用いた場合には比較例のルツボを用いた
場合よりも、シリコン単結晶中のAl濃度が大幅に減少し
た。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明によれば、シリコン単結晶
中に取込まれるAlを減少させることができ、ひいては半
導体デバイスの素子特性への悪影響を低減することがで
きる石英ガラスルツボを容易に製造することができる方
法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はアーク溶融法により作製された石英ガラスルツ
ボの内表面からの厚みとAl濃度との関係を示す特性図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 博幸 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東芝 セラミックス株式会社内 (56)参考文献 特公 昭58−49516(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2原料をアーク溶融法によりルツボ形状
    とした後、その内表面をHF水溶液により30μm以上エッ
    チングすることを特徴とする石英ガラスルツボの製造方
    法。
JP61315580A 1986-12-26 1986-12-26 石英ガラスルツボの製造方法 Expired - Lifetime JPH085739B2 (ja)

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JPS63166791A JPS63166791A (ja) 1988-07-09
JPH085739B2 true JPH085739B2 (ja) 1996-01-24

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