【発明の詳細な説明】
5−α−レダクターゼ阻害剤として有用な17−アルキルケトンステロイド発明の分野
本発明は、新規17αおよび17β−アルキルケトン−3−カルボキシ芳香族
A環ステロイド化合物、これらの化合物を含有する医薬組成物、およびステロイ
ド5−α−レダクターゼイソ酵素1およびステロイド5−α−レダクターゼイソ
酵素2を抑制するためのこれらの化合物の使用法に関する。また、これらの化合
物の調製に有用な新規中間体および方法も開示する。発明の背景
アンドロゲンとして知られるステロイドホルモンは、男女の肉体的特徴の違い
の原因となる。アンドロゲンを産生するいくつかの器官のうち、精巣がこれらの
ホルモンを最も多く産生する。大脳中枢は、主に、アンドロゲン産生のレベルを
調製する様に働く。有効な調節ができず、アンドロゲンホルモン産生が過剰にな
った場合、多くの肉体的徴侯および症状が現われる。例えば、尋常性挫創、脂漏
症、女性型多毛症、男性型脱毛症および良性前立腺肥大などの前立腺の病気は高
レベルのアンドロゲンと関連がある。さらに、アンドロゲンレベルを減少させる
ことは、前立腺癌に治療効果がある。
テストステロンは精巣から分泌される主要なアンドロゲンであり、男性の血漿
中の主要なアンドロゲンステロイドである。現在、5−α−還元アンドロゲンは
、前立腺および脂腺などのいくつかの組織において活性なホルモンであることが
知られている。循環テストステロンはしたがってこれらの組織において5−α−
還元類似体であるジヒドロテストステロン(DHT)のプロホルモンとして作用
するが、筋肉および精巣などの他の組織においては作用しない。ステロイド5−
α−レダクターゼは、テストステロンをDHTに変えるニコチンアミドアデニン
リン酸ジヌクレオチド(NADPH)依存酵素である。この酵素の男性の発育に
お
ける重要性は、男性偽半陰陽者における遺伝的ステロイド5−α−レダクターゼ
の欠失の発見により劇的に強調された。インペレーター−マックジンレイ・ジェ
イ(Imperator-McGinley,J.),(1979),ジャーナル・オブ・ステロイド
・バイオケミストリー(J.Steroid Biochem.) 11:637−648。
当業界において多くの3−カルボキシ−エストラ1,3,5(10)トリエン
5−α−レダクターゼ阻害剤が知られている。例えば、
1.ジャーナル・オブ・ステロイド・バイオケミストリー、第34巻、Nos.
1−6 571〜575頁(1989)(エム・エイ・レビー(M.A.Levy)ら)
は、ラット前立腺ステロイド5−アルファレダクターゼおよび3−カルボキシ−
17β−置換ステロイド間の相互作用機序を記載している;
2.ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)(1
990)第33巻、937〜942頁(ティー・エイ・ホルト(D.A.Holt)らは
、A環アリールカルボン酸の一連の新規ステロイド種を記載している;
3.TIPS(1989年12月)第10巻、491〜495頁(ビー・ダ
ブリュ・メトカフ(B.W.Metcalf)らは、良性前立腺過形成、男性型脱毛症、お
よび挫創におけるステロイド5−α−レダクターゼの阻害剤の効果を記載してい
る。
加えて、アメリカ合衆国特許第4,954,446号は、ステロイド5−α−
レダクターゼの阻害剤として有用な3−カルボキシ−エストラ1,3,5(10
)トリエン−17β−置換化合物を記載している。しかし、前記文献はいずれも
本発明の新規17β−アルキルケトン−3−カルボキシ芳香族A環ステロイド化
合物が、ステロイド5−α−レダクターゼイソ酵素1およびステロイド5−α−
レダクターゼイソ酵素2の両方の有効な阻害剤(二元性阻害剤)としての有用性
を有することを開示または示唆するものではない。発明の要約
本発明は、式I:
[式中、Zはαまたはβ
(式中、RはC1-20の直鎖または分枝状、飽和または不飽和アルキルである)で
示される基を意味する]
で示される化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエス
テルに関する。
本発明はまた、ヒトを含む噛乳動物において5−α−レダクターゼイソ酵素1
および5−α−レダクターゼイソ酵素2活性を同時に阻害する方法であって、有
効量の本発明の5−α−レダクターゼ阻害化合物を対象に投与することからなる
方法に関する。もう一つ別の態様において、本発明は5−α−レダクターゼ阻害
化合物の調製において有用な新規中間体および新規方法を提供する。医薬上許容
される担体および本発明の方法において有用な化合物を含む医薬組成物も本発明
に含まれる。本発明の二元性5−α−レダクターゼ阻害化合物を別の活性成分と
共に投与する方法も本発明に含まれる。発明の詳細な記載
5−α−レダクターゼイソ酵素1および5−α−レダクターゼイソ酵素2を阻
害する本発明の化合物は、次式(I):
[式中、Zはαまたはβ
(式中、RはC1-20の直鎖または分枝状、飽和または不飽和アルキルである)で
示される基を意味する]
で示される化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエス
テルである。
本明細書において、このような化合物をステロイド5−α−レダクターゼの二
元性阻害物質と称する。
本発明の化合物の中で好ましいものは、式(II):
[式中、RはC1-20の直鎖または分枝状、飽和または不飽和アルキルを意味する
]で示される化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエ
ステルである。
本発明の式IIの化合物のなかで好ましい化合物は、式III:
[式中、R2はC1-8の直鎖または分枝状アルキルである]
で示される化合物、およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエ
ステルである。
式(III)の化合物のうち好ましい化合物は、R2がメチル、エチル、プロピル
、3−メチルブチル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロ
ピル、t−ブチル、ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプ
ロピル、オクチルまたは3,3−ジメチルブチルである化合物である。
式(III)の化合物のうち特に好ましい化合物は、R2が1−メチルプロピル、
n−ブチル、イソプロピル、n−ペンチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチ
ルプロピル、t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、イソブチル、n−オクチ
ル、tert−ペンチル、n−プロピル、メチルまたは3,3−ジメチルブチル
である化合物である。
式(III)の化合物のうち特に好ましい化合物は:
17β−(イソブチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸、
17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸、
17β−(tert−ペンチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−カルボン酸、
17β−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン−3−カルボン酸、
17β−(プロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−
3−カルボン酸、
17β−(メチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
−3−カルボン酸、および
17β−(3,3−ジメチルブチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−3−カルボン酸
およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエステルである。
本明細書において用いられる「α」なる語は、標準的化学用語にしたがって、
下、即ち対応する置換基が紙面の下側についていることを意味する。
本明細書において用いられる「β」なる語は、標準的化学用語にしたがって、
上、即ち対応する置換基が紙面の上側についていることを意味する。
本明細書において用いる全ての炭素鎖において、「アルキル」、Cl-nアルキ
ルおよびその派生語は、特記しない限り、1〜n個の炭素を有するC1-nの直線
状または分枝状炭素鎖を意味する。本明細書において用いる「アルキル」および
その類似語は、例えば、メチル、エチル、プロピル、3−メチルブチル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、t−ブチル、n−ペン
チル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、n−オクチル、
tert−ペンチルおよび3,3−ジメチルブチルを包含する。
本明細書において用いる「処置」なる語は、予防的または治療的療法を意味す
る。
本明細書において用いる「イソブチル」なる語は、−CH2CH(CH3)2を
意味する。
本明細書において用いる「金属触媒カップリング反応」なる語は、調製した3
−トリフルオロメチルスルホネートまたは3−フルオロスルホネート化合物を適
当な有機溶媒中、好ましくはトルエン、ジメチルホルムアミドまたはTHF中、
塩基、好ましくはトリエチルアミン、ピリジンまたはトリブチルアミンなどの第
三アミン塩基、ビス(ジフェニルホスフィノ)アルカンなどのホスフィン、好ま
しくは、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンまたはトリ−o−トリ
ホスフィン、またはC1-6alkOH、および金属触媒、好ましくは酢酸パラジ
ウム
(II)、塩化パラジウム(II)またはビス(トリフェニルホスフィン)酢酸パラ
ジウム(II)などのパラジウム触媒、およびカップリング試薬と反応させること
を意味する。
本明細書において用いる「カップリング試薬」なる語は、アリールラジカルと
反応してカルボン酸置換基を形成できる化合物を意味する。一酸化炭素が好まし
いカップリング試薬であり、これを本明細書において記載するように金属触媒カ
ップリング反応に添加した場合、所望のカルボン酸基が得られる。
式(I)の化合物および式(IV)の化合物は本発明の医薬組成物中に配合され
、本発明の方法において用いられる。−COOH基が存在する場合、医薬上許容
されるエステル、例えばメチル、エチル、ピバロイルオキシメチルなど、徐放性
またはプロドラッグ処方物としての使用に特有の溶解度または加水分解性を修飾
する公知のエステルを利用することができる。
本明細書において用いる「α−受容体拮抗物質」なる語は、例えば、アメリカ
合衆国特許第4,963,547号(ラフェルティ (Lafferty)ら)において
記載されているような、糖尿病、心血管障害、良性前立腺肥大および眼圧亢進な
どの血管障害の治療において用いられる公知のアルファーアドレナリン受容体拮
抗化合物を意味する。
本発明の組成物および方法において用いるのに好ましいアルファーアドレナリ
ン受容体拮抗物質は、アムスロシン(amsulosin)、テラゾシン(terazosin)、
ドキサゾシン(doxazosin)、アルフゾシン(alfuzosin)、インドラミン(indo
ramin)、プラゾシン(prazosin)および7−クロロ−2−エチル−3,4,5
,6−テトラヒドロ−4−メチルチエノ[4,3,2−エフ][3]−ベンズア
ゼピンを包含する。
本明細書において用いる「アムスロシン」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、アムスロシンは、(−)−(R)−5−[2−[[2−(O−エ
トキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホ
ンアミドと表わされる。
アムスロシンは、アメリカ合衆国特許第4,703,063号に開示され、ア
メリカ合衆国特許第4,987,125号において、下部尿路機能不全の治療に
おいて有用であるクレームされている。
本明細書において用いる「テラゾシン」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、テラゾシンは、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−[(テトラヒドロ−2−フロイル)カルボニル]ピペラジン
と表わされる。テラゾシンは、アメリカ合衆国特許第4,251,532号に開
示されている。
本明細書において用いる「ドキサゾシン」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、ドキサゾシンは、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−
キナゾリニル)−4−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−
イル)カルボニル]ピペラジンと表わされる。
ドキサゾシンは、アメリカ合衆国特許第4,188,390号に開示されてい
る。
本明細書において用いる「アルフゾシン」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、アルフゾシンは、N−[3−[(4−アミノ−6,7−ジメトキ
シ−2−キナゾリニル)メチルアミノ]プロピル]テトラヒドロ−2−フランカ
ルボキサミドと表わされる。
アルフゾシンは、アメリカ合衆国特許第4,315,007号に開示されてい
る。
本明細書において用いる「インドラミン」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、インドラミンは、N−[[1−[2−(1H−インドール−3−
イル)エチル]−4−ピペリジニル]ベンズアミンと表わされる。
インドラミンは、アメリカ合衆国特許第3,527,761号に開示されてい
る。
本明細書において用いる「プラゾシン」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
化学的には、プラゾシンは、1−(4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−キ
ナゾリニル)−4−(2−フラニルカルボニル)ピペラジンと表わされる。
プラゾシンは、アメリカ合衆国特許第3,511,836号に開示されている
。
本明細書において用いる「7−クロロ−2−エチル−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−4−メチルチエノ[4,3,2−エフ][3]−ベンズアゼピン」は、
構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味する。
7−クロロ−2−エチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−4−メチルチエノ
[4,3,2−エフ][3]−ベンズアゼピンは、アメリカ合衆国特許第5,0
06,521号に開示されている。加えて、アメリカ合衆国特許第5,006,
521号においてアルファーアドレナリン受容体拮抗物質として開示されている
全ての化合物は、本発明において用いられる好ましいアルファーアドレナリン受
容体拮抗物質である。
当業者は、本明細書において具体的に言及した以外の化合物がアルファーアド
レナリン受容体拮抗物質であるかどうかを、ラフェルティI(Lafferty I.)
に記載されている検定を用いることにより容易に決定できる。従って、このよう
な化合物は全て、本明細書において用いる「アルファーアドレナリン受容体拮抗
物質」なる語の範囲に含まれる。
本明細書において用いる「ミノキシジル」なる語は、構造式:
の化合物およびその塩、水和物および溶媒和物を意味し、化学的には、ミノキシ
ジルは、2,4−ピリミジンアジアミン,6−(1−ピペリジニル)−3−オキ
シドと表わされる。ミノキシジルは、アップジョン社(Upjohn Company)、ミシ
ガ
本明細書において用いる「アロマターゼ抑制物質」は、アンドロゲンのエスト
ロゲンへの変換を防止する、ゴームリー(Gormley)ら(国際公開番号第WO9
2/18132号)により記載されているようなステロイド系および非ステロイ
ド系の公知化合物である。アロマターゼ抑制物質はゴームリーらにより、5−α
−レダクターゼ抑制物質と組み合わせて用いる場合、良性前立腺過形成の治療に
おいて有用性があると開示されている。
本発明の組成物および方法において用いるのに好ましいアロマターゼ抑制物質
は、4−(5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾー[1,5−α]ピリジン−
5−イル)ベンゾニトリル(ファドラゾール(fadrazole))である。ファドラ
ゾールはアメリカ合衆国特許第4,728,645号に開示されている。さらに
、ゴームリーら(国際公開番号第WO92/18132号)においてアロマター
ゼ抑制活性を有すると開示されている全ての化合物は本明細書において用いられ
る好ましい
アロマターゼ抑制物質である。
本明細書において用いる場合、本明細書において記載されている5−α−レダ
クターゼの二元性抑制物質および別の活性成分(複数)を一緒に用いる場合、該
5−α−レダクターゼ抑制物質は、該別の活性成分(複数)と共に同時投与でき
る。
本明細書において用いる「同時投与」およびそれに類似する語は、本明細書に
おいて記載する5−α−レダクターゼ抑制化合物、および尋常性挫創、脂漏、女
性型多毛症、男性型脱毛症、良性前立腺肥大または前立腺癌などの病状を治療す
るのに公知の他の化合物または5−α−レダクターゼ抑制物質と組み合わせて用
いた場合に有用であることが知られている化合物など他の活性成分を同時に投与
するかまたは別に連続投与することを意味する。好ましくは、投与を同時に行わ
ない場合、化合物を互いに接近した時間に投与する。さらに、化合物を同一の投
与形態で投与するかどうかは関係ない。例えば、ある化合物を局所的に投与し、
他の化合物を経口投与してもよい。
式(II)の化合物は、以下のスキーム1〜4および実施例に概要を示す方法に
より公知の容易に入手可能な式:
のエストロンまたは公知で容易に入手可能なエストロンの17β−カルボン酸類
似体から調製できる。
スキームIは式IIの化合物の形成の概要を示すものである。スキームIにおい
て用いるように、化合物(b)を、ボールドウィン(Baldwin)らの方法(ジャ
ーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティー(J.Chem.Soc.)(c),1968,
2283−2289)に従って化合物(a)から調製する。
化合物(b)を、次に適当な有機溶媒、好ましくはメタノール中、塩基、好ま
しくは水酸化ナトリウムと共に撹拌し、次に酸性にして、化合物(c)を得る。
化合物(c)を次に適当な有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランまたはジエ
チルエーテル溶媒中、好ましくは還流温度で以下に記載するようなグリニャール
試薬またはリチウム試薬で処理して、式(d)の化合物を得る。
適当な有機溶媒、好ましくはジクロロメタン中、式(d)の化合物および塩基
、好ましくは、2,5−ジ−t−ブチル−3−メチル−ピリジンを−20℃から
20℃、好ましくは0℃に冷却し、トリハロアルキルスルホン酸無水物、好まし
くは、無水トリフルオロメタンスルホン酸と反応させて、化合物(e)を得る。
式(f)の化合物は、式(e)の化合物を金属触媒カップリング反応において
反応させることにより調製する。好ましくはジメチルホルムアミド(DMF)中
に溶解した式(e)の化合物、有機塩基、好ましくはトリエチルアミン、ホスフ
ィン、好ましくはビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、パラジウム(II)化
合物、好ましくは、酢酸パラジウム(II)、およびC1-6アルキルアルコール(
C1-6a1kOH)を反応させ、続いて、一酸化炭素(CO)を添加する。化合
物(f)を次に適当な塩基、好ましくは炭酸カリウムと反応させ、次に酸性にし
て、化合物(g)を得る。
スキームIIは、式IIの化合物の形成を要約したものである。スキームIIの出発
物質は、スキームIにおける記載に従って調製した式(d)の化合物である。
スキームIIにおいて用いるように、式(d)の化合物および塩基、好ましくは
2,5−ジ−t−ブチル−3−メチルーピリジンの適当な有機溶媒、好ましくは
ジクロロメタン中溶液を−20℃から20℃、好ましくは0℃に冷却し、無水ト
リフルオロスルホン酸と反応させて、化合物(h)を形成する。式(f)の化合
物は、式(h)の化合物を金属触媒カップリング反応において反応させることに
より調製する。好ましくは、式(h)の化合物をジメチルホルムアミド(DMF
)中に溶解し、有機塩基、好ましくはトリエチルアミン、ホスフィン、好ましく
はビス(ジフェニルホスフィン)プロパン、パラジウム(II)化合物、好ましく
は酢酸パラジウム(II)、およびC1-6アルキルアルコール(C1-6alkOH)
、続いて一酸化炭素を添加する。化合物(f)を次に適当な塩基、好ましくは炭
酸カリウムと反応させ、酸性にして、化合物(g)を得る。
スキームIIIは、式IIの化合物の形成の概要を示すものである。スキームIIIに
おいて用いる場合、R1は、CF3O2SO−またはFO2SO−である。スキーム
IIIにおいて用いる場合、アルキル化プロセス(工程C)において、ピリジルチ
オエステルを、LiRまたはXMgR(X=Cl、Br)のグリニャール試薬(
以下に記載)、好ましくは、イソブチルマグネシウムブロミド、n−オクチルマ
グネシウムクロリド、tert−ペンチルマグネシウムクロリドまたは2,2−
ジメチルプロピルマグネシウムブロミドと、好ましくはテトラヒドロフラン中反
応させ、所望の生成物、好ましくは17β−(イソブチルカルボニル)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸、17β−(オクチルカル
ボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸、17β
−(tert−ペンチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸、または17β−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)
−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸をそれぞれ1また
は2工程で形成する。
経路1において、3−ヒドロキシル酸(i)をトリフルオロメチルスルホニル
無水物または無水フルオロスルホン酸およびアミン塩基、例えばピリジン、好ま
しくは、2,5−ジ−t−ブチル−3−メチルピリジンと、適当な有機溶媒、好
ましくはジクロロメタン中、約−20℃から20℃、好ましくは0℃で処理する
ことにより、3−トリフルオロメチルスルホニレートまたは3−フルオロスルホ
ニレート誘導体(j)(工程A)に変換する。
活性化エステル(k)は、(j)を適当な有機溶媒溶液、好ましくは、テトラ
ヒドロフラン/トルエン中、室温で約8〜14時間、2,2−ジチオピリジルお
よびトリフェニルホスフィンで処理することにより調製する(工程B)。
17−アシル誘導体(1)は、(k)をグリニャール試薬(以下に記載)で、
テトラヒドロフランまたはジエチルエーテル溶媒中、約−50〜−70℃の温度
で1〜16時間処理することにより調製する(工程C)。
3−アルキルエステル(f)は、(1)をカルボニル化条件下で、好ましくは
一酸化炭素ガスを(1)の酢酸パラジウム触媒、トリフェニルホスフィンおよび
第三有機アミン、好ましくは、トリエチルアミンを含む適当な有機溶媒、好まし
くはメタノール中溶液に室温で1〜16時間吹き込むことにより処理することに
より調製する(工程D)。化合物(f)を次に適当な塩基、好ましくは炭酸カリ
ウムと反応させ、酸性にして、化合物(g)を得る。
化合物(g)は、(l)をカルボニル化条件下で、好ましくは一酸化炭素ガス
を(l)のパラジウム触媒、好ましくは二酢酸パラジウム(II)および1,1−
ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(DPPF);および塩基、好ましく
は酢酸カリウムを含む適当な非アルコール性溶媒、好ましくはDMSO中溶液に
昇温下で吹き込むことにより処理することにより調製する。
経路2は、出発ステロイド性酸(i)を前記工程Aにより3−トリフルオロメ
チルスルホニレートまたは3−フルオロスルホニレート誘導体(j)に変換し;
(J)を工程Dによりカルボニル化して(m)にし;工程Bにより活性化2−ピ
リジルチオエステル(n)を形成し;工程Cにより17−アシル化合物(f)を
形成し;3−エステルを工程Fにより加水分解して3−酸最終生成物(g)にす
ることを包含する。
経路3は出発性酸(i)を前記工程Bにより活性化エステル(o)に変換し;
(o)を工程Cにより反応させて17−アシル化合物(d)を形成し;(d)を
前記工程Aにより3−トリフルオロメチルスルホニレートまたは3−フルオロス
ルホニレート誘導体(1)に変換し;(1)を前記工程Gまたは前記工程D、続
いて前記工程Fにより最終生成物(g)に変換することを包含する。
スキームIVは、式IIの化合物の形成の概要を示すものである。
スキームIVにおいて用いるように、アルキル化プロセス(式(s)の化合物の
調製)において、カルボキシアルデヒドを、Li−RまたはXMgR(X=Cl
、Br)グリニャール試薬(以下に記載)、好ましくは、プロピルマグネシウム
ブロミド、メチルマグネシウムブロミドまたは3,3−ジメチルブチルマグネシ
ウムクロリドと、好ましくはテトラヒドロフラン中で反応させ、所望の生成物、
好ましくは17β−(プロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−
トリエン−3−カルボン酸、17β−(メチルカルボニル)−エストラ−1,3
,5(10)
−トリエン−3−カルボン酸、17β−(3,3−ジメチルブチルカルボニル)
−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸をそれぞれ1また
は2工程で形成する。
スキームIVにおける出発物質は、スキームIにおいて調製した式(c)の化合
物である。
スキームIVにおいて用いる場合、式(c)の化合物および塩基、好ましくは、
2,5−ジ−t−ブチル−3−メチル−ピリジンの適当な有機溶媒、好ましくは
ジクロロメタン中溶液を、約−20℃から20℃、好ましくは0℃に冷却し、ト
リハロアルキルスルホン酸無水物、好ましくは無水トリフルオロメタンスルホン
酸と反応させて、化合物(p)を形成する。
式(q)の化合物は、式(p)の化合物を金属触媒カップリング反応において
反応させることにより調製する。好ましくは、ジメチルホルムアミド(DMF)
中に溶解した式(p)の化合物および有機塩基、好ましくはトリエチルアミン、
ホスフィン、好ましくはビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、パラジウム(
II)化合物、好ましくは酢酸パラジウム(II)、およびC1−C6アルキルアルコ
ール(C1−C6alkOH)を反応させ、続いて一酸化炭素(CO)を添加する
。式(q)の化合物を、還元剤、好ましくはジイソブチルアルミニウムヒドリド
と反応させて、式(r)の化合物を得る。
式(s)の化合物は、式(r)の化合物をグリニャール試薬(スキームIIIに
記載)またはリチウム試薬で、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテル溶媒
中、約−50〜−70℃の温度で1〜16時間処理することにより調製する。
式(g)の化合物は、式(s)の化合物の酸化により調製する。好ましくは、
前記酸化はジョーンズ試薬(Jones reagent)または過ルテニウム酸テトラプロ
ピルアンモニウム、続いて亜塩素酸ナトリウムを用いる。
あらゆる種の調製において用いるXMgR(ここに、RはC1-20直鎖または分
枝状飽和または不飽和アルキル)のタイプのグリニャール試薬は全て本発明の範
囲に含まれ、当業者には入手可能であるかまたは容易に調製できる。
Zがα位にある式(I)の化合物は対応するβ置換基を含む化合物から以下の
一般法により調製される。一般法A
式(II)の化合物を阻害する置換17βステロイド性二元性5α−レダクター
ゼの適当な溶媒、好ましくはエチレングリコールまたはジメチルスルホキシド中
撹拌溶液に、水酸化物またはアルコキシド塩基等の塩基、好ましくは水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムまたはナトリウムメトキシドを100℃より高い温度、
好ましくは還流温度で添加して、単離および仕上処理の後、対応するαエピマー
を得る。
エピマー化を行うのに適当な溶媒を決定する際、出発17β二元性5α−レダ
クターゼ阻害ステロイド化合物が、例えば求核攻撃を受ける反応性置換基または
不飽和結合を含む場合、ジメチルスルホキシドまたは他の非反応性高沸点溶媒が
好ましく、あるいは出発17β二元性5α−レダクターゼ阻害ステロイド化合物
の置換基または不飽和結合の反応性を考慮しない場合、エチレングリコールまた
は他の反応性高沸点溶媒を用いることができる。
式Iのケトン還元生成物である、式(IV):
[式中、Yはαまたはβ
(式中、RはC1-20直鎖または分枝状飽和または不飽和アルキルを意味する)で
示される基を意味する]
で示される第二アルコールおよびその医薬上許容される塩、水和物および溶媒和
物も本発明に含まれる。
前記の本発明のケトン還元生成物のうち好ましいものは
前記本発明のケトン還元生成物のうち特に好ましいものは、17β−(1−ヒ
ドロキシエチル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸
および17β−(1−ヒドロキシブチル)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−3−カルボン酸である。
これらの化合物は通常のRに結合したカルボニルのホウ水素化ナトリウム還元
法により17置換基のエピマー化またはA環または芳香族A環のカルボニルの還
元をせずに調製できる。
水素化ホウ素還元は、例えば水または水性メタノール中、室温から50℃の温
度で行い、生成物を次に通常の方法により単離精製する。化合物はまた5−アル
ファレダクターゼの二元性阻害剤として活性である。
本明細書において用いる「高温」なる語は、25℃より高い温度、好ましくは
還流温度を意味する。
本明細書において用いる「溶媒」または「適当な溶媒」なる語は、塩化メチレ
ン、塩化エチレン、クロロホルム、エチレングリコール、四塩化炭素、テトラヒ
ドロフラン(THF)、エチルエーテル、トルエン、酢酸エチル、ヘキサン、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)、N,N’−ジメチル−N,N’−プロピレン
尿素、N−メチル−2−ピロリジノン、メタノール、イソプロピルアルコール、
ジメチルホルムアミド(DMF)、ヘキサン、水、ピリジン、キノリンまたはエ
タノールなどの溶媒を意味する。
式(I)および式(IV)の化合物の医薬上許容される塩、水和物および溶媒和
物は、適当ならば、当業者に公知の方法により形成される。
本発明の式(I)の化合物の調製において、式(V):
[式中、RはC1-20直鎖または分枝状飽和または不飽和アルキル、R4はフルオ
ロスルホニルオキシを意味する]
で示される新規中間体を合成する。
本発明の式(I)の化合物の調製において、式(VI):
[式中、Rは式(II)において定義したとおりである
で示される新規中間体も好ましい。
式(II):
[式中、RはC1-20直鎖または分枝状飽和または不飽和アルキルを意味する]で
示される化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエス
テルの好ましい調製法は、式:
[式中、Rは前記定義のとおりである]
で示される化合物を無水フルオロスルホン酸および塩基、好ましくは2,5−t
−ブチル−3−メチル−ピリジンと溶媒中、好ましくはジクロロメタン中で反応
させて式:
[式中、Rは前記定義のとおりである]
で示される化合物を形成し、つづいて前記化合物を金属触媒反応において適当な
カップリング試薬、好ましくは一酸化炭素の存在下に反応させ、続いて、適当な
らば加水分解反応を行って式IIの化合物を形成し、その後、所望によりその医薬
上許容される塩、水和物、溶媒和物またはエステルを形成してもよいことからな
る。
本発明の医薬上活性な化合物は、ステロイド5−α−レダクターゼ活性の二元
性阻害剤として有効であるので、DHT活性の減少により所望の治療効果が得ら
れる病気および症状の治療に有用である。このような病気および症状は、尋常性
挫創、脂漏症、女性型多毛症、男性型脱毛症、良性前立腺肥大および前立腺癌な
どの前立腺疾患を包含する。
ヒト5−α−レダクターゼ酵素の阻害における効力を測定するために、以下の
方法を採用する:組み換えステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1源として用いる膜粒子の調製
発現された、組み換えヒトステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1[アンダ
ーソン・エス、バーマン・ディー・エム、ジェンキンス・イー ・ピーおよびラ
ッセル・デイー・ダブリュー(Andersson,S.,Berman,D.M.,Jenkins,E.P.,および
Russell,D.W.(1991)ネイチャー(Nature)354 159−161]を含
有するチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を0.33Mシュークロース
、1mMジチオトレイトールおよび50μMNADPHを含有する20mMリン
酸カリウム(pH6.5)緩衝液(緩衝液A)中でダウンス(Dounce)グラス・
トウ・グラス・ハンドホモジナイザー(ニュージャージ州、ヴィンランド、コン
テス・グラス・コーポレーション(Kontes Glass Co.))を用いて均質化する。
膜粒子を遠心分離(100,000×g、4℃で60分)により単離し、20%
グリセロール、1mMジチオトレイトール、および50μMNADPHを含有す
る20mMリン酸カリウム(pH6.5)(緩衝液B)中に再懸濁する。懸濁し
た粒子溶液を−80℃で貯蔵する。ステロイド5α−レダクターゼイソ酵素2源として用いる前立腺膜粒子の調製
凍結したヒト前立腺を解凍し、細かく刻んで小片にする(ブリンクマン・ポリ
トロン(Brinkmann Polytron)(ニューヨーク州、ウェストバリー、シブロン・
コーポレーション(Sybron Corp.))。溶液を3〜5分間をソニファイアー(So
nifier)(ブランソン・ソニック・パワー・コーポレーション(BransonSonic P
ower Co.)で超音波処理し、続いてダウンス(Dounce)ハンドホモジナイザーで
手動均質化する。膜粒子を600または1000×gで20分間、140,00
0×gで60分間、4℃での分画遠心により得る。140,000×gでの遠心
分離により得られたペレットを5〜10倍組織容積の前記緩衝液で洗浄し、14
0,000×gで遠心分離する。得られたペレットを緩衝液B中に懸濁し、
粒子懸濁液を−80℃で貯蔵する。組み換えステロイド5α−レダクターゼイソ酵素2源として用いる膜粒子の調製
発現された、組み換えヒトステロイド5−α−レダクターゼイソ酵素2を含有
するチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を0.33Mシュークロース、
1mMジチオトレイトールおよび50μMNADPHを含有する20mMリン酸
カリウム(pH6.5)緩衝液(緩衝液A)中でダウス(Douce)ハンドホモジ
ナイザーを用いて均質化する。組み換えヒト酵素を含有する膜粒子を遠心分離(
100,000×g、4℃で60分)により単離し、20%グリセロール、1m
Mジチオトレイトール、および50μMNADPHを含有する20mMリン酸カ
リウム(pH6.5)(緩衝液B)中に再懸濁する。懸濁した粒子溶液を使用す
るまで−80℃で貯蔵する。酵素活性および阻害効力に関する検定
一定量のエタノール中[14C]テストステロン(50〜55mCi/ミリモル
)および種々の量のエタノール中有効な阻害剤を試験管中に入れ、真空下で濃縮
乾固する。各試験管に緩衝液、10μL(組み換えイソ酵素1またはイソ酵素2
)または20μL(ヒト前立腺組織からのイソ酵素2)の10mM NADPH
およびステロイド5α−レダクターゼ調製物のアリコートを添加して最終濃度を
0.5mLにする。ヒトステロイド5α−レダクターゼイソ酵素1に関する検定
を、50mM燐酸緩衝液(pH7.5)中CHO細胞中に発現された組み換えタ
ンパク質のサンプルについて行い、一方、イソ酵素2の検定を、ヒト前立腺粒子
および/または50mMクエン酸緩衝液(pH5.0)中CHO細胞中に発現さ
れた組み換えタンパク質のサンプルについて行う。
溶液を37℃で20〜30分間培養した後、4mLの酢酸エチルおよび各0.
25μモルのテストステロン、5α−ジヒドロテストステロン、アンドロスタン
ジオールおよびアンドスタンジオンを担体として添加することにより、反応を停
止する。有機層を別の試験管に移し、スピード・バク(Speed Vac)中で蒸発乾
固させる。残渣を40μLのクロロホルム中に溶解し、20×20cmの予め溝
をつけたシリカゲルTLCプレート(Si−250F−PANベーカー・ケミカ
ル(Baker Chemical)の各レーン上にスポットし、アセトン:クロロホルム(1
:9)で2回展開する。基質および生成物のバンド中の放射線化学含量をバイオ
スキャン(BIOSCAN)イメージングスキャナー(ワシントン・ディー・シー、バ
イオスキャン・インコーポレイテッド(Bioscan Inc.))で測定する。回収され
た生成物に変換された放射性標識の割合を計算し、これから酵素活性を求める。
培養はすべてわずか20%の基質(テストステロン)が消費されるように行う。
実験的に得られたデーターを、種々の阻害剤濃度に対して酵素活性の逆数(1
/速度)をプロットすることにより、直線的関数にコンピューター処理する。見
かけの阻害定数(Ki,app)をディクソン(Dixon)分析(ディクソン・エム(D
ixon,M.)(1953))により求める。
阻害定数(Ki)の値を既知の方法により計算する[レビー、エム(Levy,M.
)(1989)、バイオケミストリー(Biochemistry),29:2815−28
24]。
本発明の範囲に含まれる化合物は全て、これを必要とするヒトを含む哺乳動物
においてステロイド5−α−レダクターゼイソ酵素1およびステロイド5−α−
レダクターゼイソ酵素2の阻害に有用である。
本発明の範囲に含まれる化合物の試験を行い、イソ酵素1に対して15Ki(
nM)〜180Ki(nM)の活性を示し、イソ酵素2に対して0.5Ki(n
M)〜30Ki(nM)の活性を示すことが示すことが判明した。本発明の化合
物および本発明の医薬組成物および本発明の方法に用いられる化合物のうち特に
好ましいものは、
17β−(イソブチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸、
17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸、
17β−(tert−ペンチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−3−カルボン酸、
17β−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン−3−カルボン酸、
17β−(プロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸、
17β−(メチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
−3−カルボン酸、
17β−(3,3−ジメチルブチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−3−カルボン酸、
17β−(1−ヒドロキシエチル)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸および
17β−(1−ヒドロキシブチル)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸である。
本発明の医薬上活性な化合物は好ましくはカプセル、錠剤、または注射可能な
調製物等の通常の投与形態にされる。固体または液体医薬担体を用いる。固体担
体としては、デンプン、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、石膏、シューク
ロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシ
ウム、およびステアリン酸が挙げられる。液体担体としては、シロップ、ピーナ
ッツ油、オリーブ油、食塩水、および水が挙げられる。同様に、担体または希釈
剤は例えばグリセリルモノステアラートまたはグリセリルジステアラートなどの
徐放性物質を、単独またはワックスと共に含んでもよい。固体担体の量は広範囲
に及ぶが、好ましくは単位投与量当たり約25mgから約1gである。液体担体
を用いる場合、調製物は、シロップ、エリキシル、乳剤、ソフトゼラチンカプセ
ル、アンプル等の滅菌注射液、または水性または非水性液体懸濁液などの形態で
あるのが好ましい。
医薬調製物は、混合し、粒状化し、必要ならば錠剤形の場合、圧縮するか、ま
たは適当に成分を混合し、充填し、溶解することなどによる製薬化学の通常の技
術にしたがって調製され、所望の経口または非経口生成物を得る。
本発明の医薬上活性な化合物の前記医薬単位投与形態中の用量は、活性化合物
が0.1〜1000mg/kg、好ましくは1〜100mg/kgの範囲から好
ましくは選択される有効かつ非毒性な量である。ステロイド5−α−レダクター
ゼ阻害を必要とするヒト患者を治療する場合、選択された用量を好ましくは毎日
1〜6回、経口または非経口投与する。好ましい非経口投与の形態としては、局
所的、経直腸的、経皮的に、注射および連続して注入することによる。ヒトの投
与に関する経口単位投与形態は、好ましくは1〜500mgの活性化合物を含有
する。より低用量の経口投与が好ましい。しかし、患者にとって安全かつ好都合
な場合は、高用量の非経口投与を用いてもよい。
本発明のヒトを含む哺乳動物におけるステロイド5−α−レダクターゼイソ酵
素1およびステロイド5−α−レダクターゼイソ酵素2活性を阻害する方法は、
そのような阻害を必要とする患者に対して有効な二元性阻害量の本発明の化合物
を投与することからなる。
本発明はまた式(I)の化合物または式(IV)の化合物のステロイド5−α−
レダクターゼの二元性阻害に使用する医薬の製造における用途を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物または式(IV)の化合物および医薬上許容さ
れる担体を含む良性前立腺肥大の治療において用いる医薬組成物を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物または式(IV)の化合物および医薬上許容さ
れる担体を含む前立腺癌の治療において用いる医薬組成物を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物または式(IVの化合物を医薬上許容される担
体または希釈剤と会合させることからなる、医薬上許容される担体または希釈剤
および式(I)の化合物または式(IV)の化合物を含有する医薬組成物の調製法
を提供する。
本発明の化合物を本発明にしたがって投与した場合、許容できない毒性効果は
起こらないと考えられる。
加えて、本発明の医薬上活性な化合物は、尋常性挫創、脂漏症、女性型多毛症
、男性型脱毛症、良性前立腺肥大または前立腺癌等の病気を治療するのに公知の
池の化合物または5−α−レダクターゼ阻害剤と組合せて用いた場合に有用であ
ることが知られている化合物などの別の活性成分と共に同時投与することができ
る。
本明細書において開示されている二元性5−α−レダクターゼ阻害剤、および男
性型脱毛症の治療において用いられるミノキシジルを同時投与するのが特に好ま
しい。本明細書において開示されている二元性5−α−レダクターゼ阻害剤、お
よび良性前立腺肥大の治療において用いられるα−受容体拮抗物質を同時投与す
るのが特に好ましい。本明細書において開示されている二元性5−α−レダクタ
ーゼ阻害剤、および良性前立腺肥大の治療において用いられるアロマターゼ阻害
剤を同時投与するのが好ましい。本明細書において開示されている二元性5−α
−レダクターゼ阻害剤、および良性前立腺肥大の治療において用いられるα−受
容体拮抗物質およびアロマターゼ阻害剤を同時投与するのが好ましい。
当業者は容易に前記載事項を用いて本発明を容易に最大限活用できると考えら
れる。以下の実施例は単なる例示のためのものであって、本発明の範囲をなんら
限定するものではない。実施例1−スキームIIIに対応
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3 −カルボン酸
(i)S−(2−ピリジル)−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)
−トリエン−3−カルボキシレート
3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸
(0.11g、0.37ミリモル)、2,2’−ジピリジルジスルフィド(0.
163g、0.74ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.19g、0.7
4ミリモル)およびジクロロメタン(20ml)の混合物をアルゴン雰囲気下周
囲温度で4時間撹拌する。得られた溶液を濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(
シリカゲル、25%ヘキサン中酢酸エチルで溶出)にかけ、0.13gの白色固
体の標記化合物を得る。融点195〜196℃(酢酸エチル/メタノールから再
結晶)。
(ii)17β−イソブチルカルボニル−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン
イソブチルマグネシウムブロミド(2.3mL;ジエチルエーテル中2M)を
、S−(2−ピリジル)−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−17β−チオカルボキシレート(0.60g、1.53ミリモル)のテ
トラヒドロフラン(20mL)中溶液に−78℃でゆっくり添加する。一時間後
、混合物を飽和NH4Cl水溶液で急冷し、、酢酸エチルで抽出する。有機抽出
物を食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮する。得られた残渣をクロマトグラフィー(
シリカゲル、15%ヘキサン中酢酸エチルで溶出)にかけ、泡状物を得る。ジエ
チルエーテルおよびヘキサンで磨砕して、白色固体(0.27g)を得る。
(iii)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−トリフルオロメチルスルホナート
17β−イソブチルカルボニル−3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン(0.28g、0.82ミリモル)および2,6−ジ−tert
−ブチル−4−メチルピリジン(0.17g、0.83ミリモル)のジクロロメ
タン(20mL)中冷却(0℃)溶液に、無水トリフルオロメタンスルホン酸(
0.23g、0.82ミリモル)をゆっくり添加する。得られた溶液を0℃で1
時間、次に周囲温度で30分間撹拌する。反応混合物を希HCI、水、希NaH
CO3、食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮する。得られた残渣をクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、7%ヘキサン中酢酸エチルで溶出)にかけ、0.13gの油状
物を得る。
(iv)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸メチル
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−トリフルオロメチルスルホナート(0.13g、0.28ミリモル)、酢酸
パラジウム(II)(4.2mg、0.0187ミリモル)、1,3−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)プロパン(dppp、7.5mg、0.0182ミリモル)
、トリエチルアミン(0.08mL)、メタノール(0.6mL)、1,2−ジ
クロロエタン(0.32mL)およびDMSO(1mL)の混合物をCO雰囲気
下で70〜75℃に一夜加熱する。冷却した反応混合物をジクロロメタンで希釈
し、水、希HCl、希NaHCO3塩溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮する。残渣を
クロマトグラ
フィー(シリカゲル、10%ヘキサン中酢酸エチルで溶出)にかけて、70mg
の標記化合物を得る。
(v)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−カルボン酸メチル(70mg、0.18ミリモル)、K2CO3(0.12g
、0.87ミリモル)、水(1.5mL)およびメタノール(10mL)の混合
物を還流温度に一夜加熱する。反応混合物を次に濃宿する。残渣を水で希釈し、
希HClで酸性にし、酢酸エチルで抽出する。有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾
燥し、濃縮する。標記化合物をHPLCにより精製する。融点202〜206℃
。実施例2−スキームIIIに対応 17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3 −カルボン酸
(i)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−フルオロスルホナート
実施例1(i〜ii)に従って調製した17β−イソブチルカルボニル−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オールのジクロロメタン中溶液を0℃
で2,5−ジ−t−ブチル−3−メチルピリジンで処理し、続いて10分後無水
フルオロスルホン酸で処理する。得られた混合物を2時間撹拌し、次にジクロロ
メタンで希釈する。有機層を飽和NaHCO3水溶液および食塩水で洗浄し、M
g-SO4上で乾燥し、蒸発乾固させる。シリカゲル上クロマトグラフィーにより
標記化合物を得る。
(ii)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸メチル
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−フルオロスルホナート、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、
二酢酸パラジウム、トリエチルアミン、メタノール、DMSOおよび1,2−ジ
ク
ロロエタンの混合物を一酸化炭素雰囲気下で80℃で5時間加熱し、激しく撹拌
する。周囲温度に冷却した後、得られた混合物をジクロロメタンで希釈する。有
機相を水でよく洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発乾固させる。シリカゲル上
クロマトグラフィーにより、標記化合物を得る。
(iii)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−カルボン酸メチル、K2CO3、水およびメタノールの混合物を還流温度に5
時間加熱する。揮発成分を減圧下に除去し、残渣を水で希釈し、希HCI水溶液
で酸性にし、EtOAcで抽出する。有機抽出物を水および食塩水で洗浄し、乾
燥し、蒸発させて、標記化合物を得る。実施例3−スキームIIIに対応 17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン− 3−カルボン酸
(i)3−(トリフルオロエタンスルホニルオキシ)−エストラ−1,3,5(
10)−トリエン−17β−カルボン酸
3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17β−カルボ
ン酸、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジンおよび無水トリフルオロメ
タンスルホン酸の塩化メチレン中溶液を5℃で20時間撹拌する。有機溶媒を蒸
発させ、残渣を4−ジメチルアミノピリジンを含有するテトラヒドロフラン/水
(99.5:0.5)中に溶解し、塩酸で酸性にし、続いて通常の仕上げ処理を
して、標記化合物を得る。
(ii)S−(2−ピリジル)−3−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−
エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17β−チオカルボキシレート
3−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−エストラ−1,3,5(10
)−トリエン−17β−カルボン酸、トリフェニルホスフィンおよび2,2’−
ジピリジルジスルフィドのトルエン中溶液を窒素雰囲気下で20時間撹拌する。
反応混
合物を濃縮し、残渣を直接シリカゲルを通し、適当なフラクションを蒸発させて
、標記化合物を得る。
(iii)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−トリフルオロメタンスルホナート
S−(2−ピリジル)−3−(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン−17β−チオカルボキシレートのテトラ
ヒドロフラン中溶液に約−50℃で、イソブチルマグネシウムブロミドを添加す
る。反応混合物を約−10℃に加温し、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈する
。通常の仕上げ処理に続いてカラムクロマトグラフィーにより単離して、標記化
合物を得る。
(iv)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸メチル
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−トリフルオロメタンスルホナート、トリフェニルホスフィン、酢酸パラジウ
ム(II)、トリエチルアミン、メタノールおよびジメチルホルムアミドの溶液を
一酸化炭素雰囲気下で20時間激しく撹拌する。通常の仕上げ処理に続いてカラ
ムクロマトグラフィーにより単離して、標記化合物を得る。
(v)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−カルボン酸メチル、K2CO3、水およびメタノールの混合物を還流温度に約
5時間加熱する。酸性にし、続いて通常の仕上げ処理をして、標記化合物を得る
。実施例4−スキームIIIに対応 17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン− 3−カルボン酸
(i)3−(フルオロスルホニルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−17β−カルボン酸
3−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17β−カルボ
ン酸、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジンおよび無水フルオロスルホ
ン酸の塩化メチレン中溶液を5℃で20時間撹拌する。反応混合物を塩酸水溶液
および水で洗浄する。有機相を濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製して、標記化合物を得る。
(ii)S−(2−ピリジル)−3−(フルオロスルホニルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン−17β−チオカルポキシレート
3−(フルオロスルホニルオキシ)エストラ−1,3,5(10)−トリエン
−17β−カルボン酸、トリフェニルホスフィンおよび2,2’−ジピリジルジ
スルフィドのトルエン中溶液を窒素雰囲気下で20時間撹拌する。反応混合物を
濃縮し、残渣を直接シリカゲルに通し、適当なフラクションを蒸発させて、標記
化合物を得る。
(iii)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−フルオロスルホナート
S−(2−ピリジル)−3−(フルオロスルホニルオキシ)−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−17β−チオカルボキシレートのテトラヒドロフラ
ン中溶液に約−50℃で、イソブチルマグネシウムブロミドを添加する。反応混
合物を約−10℃に加温し、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈する。通常の仕
上げ処理に続いてカラムクロマトグラフィーにより単離して、標記化合物を得る
。
(iv)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸メチル
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−フルオロスルホナート、トリフェニルホスフィン、酢酸パラジウム(II)、
トリエチルアミン、メタノールおよびジメチルホルムアミドの溶液を一酸化炭素
雰囲気下で20時間激しく撹拌する。通常の仕上げ処理に続いてカラムクロマト
グラフィーにより単離して、標記化合物を得る。
(v)17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−カルボン酸メチル、K2CO3、水およびメタノールの混合物を還流温度に
約5時間加熱する。酸性にし、続いて通常の仕上げ処理をして、標記化合物を得
る。実施例5−スキームIIIに対応 17β−(オクチルカルボニル)ーエストラ−1,3,5(10)−トリエン− 3−カルボン酸
(i)17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−トリフルオロメタンスルホナート
実施例1(i−iii)に従って、工程(ii)においてイソブチルマグネシウム
ブロミドの代わりにn−オクチルマグネシウムクロリドを用いることにより、標
記化合物を得る。
(ii)17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン−3−カルボン酸
17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
−3−トリフルオロメチルスルホネート(0.38g、0.7ミリモル)、酢酸
カリウム(0.27g)、二酢酸パラジウム(0.008g、0.036ミリモ
ル)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf;0.0
8g、0.14ミリモル)のDMSO(15ml)中混合物を2分間一酸化炭素
でパージし、COバルーン下で60℃で一夜撹拌する。反応混合物を水で希釈し
、0.5N塩酸で酸性にし、ジクロロメタンで抽出する。有機層を水で洗浄し、
乾燥し(MgSO4)、真空下で蒸発させる。残渣をクロマトグラフィー(シリ
カゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン、1%酢酸/ヘキサン)にかけ、固体を得
、これをメタノール/アセトニトリルで磨砕して、標記化合物を得る(0.22
g、73%)。融点175℃。実施例6−スキームIIIに対応
17β−(tert−ペンチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−卜リエン−3−カルボン酸
(i)17β−(tert−ペンチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン−3−スルホン酸トリフルオロメチル
実施例1(i−iii)に従って、工程(ii)においてイソブチルマグネシウム
ブロミドの代わりにtert−ペンチルマグネシウムクロリドを用いて、標記化
合物を得る。
(ii)17β−(tert−ペンチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン−3−カルボン酸
実施例5(ii)に従い、実施例6(i)で調製した17β−(tert−ペン
チルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−スルホン酸
トリフルオロメチルを17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン−3−スルホン酸トリフルオロメチルに代えて、標記化合物
を得る。
融点199〜200℃。実施例7−スキームIIIに対応 17β−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(1 0)
−トリエン−3−カルボン酸
(i)17β−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3−スルホン酸トリフルオロメチル
実施例1(i−iii)に従って、工程(ii)においてイソブチルマグネシウム
ブロミドの代わりに2,2−ジメチルプロピルマグネシウムブロミドを用いて、
標記化合物を得る。
(ii)17β−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン−3−カルボン酸
実施例5(ii)に従い、実施例7(i)で調製した17β−(2,2−ジメチ
ルプロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−スル
ホン酸トリフルオロメチルを17β−(オクチルカルボニル)−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−3−スルホン酸トリフルオロメチルに代えて、標記
化合物を得
る。融点210℃。実施例8−スキームIVに対応 17β−(プロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン− 3−カルボン酸
(i)17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−メタン
スルホナート
標記化合物は公知であり、ボールドウィン(Baldwin)らの方法(ジャーナル
・オブ・ケミカル・ソサイエティ(J.Chem.Soc.)(C),1968,2283
〜2289)に従って、エストロンから調製される。
(ii)17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール
標記化合物17β−シアノーエストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−
メタンスルホナート(10g)のメタノール(100mL)中溶液をNaOH溶
液(1:1MeOH−水中20%溶液42mL)に滴下する。得られた混合物を
40℃で24時間加熱し、その後、混合物を0℃に冷却し、水(350mL)で
希釈し、希HCIで酸性にする。得られた白色沈澱を真空濾過により単離し、水
で洗浄し、真空乾燥する。アセトニトリルから再結晶して、標記化合物を得る(
融点249〜250℃、分解)。
(iii)17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−トリ
フルオロメタンスルホナート
17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール(4
.2g)および2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジン(3.6g)を5
0mlの塩化メチレン中に溶解する。混合物を室温で30分間撹拌する。無水ト
リフルオロメタンスルホン酸(4.2ml)を添加し、混合物をさらに40分間
撹拌し、50mlのCH2Cl2で希釈し、濾過し、濃縮し、シリカゲル上クロ
マトグラフィーにかける。20%ヘキサン中酢酸エチルで溶出して、5.3g(
87%)の標記化合物を得る。融点115〜117℃。
(iv)17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボ
ン
酸メチル
17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール(1
0g)の77ml(7)DMSOおよび50mlのMeOH中溶液に、7mlの
トリエチルアミン、0.35gの酢酸パラジウム、0.64gのビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパンおよび1,2−ジクロロエタン(26ml)を添加する
。一酸化炭素を溶液中に吹き込み、反応混合物を1気圧のCO(バルーン)下、
75℃で一夜撹拌する。混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し(3回)、乾
燥し、濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、10%ヘキサン中E
tOAcで溶出)にかけて、4.5gの標記化合物を得る。融点161〜163
℃。
(v)3−ヒドロキシメチル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17
β−カルボキシアルデヒド
17β−シアノ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン酸
メチル(0.8g)を30mlのトルエン中に溶解し、DIBAL(6ml、1
M)で処理する。混合物をアルゴン雰囲気下、室温で2.5時間撹拌する。混合
物を次に50mlの5%H2SO4中に注ぎ、混合物を1時間撹拌し、濾過し、
乾燥し、濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、20%ヘキサン中
EtOAcで溶出)にかけて、424mgの標記化合物を得る。融点146〜1
50℃。
(vi)17β−(1−ヒドロキシブチル)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−3−ヒドロキシメチル
3−ヒドロキシメチル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17β−
カルボキシアルデヒド溶液(2mlのTHF中75mg)をプロピルマグネシウ
ムブロミド溶液(2ml、1.6M)にゆっくり添加する。混合物を室温で2時
間撹拌する。
混合物を飽和NH4Cl水溶液で急冷し、CH2Cl2で抽出する。有機抽出物
を食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮する。得られた残渣をクロマトグラフィー(シ
リカゲル、30%ヘキサン中酢酸エチルで溶出)にかけて、57mgの標記化合
物を得る
(vii)17β−(プロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン−3−カルボン酸
17β−(1−ヒドロキシブチル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−ヒドロキシメチル(57mg)をアセトン(5ml)中に溶解し、ジョ
ーンズ試薬で処理する。混合物を1時間撹拌し、次に2−プロパノールで急冷し
、CH2C12で抽出し、クロマトグラフィー(シリカゲル、0.5%HOAcを
添加したヘキサン中30%酢酸エチルで溶出)にかけて、47mgの標記化合物
を得る。融点211〜213℃。実施例9−スキームIVに対応 17β−(メチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
−3 −カルボン酸
実施例8(i−vii)にしたがって、工程(vi)においてメチルマグネシウム
ブロミドをプロピルマグネシウムブロミドに代えて、標記化合物を得る。融点1
99〜202℃。実施例10−スキームIVに対応 17β−(3,3−ジメチルブチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10 )−卜リエン−3−カルボン酸
実施例8(i−vii)にしたがって、工程(vi)において3,3−ジメチルブ
チルカルボニルマグネシウムクロリドをプロピルマグネシウムブロミドに代えて
、標記化合物を得る。融点252〜255℃。実施例11−スキームIVに対応 17β−[1−(R,S)−ヒドロキシエチル]−エストラ−1,3,5(10 )−
トリエン−3−カルボン酸
(i)17β−(メチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエ
ン−3−カルボン酸(6mg)(実施例9にしたがって調製)のメタノール中溶
液を
NaBH4(0.7mg)で処理する。混合物を45℃に加熱し、一夜撹拌する
。
溶媒をロータリーエバポレーションにより除去し、残渣をジクロロメタン中に溶
解し、濾過する。調製的薄層クロマトグラフィーにより標記化合物(1.6mg
)を得る。融点202〜204℃。
(ii)純粋な(R)および(S)体を当業者に容易に利用可能で、公知の分離技
術により得る。実施例12−スキームIVに対応 17β−[1−(R,S)−ヒドロキシブチル]−エストラ−1,3,5(10 )−卜リエン−3−カルボン酸
(i)実施例11に従って、実施例8(i−vii)により調製した17β−(プ
ロピルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−カルボン
酸を17β−(メチルカルボニル)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
−3−カルボン酸に代えて、標記化合物を調製する。融点208〜211℃。
(ii)純粋な(R)および(S)体を当業者に容易に利用可能で、公知の分離技
術により得る。実施例13
式Iの化合物を投与するための経口投与形態を、以下の第1表に示す割合の成
分をスクリーンし、混合し、ハードゼラチンカプセル中に充填することにより製
造する。
実施例14
以下の第II表に示すシュークロース、硫酸カルシウム二水和物および式(I)
の化合物を10%ゼラチン溶液と共に示した割合で混合し、粒状化する。湿潤顆
粒をスクリーンし、乾燥し、デンプン、タルクおよびステアリン酸と混合し、ス
クリーンし、圧縮して錠剤にする。
実施例15
17β−イソブチルカルボニル−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−
3−カルボン酸(75mg)を25mlの標準食塩水中に分散して、注射可能な
製剤を調製する。
本発明の好ましい具体例を例示したが、本発明は本明細書に開示されたものに
限定されるのではなく、以下の特許請求の範囲のあらゆる修飾も含まれる。Detailed Description of the Invention
17-Alkyl ketone steroids useful as 5-α-reductase inhibitorsField of the invention
The present invention relates to novel 17α and 17β-alkyl ketone-3-carboxy aromatics
Ring A Steroid Compounds, Pharmaceutical Compositions Containing These Compounds, and Steroids
De 5-α-reductase isoenzyme 1 and steroid 5-α-reductase isoenzyme
It relates to the use of these compounds for inhibiting enzyme 2. Also, these combinations
Also disclosed are novel intermediates and methods useful in the preparation of products.Background of the Invention
Steroid hormones known as androgens differ in the physical characteristics of men and women.
Cause of. Of the several androgen producing organs, the testis
Produces the most hormones. The cerebral center mainly controls the level of androgen production.
Works like a preparation. Lack of effective regulation and overproduction of androgen hormones
If present, many physical signs and symptoms are present. For example, acne vulgaris, seborrhea
Prostate diseases such as infectious disease, hirsutism, androgenetic alopecia and benign prostatic hypertrophy are high
Associated with level androgen. In addition, reduces androgen levels
That has a therapeutic effect on prostate cancer.
Testosterone, the major androgen secreted by the testes, is found in male plasma.
It is the major androgenic steroid inside. Currently, 5-α-reduced androgen
To be an active hormone in several tissues, including the prostate and sebaceous glands
Are known. Circulating testosterone is therefore 5-α-in these tissues.
Acts as a prohormone of dihydrotestosterone (DHT), a reduced analog
However, it does not work in other tissues such as muscle and testis. Steroid 5-
α-reductase is a nicotinamide adenine that converts testosterone into DHT
It is a phosphate dinucleotide (NADPH) -dependent enzyme. This enzyme in male development
Oh
Is important for the genetic steroid 5-α-reductase in male pseudohermaphroditism
Was dramatically emphasized by the discovery of the deletion. Impeller-Mac Jinley Jae
Lee (Imperator-McGinley, J.), (1979), Journal of Steroids
-Biochemistry (J.Steroid Biochem.) 11: 637-648.
Many 3-carboxy-estra 1,3,5 (10) trienes in the industry
5-α-reductase inhibitors are known. For example,
1. Journal of Steroids Biochemistry, Volume 34, Nos.
1-6 571-575 (1989) (M.A. Levy et al.)
Is a rat prostatic steroid 5-alpha reductase and 3-carboxy-
Describes the mechanism of interaction between 17β-substituted steroids;
2. Journal of Medicinal Chemistry (J.Med.Chem.) (1
990) Vol. 33, pages 937-942 (DA Holt et al.
, Describe a series of novel steroid species of A-ring arylcarboxylic acids;
3. TIPS (Dec. 1989) Volume 10, pp. 491-495 (Bee Da)
B.W.Metcalf and colleagues have benign prostatic hyperplasia, male pattern baldness, and
And the effect of inhibitors of steroid 5-α-reductase on contusion
It
In addition, U.S. Pat. No. 4,954,446 discloses steroid 5-alpha-
3-Carboxy-Estra 1,3,5 (10 useful as inhibitors of reductase
) Triene-17β-substituted compounds are described. However, all of the above documents
Novel 17β-alkylketone-3-carboxyaromatic A-ring steroidization of the present invention
The compound is steroid 5-α-reductase isoenzyme 1 and steroid 5-α-
Usefulness as an effective inhibitor of both reductase isoenzyme 2 (dual inhibitor)
Does not disclose or suggest thatSummary of the Invention
The present invention provides formula I:
[Wherein Z is α or β
(In the formula, R is C1-20Is a linear or branched, saturated or unsaturated alkyl) of
Means the indicated group]
And a pharmaceutically acceptable salt, hydrate, solvate and s thereof
Regarding Tell.
The invention also relates to 5-α-reductase isoenzyme 1 in mammals, including humans.
And a method of simultaneously inhibiting 5-α-reductase isoenzyme 2 activity, the method comprising:
Comprising administering to a subject an effective amount of a 5-α-reductase inhibitor compound of the invention
Regarding the method. In another aspect, the invention provides 5-α-reductase inhibition
Provided are novel intermediates and novel methods useful in the preparation of compounds. Pharmaceutically acceptable
The invention also includes a pharmaceutical composition comprising a carrier and a compound useful in the method of the invention.
include. The dual 5-α-reductase inhibitor compound of the present invention is used as another active ingredient.
Methods of co-administration are also included in the invention.Detailed description of the invention
Inhibits 5-α-reductase isoenzyme 1 and 5-α-reductase isoenzyme 2.
Compounds of the invention which are harmful are of formula (I):
[Wherein Z is α or β
(In the formula, R is C1-20Is a linear or branched, saturated or unsaturated alkyl) of
Means the indicated group]
And a pharmaceutically acceptable salt, hydrate, solvate and s thereof
It is tell.
As used herein, such compounds are referred to as steroid 5-α-reductase dinucleotides.
It is called an intrinsic inhibitor.
Preferred among the compounds of the invention are those of formula (II):
[Wherein R is C1-20Means a straight-chain or branched, saturated or unsaturated alkyl of
] The compound shown by these, and its pharmaceutically acceptable salt, hydrate, solvate, and
It is a steal.
Among the compounds of formula II according to the invention, preferred compounds have the formula III:
[Wherein, R2Is C1-8Is a straight-chain or branched alkyl of
And a pharmaceutically acceptable salt, hydrate, solvate and
It is a steal.
Among the compounds of formula (III), preferred compounds are R2Is methyl, ethyl, propyl
, 3-methylbutyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, 1-methylpro
Pill, t-butyl, pentyl, 1,1-dimethylpropyl, 2,2-dimethylpropyl
The compound is ropyl, octyl or 3,3-dimethylbutyl.
Particularly preferred compounds of the formula (III) are R2Is 1-methylpropyl,
n-butyl, isopropyl, n-pentyl, 3-methylbutyl, 2,2-dimethyl
Rupropyl, t-butyl, 1,1-dimethylpropyl, isobutyl, n-octyl
, Tert-pentyl, n-propyl, methyl or 3,3-dimethylbutyl
Is a compound.
Particularly preferred compounds of formula (III) are:
17β- (isobutylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -tri
Ene-3-carboxylic acid,
17β- (octylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid,
17β- (tert-pentylcarbonyl) -estra-1,3,5 (10
) -Triene-3-carboxylic acid,
17β- (2,2-Dimethylpropylcarbonyl) -estra-1,3,5
(10) -triene-3-carboxylic acid,
17β- (Propylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
-
3-carboxylic acid,
17β- (methylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene
-3-carboxylic acid, and
17β- (3,3-Dimethylbutylcarbonyl) -estra-1,3,5 (
10) -Triene-3-carboxylic acid
And pharmaceutically acceptable salts, hydrates, solvates and esters thereof.
The term “α” as used herein, according to standard chemical terminology,
It means below, that is to say the corresponding substituents are below the plane of the paper.
The term “β” as used herein, according to standard chemical terminology,
It means that the above, that is, the corresponding substituent is on the upper side of the page.
As used herein, in all carbon chains "alkyl", ClnArchi
Le and its derivatives, unless otherwise stated, are C having 1 to n carbons.1-nStraight line
It means a straight or branched carbon chain. “Alkyl” as used herein and
Synonyms are, for example, methyl, ethyl, propyl, 3-methylbutyl, isop
Ropyr, n-butyl, isobutyl, 1-methylpropyl, t-butyl, n-pen
Chill, 1,1-dimethylpropyl, 2,2-dimethylpropyl, n-octyl,
Includes tert-pentyl and 3,3-dimethylbutyl.
The term "treatment", as used herein, refers to prophylactic or therapeutic therapy.
It
The term "isobutyl" as used herein refers to -CH.2CH (CH3)2To
means.
As used herein, the term "metal-catalyzed coupling reaction" refers to prepared 3
Suitable trifluoromethyl sulfonate or 3-fluoro sulfonate compound
In a suitable organic solvent, preferably toluene, dimethylformamide or THF,
A base, preferably a primary such as triethylamine, pyridine or tributylamine.
Triamine bases, phosphines such as bis (diphenylphosphino) alkanes, preferred
Specifically, 1,3-bis (diphenylphosphino) propane or tri-o-tri
Phosphine or C1-6alkOH, and a metal catalyst, preferably paradiacetate
Umm
(II), palladium (II) chloride or bis (triphenylphosphine) acetic acid para
Reacting with palladium catalysts such as indium (II) and coupling reagents
Means
The term "coupling reagent" as used herein refers to an aryl radical
It means a compound capable of reacting to form a carboxylic acid substituent. Carbon monoxide is preferred
Coupling agent, which is a metal catalyst catalyst as described herein.
When added to the Pulling reaction, the desired carboxylic acid groups are obtained.
The compound of formula (I) and the compound of formula (IV) are incorporated into a pharmaceutical composition of the invention.
, Used in the method of the invention. Pharmaceutically acceptable if -COOH groups are present
Sustained-release compounds such as methyl, ethyl and pivaloyloxymethyl
Or modified solubility or hydrolyzability unique to use as a prodrug formulation
The known ester can be used.
The term "α-receptor antagonist" as used herein refers to, for example, American
In US Pat. No. 4,963,547 (Lafferty et al.)
As described, diabetes, cardiovascular disorders, benign prostatic hyperplasia and hypertension
Known alpha-adrenergic receptors ant used in the treatment of any vascular disorder
Means an anti-compound.
Preferred alpha adrenaries for use in the compositions and methods of the invention
Receptor antagonists include amsulosin, terazosin,
Doxazosin, alfuzosin, indolamine
ramin), prazosin and 7-chloro-2-ethyl-3,4,5
, 6-Tetrahydro-4-methylthieno [4,3,2-ef] [3] -benza
Includes zepines.
The term "amsulosin" as used herein has the structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
Chemically, amsulosin is (-)-(R) -5- [2-[[2- (O-E
Toxyphenoxy) ethyl] amino] propyl] -2-methoxybenzenesulfo
Namide.
Amsulosin is disclosed in US Pat. No. 4,703,063 and is
US Patent 4,987,125 to treat lower urinary tract dysfunction
It has been claimed to be useful.
The term "terazosin" as used herein has the structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
Chemically, terazosin is 1- (4-amino-6,7-dimethoxy-2-quinone.
Nazolinyl) -4-[(tetrahydro-2-furoyl) carbonyl] piperazine
Is represented. Terazosin opened in US Pat. No. 4,251,532
It is shown.
The term "doxazosin" as used herein has the structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
Chemically, doxazosin is 1- (4-amino-6,7-dimethoxy-2-
Quinazolinyl) -4-[(2,3-dihydro-1,4-benzodioxin-2-
Il) carbonyl] piperazine.
Doxazosin is disclosed in US Pat. No. 4,188,390.
It
The term “alfuzosin” as used herein has the structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
Chemically, alfuzosin is N- [3-[(4-amino-6,7-dimethoxy).
Ci-2-quinazolinyl) methylamino] propyl] tetrahydro-2-franca
It is designated as ruboxamide.
Alfuzosin is disclosed in US Pat. No. 4,315,007.
It
The term "indolamine" as used herein has the structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
Chemically, indolamine is N-[[1- [2- (1H-indole-3-
Illy) ethyl] -4-piperidinyl] benzamine.
Indoramin is disclosed in US Pat. No. 3,527,761.
It
The term “prazosin” as used herein has the structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
Chemically, prazosin is 1- (4-amino-6,7-dimethoxy-2-quinone.
It is designated as nazolinyl) -4- (2-furanylcarbonyl) piperazine.
Prazosin is disclosed in US Pat. No. 3,511,836
.
As used herein, "7-chloro-2-ethyl-3,4,5,6-tetra-
Hydro-4-methylthieno [4,3,2-ef] [3] -benzazepine "is
Structural formula:
And the salts, hydrates and solvates thereof.
7-chloro-2-ethyl-3,4,5,6-tetrahydro-4-methylthieno
[4,3,2-F] [3] -benzazepine is described in US Pat.
No. 06,521. In addition, US Pat.
No. 521 disclosed as an alpha-adrenergic receptor antagonist
All compounds are preferred alpha-adrenergic receptors used in the present invention.
It is a substance antagonist.
Those skilled in the art will appreciate that compounds other than those specifically mentioned herein are alpha-adducted.
Whether or not it is a renalin receptor antagonist, Lafferty I (Lafferty I.)
It can be easily determined by using the assay described in. Therefore, like this
All of the compounds used herein are "alpha-adrenoceptor antagonists.
Included within the scope of the term "substance."
The term "minoxidil" as used herein has the structural formula:
And its salts, hydrates and solvates, and chemically include minoxy
Zil is 2,4-pyrimidinediamine, 6- (1-piperidinyl) -3-oxy.
Represented as Sid. Minoxidil is a product of Upjohn Company, Mississippi.
Moth
As used herein, "aromatase inhibitor" means androgen est.
Gormley et al. (International Publication No. WO9
2/18132) and steroids and non-steroids.
It is a publicly known compound. The aromatase inhibitor was reported by Gormley et al.
-For the treatment of benign prostatic hyperplasia when used in combination with reductase inhibitors
It is disclosed that it is useful.
Preferred aromatase inhibitors for use in the compositions and methods of the invention
Is 4- (5,6,7,8-tetrahydroimidazo [1,5-α] pyridine-
5-yl) benzonitrile (fadrazole). Fadora
Zol is disclosed in U.S. Pat. No. 4,728,645. further
, Gormley et al. (International Publication No. WO92 / 18132)
All compounds disclosed as having zepressant activity are used herein.
Preferred
It is an aromatase inhibitor.
As used herein, the 5-α-redders described herein
When a dual inhibitor of cutase and another active ingredient (s) are used together,
The 5-α-reductase inhibitor can be co-administered with the other active ingredient (s).
It
As used herein, "co-administration" and similar terms are used herein.
5-α-reductase inhibitor compound described in the above, and acne vulgaris, seborrhea, female
Treat conditions such as hirsutism, male pattern baldness, benign prostatic hypertrophy or prostate cancer
For use in combination with other compounds known to the art or 5-α-reductase inhibitors
Other active ingredients, such as compounds known to be useful if
Or separate continuous administration. Preferably, administration is simultaneous
If not, the compounds are administered in close proximity to each other. In addition, the compound
It does not matter whether it is given in a given form. For example, administering a compound topically,
Other compounds may be administered orally.
Compounds of formula (II) were prepared according to the methods outlined in Schemes 1-4 below and in the Examples.
More known readily available formulas:
Or known and easily available estrone 17β-carboxylic acids
Can be prepared from analogues.
Scheme I outlines the formation of compounds of formula II. Scheme I smell
The compound (b) is used according to the method of Baldwin et al.
Journal of Chemical Society (J. Chem. Soc.) (C), 1968,
2283-2289) prepared from compound (a).
Compound (b) is then combined with a base, preferably in a suitable organic solvent, preferably methanol.
Stir, preferably with sodium hydroxide and then acidify to give compound (c).
Compound (c) is then combined with a suitable organic solvent, preferably tetrahydrofuran or diethyl ether.
Grignard as described below in a chill ether solvent, preferably at reflux temperature.
Treatment with reagents or lithium reagents provides compounds of formula (d).
A compound of formula (d) and a base in a suitable organic solvent, preferably dichloromethane.
, Preferably 2,5-di-t-butyl-3-methyl-pyridine from −20 ° C.
Cool to 20 ° C., preferably 0 ° C., trihaloalkyl sulfonic anhydride, preferably
Firstly, the compound (e) is obtained by reacting with trifluoromethanesulfonic anhydride.
The compound of formula (f) is obtained by subjecting the compound of formula (e) to a metal-catalyzed coupling reaction.
It is prepared by reacting. Preferably in dimethylformamide (DMF)
A compound of formula (e) dissolved in, an organic base, preferably triethylamine, phosphine
Phosphine, preferably bis (diphenylphosphino) propane, palladium (II)
Compound, preferably palladium (II) acetate, and C1-6Alkyl alcohol (
C1-6a1 kOH), followed by the addition of carbon monoxide (CO). Compound
(F) is then reacted with a suitable base, preferably potassium carbonate, then acidified.
To obtain the compound (g).
Scheme II summarizes the formation of compounds of formula II. Departure of Scheme II
The substance is a compound of formula (d) prepared as described in Scheme I.
As used in Scheme II, a compound of formula (d) and a base, preferably
2,5-di-t-butyl-3-methyl-pyridine in a suitable organic solvent, preferably
The solution in dichloromethane is cooled to -20 ° C to 20 ° C, preferably 0 ° C, and dried with anhydrous toluene.
The compound (h) is formed by reacting with lifluorosulfonic acid. Compound of formula (f)
To react the compound of formula (h) in a metal-catalyzed coupling reaction.
Prepare more. Preferably, the compound of formula (h) is treated with dimethylformamide (DMF).
) Dissolved in an organic base, preferably triethylamine, phosphine, preferably
Is bis (diphenylphosphine) propane, a palladium (II) compound, preferably
Is palladium (II) acetate, and C1-6Alkyl alcohol (C1-6alkOH)
Then, carbon monoxide is added. Compound (f) is then combined with a suitable base, preferably charcoal.
The compound (g) is obtained by reacting with potassium acid to acidify it.
Scheme III outlines the formation of compounds of formula II. To scheme III
When used in1Is CF3O2SO- or FO2SO-. scheme
When used in III, in the alkylation process (step C), pyridylti
Oester was treated with a Grignard reagent of LiR or XMgR (X = Cl, Br) (
Described below), preferably isobutylmagnesium bromide, n-octylmer
Gnesium chloride, tert-pentylmagnesium chloride or 2,2-
Dimethylpropyl magnesium bromide and preferably tetrahydrofuran
The desired product, preferably 17β- (isobutylcarbonyl) -est.
La-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid, 17β- (octylcal
Bonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid, 17β
-(Tert-Pentylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid, or 17β- (2,2-dimethylpropylcarbonyl)
-Estra-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid 1 or
Is formed in two steps.
In Route 1, 3-hydroxylic acid (i) was added to trifluoromethylsulfonyl
Anhydrous or fluorosulfonic anhydrides and amine bases such as pyridine, preferably
Specifically, 2,5-di-t-butyl-3-methylpyridine and a suitable organic solvent, preferably
It is preferably treated in dichloromethane at about -20 ° C to 20 ° C, preferably 0 ° C.
By 3-trifluoromethylsulfonilate or 3-fluorosulfo
Convert to nilate derivative (j) (step A).
The activated ester (k) is a solution of (j) in a suitable organic solvent, preferably tetra.
2,2-dithiopyridyl and hydrogen furan / toluene at room temperature for about 8-14 hours.
And triphenylphosphine (step B).
The 17-acyl derivative (1) is prepared by converting (k) into a Grignard reagent (described below),
Temperature of about -50 to -70 ° C in tetrahydrofuran or diethyl ether solvent
It is prepared by treating 1 to 16 hours (step C).
The 3-alkyl ester (f) is obtained by reacting (1) under carbonylation conditions, preferably
Carbon monoxide gas was added to (1) palladium acetate catalyst, triphenylphosphine and
A suitable organic solvent containing a tertiary organic amine, preferably triethylamine, preferably
It is treated by blowing it into a solution in methanol at room temperature for 1 to 16 hours.
(Step D). Compound (f) is then combined with a suitable base, preferably potassium carbonate.
The compound (g) is obtained by reacting with ammonium and acidifying.
The compound (g) is preferably a carbon monoxide gas of (l) under carbonylation conditions.
Is the palladium catalyst of (l), preferably palladium (II) diacetate and 1,1-
Bis (diphenylphosphino) ferrocene (DPPF); and a base, preferably
Is a solution in a suitable non-alcoholic solvent containing potassium acetate, preferably DMSO.
It is prepared by treating by blowing at an elevated temperature.
Route 2 uses the starting steroidal acid (i) from 3-trifluorome
Converted to tylsulphonylate or 3-fluorosulphonylate derivative (j);
Carbonylation of (J) by step D to (m);
The lysyl thioester (n) is formed; Step C converts the 17-acyl compound (f)
Formed; the 3-ester is hydrolyzed to the 3-acid final product (g) by Step F.
Including that.
Route 3 converts the starting acid (i) to the activated ester (o) by step B above;
(O) is reacted according to step C to form the 17-acyl compound (d);
According to the step A, 3-trifluoromethylsulfonilate or 3-fluorosu
Rufonirate derivative (1);
And converting to the final product (g) by the above step F.
Scheme IV outlines the formation of compounds of formula II.
As used in Scheme IV, alkylation processes (of compounds of formula (s)
In preparation), the carboxaldehyde was added to Li-R or XMgR (X = Cl
, Br) Grignard reagent (described below), preferably propylmagnesium
Bromide, methyl magnesium bromide or 3,3-dimethylbutyl magnesi
Reaction with um chloride, preferably in tetrahydrofuran, to give the desired product,
Preferably 17β- (propylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10)-
Triene-3-carboxylic acid, 17β- (methylcarbonyl) -estra-1,3
, 5 (10)
-Triene-3-carboxylic acid, 17β- (3,3-dimethylbutylcarbonyl)
-Estra-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid 1 or
Is formed in two steps.
The starting material in Scheme IV is a compound of formula (c) prepared in Scheme I.
Things.
When used in Scheme IV, a compound of formula (c) and a base, preferably
A suitable organic solvent of 2,5-di-t-butyl-3-methyl-pyridine, preferably
The solution in dichloromethane is cooled to about −20 ° C. to 20 ° C., preferably 0 ° C.
Rihaloalkyl sulfonic anhydride, preferably trifluoromethane sulfone anhydride
It reacts with an acid to form compound (p).
The compound of formula (q) is obtained by reacting the compound of formula (p) in a metal-catalyzed coupling reaction.
It is prepared by reacting. Preferably, dimethylformamide (DMF)
A compound of formula (p) and an organic base dissolved therein, preferably triethylamine,
Phosphine, preferably bis (diphenylphosphino) propane, palladium (
II) compounds, preferably palladium (II) acetate, and C1-C6Alkyl alco
(C1-C6alkOH), followed by the addition of carbon monoxide (CO)
. The compound of formula (q) is treated with a reducing agent, preferably diisobutylaluminum hydride.
To give a compound of formula (r).
The compound of formula (s) is prepared by converting the compound of formula (r) into a Grignard reagent (Scheme III
Description) or lithium reagent, tetrahydrofuran or diethyl ether solvent
It is prepared by treating at a temperature of about -50 to -70 ° C for 1 to 16 hours.
The compound of formula (g) is prepared by oxidation of the compound of formula (s). Preferably,
The oxidation is performed by Jones reagent or tetraproruthenate.
Pyrammonium is used, followed by sodium chlorite.
XMgR used in the preparation of all species, where R is C1-20Straight or minute
All Grignard reagents of the type (branched saturated or unsaturated alkyl) are within the scope of the invention.
Included in the box and available or readily prepared by one of ordinary skill in the art.
Compounds of formula (I) in which Z is in the α-position are prepared from compounds containing the corresponding β-substituent
Prepared by conventional methods.General law A
Substituted 17β Steroidal Binary 5α-Reductors Inhibiting Compounds of Formula (II)
In a suitable solvent, preferably ethylene glycol or dimethyl sulfoxide
Add a base such as a hydroxide or alkoxide base, preferably sodium hydroxide, to the stirred solution.
A temperature above 100 ° C. with potassium, potassium hydroxide or sodium methoxide,
After isolation and workup, preferably at reflux temperature, the corresponding α epimer
Get.
In determining the appropriate solvent for performing the epimerization, the starting 17β binary 5α-redder is used.
The ctase-inhibiting steroid compound is, for example, a reactive substituent that undergoes a nucleophilic attack or
Dimethyl sulfoxide or other non-reactive high-boiling solvent may be present if it contains unsaturated bonds.
Preferred or starting 17β dual 5α-reductase inhibiting steroid compounds
When the reactivity of the substituents or unsaturated bonds of is not considered, ethylene glycol or
Can use other reactive high boiling solvents.
Formula (IV), a ketone reduction product of Formula I:
[Wherein Y is α or β
(In the formula, R is C1-20(Meaning straight-chain or branched saturated or unsaturated alkyl)
Means the indicated group]
And a pharmaceutically acceptable salt, hydrate or solvate thereof represented by
Objects are also included in the present invention.
Among the above-mentioned ketone reduction products of the present invention, preferred ones are
Particularly preferred among the ketone reduction products of the present invention are 17β- (1-hi
Droxyethyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid
And 17β- (1-hydroxybutyl) -oestra-1,3,5 (10) -to
It is liene-3-carboxylic acid.
These compounds are conventional sodium borohydride reductions of R-bonded carbonyls.
Method for Epimerization of 17 Substituents or Reduction of A- or Aromatic A-ring Carbonyl
It can be prepared without tampering.
The borohydride reduction is carried out, for example, in water or aqueous methanol at a temperature of room temperature to 50 ° C.
The product is then isolated and purified by conventional methods. The compound is also 5-al
It is active as a dual inhibitor of farreductase.
The term "high temperature" as used herein means a temperature above 25 ° C, preferably
Means reflux temperature.
The term "solvent" or "suitable solvent" as used herein refers to methyl chloride.
, Ethylene chloride, chloroform, ethylene glycol, carbon tetrachloride, tetrahi
Dorofuran (THF), ethyl ether, toluene, ethyl acetate, hexane, di
Methyl sulfoxide (DMSO), N, N'-dimethyl-N, N'-propylene
Urea, N-methyl-2-pyrrolidinone, methanol, isopropyl alcohol,
Dimethylformamide (DMF), hexane, water, pyridine, quinoline or ether
It means a solvent such as tanol.
Pharmaceutically acceptable salts, hydrates and solvates of compounds of formula (I) and formula (IV)
Articles are formed, if appropriate, by methods known to those skilled in the art.
In the preparation of compounds of formula (I) according to the invention, formula (V):
[Wherein R is C1-20Straight chain or branched saturated or unsaturated alkyl, RFourIs Fluo
Means sulfonyloxy]
A new intermediate represented by is synthesized.
In the preparation of compounds of formula (I) according to the invention, formula (VI):
[In the formula, R is as defined in the formula (II).
The novel intermediate represented by is also preferable.
Formula (II):
[Wherein R is C1-20Means straight chain or branched saturated or unsaturated alkyl]
Compounds shown and pharmaceutically acceptable salts, hydrates, solvates and s thereof
A preferred method for preparing the tellurium has the formula:
[In the formula, R is as defined above]
The compound of formula (I) is treated with fluorosulfonic acid anhydride and a base, preferably 2,5-t
-Butyl-3-methyl-pyridine in a solvent, preferably in dichloromethane
Let the formula:
[In the formula, R is as defined above]
To form a compound represented by
The reaction is carried out in the presence of a coupling reagent, preferably carbon monoxide, followed by a suitable
The mackerel hydrolysis reaction is performed to form the compound of formula II, which is then optionally followed by
It may form an upper acceptable salt, hydrate, solvate or ester.
It
The pharmaceutically active compounds of the present invention are binary compounds of steroid 5-α-reductase activity.
Since it is effective as a sex inhibitor, it is possible to obtain the desired therapeutic effect by reducing DHT activity.
It is useful in treating illnesses and symptoms. Such diseases and conditions are vulgaris
Contusion, seborrhea, hirsutism, androgenetic alopecia, benign prostatic hypertrophy and prostate cancer
Which includes prostate disease.
To measure potency in inhibiting the human 5-α-reductase enzyme, the following
Adopt a method:Preparation of membrane particles used as a source of recombinant steroid 5α-reductase isoenzyme 1
Expressed recombinant human steroid 5α-reductase isoenzyme 1 [under
Sonson S, Berman D.M., Jenkins YP and La
Russell Day W (Andersson, S., Berman, D.M., Jenkins, E.P., and
Russell, D.W. (1991) Nature 354 159-161]
Chinese hamster ovary (CHO) cells with 0.33M sucrose
20 mM phosphorus containing 1 mM dithiothreitol and 50 μM NADPH
Dounce glass in potassium phosphate (pH 6.5) buffer (buffer A)
Toe Glass Hand Homogenizer (Vinland, NJ, Conn)
Homogenize using Kontes Glass Co.
Membrane particles were isolated by centrifugation (100,000 × g, 4 ° C. for 60 minutes), 20%
Contains Glycerol, 1 mM Dithiothreitol, and 50 μM NADPH
Resuspend in 20 mM potassium phosphate pH 6.5 (buffer B). Suspended
The prepared particle solution is stored at -80 ° C.Preparation of prostatic membrane particles for use as a source of steroid 5α-reductase isoenzyme 2
Thaw frozen human prostate and mince into small pieces (Brinkman Poly
Brinkmann Polytron (Cybron, Westbury, NY)
Corporation (Sybron Corp.)). Let the solution stand for 3 to 5 minutes with a sonicator (So
nifier) (Branson Sonic P
ower Co.) for sonication, followed by a Dounce hand homogenizer
Homogenize manually. Membrane particles at 600 or 1000 xg for 20 minutes at 140,000
Obtained by differential centrifugation at 0xg for 60 minutes at 4 ° C. Centrifugation at 140,000 xg
The pellet obtained by separation is washed with 5 to 10 times the tissue volume of the above buffer solution,
Centrifuge at 10,000 xg. Suspend the resulting pellet in buffer B,
The particle suspension is stored at -80 ° C.Preparation of membrane particles for use as a source of recombinant steroid 5α-reductase isoenzyme 2
Contains the expressed recombinant human steroid 5-α-reductase isoenzyme 2
Chinese hamster ovary (CHO) cells with 0.33M sucrose,
20 mM phosphoric acid containing 1 mM dithiothreitol and 50 μM NADPH
Douce hand homogenate in potassium (pH 6.5) buffer (buffer A)
Homogenize using a Nizer. Centrifuge membrane particles containing recombinant human enzyme (
100,000 × g, 60 min at 4 ° C.), 20% glycerol, 1 m
20 mM phosphate containing M dithiothreitol and 50 μM NADPH
Resuspend in Lithium (pH 6.5) (Buffer B). Use suspended particle solution
Store at -80 ° C until dry.Assay for enzyme activity and inhibitory potency
In a certain amount of ethanol [14C] Testosterone (50-55 mCi / mmol
) And various amounts of the effective inhibitor in ethanol are placed in a test tube and concentrated under vacuum.
To dryness. Buffer 10 μL in each tube (recombinant isoenzyme 1 or isoenzyme 2
) Or 20 μL (isoenzyme 2 from human prostate tissue) 10 mM NADPH
And an aliquot of steroid 5α-reductase preparation to add final concentration
Make up to 0.5 mL. Assay for human steroid 5α-reductase isoenzyme 1
Recombinant protein expressed in CHO cells in 50 mM phosphate buffer (pH 7.5).
Protein sample while isoenzyme 2 assay was performed on human prostate particles.
And / or expressed in CHO cells in 50 mM citrate buffer (pH 5.0)
Performed on the sample of the recombinant protein prepared.
After incubating the solution at 37 ° C. for 20 to 30 minutes, 4 mL of ethyl acetate and 0.
25 μmol testosterone, 5α-dihydrotestosterone, androstane
The reaction was stopped by adding diol and andstandione as carriers.
Stop. Transfer the organic layer to another test tube and evaporate to dryness in a Speed Vac.
Harden. Dissolve the residue in 40 μL of chloroform and pre-groove into 20 × 20 cm.
Silica gel TLC plate with attached (Si-250F-PAN Baker Chemica
Spot on each lane (Baker Chemical) and acetone: chloroform (1
: 9) Deploy twice. Biochemical content of radiochemical content in substrate and product bands
Scan (BIOSCAN) Imaging Scanner (Washington DC, Ba
It is measured by Ioscan Inc. (Bioscan Inc.). Recovered
The percentage of radiolabel converted to product is calculated and the enzyme activity is determined from this.
All cultures are performed so that only 20% of the substrate (testosterone) is consumed.
The experimentally obtained data are used to calculate the reciprocal of enzyme activity (1
/ Velocity) to compute a linear function. You see
Dixon analysis of the inhibition constant (Ki, app) of multiplication (Dixon M (D
ixon, M.) (1953)).
The value of the inhibition constant (Ki) is calculated by known methods [Levy, M.
) (1989), Biochemistry, 29: 2815-28.
24].
All compounds within the scope of the invention are mammals, including humans, in need thereof
In steroid 5-α-reductase isoenzyme 1 and steroid 5-α-
It is useful for inhibiting reductase isoenzyme 2.
Compounds within the scope of the present invention were tested and tested for isoenzyme 1 at 15 Ki (
nM) to 180 Ki (nM) of activity and 0.5 Ki (n
M) to 30 Ki (nM) were found to be shown. Compound of the present invention
Of the compounds used in the product and the pharmaceutical composition of the present invention and the method of the present invention
The preferred one is
17β- (isobutylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -tri
Ene-3-carboxylic acid,
17β- (octylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid,
17β- (tert-pentylcarbonyl) -estra-1,3,5 (10
) -Triene-3-carboxylic acid,
17β- (2,2-Dimethylpropylcarbonyl) -estra-1,3,5
(10) -triene-3-carboxylic acid,
17β- (Propylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid,
17β- (methylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene
-3-carboxylic acid,
17β- (3,3-Dimethylbutylcarbonyl) -estra-1,3,5 (
10) -triene-3-carboxylic acid,
17β- (1-hydroxyethyl) -oestra-1,3,5 (10) -tri
Ene-3-carboxylic acid and
17β- (1-hydroxybutyl) -oestra-1,3,5 (10) -tri
It is ene-3-carboxylic acid.
The pharmaceutically active compounds of this invention are preferably capsules, tablets, or injectables.
It is made into a usual dosage form such as a preparation. A solid or liquid pharmaceutical carrier is used. Solid bearing
As the body, starch, lactose, calcium sulfate dihydrate, gypsum, shoek
Loin, talc, gelatin, agar, pectin, acacia, magnesia stearate
Um, and stearic acid. Liquid carriers include syrup and pea
Examples include gut oil, olive oil, saline, and water. Similarly, carrier or dilution
The agent may be, for example, glyceryl monostearate or glyceryl distearate.
Sustained release material may be included alone or with a wax. Wide range of solid carriers
But preferably from about 25 mg to about 1 g per unit dose. Liquid carrier
If used, the preparation should be a syrup, elixir, emulsion, soft gelatin capsule.
In the form of sterile injectable solutions such as ampoules and ampoules, or aqueous or non-aqueous liquid suspensions
Preferably.
The pharmaceutical preparations can be mixed, granulated and, if necessary, in tablet form, compressed or
Or, the usual technique of pharmaceutical chemistry by mixing, filling and dissolving the components appropriately.
Prepared procedurally to give the desired oral or parenteral product.
The dose of the pharmaceutically active compound of the invention in the pharmaceutical unit dosage form is
Is 0.1 to 1000 mg / kg, preferably 1 to 100 mg / kg.
More preferably, it is an effective and nontoxic amount selected. Steroid 5-α-reductor
When treating a human patient in need of ze inhibition, the selected dose is preferably administered daily.
It is orally or parenterally administered 1 to 6 times. The preferred parenteral administration form is
By local, transrectal, percutaneous injection and continuous infusion. Human throw
Oral unit dosage forms for administration preferably contain from 1 to 500 mg of active compound
To do. Lower doses of oral administration are preferred. But safe and convenient for the patient
In such cases, high dose parenteral administration may be used.
Steroid 5-α-reductase isoenzymes in mammals, including humans, of the present invention
A method of inhibiting element 1 and the steroid 5-α-reductase isoenzyme 2 activity is
A dual inhibitory amount of a compound of the invention effective for a patient in need of such inhibition
Administering.
The present invention also relates to a steroid 5-α-of a compound of formula (I) or a compound of formula (IV)
It provides an application in the manufacture of a medicament for the dual inhibition of reductase.
The present invention also provides compounds of formula (I) or compounds of formula (IV) and pharmaceutically acceptable
There is provided a pharmaceutical composition for use in the treatment of benign prostatic hyperplasia comprising a carrier.
The present invention also provides compounds of formula (I) or compounds of formula (IV) and pharmaceutically acceptable
There is provided a pharmaceutical composition for use in the treatment of prostate cancer, which comprises a carrier.
The present invention also provides a compound of formula (I) or a compound of formula (IV which is pharmaceutically acceptable.
A pharmaceutically acceptable carrier or diluent comprising association with the body or diluent
And a method of preparing a pharmaceutical composition containing a compound of formula (I) or a compound of formula (IV)
I will provide a.
When the compounds of the invention are administered in accordance with the invention, unacceptable toxic effects are
It is not expected to happen.
In addition, the pharmaceutically active compounds of the present invention are suitable for acne vulgaris, seborrhea, hirsutism
Known for treating diseases such as androgenetic alopecia, benign prostatic hypertrophy or prostate cancer
Useful when used in combination with pond compounds or 5-α-reductase inhibitors
Can be co-administered with another active ingredient such as a compound known to
It
Dual 5-α-reductase inhibitors disclosed herein, and males
Co-administration of minoxidil, used in the treatment of alopecia areata, is particularly preferred.
New A dual 5-α-reductase inhibitor disclosed herein, and
And co-administered α-receptor antagonists used in the treatment of benign prostatic hyperplasia
Is particularly preferable. Dual 5-α-reductor disclosed herein
Inhibitors and aromatase inhibitors used in the treatment of benign prostatic hyperplasia
It is preferred to co-administer the agents. Duality 5-α disclosed herein
-Reductase inhibitors and alpha-receivers used in the treatment of benign prostatic hypertrophy
It is preferred to co-administer the antagonist and the aromatase inhibitor.
Those of ordinary skill in the art will readily appreciate that the present invention can be easily utilized to the maximum extent by using the above description.
Be done. The following examples are for illustrative purposes only and do not limit the scope of the invention.
It is not limited.Corresponding to Example 1-Scheme III
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-Three -Carboxylic acid
(I) S- (2-pyridyl) -3-hydroxy-estra-1,3,5 (10)
-Triene-3-carboxylate
3-Hydroxy-oestra-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid
(0.11 g, 0.37 mmol), 2,2'-dipyridyl disulfide (0.
163 g, 0.74 mmol), triphenylphosphine (0.19 g, 0.7
4 mmol) and dichloromethane (20 ml) under argon atmosphere.
Stir at ambient temperature for 4 hours. The resulting solution is concentrated and the residue is chromatographed (
Silica gel, eluting with 25% ethyl acetate in hexane) to give 0.13 g of a white solid.
The title compound of the body is obtained. Mp 195-196 ° C (reproduced from ethyl acetate / methanol
crystal).
(Ii) 17β-isobutylcarbonyl-3-hydroxy-estra-1,3,5
(10) -Triene
Isobutylmagnesium bromide (2.3 mL; 2M in diethyl ether)
, S- (2-pyridyl) -3-hydroxy-estra-1,3,5 (10) -to
Liene-17β-thiocarboxylate (0.60 g, 1.53 mmol)
Slowly add to a solution in trahydrofuran (20 mL) at -78 ° C. An hour later
, Saturated NH mixtureFourQuench with aqueous Cl and extract with ethyl acetate. Organic extraction
The product is washed with brine, dried and concentrated. The residue obtained is chromatographed (
Silica gel, eluting with 15% ethyl acetate in hexane) to give a foam. Jie
Trituration with chill ether and hexane gives a white solid (0.27g).
(Iii) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -tri
En-3-trifluoromethyl sulfonate
17β-isobutylcarbonyl-3-hydroxy-estra-1,3,5 (1
0) -triene (0.28 g, 0.82 mmol) and 2,6-di-tert.
-Butyl-4-methylpyridine (0.17 g, 0.83 mmol) in dichloromethane
To a cooled (0 ° C.) solution in tan (20 mL), trifluoromethanesulfonic anhydride (
0.23 g, 0.82 mmol) is added slowly. The obtained solution is 1 at 0 ° C.
Stir for time, then ambient temperature for 30 minutes. The reaction mixture was diluted with diluted HCI, water, diluted NaH.
CO3Wash with brine, dry and concentrate. Chromatography of the resulting residue
-(Silica gel, eluted with 7% ethyl acetate in hexane) to give 0.13 g of oil
Get things.
(Iv) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
Methyl-3-carboxylate
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
3-trifluoromethyl sulfonate (0.13 g, 0.28 mmol), acetic acid
Palladium (II) (4.2 mg, 0.0187 mmol), 1,3-bis (diph
Phenylphosphino) propane (dpppp, 7.5 mg, 0.0182 mmol)
, Triethylamine (0.08 mL), methanol (0.6 mL), 1,2-di
A mixture of chloroethane (0.32 mL) and DMSO (1 mL) was added to a CO atmosphere.
Heat to 70-75 ° C. under overnight. Dilute the cooled reaction mixture with dichloromethane
Water, diluted HCl, diluted NaHCO3Wash with salt solution, dry and concentrate. The residue
Chromatograph
70 mg on a fee (silica gel, eluted with 10% ethyl acetate in hexane)
To obtain the title compound.
(V) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
Methyl 3-carboxylate (70 mg, 0.18 mmol), K2CO3(0.12g
, 0.87 mmol), water (1.5 mL) and methanol (10 mL)
Heat the mixture to reflux temperature overnight. The reaction mixture is then concentrated. Dilute the residue with water,
Acidify with dilute HCl and extract with ethyl acetate. Wash the organic extract with brine and dry.
Dry and concentrate. The title compound is purified by HPLC. Melting point 202-206 ° C
.Example 2-Corresponding to Scheme III 17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-3 -Carboxylic acid
(I) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-fluorosulfonate
17β-isobutylcarbonyl-est prepared according to Example 1 (i-ii)
A solution of la-1,3,5 (10) -trien-3-ol in dichloromethane was added at 0 ° C.
Treated with 2,5-di-t-butyl-3-methylpyridine at 10 min, then after 10 min anhydrous
Treat with fluorosulfonic acid. The resulting mixture was stirred for 2 hours, then dichloro
Dilute with methane. The organic layer is saturated NaHCO 3.3Washed with aqueous solution and brine, M
g-SOFourDried above and evaporated to dryness. By chromatography on silica gel
Obtain the title compound.
(Ii) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
Methyl-3-carboxylate
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
3-fluorosulfonate, 1,3-bis (diphenylphosphino) propane,
Palladium diacetate, triethylamine, methanol, DMSO and 1,2-di
Ku
Heat the loroethane mixture under carbon monoxide atmosphere at 80 ° C for 5 hours and stir vigorously.
To do. After cooling to ambient temperature, the mixture obtained is diluted with dichloromethane. Existence
The organic phase was washed well with water, dried (MgSO 4Four), Evaporate to dryness. On silica gel
Chromatography gives the title compound.
(Iii) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -tri
Ene-3-carboxylic acid
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
3-carboxylate, K2CO3A mixture of water, water and methanol to reflux temperature 5
Heat for hours. Volatile components were removed under reduced pressure, the residue was diluted with water and diluted with dilute aqueous HCl solution.
Acidify with and extract with EtOAc. Wash the organic extract with water and brine and dry.
Dry and evaporate to give the title compound.Corresponding to Example 3-Scheme III 17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene- 3-carboxylic acid
(I) 3- (trifluoroethanesulfonyloxy) -oestra-1,3,5 (
10) -Triene-17β-carboxylic acid
3-Hydroxy-oestra-1,3,5 (10) -triene-17β-carbo
Acid, 2,6-di-t-butyl-4-methylpyridine and anhydrous trifluorome
A solution of tansulphonic acid in methylene chloride is stirred at 5 ° C. for 20 hours. Steam organic solvent
And the residue is tetrahydrofuran / water containing 4-dimethylaminopyridine.
It is dissolved in (99.5: 0.5) and acidified with hydrochloric acid, followed by normal finishing.
This gives the title compound.
(Ii) S- (2-pyridyl) -3- (trifluoromethanesulfonyloxy)-
Estra-1,3,5 (10) -triene-17β-thiocarboxylate
3- (trifluoromethanesulfonyloxy) -oestra-1,3,5 (10
) -Triene-17β-carboxylic acid, triphenylphosphine and 2,2′-
A solution of dipyridyl disulfide in toluene is stirred under a nitrogen atmosphere for 20 hours.
Reaction mixture
The mixture was concentrated, the residue was passed directly through silica gel and the appropriate fractions were evaporated.
, To obtain the title compound.
(Iii) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -tri
En-3-trifluoromethanesulfonate
S- (2-pyridyl) -3- (trifluoromethanesulfonyloxy) -S
Tetra-1,3,5 (10) -triene-17β-thiocarboxylate tetra
Add isobutylmagnesium bromide to the solution in hydrofuran at about -50 ° C.
It The reaction mixture is warmed to about -10 ° C and diluted with saturated aqueous ammonium chloride solution.
. Isolate by column chromatography following normal workup and label
Get the compound.
(Iv) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
Methyl-3-carboxylate
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
3-trifluoromethanesulfonate, triphenylphosphine, paradiacetic acid
Solution of tritium (II), triethylamine, methanol and dimethylformamide
Stir vigorously under a carbon monoxide atmosphere for 20 hours. After the normal finishing process,
Isolate by column chromatography to give the title compound.
(V) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
3-carboxylate, K2CO3, A mixture of water and methanol to reflux temperature about
Heat for 5 hours. Acidify followed by normal workup to give the title compound.
.Corresponding to Example 4-Scheme III 17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene- 3-carboxylic acid
(I) 3- (Fluorosulfonyloxy) -oestra-1,3,5 (10) -to
Liene-17β-carboxylic acid
3-Hydroxy-oestra-1,3,5 (10) -triene-17β-carbo
Acid, 2,6-di-t-butyl-4-methylpyridine and anhydrous fluorosulfo
A solution of the acid in methylene chloride is stirred at 5 ° C for 20 hours. The reaction mixture is an aqueous hydrochloric acid solution.
And wash with water. The organic phase is concentrated and the resulting residue is subjected to column chromatography.
Purify by chromatography to give the title compound.
(Ii) S- (2-pyridyl) -3- (fluorosulfonyloxy) -estradi-
1,3,5 (10) -triene-17β-thiocarboxylate
3- (Fluorosulfonyloxy) estra-1,3,5 (10) -triene
-17β-carboxylic acid, triphenylphosphine and 2,2'-dipyridyldi
A solution of sulfide in toluene is stirred under nitrogen atmosphere for 20 hours. The reaction mixture
Concentrate, pass the residue directly through silica gel and evaporate the appropriate fractions to give the title
Obtain the compound.
(Iii) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -tri
En-3-fluorosulfonate
S- (2-pyridyl) -3- (fluorosulfonyloxy) -estra-1,
Tetrahydrofuran of 3,5 (10) -triene-17β-thiocarboxylate
Isobutylmagnesium bromide is added to the solution in solution at about -50 ° C. Reaction mixture
The mixture is warmed to about -10 ° C and diluted with saturated aqueous ammonium chloride solution. Normal cut
Isolate by column chromatography following workup to give the title compound
.
(Iv) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
Methyl-3-carboxylate
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
3-fluorosulfonate, triphenylphosphine, palladium (II) acetate,
Carbon monoxide solution of triethylamine, methanol and dimethylformamide
Stir vigorously for 20 hours under atmosphere. Column chromatography followed by normal finishing
Isolate by chromatography to give the title compound.
(V) 17β-isobutylcarbonyl-oestra-1,3,5 (10) -trier
-3-carboxylic acid
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
A mixture of methyl 3-carboxylate, K2CO3, water and methanol is brought to reflux temperature.
Heat for about 5 hours. Acidify followed by normal workup to give the title compound.
ItCorresponding to Example 5-Scheme III 17β- (octylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene- 3-carboxylic acid
(I) 17β- (octylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -tri
En-3-trifluoromethanesulfonate
Isobutylmagnesium in step (ii) according to Example 1 (i-iii)
By using n-octyl magnesium chloride instead of bromide,
The compound is obtained.
(Ii) 17β- (octylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -tri
Ene-3-carboxylic acid
17β- (octylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene
-3-Trifluoromethyl sulfonate (0.38 g, 0.7 mmol), acetic acid
Potassium (0.27g), palladium diacetate (0.008g, 0.036 millimolar)
, 1,1'-bis (diphenylphosphino) ferrocene (dppf; 0.0)
A mixture of 8 g, 0.14 mmol) in DMSO (15 ml) was added to carbon monoxide for 2 minutes.
Purify with and stir under a CO balloon at 60 ° C. overnight. Dilute the reaction mixture with water
Acidify with 0.5N hydrochloric acid and extract with dichloromethane. Wash the organic layer with water,
Dried (MgSO 4Four), Evaporated under vacuum. Chromatography of the residue (silica)
Kagel, 20% ethyl acetate / hexane, 1% acetic acid / hexane) to give a solid
Triturate with methanol / acetonitrile to give the title compound (0.22
g, 73%). Melting point 175 [deg.] C.Corresponding to Example 6-Scheme III
17β- (tert-Pentylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10)-Uridin-3-carboxylic acid
(I) 17β- (tert-pentylcarbonyl) -estra-1,3,5 (1
0) -Triene-3-sulfonic acid trifluoromethyl
Isobutylmagnesium in step (ii) according to Example 1 (i-iii)
Substitution with tert-pentylmagnesium chloride instead of bromide
Get the compound.
(Ii) 17β- (tert-pentylcarbonyl) -estra-1,3,5 (1
0) -triene-3-carboxylic acid
17β- (tert-Pen prepared in Example 6 (i) according to Example 5 (ii)
Cylcarbonyl) -estradi-1,3,5 (10) -triene-3-sulfonic acid
Trifluoromethyl was added to 17β- (octylcarbonyl) -estra-1,3,5
Instead of (10) -triene-3-sulfonate trifluoromethyl, the title compound
Get.
Melting point 199-200 ° C.Corresponding to Example 7-Scheme III 17β- (2,2-Dimethylpropylcarbonyl) -estra-1,3,5 (1 0)
−Triene-3-carboxylic acid
(I) 17β- (2,2-dimethylpropylcarbonyl) -estra-1,3
5 (10) -triene-3-sulfonic acid trifluoromethyl
Isobutylmagnesium in step (ii) according to Example 1 (i-iii)
Using 2,2-dimethylpropylmagnesium bromide instead of bromide,
Obtain the title compound.
(Ii) 17β- (2,2-dimethylpropylcarbonyl) -estra-1,3
5 (10) -triene-3-carboxylic acid
17β- (2,2-Dimethy) prepared in Example 7 (i) according to Example 5 (ii)
Rupropylcarbonyl) -estradi-1,3,5 (10) -trien-3-sul
Trifluoromethyl phosphonate was added to 17β- (octylcarbonyl) -estra-1,
Instead of trifluoromethyl 3,5 (10) -triene-3-sulfonate, the title
Get the compound
It Melting point 210 [deg.] C.Example 8-Corresponding to Scheme IV 17β- (Propylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene- 3-carboxylic acid
(I) 17β-Cyano-oestra-1,3,5 (10) -triene-3-methane
Sulfonate
The title compound is known and can be found in the method of Baldwin et al.
・ Chemical Society (J. Chem. Soc.) (C), 1968, 2283
~ 2289), prepared from estrone.
(Ii) 17β-cyano-oestra-1,3,5 (10) -trien-3-ol
The title compound 17β-cyano-estra-1,3,5 (10) -triene-3-
Dissolve a solution of methanesulfonate (10 g) in methanol (100 mL) with NaOH.
Add dropwise to the liquid (42 mL of 1: 1 MeOH-20% solution in water). The resulting mixture
Heat at 40 ° C. for 24 hours, then cool the mixture to 0 ° C. and add water (350 mL).
Dilute and acidify with dilute HCI. The white precipitate obtained was isolated by vacuum filtration and washed with water.
Wash with and dry under vacuum. Recrystallize from acetonitrile to give the title compound (
Melting point 249-250 ° C, decomposition).
(Iii) 17β-cyano-oestra-1,3,5 (10) -triene-3-tri
Fluoromethane sulfonate
17β-Cyano-oestra-1,3,5 (10) -trien-3-ol (4
. 2 g) and 2,6-di-t-butyl-4-methylpyridine (3.6 g) to 5 g.
Dissolve in 0 ml methylene chloride. The mixture is stirred at room temperature for 30 minutes. Anhydrous
Lifluoromethanesulfonic acid (4.2 ml) was added and the mixture was added for another 40 minutes.
Stir, dilute with 50 ml CH2Cl2, filter, concentrate, and concentrate on silica gel.
Apply to matography. Elute with 20% ethyl acetate in hexane to elute 5.3 g (
87%) of the title compound is obtained. Melting point 115-117 [deg.] C.
(Iv) 17β-Cyano-oestra-1,3,5 (10) -triene-3-carbo
The
Methyl acid
17β-Cyano-oestra-1,3,5 (10) -trien-3-ol (1
0 g) in 77 ml (7) DMSO and 50 ml in MeOH,
Triethylamine, 0.35 g of palladium acetate, 0.64 g of bis (diphenylamine)
Ruphosphino) propane and 1,2-dichloroethane (26 ml) are added.
. Bubbling carbon monoxide into the solution and letting the reaction mixture under 1 atmosphere of CO (balloon),
Stir overnight at 75 ° C. The mixture was diluted with EtOAc, washed with water (3 times) and dried.
Dry and concentrate. The residue was chromatographed (silica gel, 10% E in hexane).
elution with tOAc) gives 4.5 g of the title compound. Melting point 161-163
° C.
(V) 3-Hydroxymethyl-oestra-1,3,5 (10) -triene-17
β-carboxaldehyde
17β-Cyano-oestra-1,3,5 (10) -triene-3-carboxylic acid
Methyl (0.8 g) was dissolved in 30 ml toluene and DIBAL (6 ml, 1
Process M). The mixture is stirred at room temperature under argon atmosphere for 2.5 hours. mixture
The product was then poured into 50 ml of 5% H2SO4, the mixture was stirred for 1 hour, filtered,
Dry and concentrate. Chromatography of the residue (silica gel in 20% hexane)
Elution with EtOAc) gives 424 mg of the title compound. Melting point 146-1
50 ° C.
(Vi) 17β- (1-hydroxybutyl) -oestra-1,3,5 (10) -to
Liene-3-hydroxymethyl
3-Hydroxymethyl-estra-1,3,5 (10) -triene-17β-
Carboxaldehyde solution (75 mg in 2 ml THF) was added to propylmagnesium
Slowly add to the mubromide solution (2 ml, 1.6M). Mix at room temperature for 2 hours
Stir for a while.
Saturated NH mixtureFourQuench with an aqueous Cl solution, CH2Cl2Extract with. Organic extract
Is washed with brine, dried and concentrated. The residue obtained is chromatographed (
Rica gel, eluted with 30% ethyl acetate in hexane) to give 57 mg of the title compound.
Get things
(Vii) 17β- (propylcarbonyl) -estra-1,3,5 (10) -to
Liene-3-carboxylic acid
17β- (1-hydroxybutyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
3-hydroxymethyl (57 mg) was dissolved in acetone (5 ml) and
Treat with Jones reagent. The mixture was stirred for 1 hour then quenched with 2-propanol.
, CH2C12Extraction with chromatography (silica gel, 0.5% HOAc)
(Eluted with 30% ethyl acetate in hexane added) to give 47 mg of the title compound.
Get. Melting point 211-213 [deg.] C.Corresponding to Example 9-Scheme IV 17β- (methylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -triene
−Three -Carboxylic acid
Methylmagnesium in step (vi) according to Example 8 (i-vii)
Replace the bromide with propylmagnesium bromide to give the title compound. Melting point 1
99-202 ° C.Corresponding to Example 10-Scheme IV 17β- (3,3-Dimethylbutylcarbonyl) -estra-1,3,5 (10 ) -Urbanene-3-carboxylic acid
According to Example 8 (i-vii), in step (vi) 3,3-dimethylbutane
Replacing tylcarbonyl magnesium chloride with propyl magnesium bromide
, To obtain the title compound. Melting point 252-255 [deg.] C.Corresponding to Example 11-Scheme IV 17β- [1- (R, S) -Hydroxyethyl] -oestra-1,3,5 (10 ) −
ToLiene-3-carboxylic acid
(I) 17β- (methylcarbonyl) -oestra-1,3,5 (10) -trier
Sodium-3-carboxylic acid (6 mg) (prepared according to Example 9) in methanol
Liquid
NaBHFourTreat with (0.7 mg). Heat the mixture to 45 ° C. and stir overnight
.
The solvent was removed by rotary evaporation and the residue dissolved in dichloromethane.
Dissolve and filter. The title compound (1.6 mg by preparative thin layer chromatography)
) Get. Melting point 202-204 [deg.] C.
(Ii) Pure (R) and (S) forms are readily available to those skilled in the art and are well known in the art.
Obtained by surgery.Example 12-Corresponding to Scheme IV 17β- [1- (R, S) -Hydroxybutyl] -oestra-1,3,5 (10 ) -Urbanene-3-carboxylic acid
(I) According to Example 11, 17β- (pre-prepared according to Example 8 (i-vii)
Ropylcarbonyl) -estradi-1,3,5 (10) -triene-3-carvone
The acid was converted to 17β- (methylcarbonyl) -estradi-1,3,5 (10) -triene.
Prepare the title compound instead of -3-carboxylic acid. Melting point 208-211 [deg.] C.
(Ii) Pure (R) and (S) forms are readily available to those skilled in the art and are well known in the art.
Obtained by surgery.Example 13
An oral dosage form for administration of the compound of formula I was prepared in the proportions shown in Table 1 below.
Made by screening, mixing and filling into hard gelatin capsules
Build.
Example 14
Sucrose, calcium sulfate dihydrate and formula (I) shown in Table II below.
The above compound is mixed with a 10% gelatin solution in the ratio shown and granulated. Wet condyle
Screen the granules, dry, mix with starch, talc and stearic acid,
Clean and compress into tablets.
Example 15
17β-isobutylcarbonyl-estra-1,3,5 (10) -triene-
Injectable by dispersing 3-carboxylic acid (75 mg) in 25 ml of normal saline.
Prepare the formulation.
Although the preferred embodiments of the present invention have been illustrated, the present invention is not limited to those disclosed herein.
Without limitation, any modification of the following claims is included.
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