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JPH0570332A - 乳化化粧料 - Google Patents

乳化化粧料

Info

Publication number
JPH0570332A
JPH0570332A JP23323591A JP23323591A JPH0570332A JP H0570332 A JPH0570332 A JP H0570332A JP 23323591 A JP23323591 A JP 23323591A JP 23323591 A JP23323591 A JP 23323591A JP H0570332 A JPH0570332 A JP H0570332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unsaturated fatty
oil
phospholipid
protein
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23323591A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Egawa
淳一郎 江川
Katsuyoshi Adachi
佳津良 足立
Noboru Kobayashi
昇 児林
Midori Hirobe
みどり 廣部
Yuki Asano
由紀 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP23323591A priority Critical patent/JPH0570332A/ja
Publication of JPH0570332A publication Critical patent/JPH0570332A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 不飽和脂肪酸類を含有する乳化化粧料におい
て、蛋白質及び/又はその加水分解物とリン脂質との複
合体を乳化剤として配合したことを特徴とする乳化化粧
料。 【効果】 不飽和脂肪酸を安定に含有し、使用感に優れ
る乳化化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌のしっとり感、柔軟
感等の使用感に優れ、かつ乳化安定性の良好な乳化化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料にエモリエント効果を与える目的
で、油性成分を配合して乳化化粧料とされているが、中
でも肌のしっとり感、柔軟感等の使用感を高めるために
は、種々の動植物由来の油性成分中に含まれる不飽和脂
肪酸類を油性成分として配合するのが効果的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、通常乳化剤と
して用いられる非イオン性、アニオン性、カチオン性又
は両性の界面活性剤で上記不飽和脂肪酸類を乳化した場
合、化粧料用の油性成分として非常によく用いられる鉱
物油等を乳化した場合に比べて乳化安定性に劣るという
問題がある。このため、乳化化粧料中に不飽和脂肪酸類
を使用感の向上という効果を得る上で望ましい量を配合
することは困難であった。
【0004】最近では、上記油性成分を安定に配合する
ことの出来る天然系界面活性剤が見出されているが、安
定性は向上するものの油性成分の有する優れた使用感触
を充分に引き出すまでにはいたっていない。
【0005】従って、本発明は不飽和脂肪酸類を安定に
含有し、「肌のしっとり感」、「肌の柔軟感」等の好ま
しい使用感を有する乳化化粧料を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、蛋白質及び/又はそ
の加水分解物とリン脂質との複合体が、不飽和脂肪酸類
を安定に乳化することができ、かつこれにより得られる
化粧料は「しっとり感」、「柔軟感」等の好ましい使用
感を有するものであることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち本発明は、不飽和脂肪酸類を含有
する乳化化粧料において、蛋白質及び/又はその加水分
解物とリン脂質との複合体(以下、単に「複合体」とい
う。)を乳化剤として配合したことを特徴とする乳化化
粧料に係るものである。
【0008】本発明の乳化化粧料に配合される複合体の
製造に用いられる蛋白質としては、植物や動物から得ら
れる蛋白質、例えば大豆蛋白、小麦蛋白、ホエー粉末、
大豆カゼイン、フィブロイン、グルカゴン、コラーゲ
ン、ゼラチン、エラスチン、卵白アルブミン、ミルクカ
ゼイン、ミオシン、フィブリノーゲン、これらのアルカ
リ金属塩等が挙げられ、その加水分解物としては加水分
解酵素処理によって得られるものが挙げられる。
【0009】また、本発明の乳化化粧料に配合される複
合体の製造に用いられるリン脂質としては、卵黄、大
豆、トウモロコシ等の動植物、大腸菌等の微生物から抽
出される天然のリン脂質及びそれらの水素添加物並びに
合成のリン脂質が挙げられる。具体的にはフォスファチ
ジルコリン、フォスファチジルイノシトール、フォスフ
ァチジルイエタノールアミン、フォスファチジルセリ
ン、スフィンゴミエリン、フォスファチジルグリセロー
ル、ジパルミトイルフォスファチジルコリン等が挙げら
れる。
【0010】複合体は、例えば以下のようにして製造さ
れる。すなわち、蛋白質及び/又はその加水分解物1重
量部に対してリン脂質0.1〜50重量部を加えて混合
し、これに精製水を加えて超音波処理を行った後、乾燥
することにより複合体が得られる。
【0011】上記複合体は単独で、又は二種以上を組み
合わせて使用でき、その配合量は、充分な乳化安定性を
得、かつべたつきを防止する上で、本発明の乳化化粧料
中、0.05〜20重量%、特に0.05〜5重量%が
好ましい。
【0012】本発明の乳化化粧料に配合される不飽和脂
肪酸類としては、例えばオレイン酸、リノール酸、リノ
レイン酸、リシノール酸、パルミトレイン酸、ミリスト
レイン酸、ヘキサデセン酸等の不飽和脂肪酸又はそのグ
リセリド等のエステルなど、種々の動植物油中に含まれ
る成分が挙げられるが、これらを主成分とする動植物油
自体を使用することができる。このような動植物油の具
体例としては、例えばアボカド油、アルモンド油、オリ
ーブ油、カカオ脂、サフラワー油、ツバキ油、桃仁油、
杏仁油、ヒマシ油、ブドウ油、マカデミアナッツ油、ミ
ンク油、ヤシ油等が好ましいものとして挙げられる。こ
れらの不飽和脂肪酸及び動植物油のうち、リノール酸、
リノレイン酸、オリーブ油、サフラワー油、ブドウ油及
びマカデミアナッツ油が特に好ましい。
【0013】本発明の乳化化粧料中への上記不飽和脂肪
酸類の配合量は0.5〜60重量%、特に1〜40重量
%が好ましい。
【0014】また、本発明の乳化化粧料には、本発明の
効果を損なわない範囲で、前記必須成分以外に、精製
水、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、保湿剤、上記不飽和脂
肪酸類以外の油性成分、香料、酸化防止剤、界面活性
剤、有機・無機粉体等の化粧料に通常使用される成分を
適宜配合することができ、美容液、乳液、クリーム、ロ
ーション、パック、クレンジング等の基礎化粧料;整髪
料、シャンプー、リンス等の頭髪化粧料;ファンデーシ
ョン、マスカラ、アイライナー等のメーキャップ化粧料
などとすることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0016】製造例1 蛋白質−リン脂質複合体の製
造:下記表1に示す成分をホモミキサーで充分撹拌し、
均一な懸濁液とした。次いでこれに超音波ホモジナイザ
ーにより超音波処理を30分間行った。処理液を乾燥さ
せ、複合体A、B及びCを得た。
【0017】
【表1】
【0018】実施例1 製造例1で得た蛋白質リン脂質の複合体A〜C及び比較
対照試料として大豆レシチン(PC−60)、ポリオキ
シエチレン(20E.O.)ソルビタンモノオレート(トゥ
イーン80)及びN−ステアロイルグルタミン酸ソーダ
を用い、乳化物を調製し、油相の分離及び乳化滴の粒径
を測定した。 (調製法)下記表2に示す成分のうち、成分1〜6及び
成分11〜13を均一混合後加熱し、ホモミキサー
(3,000rpm )で撹拌しながら、あらかじめ加熱し
ておいた成分7〜10を添加した後、冷却して乳化物を
得た。
【0019】
【表2】
【0020】(評価方法)乳化直後の乳化滴の粒径(コ
ールターカウンター社製MODEL N−4にて測定)
と、乳化物を室温にて1週間放置後の油相の分離の状態
を観察した。結果を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】実施例2 上記表2において、精製水のうち0.2重量%をキサン
タンガムに替える以外は実施例1と同様にして乳化物を
調製し、本発明品1〜3に対応する本発明品1′〜3′
及び比較品1〜4に対応する比較品1′〜4′を得た。
これらについて実使用テストを行った。 (評価方法)専門パネル20名により、上記乳化物の使
用後の肌のしっとり感及び肌の柔軟性について下記基準
により官能評価を行った。この結果を表4に示す。 ◎:良好とした人が20名中15名以上 △:良好とした人が20名中10名以上 ●:良好とした人が20名中5名以下
【0023】
【表4】
【0024】実施例3 エモリエント乳液:下記表5に
示す成分のうち、成分1、2及び成分4〜9を均一混合
後加熱し、ホモミキサー(3,000rpm )で撹拌しな
がら、あらかじめ加熱しておいた成分3を添加後、冷却
してエモリエント乳液(本発明品4)を得た。
【0025】
【表5】
【0026】実施例4 エモリエントクリーム:下記表
6に示す成分のうち、成分1及び成分5〜9を均一混合
後加熱し、ホモミキサー(3,000rpm )で撹拌しな
がら、あらかじめ加熱しておいた成分2〜4を添加後、
冷却してエモリエントクリーム(本発明品5)を得た。
【0027】
【表6】
【0028】実施例5 美容液:下記表7に示す成分の
うち、成分1及び成分3〜8を均一混合後加熱し、ホモ
ミキサー(3,000rpm )で撹拌しながら、あらかじ
め加熱溶解しておいた成分2を添加後、冷却して美容液
(本発明品6)を得た。
【0029】
【表7】
【0030】実施例6 白濁ローション:下記表8に示
す成分のうち、成分1及び成分4〜7を均一混合後加熱
し、ホモミキサー(3,000rpm )で撹拌しながら、
あらかじめ加熱しておいた成分2を添加後、冷却して白
濁ローション(本発明品7)を得た。
【0031】
【表8】
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の乳化化粧料は、
不飽和脂肪酸類を安定に含有し、「肌のしっとり感」、
「肌の柔軟感」等の使用感に優れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣部 みどり 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究所内 (72)発明者 浅野 由紀 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和脂肪酸類を含有する乳化化粧料に
    おいて、蛋白質及び/又はその加水分解物とリン脂質と
    の複合体を乳化剤として配合したことを特徴とする乳化
    化粧料。
JP23323591A 1991-09-12 1991-09-12 乳化化粧料 Pending JPH0570332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23323591A JPH0570332A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 乳化化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23323591A JPH0570332A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 乳化化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0570332A true JPH0570332A (ja) 1993-03-23

Family

ID=16951881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23323591A Pending JPH0570332A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 乳化化粧料

Country Status (1)

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JP (1) JPH0570332A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100396476B1 (ko) * 1999-07-30 2003-09-02 주식회사 참 존 화장품용 크림 조성물
DE102008032327A1 (de) * 2008-07-09 2010-01-14 Rovi Cosmetics International Gmbh Kosmetisches oder pharmazeutisches Präparat zur topischen Applikation von mehrfach ungesättigten Fettsäuren
US7901668B2 (en) 2001-11-29 2011-03-08 Eaudelman Co., Ltd. Silk fibroin emulsifier and process for the production thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100396476B1 (ko) * 1999-07-30 2003-09-02 주식회사 참 존 화장품용 크림 조성물
US7901668B2 (en) 2001-11-29 2011-03-08 Eaudelman Co., Ltd. Silk fibroin emulsifier and process for the production thereof
DE102008032327A1 (de) * 2008-07-09 2010-01-14 Rovi Cosmetics International Gmbh Kosmetisches oder pharmazeutisches Präparat zur topischen Applikation von mehrfach ungesättigten Fettsäuren

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