JP7115307B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
特許文献1(特開平05-139339号公報)には、ボンネットの近傍位置から外部に突出して設けられたレバー(36)を所要の方向に動かして操作することにより、ボンネットの固定された状態が解除されてボンネットを開けることができる技術が記載されている。
また、トラクタ等の作業車両が販売される国や地域の法規制又は使用者の要望によっては、ボンネットが不用意に開けられないようにボンネットを開ける操作の安全性の向上を強く求める場合がある。その一方で、ボンネットを開ける操作の安全性よりもその操作の容易性を優先して求める場合もある。
このため、トラクタ等の作業車両においても、ボンネットを開ける操作の安全性を優先して確保する仕様(構造)とその安全性を備えつつ操作の容易性を優先して確保する仕様のいずれか一方に、必要に応じて簡単に変更して対応することができることが望まれている。
請求項1に記載の発明は、エンジンルーム(12)を覆う開閉式のボンネット(20)と、前記エンジンルーム(12)の上部に設けられ、前記ボンネット(20)を閉じた状態で固定するボンネット固定具(30)と、前記ボンネット(20)の内側に設けられ、前記ボンネット固定具(30)に固定される被固定部材(40)と、前記ボンネット固定具(30)の前記被固定部材(40)を固定した状態を解除する解除機構(50)と、前記エンジンルーム(12)の上部において外部に露出した状態で設けられ、前記解除機構(50)を作動させる動力を押し込む操作により入力する操作部(60)と、前記操作部(60)に前記解除機構(50)と接続するよう装着され、前記押し込む操作を指(100)で行うことが可能な第1操作状態と前記押し込む操作を補助具(80)により行う第2操作状態のいずれか一方を装着の変更により実現する押込み部材(70)と、を備え、
前記操作部(60)は、装着孔(61)を有し、
前記押込み部材(70)は、前記装着孔(61)に入らない拡大部(75)を有し、
前記第1操作状態では、前記押込み部材(70)の前記拡大部(75)を前記装着孔(61)よりも外側に配置して外部に露出させた状態にし、
前記第2操作状態では、前記押込み部材(70)の前記拡大部(75)を前記装着孔(61)よりも内側に配置して内部に収容した状態にすることを特徴とする作業車両である。
請求項3に記載の発明は、前記押込み部材(70)は、前記解除機構(50)の接続部分(52a)が挿し込まれて接続される接続孔(73A,73B)を両端部から内側にむけて所要の長さ(L1,L2)で設けた棒状の本体部(71)と、前記本体部(71)の一端部に拡大して設けた拡大部(75)とを有する形状の部材である請求項2に記載の作業車両である。
請求項4に記載の発明は、前記操作部(60)は、前記押込み部材(70)の本体部(71)が嵌め入れられて装着される装着孔(61)と、前記装着孔(61)の周囲に前記押込み部材(70)の拡大部(75)を外部に突出した状態で取り囲むよう設けた囲み壁部(62)とを有する構造部分として構成されている請求項3に記載の作業車両である。
請求項5に記載の発明は、前記ボンネット固定具(30)は、支持部材(31)と、前記支持部材(31)の一部に支持軸(32)を支点にして回動するよう取り付けられ、前記被固定部材(40)を係止するかぎ部(34)が設けられた係止部材(33)とを有しており、前記解除機構(50)は、前記操作部(60)から押し込む操作により入力される動力を、前記ボンネット固定具(30)における前記係止部材(33)を前記かぎ部(34)が前記被固定部材(40)を係止する状態が解除される方向(B2)に回動させる動力に変換して伝達するリンク機構(51)で構成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の作業車両である。
これにより、例えば作業車両にボンネット(20)を開ける操作の安全性を優先して確保する仕様が求められる場合には、第2操作状態を実現するよう対応することで、例えば指の誤操作によりボンネット(20)が不必要なときに開いてしまうことを防止することができる。一方、作業車両にボンネット(20)を開ける操作の容易性を優先して確保する仕様が求められる場合には、第1操作状態を実現するよう対応することで、指で押し込む操作によりボンネット(20)を容易に開けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1および2に記載の発明の効果に加えて、簡易な構成の押込み部材(70)を適用することができ、製造コスト面でも有利である。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3に記載の発明の効果に加えて、操作部(60)において押込み部材(70)の拡大部(75)が囲み壁部(62)により取り囲まれた状態になるので、誤って押込み部材(70)の拡大部(75)に触れて押込み部材(70)を押し込むという誤操作の発生を防止することができ、これにより第1操作状態においても操作の容易性に加えて操作の安全性も確保することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4に記載の発明の効果に加えて、ボンネット(20)の固定およびその固定解除に関する構成部分を簡素な構成で実現することができる。
以下の説明では、特に断りがない限り、前後とはトラクタの前側および後側になる方向をいい、具体的にはトラクタが直進して前進する際の方向を前(前方)とし、その直進して後進する際の方向を後(後方)とする。また同様に、左右はトラクタの前方に向いたときの左側および右側になる方向とし、上下はトラクタの上側および下側になる方向とする。
そして、トラクタ1は、エンジン3やその関連部品の上方や左右前方の部分を開閉式のボンネット20によって覆い隠している。
図2における符号10aはパネル本体、符号14は操作パネル部10の外側を覆う操作パネルカバー、符号14aはステアリングハンドル9等を通過させて取り付ける通し孔を示す。
被覆材22は、予め所望の形状に成形された合成樹脂、金属等からなる部材であり、支持フレーム21の各フレーム21a~21eに固定されるよう取り付けられている。
前面部20aの上部には、図2(A)に示されるように左右に分かれて延びる対称形状のヘッドライト13の出光面が配置されている。また、その前面部20aの上部の内側には、図3(B)に示されるようにヘッドライト13の光源、反射板等を含むライトユニットが配置されている。ライトユニットは、図3(B)や図4に示されるようにライトブラケット15を介して第4フレーム21dに固定されるよう取り付けられている。
具体的には、ボンネット20は、図4に示されるように、第4フレーム21dの下部の前方部分に設けた軸受け26を固定支点部(支持軸)17に対して回転可能に取り付けている。これにより、ボンネット20は、第4フレーム21dの軸受け26が支持される固定支点部17を開閉支点25として矢印A1,A2で示す方向に回転して開閉動する。
このライトブラケット15は、ボンネット20の内面に沿って支持するように配置されることにより、ボンネット20を補強する補強材を兼ねている。
また、ボンネット20は、図3や図5に示されるように、その後方部の上部内側に、後述するボンネット固定具(30)に固定される被固定部材40が設けられている。
この実施形態における被固定部材40は、その外部に飛び出る端部が上方に少し傾斜するよう曲げられた形状になっている。また、この被固定部材40は、ボンネット20の後方部内側に配置される第3フレーム21cに一部が固定された状態で取り付けられている。また、第3フレーム21cには、被固定部材40よりも下方側に間隔をあけて存在する接触面45aを有した接触部材としての接触ブラケット45が設けられている。接触ブラケット45は、所要の形状に成形された板状の部材であり、第3フレーム21cに固定されている。
一方、トラクタ1には、そのエンジンルーム12の後方における上部に、図6に示されるように、ボンネット20を閉じた状態で固定するためのボンネット固定具30が設けられている。
この支持部材31は、固定ブラケット18の上部枠に固定されて前方に迫り出して下方に階段状に延びる基礎部31aと、基礎部31aの上部に係止部材33のかぎ部34に係止されるときの被固定部材40の一部を収容する収容空間Sと、その収容空間Sから基礎部31aの前方に迫り出して下方側に平面状に延びて係止部材33を取り付ける取付け面部31bとを有した形状からなる部材である。
また、基礎部31aの下端部には、台座部31dの片側に存在するよう上記引張ばね35の一端を引っ掛ける取付ピン312が設けられている。また、取付け面部31bと台座部31dにおける上記取付ピン312と接近する位置には、係止部材33の一方向の回動を(後述する第1アーム部33c)接触した際に停止させるよう規制する板状の停止規制部313が設けられている。また、台座部31dのほぼ中央には、補助バネ(37)を取り付ける取付孔36aが設けられている。
この実施形態における補助ばね37は、ボンネット20を開けているときに、その自由端になる上端部37bが係止部材33のかぎ部34に届く程度の高さを有する自由長のものが適用されている。また、この補助ばね37は、そのばね(コイル部)の中心線がボンネット固定具30における支持軸32を通過するような位置関係になるよう配置されている。
接触保護材38は、図8や図9に示されるように、例えば、補助ばね37の上端部37bのコイル空間部に嵌め入れることが可能な外径からなる円筒状の本体部38aと、その本体部38aの上端側に形成される大径のフランジ部38bとを有する形状からなる部材である。また、この接触保護材38としては、例えば、合成樹脂等の材料を用いて製作されたものが適用される。
続いて、ボンネット20が更に閉じられる方向である矢印A2で示す方向に回転して下降すると、その被固定部材40が、支持部材31におけるV字状の案内部31cの片側と係止部材33のかぎ部34における傾斜誘導部33eとに接触して移動する。
この結果、ボンネット固定具30は、被固定部材40を係止部材33のかぎ部34に収容して係止した状態になり、これによってボンネット20を閉じた状態で固定する。
また、ボンネット固定具30には、図6、図7等に示されるように、ボンネット20の被固定部材40を固定している状態を解除するための解除機構50が設けられている。
また、トラクト1には、図1、図2、図6、図10等に示されるように、この解除機構50を作動させる動力を押し込む操作により入力する操作部60が、エンジンルーム12の上部において外部に露出した状態で設けられている。
この伝達ロッド52は、直線状の本体部52aと、本体部52aの一端において操作部60に装着される後述する押込み部材(70)と接続できるようクランク状に曲げられて続く一端部(接続軸部)52bと、本体部52aの他端において連結リンク53と回転可能に連結できるようにほぼ直角に折り曲げられて続く他端部(連結軸部)52cとを有する形状の部材になっている。他端部52cには、連結リンク53を取り付けた際の取付位置を規制する突起52dや図示しないピン差込み孔が設けられている。
具体的には、連結リンク53は、その第1結合孔53aを、伝達ロッド52の他端部52cに嵌め入れてワッシャー532を介在させて割ピン533を他端部52cにあるピン差込み孔に差し込んで回転可能に結合する。また、連結リンク53は、その第2結合孔53bを、係止部材33における結合軸336に嵌め入れてワッシャー534を介在させて割ピン535を結合軸336にある図示しないピン差込み孔に差し込んで回転可能に結合する。さらに、伝達ロッド52は、その本体部52aを支持部材55に支持させるように取り付けられる。
リンク機構51は、このような動力の伝達により係止部材33を係止する状態が解除される方向(B2)に回動させるよう、伝達ロッド52を支持する支持部材55の高さ位置等の条件が適宜設定されている。
装着孔61は、直径D2からなる断面円形の貫通孔として形成されている。この装着孔61の直径D2は、操縦者、作業者等の人の指100が入らない程度の寸法(例えば5mm以下の寸法)に設定されている。
また、操作部60は、図2、図6、図11(B)等に示されるように、その一部が操作パネルカバー14の外部に所要の高さHだけ突出した状態で設けられている。
さらに、操作部60は、後述する押込み部材(70)の拡大部(75)を内在させるよう収容する窪み(凹部)63が設けられている。窪み63は、開口の形状が装着孔61の直径D2よりも大きい寸法の直径D1からなる円形であって深さが所要の寸法Jである窪み空間として形成されている。また、窪み63は、その底面64が装着孔61にむけて窪み63の開口から次第に遠ざかるように緩やかに傾斜する傾斜面として形成されている。
そして、このトラクタ1においては、図7、図8や図12~図14に示されるように、操作部60に解除機構50と接続するよう装着される部材であって、操作部60における押し込む操作を指100で行う第1操作状態(図13)とその押し込む操作を補助具80により行う第2操作状態(図14)のいずれか一方を装着の変更により実現する押込み部材70を備えている。
第1接続孔73Aの長さL1は、第2接続孔73Bの長さL2よりも短い寸法に設定されている(L1<L2)。この接続孔73A,73Bの長さL1、L2については、押込み部材70を装着部60に装着する向き(E1,E2)が変更されたときのいずれの場合にも、共通する伝達ロッド52の一端部52bを嵌め入れて接続することができる寸法関係に設定される。ちなみに、伝達ロッド52の一端部52bは、図13(A)と図14(A)に示されるように、例えば操作部60の操作パネルカバー14の内側に存在する端部60bと一定の距離Wだけ離れた位置に存在するよう配置される。また、2つの接続孔73A,73Bは、伝達ロッド52の一端部52bを嵌めこむことが可能な直径D4からなる円柱状の孔である。
また、この本体部71は、第1接続孔73Aと第2接続孔73Bの間に隔壁部74が存在する構成になっている。さらに、この本体部71は、隔壁部74に通気孔77が設けられている。
この拡大部75は、操作部60における窪み63の内側に内在するよう収容されるため、その外径D5が窪み63の直径D1よりも小さい寸法に設定されている(D5<D1)。また、拡大部75は、所要の厚さKの円板として構成されている。この拡大部75は、本体部71と一体に製作されるか、あるいは、本体部71とは別体で製作して本体部71の後から取り付けて製作される。
次に、囲み壁部62は、例えば上記窪み63を形成する際に残る部分(周囲の壁)のうち操作パネルカバー14の外部に突出して存在する部分により構成される。
また、囲み壁62は、図13(A)に示されるように、操作部60に装着する向きE1で装着されたときの押込み部材70の拡大部75が窪み63に内在しているとき、その拡大部75と窪み63の底面64と間に、操作部60での押込み操作に必要となる距離(押込み距離)Nだけ押し込んで移動させることができる隙間空間が存在するよう構成されている。
一方、操作部60の装着孔61についても、図14(A)に示されるように、その装着孔61に装着する向きE2で装着されたときの押込み部材70の本体部71が、操作部60での押込み操作に必要となる距離Nだけ押し込まれたときに支持されながら移動することができる孔部分が存在するように構成されている。
棒状の挿込み部81は、その断面が第1接続孔73Aの直径D4よりも小さい寸法の外径D7の円形からなり、その長さが第1接続孔73Aの長さL1よりも長い寸法からなる丸棒の部材で構成される部分である。この挿込み部81の先端部は、丸みのある形状になっている。
把持部82は、人の指等で挟み持つことが可能な形状の部材で構成される部分である。
この補助具80は、例えば、トラクタ1の工具箱(図示ぜず)に保管されており、必要なときに取り出して使用される。
次に、この押込み部材70の装着により操作部60の押し込む操作を指100で行う第1操作状態を実現する場合について説明する。
このように押込み部材70を装着するときの向きを第1の装着向きE1とする。
このため、このときの操作部60は、ボンネット20を開ける際の押し込む操作を、図13に示されるように操作部60に露出して存在する押込み部材70の拡大部75を人の指100で押すことにより行うことが可能な状態になる。
しかも、この第1操作状態を実現した場合は、押込み部材70の拡大部75が操作パネルカバー14の外部に突出した状態になるものの、その突出している拡大部75が操作部60における囲み壁部62により取り囲まれた状態になるので、その拡大部75に誤って触れて押し込むという誤操作が発生しにくくなる。このため、第1操作状態においても、操作の容易性に加えて操作の安全性も確保することができる。
次に、押込み部材70の装着により操作部60の押し込む操作を補助具80により行う第2操作状態を実現する場合について説明する。
また、このときの押込み部材70の装着作業は、実際のところ、例えば、押込み部材70の本体部71の第2接続孔73Bに、支持部材55から取り外した伝達ロッド52の一端部52bを嵌め入れて接続した状態にしておき、しかる後、その伝達ロッド52の一端部52bが接続されている押込み部材70の本体部71を操作部60の背面側から装着孔61に所要の長さだけ嵌め入れることにより行われる。
このため、このときの操作部60は、ボンネット20を開ける際の押し込む操作を、図14(A)に示されるように、人の指100が操作部60の装着孔61内に入らないので手100で行うことができず、補助具80を用いて行うことに限られた状態になる。
以上説明したように、このトラクタ1においては、押込み部材70の装着を変更すること、すなわちその装着する向きE1,E2を図13(A)と図14(A)に示すように変えることにより、上記第1操作状態(図13)と上記第2操作状態(図14)のいずれか一方に、必要(要請など)に応じて容易に変更して対応することが可能である。
図16は、上記一実施形態に係るトラクタ1における操作部60の変形例を示している。
この変形例における操作部60は、その正面側60aが操作パネルカバー14の外部に突出せず面一の状態(段差がなく連続した面を形成する状態)になるよう設けたものである。この場合の操作部60は、操作パネルカバー14の内側に突出して存在する部分が増える。図16(A)は、この操作部60に押込み部材70を第1の装着方向E1で装着して第1操作状態を実現した場合を示している。一方、図16(B)は、この操作部60に押込み部材70を第2の装着方向E2で装着して第2操作状態を実現した場合を示している。
また、上記実施形態における補助具80については、第2操作状態において操作部60の装着孔61に存在する押込み部材70の第1接続孔73Aに挿し込んで押込み部材70全体を押し込むことが可能であれば、例えば、一般の工具などを代用することも可能である。
さらに、上記実施形態のトラクタ1は、操縦席6を覆うキャビンを有するものであってもよい。
20 ボンネット 30 ボンネット固定具
31 支持部材 32 支持軸
33 係止部材 34 かぎ部
40 被固定部材 50 解除機構
51 リンク機構 52b 伝達ロッドの一端部(接続部分)
60 操作部 61 装着孔
62 囲み壁部 70 押込み部材
71 本体部 73A,73B 接続孔
75 拡大部 80 補助具
100 指
B2 係止する状態を解除する方向
E1,E2 押込み部材の装着する向き
L1,L2 接続孔の長さ
Claims (5)
- エンジンルーム(12)を覆う開閉式のボンネット(20)と、
前記エンジンルーム(12)の上部に設けられ、前記ボンネット(20)を閉じた状態で固定するボンネット固定具(30)と、
前記ボンネット(20)の内側に設けられ、前記ボンネット固定具(30)に固定される被固定部材(40)と、
前記ボンネット固定具(30)の前記被固定部材(40)を固定した状態を解除する解除機構(50)と、
前記エンジンルーム(12)の上部において外部に露出した状態で設けられ、前記解除機構(50)を作動させる動力を押し込む操作により入力する操作部(60)と、
前記操作部(60)に前記解除機構(50)と接続するよう装着され、前記押し込む操作を指(100)で行うことが可能な第1操作状態と前記押し込む操作を補助具(80)により行う第2操作状態のいずれか一方を装着の変更により実現する押込み部材(70)と、
を備え、
前記操作部(60)は、装着孔(61)を有し、
前記押込み部材(70)は、前記装着孔(61)に入らない拡大部(75)を有し、
前記第1操作状態では、前記押込み部材(70)の前記拡大部(75)を前記装着孔(61)よりも外側に配置して外部に露出させた状態にし、
前記第2操作状態では、前記押込み部材(70)の前記拡大部(75)を前記装着孔(61)よりも内側に配置して内部に収容した状態にすることを特徴とする作業車両。 - 前記押込み部材(70)は、前記操作部(60)に装着する向き(E1,E2)を変えることにより前記第1操作状態と前記第2操作状態を変更する部材である請求項1に記載の作業車両。
- 前記押込み部材(70)は、前記解除機構(50)の接続部分(52a)が挿し込まれて接続される接続孔(73A,73B)を両端部から内側にむけて所要の長さ(L1,L2)で設けた棒状の本体部(71)と、前記本体部(71)の一端部に拡大して設けた拡大部(75)とを有する形状の部材である請求項2に記載の作業車両。
- 前記操作部(60)は、前記押込み部材(70)の本体部(71)が嵌め入れられて装着される装着孔(61)と、前記装着孔(61)の周囲に前記押込み部材(70)の拡大部(75)を外部に突出した状態で取り囲むよう設けた囲み壁部(62)とを有する構造部分として構成されている請求項3に記載の作業車両。
- 前記ボンネット固定具(30)は、支持部材(31)と、前記支持部材(31)の一部に支持軸(32)を支点にして回動するよう取り付けられ、前記被固定部材(40)を係止するかぎ部(34)が設けられた係止部材(33)とを有しており、
前記解除機構(50)は、前記操作部(60)から押し込む操作により入力される動力を、前記ボンネット固定具(30)における前記係止部材(33)を前記かぎ部(34)が前記被固定部材(40)を係止する状態が解除される方向(B2)に回動させる動力に変換して伝達するリンク機構(51)で構成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の作業車両。
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