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JP4551754B2 - ブレーキ操作装置 - Google Patents

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JP4551754B2
JP4551754B2 JP2004371291A JP2004371291A JP4551754B2 JP 4551754 B2 JP4551754 B2 JP 4551754B2 JP 2004371291 A JP2004371291 A JP 2004371291A JP 2004371291 A JP2004371291 A JP 2004371291A JP 4551754 B2 JP4551754 B2 JP 4551754B2
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Description

本発明は、箱状のレバーカバーからレバー本体の操作部が前方へ突出し、この操作部の上下動によりブレーキを操作するブレーキ操作装置に関する。
自動車車両には、主として走行時に使用するフットブレーキと、主として駐車時に使用するハンドブレーキが備えられる。ハンドブレーキは、車体のフロアパネルにおける車幅方向中央に設置されるブレーキ操作装置により操作されるものが一般的である。このブレーキ操作装置は略前後に延びるレバー本体を有し、レバー本体にはブレーキ装置と接続されたワイヤーが固定され、レバー本体の前端側に形成された操作部を上下動させることによりブレーキが操作される。これにより、運転者は車幅方向中央側の手を用いてブレーキ操作を行うことができる。
この方式のブレーキ操作装置では、レバー本体の後側はフロアパネルに固定されるレバーブラケットにより回動自在に支持される。また、レバー本体の後側及びレバーブラケットは、下面を開口した箱状のレバーカバーにより覆われる。レバーカバーはカバーブラケットを介してフロアパネルに固定され、下面がフロアパネルにより閉塞されるようになっている。レバーカバーの上面には、カップホルダー、小物入れ等の凹状部が形成される。
この種のブレーキ操作装置として、レバーカバーの上面の左右中央から下方へ突出する突出部を設け、この突出部の下端に切欠を形成するとともに、この切欠に受容される係合板部をレバーブラケットに設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、レバーブラケットは、フロアパネルに沿う車体固定部、レバー本体の後端側を支持し左右に板面を向けた軸支板部、車体固定部及び軸支板部を接続し前後に板面を向けた接続板部等を有する。特許文献1に記載のブレーキ操作装置では、接続板部に係合板部が突出形成されている。
特開平7−300028号公報
しかしながら、前記ブレーキ操作装置では、レバーブラケットの係合板部がレバーカバー内の左右中央に配されるので、レバー本体がレバーカバーの左右中央に配される場合に、レバーブラケットがブレーキ装置の接続具と干渉するおそれがあり、レバーブラケットの形状や配置箇所が制限され設計自由度が低下するという問題点がある。
また、接続板部に係合板部を突出形成することからレバーブラケットの加工が面倒であるし、係合板部が車体固定部から左右方向にオフセットして形成されていることからレバーカバーからの負荷を剪断方向で受けることとなり、剛性、強度、耐久性等の面で不利であった。さらに、レバーカバーの上面に受容部を形成したので受容部の形成部位に負荷が集中してレバーカバーの上面が変形するという問題点もある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レバーカバーとレバー本体の相対的な位置精度を担保しつつ、レバーブラケットがブレーキ装置の接続具と干渉を回避してレバーカバーの内部中央にスペースを確保するとともに、レバーブラケットの剛性、強度、耐久性等を向上し、且つ、レバーカバーの剛性を向上させてレバーカバーの変形を抑制することのできるブレーキ操作装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、略前後に延び、前端側に乗員に把持される操作部が形成されるレバー本体と、前記レバー本体の後端側を回動自在に支持し、下部に車体固定部が形成されるレバーブラケットと、前記レバー本体の後側及び前記レバーブラケットを覆う下面を開口した箱状のレバーカバーと、を備え、前記レバーカバーの外側に位置する前記操作部の上下動によりブレーキが操作されるブレーキ操作装置において、前記レバーブラケットに形成され、上側が前記レバー本体の後端側から左方または右方へ延びるとともに前記車体固定部から略上方へ延び、前後に板面を向けた接続板部と、前記レバーカバーの上面及び一側面と連続して形成され、この上面及び一側面と略垂直な突出板部と、を具備し、前記接続板部に、前記突出板部の下端側に設けられた被受容部を受容する受容部を形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、レバー本体と車体を接続するレバーブラケットの接続板部はレバー本体の後端側から左右いずれかに延びるので、この接続板部がレバー本体の後端から後方へ延びるワイヤー、止め金具等のブレーキ装置の接続具と干渉することはない。
この接続板部に形成された受容部に、レバーカバーに形成された突出板部の被受容部が受容され、レバーカバーがレバーブラケットに対して位置決めされる。これにより、レバーカバーをレバー本体に対して精度良く取り付けることができ、車両室内に露出するレバーカバーとレバー本体の相対的な位置精度が担保され、車両室内の外観が損なわれることはない。
また、接続板部は車体固定部のほぼ真上に位置することから、レバーカバー側から加わる下方向の負荷を接続板部の圧縮方向で受けることができ、剛性、強度、耐久性等の面で有利である。すなわち、レバーカバー側からの負荷を剪断方向で受ける従来のもののように、カバーブラケットに変形や亀裂が生じるおそれはない。
また、レバーカバーの突出板部が接続板部と係わることから突出板部がレバーブラケット側に拘束され、レバーカバーにおける突出板部の形成部位に応力が集中する。ここで、突出板部をレバーカバーの上面及び一側面と略垂直に連続して形成したので、箱状のレバーカバーにおける上面と一側面の角部の剛性、強度が飛躍的に向上している。これにより、突出板部の形成部位の変形を抑制することができ、レバーカバーの変形により外観が損なわれることはない。
さらに、レバーカバーの突出板部が右側面と連続しているので、突出板部は右側に形成されることとなり、レバーカバーの内部中央にスペースを確保することができる。これにより、左右中央に配置されるレバー本体やブレーキ装置との接続具と干渉することはないし、このスペースを利用してレバーカバーの上面の左右中央に小物入れ、カップホルダー等の凹状部を形成することも可能となる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のブレーキ操作装置において、前記受容部は、前記接続板部の上端に形成された切欠を含む特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、接続板部の上端を切り欠くことによって突出板部をレバーブラケットに係止させることができ、レバーブラケットに複雑な加工を施す必要がなく、製造コストが嵩むことはない。また、レバーカバーを上方からレバーブラケットに係わらせることで突出板部の被受容部を接続板部の切欠に受容させることができるので、レバーカバーの取付が簡単容易であり作業者の負担を軽減することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のブレーキ操作装置において、前記被受容部は、前記切欠に受容され左右に板面を向けた係止板部を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の作用に加え、左右に板面を向けた係止板部を切欠に受容させるので、レバーカバーがレバーブラケットに対して左右方向及び上下方向に位置決めされる。ここで、上下動するレバー本体の操作部がレバーカバーから前方へ突出しており、レバー本体とレバーカバーの左右方向の相対位置が他の方向に比べて外観に大きな影響を与えることとなる。従って、レバー本体とレバーカバーを左右方向に位置決めすることにより、車両室内の外観を効果的に向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のブレーキ操作装置において、前記切欠の上端は、下方に向かって幅方向に小さくなるよう形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の作用に加え、切欠の上端が下方よりも幅方向に大きく形成されているので、レバーカバーがレバーブラケットに対して係止位置から左右方向にずれた状態であっても、突出板部の係止板部を切欠に受容させることができる。そして、レバーカバーの自重を利用して、係止板部を切欠の上端から下方へ移動させることにより、レバーカバーが正規の左右方向位置に自動的に案内される。これにより、作業者の負担をさらに軽減することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項3または4に記載のブレーキ操作装置において、前記切欠の下端及び前記係止板部の下端は、正面視にて略半円形状に形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3または4の作用に加え、切欠の下端及び係止板部の下端が略半円形であることから、レバーカバーをレバーブラケットに組み付ける際に係止板部は切欠の内部へ滑らかに案内されるし、係止板部と切欠の位置が一義的に定まり、レバーカバーがレバーブラケットに対してガタつくということもない。
請求項6に記載の発明では、請求項1から5のいずれか一項に記載のブレーキ操作装置において、前記受容部は、前記接続板部の上部に形成された穴を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5の作用に加え、接続板部に穴を形成することによって突出板部をレバーブラケットに係止させることができ、受容部に複雑な加工を施す必要がなく、製造コストが嵩むことはない。
請求項7に記載の発明では、請求項1から6のいずれか一項に記載のブレーキ操作装置において、前記レバーカバーはカバーブラケットを介して車体に固定されるものであり、前記突出板部に前記カバーブラケットの被係合部と係合する係合部を形成したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6のいずれか一項の作用に加え、レバーカバーの突出板部を、カバーブラケットの被係合部とレバーブラケットの被受容部とで共用とすることができる。また、突出板部がカバーブラケットにより車体側にも位置決めされるので、レバーカバーを車体に対しても所定の精度で取り付けることができる。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のブレーキ操作装置において、前記受容部に前記被受容部が受容された状態で、前記突出板部は前記接続板部に対して左右方向への移動が規制されるとともに前後方向への移動が許容され、前記係合部に前記被係合部が係合した状態で、前記突出板部は前記カバーブラケットに対して前後方向への移動が規制されるとともに左右方向への移動が許容されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7の作用に加え、突出板部は、左右方向についてレバーブラケットに対して移動が規制されて、カバーブラケットに対しては移動が許容される。これにより、レバーカバーは左右方向についてレバー本体に対して位置決めされる。
また、突出板部は、前後方向についてカバーブラケットに対して移動が規制されて、レバーブラケットに対しては移動が許容される。これにより、レバーカバーは前後方向について車体に対して位置決めされる。
ここで、上下動するレバー本体の操作部がレバーカバーから前方へ突出しており、レバー本体とレバーカバーの左右方向の相対位置が他の方向に比べて外観に大きな影響を与えることとなる。従って、前後方向についてレバーカバーを車体に対して位置決めしつつ、レバー本体とレバーカバーを左右方向に位置決めすることにより、車両室内の外観を効果的に向上させることができる。
このように、本発明のブレーキ操作装置によれば、レバーカバーとレバー本体の相対的な位置精度が担保されることは勿論、レバーブラケットがブレーキ装置の接続具と干渉することはないし、レバーカバーの内部中央にスペースを確保することができる。さらに、レバーブラケットの剛性、強度、耐久性等を向上することができるし、レバーカバーの剛性も向上させてレバーカバーの変形を抑制することができる。
図1から図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1はブレーキ操作装置の外観斜視図、図2はレバー本体及びレバーブラケットの外観斜視図、図3はカバー後部の外観斜視図、図4はレバー本体及びレバーブラケットの背面図である。
図1に示すように、このブレーキ操作装置1は、四輪自動車のサイドブレーキに用いられ車体のフロアパネルに設置される。ブレーキ操作装置1は、乗員により操作されるレバー本体2と、レバー本体2の後端側を回動自在に支持しフロアパネルに固定されるレバーブラケット3と、レバー本体2の後側及びレバーブラケット3を覆うレバーカバー4と、を備えている。本実施形態においては、レバーカバー4は、カバー前部5とカバー後部6とに分割構成される。
レバー本体2には、略前後に延び、前端側に乗員に把持される棒状の操作部7が形成される。図1に示すように操作部7はレバーカバー4の外側に位置し、操作部7の上下動によりサイドブレーキが操作される。図2に示すようにレバー本体2の後端側には、左右に板面を向けた後端板部8が所定間隔をおいて平行に形成され、各後端板部8にレバーブラケット3の軸支板部9が挟装される。各後端板部8及び軸支板部9にはかしめピン10が挿通し、レバー本体2はこのかしめピン10を中心として回動する。
また、図2に示すように、各後端板部8におけるかしめピン10の下側には、後方へ延びる棒状金具11の前端が挟装される。各後端板部8及び棒状金具11の前端にはかしめピン(図示せず)が挿通し、棒状金具11はこのかしめピンを中心として回動する。この棒状金具11の後端側にはイコライザ12が設置され、このイコライザ12に左右のリヤディスクブレーキと接続された2本のケーブル(図示せず)の端部が、左右対称となるよう止められる。これにより、操作部7が上方へ移動してレバー本体2が回動すると、棒状金具11が前方へ移動し、各ケーブルが引っ張られるようになっている。
また、図1に示すように、操作部7の前端には、解除ボタン13が突設されている。この解除ボタン13は操作部7の内側を軸方向に延びるリンクの前端に形成される。このリンクは、各後端板部8に上側が軸支された回動規制部材の上端と接続される。この回動規制部材の下端には、レバーブラケット3の軸支板部9の前端上部に設置された円弧状の歯状部と係脱自在な係合部が形成される。歯状部にはレバー本体2の回動方向へ複数の歯が連続的に形成されており、係合部は各歯と選択的に係合する。歯状部と係合部が係合すると操作部7の下方への移動が規制され、解除ボタン13を押圧して係合を解除しない限りブレーキの解除ができないようになっている。この解除ボタン13まわりの構造については従来構造と同様である。
レバー本体2の操作部7は、前述のリンクを挿通する金属部材を覆う樹脂からなる。本実施形態においては、レバー本体2における操作部7の後端には、可撓性を有する樹脂カバー14が略面一となるよう接続される。操作部7と樹脂カバー14は同色であり、操作部7の後端に周方向にわたって突条部15が形成され樹脂カバー14の前端と係わるようになっている。本実施形態においては、この突条部15に樹脂成形時におけるゲート部を配し、ゲートマーク16が突条部15に現れるようになっている(図4参照)。これにより、ゲートマーク16が室内外部に露出することなく、外観の向上が図られている。
図2に示すように、レバーブラケット3は、下部に形成された前側車体固定部17と後側車体固定部18によりフロアパネルに固定されている。また、レバーブラケット3は、前後に延び左右に板面を向けた前述の軸支板部9と、この軸支板部9の前端から下方へ延び左右に板面を向けた前側接続板部19と、軸支板部9の後端から右方へ延び前後に板面を向けた後側接続板部20と、を有する。前側車体固定部17は前側接続板部19の下端を左方へ屈曲して形成され、後側車体固定部18は後側接続板部20の下端を後方へ屈曲して形成される。すなわち、レバーブラケット3は1枚の板部材に曲げ加工を施すことにより成形される。そして、前側接続板部19は前側車体固定部17から略上方へ延び、後側接続板部20は後側車体固定部18から略上方へ延び上側がレバー本体2の後端側から右方へ延びている。
図4に示すように、後側接続板部20は略四角形状を呈し、上端は略水平に形成されている。後側接続板部20の上端の右側には下方へ延びる切欠21が形成される。この切欠21は、上端の第1区間21aと、上下中央の第2区間21bと、下端の第3区間21cと、を有する。第1区間21aは下方に向かって幅方向、すなわち左右方向に小さくなるよう形成され、第2区間21bは幅方向寸法が一定に形成され、第3区間21cは正面視にて略半円形状に形成される。
この切欠21には、レバーカバー4に形成された突出板部22の下端側が受容される。樹脂からなるレバーカバー4は、下面を開口した箱状に形成され、上面にレバー本体2を挿通し前後に延びる挿通孔23が形成される。突出板部22は、レバーカバー4の上面及び右側面と連続し、この上面及び右側面と略垂直に形成される。これにより、レバーカバー4の右側の角部が閉塞される。突出板部22の下端には、フロアパネルに固定される後側カバーブラケット24の上端に形成された右側の被係合部24aと係合する係合部25が形成される。このように、レバーカバー4は、後側カバーブラケット24を介してフロアパネルに固定される。尚、本実施形態においては、レバーカバー4はカバー前部5とカバー後部6に分割構成され、後側カバーブラケット24がカバー後部6と係合する。
後側カバーブラケット24は、下端に左右一対の車体固定部24bが形成され、上端にも左右一対の被係合部24aが形成される。ここで、レバーカバー4の左側の角部にも突出板部26が形成され、この下端に左側の被係合部24aと係合する係合部27が形成される。
本実施形態においては、図1に示すように、被係合部24aは後側カバーブラケット24の上端に形成された平坦面に穿設された孔である。この孔は略左右方向へ延びる四角形状を呈している。また、各係合部25,27は、それぞれ突出板部22,26の下端に形成され前後に板面を向けた係合板部と、係合板部に沿って形成され係合板部と嵌合する補助金具と、を有する。各補助金具がそれぞれ被係合部24aへ挿通して、係合部25に被係合部24aが係合された状態で、突出板部22,26がカバーブラケット24に対して上下方向及び前後方向について拘束され、左右方向については所定量だけ移動が許容される。
また、右側の突出板部22における左右内側の下端側には、切欠21に係止する被受容部としての係止板部28が形成される。この係止板部28は左右に板面を向けて形成され、係止板部28の下端側は、切欠21と同様に、正面視で略半円形状に形成される。すなわち、切欠21に係止板部28が受容された状態で、突出板部22は後側接続板部20に対して左右方向への移動が規制されるとともに前後方向への移動が許容されるようになっている。本実施形態においては、係止板部28は、板厚の比較的小さな板を左右に並べ各板を下端で接続して形成され、左右中央側は空洞となっている。また、突出板部22は、係止板部28の前端及び後端から左右外側へ延びるフランジ板部29を有する。
また、レバーカバー4のカバー前部5は、前側カバーブラケット30と係合する。前側カバーブラケット30は、下端に左右一対の車体固定部30bが形成され、上端に左右一対の被係合部30aが形成される。本実施形態においては、被係合部30aは前側カバーブラケット30の上端に形成された平坦面に穿設された孔である。この孔は略前後方向へ延びる四角形状を呈している。
ここで、カバー前部5の上面には下方に突出する凹状の小物入れ33が形成される。そして、カバー前部5には、上面及び側面と小物入れ33の側部と連続して形成され、前後に板面を向けた複数の補強板部31が前後に並設される。また、カバー前部5には、前後に隣接する2つの補強板部31の下端に架設され、左右に板面を向け下方へ突出する左右一対の係合板部32が設けられる。各係合板部32がそれぞれ被係合部30aへ挿通して、係合板部32に被係合部30aが係合された状態で、カバー前部5が前側カバーブラケット30に対して上下方向及び左右方向について拘束され、前後方向については所定量だけ移動が許容される。
以上のように構成されたブレーキ操作装置1では、レバー本体2とフロアパネルを接続するレバーブラケット3の後側接続板部20はレバー本体2の後端側から右方へ延びるので、図4に示すように、この後側接続板部20がレバー本体2の後端から後方へ延びる棒状金具11、イコライザ12、各ワイヤー等のブレーキ装置の接続具と干渉することはない。
この後側接続板部20に形成された切欠21に、レバーカバー4に形成された突出板部22の係止板部28が受容され、レバーカバー4がレバーブラケット3に対して位置決めされる。これにより、レバーカバー4をレバー本体2に対して精度良く取り付けることができ、車両室内に露出するレバーカバー4とレバー本体2の相対的な位置精度が担保され、車両室内の外観が損なわれることはない。
また、後側接続板部20は後側車体固定部18のほぼ真上に位置することから、レバーカバー4側から加わる下方向の負荷を後側接続板部20の圧縮方向で受けることができ、剛性、強度、耐久性等の面で有利である。すなわち、レバーカバー4側からの負荷を剪断方向で受ける従来のもののように、カバーブラケット24,30に変形や亀裂が生じるおそれはない。
また、レバーカバー4の突出板部22が後側接続板部20と係わることから突出板部22がレバーブラケット3側に拘束され、レバーカバー4における突出板部22の形成部位に応力が集中する。ここで、突出板部22をレバーカバー4の上面及び右側面と略垂直に連続して形成したので、箱状のレバーカバー4における上面と右側面の角部の剛性、強度が飛躍的に向上している。これにより、突出板部22の形成部位の変形を抑制することができ、レバーカバー4の変形により外観が損なわれることはない。
さらに、レバーカバー4の突出板部22が右側面と連続しているので、突出板部22は右側に形成されることとなり、レバーカバー4の内部中央にスペースを確保することができる。これにより、左右中央に配置されるレバー本体2やブレーキ装置との接続具と干渉することはないし、このスペースを利用してレバーカバー4の上面の左右中央に小物入れ、カップホルダー等の凹状部を形成することも可能となる。
また、本実施形態のブレーキ操作装置1によれば、後側接続板部20の上端を切り欠くことによって突出板部22をレバーブラケット3に係止させることができ、レバーブラケット3に複雑な加工を施す必要がなく、製造コストが嵩むことはない。また、レバーカバー4を上方からレバーブラケット3に係わらせることで突出板部22の係止板部28を後側接続板部20の切欠21に受容させることができるので、レバーカバー4の取付が簡単容易であり作業者の負担を軽減することができる。
また、左右に板面を向けた係止板部28を切欠21に受容させるので、レバーカバー4がレバーブラケット3に対して左右方向及び上下方向に位置決めされる。ここで、上下動するレバー本体2の操作部7がレバーカバー4から前方へ突出しており、レバー本体2とレバーカバー4の左右方向の相対位置が他の方向に比べて外観に大きな影響を与えることとなる。従って、レバー本体2とレバーカバー4を左右方向に位置決めすることにより、車両室内の外観を効果的に向上させることができる。
さらに、切欠21の上端が下方よりも幅方向に大きく形成されているので、レバーカバー4がレバーブラケット3に対して係止位置から左右方向にずれた状態であっても、突出板部22の係止板部28を切欠21に受容させることができる。そして、レバーカバー4の自重を利用して、係止板部28を切欠21の上端から下方へ移動させることにより、レバーカバー4が正規の左右方向位置に自動的に案内される。これにより、作業者の負担をさらに軽減することができる。
さらにまた、切欠21の下端及び係止板部28の下端が略半円形であることから、レバーカバー4をレバーブラケット3に組み付ける際に係止板部28は切欠21の内部へ滑らかに案内されるし、係止板部28と切欠21の位置が一義的に定まり、レバーカバー4がレバーブラケット3に対してガタつくということもない。
また、本実施形態のブレーキ操作装置1によれば、突出板部22にカバーブラケット4の係合部25を形成したので、突出板部22を後側カバーブラケット24の被係合部24aとレバーブラケット3の切欠21とで共用とすることができる。また、突出板部22がカバーブラケット4によりフロアパネル側にも位置決めされるので、レバーカバー4をフロアパネルに対しても所定の精度で取り付けることができる。
本実施形態においては、突出板部22は、左右方向についてレバーブラケット3に対して移動が規制されて、後側カバーブラケット24に対しては移動が許容される。これにより、レバーカバー4は左右方向についてレバー本体2に対して位置決めされる。
また、突出板部22は、前後方向について後側カバーブラケット24に対して移動が規制されて、レバーブラケット3に対しては移動が許容される。これにより、レバーカバー4は前後方向についてフロアパネルに対して位置決めされる。
従って、前後方向についてレバーカバー4をフロアパネルに対して位置決めしつつ、レバー本体2とレバーカバー4を左右方向に位置決めすることにより、車両室内の外観を効果的に向上させることができる。
尚、前記実施形態においては、被受容部が切欠21であるものを示したが、例えば、図5に示すように、被受容部が後側接続板部20の上部に形成された穴121であってもよい。図5には被受容部としての穴121が略円形に形成されたレバーブラケット4を示し、図6にはこれに対応して突出板部22に前方へ延びる円柱状の被受容部128が形成されたカバー後部6を示す。さらには、被受容部が切欠21と穴121の両方を含むものであってもよい。
また、前記実施形態においては、後側接続板部20がレバー本体2の後端側から右方へ延びるものを示したが、左方へ延びるものであってもよい。これと同様に、突出板部22をレバーカバー4の上面及び右側面と連続して形成したものを示したが、突出板部22が上面及び左側面と連続して形成したものであってもよい。
また、前記実施形態においては、切欠21の下端及び係止板部28の下端を略半円形状に形成したものを示したが例えば角形状であってもよいし、切欠及び係止板部を複数設けたものであってもよい。また、レバーカバー4は分割構成されてなくともよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の一実施形態を示すブレーキ操作装置の外観斜視図である。 レバー本体及びレバーブラケットの外観斜視図である。 カバー後部の外観斜視図である。 レバーカバーを取り外した状態でのレバー本体及びレバーブラケットの背面図である。 変形例を示すものであって、レバーカバーを取り外した状態でのレバー本体及びレバーブラケットの背面図である。 変形例を示すカバー後部の外観斜視図である。
符号の説明
1 ブレーキ操作装置
2 レバー本体
3 レバーブラケット
4 レバーカバー
7 操作部
18 後側車体固定部
20 後側接続板部
21 切欠
22 突出板部
24 後側カバーブラケット
24a 被係合部
24b 車体固定部
25 係合部
27 係合部
28 係止板部
121 穴
128 被受容部

Claims (8)

  1. 略前後に延び、前端側に乗員に把持される操作部が形成されるレバー本体と、
    前記レバー本体の後端側を回動自在に支持し、下部に車体固定部が形成されるレバーブラケットと、
    前記レバー本体の後側及び前記レバーブラケットを覆う下面を開口した箱状のレバーカバーと、を備え、
    前記レバーカバーの外側に位置する前記操作部の上下動によりブレーキが操作されるブレーキ操作装置において、
    前記レバーブラケットに形成され、上側が前記レバー本体の後端側から左方または右方へ延びるとともに前記車体固定部から略上方へ延び、前後に板面を向けた接続板部と、
    前記レバーカバーの上面及び一側面と連続して形成され、この上面及び一側面と略垂直な突出板部と、を具備し、
    前記接続板部に、前記突出板部の下端側に設けられた被受容部を受容する受容部を形成したことを特徴とするブレーキ操作装置。
  2. 前記受容部は、前記接続板部の上端に形成された切欠を含む特徴とする請求項1に記載のブレーキ操作装置。
  3. 前記被受容部は、前記切欠に受容され左右に板面を向けた係止板部を含むことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ操作装置。
  4. 前記切欠の上端は、下方に向かって幅方向に小さくなるよう形成されることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ操作装置。
  5. 前記切欠の下端及び前記係止板部の下端は、正面視にて略半円形状に形成されることを特徴とする請求項3または4に記載のブレーキ操作装置。
  6. 前記受容部は、前記接続板部の上部に形成された穴を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のブレーキ操作装置。
  7. 前記レバーカバーはカバーブラケットを介して車体に固定されるものであり、
    前記突出板部に前記カバーブラケットの被係合部と係合する係合部を形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のブレーキ操作装置。
  8. 前記受容部に前記被受容部が受容された状態で、前記突出板部は前記接続板部に対して左右方向への移動が規制されるとともに前後方向への移動が許容され、
    前記係合部に前記被係合部が係合した状態で、前記突出板部は前記カバーブラケットに対して前後方向への移動が規制されるとともに左右方向への移動が許容されることを特徴とする請求項7に記載のブレーキ操作装置。
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