JP7031445B2 - 発泡積層体の製造方法 - Google Patents
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Description
(i)誘電加熱により発泡前の積層体を加熱することにより、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を軟化する工程
(ii)(i)より低出力の誘電加熱により(i)の積層体を加熱することにより、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を発泡する工程
以下、本発明について詳細に説明する。
(i)誘電加熱により発泡前の積層体を加熱することにより、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を軟化する工程
(ii)(i)より低出力の誘電加熱により(i)の積層体を加熱することにより、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を発泡する工程
工程(i),(ii)の誘電加熱の方式としては、高周波加熱やマイクロ波加熱が挙げられ、好ましくはマイクロ波加熱である。また、誘電加熱とともに熱風、電熱、電子線など、他の加熱手段を併用してもよい。マイクロ波加熱装置の出力は200~300000Wの範囲が好ましく、500~35000Wがより好ましい。
密度は、JIS K6922-1(1997年)に準拠して測定した。
MFRは、JIS K6922-1(1997年)に準拠して測定した。
酢酸ビニル含有量は、JIS K7192(1999年)に準拠して測定した。
融点は、JIS K6922-2(2010年)に準拠して測定した。
透湿度は、JIS K7129 A法(2008年)に準拠して測定した。試料は、Tダイ直下の樹脂温度が320℃、引き取り速度が50m/分、エアギャップ長さが130mmで40μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行ったフィルムを、基材より剥離し測定に用いた。
実施例により得られた積層体を10cm×20cmに切り出し円筒状に成形したサンプルを出力700~500Wの電子レンジ(日立製作所製 MR M-25)乃至ギア老化試験機(安田精機製作所製 No.102-SHF-77)を用いて所定時間加熱を行った後、取り出して空気中で室温まで冷却した。
ポリエチレン系樹脂積層後の紙基材についてカールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA-05)を使用し測定した。測定温度は165℃である。
電子レンジ乃至ギア老化試験機で加熱した後の(A)層の表面温度を非接触式温度計(堀場製作所製 IT-540)にて測定した。測定は加熱終了後直ちに行った。
実施例により得られた発泡体の断面写真を光学顕微鏡により撮影した。断面写真から発泡後の(A)層の厚み(以下DAと略す)を測定し、5箇所で測定した。加熱時間60秒での発泡層厚み(DA60)が450μm以上で良好とした。
実施例により得られた発泡体の外観を目視にて評価した。発泡後の(A)層の平滑性が良好なものを○、発泡層の(A)層の平滑性が悪い乃至発泡後の(B)層が溶融しているものを×とした。
(A)層の樹脂としてMFRが14g/10分、密度が918kg/m3である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A1)を、(B)層の樹脂としてMFRが7.0g/10分、密度が940kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン LW04-1)(B1)を使用した。
(A)層の樹脂として、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A2)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡層厚み(DA60)および発泡外観に優れていた。
(B1)を積層する面の紙基材に5g/m2の水を塗布した後、(B1)を積層した以外は、実施例2と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡層厚み(DA60)および発泡外観に優れていた。
(A)層の樹脂として、MFRが8.5g/10分、密度が925kg/m3、酢酸ビニル含有量が6%であるエチレン・酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、A3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡層厚み(DA60)および発泡外観に優れていた。
紙基材として坪量100g/m2のクラフト紙を使用した以外は、実施例3と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。発泡層厚み(DA60)および発泡外観に優れていた。
発泡用積層体を120℃に加熱したギア老化試験機(安田精機製作所製 No.102-SHF-77)中で熱風をあてながら60秒加熱することで発泡させた以外は、実施例2と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観に優れていたものの発泡層厚み(DA60)が劣っていた。
発泡用積層体を140℃に加熱したギア老化試験機(安田精機製作所製 No.102-SHF-77)中で熱風をあてながら60秒加熱することで発泡させた以外は、実施例2と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡層厚み(DA60)および発泡外観に劣っていた。
電子レンジ(日立製作所製 MR M-25)にて出力700Wで60秒加熱した以外は、実施例2と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡層厚み(DA60)に優れていたものの発泡外観に劣っていた。
電子レンジ(日立製作所製 MR M-25)にて出力500Wで60秒加熱した以外は、実施例2と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み(DA60)および発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観に優れていたものの発泡層厚み(DA60)に劣っていた。
Claims (8)
- 少なくとも(A)層、基材層、(B)層をこの順で含む発泡積層体の製造方法であって、(A)層がポリエチレン系樹脂(a)からなり、(B)層が防湿層であって、下記(i)~(ii)の工程を経ることを特徴とする発泡積層体の製造方法。
(i)誘電加熱により発泡前の積層体を加熱することにより、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を軟化する工程
(ii)(i)より低出力の誘電加熱により(i)の積層体を加熱することにより、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を発泡する工程 - 前記(i)の工程において、(A)層のポリエチレン系樹脂(a)を融点以上200℃以下で加熱する請求項1に記載の発泡積層体の製造方法。
- 前記(ii)の工程において、ポリエチレン系樹脂(a)の融点以上200℃以下で温度を維持する請求項1又は2に記載の発泡積層体の製造方法。
- (A)層の発泡前の厚みが30μm~150μmであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の発泡積層体の製造方法。
- (B)層の透湿度が15g/m2/24hr以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の発泡積層体の製造方法。
- 紙基材の坪量が30g/m2~400g/m2であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の発泡積層体の製造方法。
- 誘電加熱がマイクロ波による加熱方式であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の発泡積層体の製造方法。
- 誘電加熱のマイクロ波の出力が200W~300000Wであることを特徴とする請求項7に記載の発泡積層体の製造方法。
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