JP6897338B2 - 発泡用積層体及び発泡積層体 - Google Patents
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Description
(ii)GPC法により測定された積分分子量分布曲線において、分子量100万以上の成分の割合が0.50%以上1.50%以下である。
(1)密度
密度は、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)メルトマスフローレート(MFR)
MFRは、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)GPC法による積分分子量分布曲線、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)の測定
本発明の詳細な説明で記載した方法により、低密度ポリエチレンの積分分子量分布曲線、Mn、Mwを計測し、Mw/Mnの値を算出した。また、この方法により得られた積分分子量分布曲線から、低密度ポリエチレンに含まれる10万以上の成分の割合および分子量100万以上の成分の割合を算出した。
(4)溶融張力(MS)
23℃に設定した恒温室内において、温度を130℃に設定し、長さが8mm、直径が2.095mm、流入角が90°のダイス及び保温チャンバーを装着したバレル直径9.55mmの毛管粘度計(東洋精機製作所、商品名:キャピログラフ)に、ポリエチレン系樹脂18gを充填し、ピストン降下速度を10mm/分、引取速度10m/分に設定し、引き取りに必要な荷重(mN)を溶融張力(MS)として測定した。
(5)加熱発泡
実施例により得られた積層体を10cm×20cmに切り出し円筒状に成形したサンプルを、所定の温度に加熱したギア老化試験機(安田精機製作所製 No.102−SHF−77)中で熱風をあてながら所定の時間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。
(6)紙基材の水分量
ポリエチレン系樹脂の積層前の紙基材について、カールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA−05)を使用し測定した。測定温度は165℃である。
(7)発泡層厚み
実施例により得られた加工速度80m/分で成形した発泡体、及びブランクとして発泡させる前のラミネート積層体をサンプル取りし、光学顕微鏡により断面写真を撮影した。断面写真から発泡層の厚みを測定し、5箇所で測定した。
(8)発泡表面の状態
得られた加工速度80m/分で成形した発泡体の表面の平滑性を目視で観測した。表面の平滑性が良好である場合を◎、やや良好である場合を○、良好であるもののやや劣る場合を△、不良の場合を×とした。
(9)最高加工速度
得られた発泡体から高密度ポリエチレン(B)を剥離した後、メチレンブルー(キシダ化学(株)製、1級グレード)を0.1重量%となるようにメタノール(キシダ化学(株)製、1級グレード)で希釈したメチレンブルー溶液で紙基材を染色した。実体顕微鏡((株)ニコン製SMZ−2T)に装着したデジタルカメラ((株)ニコン製COOLPIX995)を用いて、倍率25倍でこの染色した試料の発泡層表面を観察した。図1に示すような微細で均一な発泡セルが観察できた場合を発泡外観良好、図2に示すような大きく不均一な発泡セルが観察できた場合を発泡外観不良とし、良好な発泡外観を維持できた加工速度を最高加工速度(m/分)とした。最高加工速度が80m/分以上で良好と評価した。
(A)層の樹脂として、MFRが12g/10分、密度が922kg/m3、Mw/Mnが7.43、分子量10万以上の割合が30.6%、分子量100万以上の割合が1.17%、MSが118mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A1)を、(B)層の樹脂として、MFRが7g/10分、密度が940kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン LW04−1)(B1)を使用した。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が918kg/m3、Mw/Mnが7.94、分子量10万以上の割合が32.3%、分子量100万以上の割合が1.16%、MSが93mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A2)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が918kg/m3、Mw/Mnが6.76、分子量10万以上の割合が29.9%、分子量100万以上の割合が0.81%、MSが82mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A3)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、Mw/Mnが8.13、分子量10万以上の割合が33.2%、分子量100万以上の割合が0.80%、MSが63mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A4)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A2)を90重量部、MFRが12g/10分、密度が905kg/m3であるエチレン・1−ヘキセン共重合体(東ソー(株)製 商品名ニポロン−Z HM510R)を10重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したポリエチレン系樹脂組成物(A5、MFR 14g/10分、密度 916kg/m3、Mw/Mnが7.98、分子量10万以上の割合が30.3%、分子量100万以上の割合が1.04%、MSが85mN)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、Mw/Mnが8.13、分子量10万以上の割合が33.2%、分子量100万以上の割合が0.80%、MSが63mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A6)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、Mw/Mnが8.40、分子量10万以上の割合が37.6%、分子量100万以上の割合が1.92%、MSが94mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A7)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観、最高加工速度に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが23g/10分、密度が924kg/m3、Mw/Mnが6.37、分子量10万以上の割合が26.1%、分子量100万以上の割合が0.30%、MSが40mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A8)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表2に示す。(A)層の成膜時にラミ厚みが安定せず、発泡積層体の評価ができなかった。
(A)層の樹脂として、MFRが8g/10分、密度が920kg/m3、Mw/Mnが6.76、分子量10万以上の割合が28.9%、分子量100万以上の割合が2.00%、MSが160mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A9)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観、最高加工速度に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが8g/10分、密度が922kg/m3、Mw/Mnが6.58、分子量10万以上の割合が30.0%、分子量100万以上の割合が0.75%、MSが135mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A10)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観、最高加工速度に劣っていた。
(A)層の樹脂として、高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A4)を50重量部、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、MSが117mNである高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製)を50重量部になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練したポリエチレン系樹脂組成物(A11、MFR 18g/10分、密度 918kg/m3、Mw/Mnが8.55、分子量10万以上の割合が34.5%、分子量100万以上の割合が1.27%、MSが95mN)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み、発泡外観及び最高加工速度を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観、最高加工速度に劣っていた。
Claims (4)
- 少なくとも(A)層/紙基材層を含み、(A)層が下記(i)〜(iv)を満たす低密度ポリエチレン(a)から構成されることを特徴とする発泡用積層体。
(i)GPC法により測定された数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)の比Mw/Mnの値が5.00以上8.50以下
(ii)GPC法により測定された積分分子量分布曲線において、分子量100万以上の成分の割合が0.50%以上1.50%以下である。
(iii)130℃におけるMSが40mN以上120mN以下である。
(iv)高圧法低密度ポリエチレン(c)のみから構成される。 - 低密度ポリエチレン(a)のMFRが7g/10分以上30g/10分以下であることを特徴とする請求項1に記載の発泡用積層体。
- 請求項1または2に記載の発泡用積層体の(A)層が発泡していることを特徴とする発泡積層体。
- 請求項3に記載の発泡積層体を少なくとも胴部材に使用したことを特徴とする断熱紙容器。
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