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JP6621139B2 - 用紙断裁ユニット - Google Patents

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JP6621139B2
JP6621139B2 JP2016017089A JP2016017089A JP6621139B2 JP 6621139 B2 JP6621139 B2 JP 6621139B2 JP 2016017089 A JP2016017089 A JP 2016017089A JP 2016017089 A JP2016017089 A JP 2016017089A JP 6621139 B2 JP6621139 B2 JP 6621139B2
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Description

本発明は、所定のパターンで配列された製品とマージン部分を有する用紙を間欠的に搬送し、搬送停止中に用紙を搬送方向に対して直角に断裁することによって、用紙を製品とマージン部分に分離する用紙断裁ユニットに関するものである。
この種の用紙断裁ユニットは、用紙の搬送路を直角に横切ってのび、搬送路を挟んで上下に対置された上流側搬送ローラ対と、上流側搬送ローラ対に平行に配置され、搬送路を挟んで上下に対置された下流側搬送ローラ対と、上流側および下流側搬送ローラ対を回転駆動する駆動機構と、上流側搬送ローラ対および下流側搬送ローラ対間において搬送路の下側に配置され、搬送路を直角に横切ってのびる下側固定刃と、下側固定刃の上方にこれに対向して配置された上側可動刃と、上側可動刃を昇降させて用紙を断裁する昇降機構と、駆動機構および昇降機構の動作を制御する制御部と、を備えている。
そして、用紙断裁ユニットの制御部には、用紙断裁情報(用紙のサイズ、製品のサイズ、用紙中の製品の位置等の情報が含まれる)が予め入力され、用紙断裁ユニットは、用紙を搬送路に沿って間欠的に搬送し、搬送停止中に用紙を製品とそれに隣接するマージン部分の境界線に沿って断裁し、分離した製品は下流側搬送ローラ対によって下流側に送る一方、分離したマージン部分を下側固定刃と下流側搬送ローラ対の間、または下側固定刃と上流側搬送ローラ対の間から落下させて搬送路から除去するようになっている。
ところで、この用紙断裁ユニットにおいては、最後尾のマージン部分の搬送方向長さが、上流側搬送ローラ対のニップ位置および下側固定刃の刃先(断裁位置)間の間隔よりも大きい場合には、最後尾のマージン部分とその前方に隣接する製品とが分離された後、最後尾のマージン部分が上流側搬送ローラ対によって下流側に送り出され、上流側搬送ローラ対の下側ローラおよび下側固定刃間に支持され、落下せずに搬送路上に残ってしまうことがある。
これを放置すれば、次の用紙の断裁時に、残された最後尾のマージン部分が当該用紙と重なり合って断裁が正確に行えず、あるいは、この最後尾のマージン部分が製品に交じって搬送されたりするといった問題が生じる。
そのため、従来技術においては、最後尾のマージン部分の搬送方向長さが、上流側搬送ローラ対のニップ位置および下側固定刃の断裁位置間の間隔よりも大きい場合は、最後尾のマージン部分の搬送方向長さが当該間隔に略相当するまで最後尾のマージン部分を細かく断裁分割し、かつ最後尾のマージン部分が上流側搬送ローラ対のニップ位置を通過した時点から上流側搬送ローラ対を90°以上回転させるようにした用紙断裁ユニットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この従来の用紙断裁ユニットにおいても、最後尾のマージン部分の搬送方向長さLが、上記ニップ位置および上記断裁位置間の間隔をMとし、上流側搬送ローラ対の下流端および上記断裁位置間の間隔をNとして、N≦L≦Mの場合に、分離後の最後尾のマージン部分が上流側搬送ローラ対と下側固定刃の間に支持されて、搬送路から落下しないことがあった。
特開2013−82522号公報
したがって、本発明の課題は、用紙の最後尾のマージン部分を用紙搬送路から確実に除去することができる用紙断裁ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、所定のパターンで配列された製品およびマージン部分を有する用紙を間欠的に搬送し、搬送停止中に搬送方向に直角に断裁することにより、用紙を製品とマージン部分に分離するものであって、前記搬送方向に間隔をあけてかつそれぞれ用紙の搬送路を直角に横切って配置され、用紙を搬送する上流側搬送ローラ対および下流側搬送ローラ対と、前記上流側搬送ローラ対および前記下流側搬送ローラ対を回転駆動させる搬送ローラ対駆動機構と、前記上流側および下流側搬送ローラ対間に配置され、前記搬送路の下側において前記搬送路を直角に横切ってのびる固定断裁刃と、前記固定断裁刃の上方に対向して配置された可動断裁刃と、前記可動断裁刃を昇降させて前記固定断裁刃および前記可動断裁刃間で用紙を断裁する断裁刃駆動機構と、予め入力された用紙断裁情報に基づき、前記搬送ローラ対駆動機構および前記断裁刃駆動機構の動作を制御する制御部と、を備えた用紙断裁ユニットにおいて、前記下流側搬送ローラ対を支持するとともに、前記下流側搬送ローラ対の間隙が前記搬送路に整合する定位置と、前記下流側搬送ローラ対の間隙が前記搬送路から上方に離間する上昇位置との間で昇降させる昇降機構を備え、前記昇降機構の動作が前記制御部によって制御されるようになっており、最後尾のマージン部分の搬送方向長さLが、前記上流側搬送ローラ対の間隙および前記固定断裁刃の刃先間の距離をRとし、前記上流側搬送ローラ対の下流端および前記固定断裁刃の刃先間の距離をDとして、D≦L≦Rである場合は、(1)前記最後尾のマージン部分とその前方に隣接する製品との境界線が前記固定断裁刃の刃先に達したとき、用紙が断裁されずにさらに下流側に所定の距離だけ搬送された後断裁され、(2)前記下流側搬送ローラ対が前記定位置から前記上昇位置まで上昇し、(3)用紙が前記所定の距離だけ反対向きに搬送され、(4)前記下流側搬送ローラ対が前記上昇位置から前記定位置まで下降し、(5)用紙が断裁されて、前記前方に隣接する製品が残りの前記最後尾のマージン部分から分離されるものであることを特徴とする用紙断裁ユニットが提供される。
本発明の好ましい実施例によれば、前記下流側搬送ローラ対の前記上昇位置の前記搬送路からの高さが調節可能になっている。
本発明の別の実施例によれば、前記昇降機構は、前記搬送路の上側または下側に配置され、前記搬送路を横切って前記固定断裁刃に平行にのびるシャフトと、前記搬送路の両側に配置され、前記シャフトに対して前記シャフトのまわりに旋回可能に取り付けられた一対の支持プレートと、を有し、前記一対の支持プレート間に前記下流側搬送ローラ対が支持され、さらに、前記一対の支持プレートを、前記下流側搬送ローラ対が前記定位置に配置される第1の位置と、前記下流側搬送ローラ対が前記上昇位置に配置される第2の位置との間で搖動させる支持プレート搖動機構を有している。
本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前記支持プレート搖動機構は、前記一対の支持プレートのうちの一方の支持プレートの下方に配置されたモータを有し、前記モータの駆動軸は前記シャフトに平行にのび、さらに、前記駆動軸に固定されたクランクレバーと、前記一方の支持プレートの下方に配置され、一端が前記シャフトに平行な軸のまわりに旋回可能に取り付けられたアームを有し、前記アームの他端側にはその長さ方向にのびるガイド溝が形成され、さらに、前記クランクレバーの先端に取り付けられかつ前記アームの前記ガイド溝内に転動可能に嵌め込まれたローラと、一端が前記アームの中間部に旋回可能に連結され、他端が前記一方の支持プレートに旋回可能に連結されたリンクと、を有し、前記クランクレバーが前記モータによって一定角度範囲内で搖動せしめられ、それに伴って前記アームが上下方向に搖動せしめられることによって、前記一対の支持プレートが前記第1の位置および前記第2の位置間において搖動せしめられる。
本発明によれば、最後尾のマージン部分の搬送方向長さLが、上流側搬送ローラ対の間隙および固定断裁刃の刃先間の距離をRとし、上流側搬送ローラ対の下流端および固定断裁刃の刃先間の距離をDとして、D≦L≦Rである場合は、用紙の搬送によって最後尾のマージン部分とその前方に隣接する製品との境界線が固定断裁刃の刃先に達した時点でいきなり断裁せず、一旦、用紙を当該境界線が固定断裁刃の刃先を越えて下流側に所定の距離搬送した後断裁する。
この場合、所定の距離は、用紙の後端(最後尾のマージン部分の後端)が上流側搬送ローラ対の領域から脱出し得る大きさに設定してある。
それによって、最後尾のマージン部分の固定断裁刃の刃先から上流側にのびる部分が、上流側搬送ローラ対と固定断裁刃との間のスペースを通じて搬送路から落下する。
その後、下流側搬送ローラ対を定位置から上昇位置まで上昇させて、用紙を前記所定の距離反対向きに搬送する(前記境界線は固定断裁刃の刃先に達する)。この搬送の間に、下流側搬送ローラ対を上昇位置に配置するので、用紙が撓んでも、固定断裁刃を越えて用紙を円滑に搬送できる。
次いで、下流側搬送ローラ対を上昇位置から定位置まで下降させ、用紙を断裁する。このとき、用紙の後端(最後尾のマージン部分の残りの部分の後端)は、上流側搬送ローラ対の領域から脱出しており、その結果、製品と最後尾のマージン部分の残りの部分とが分離され、当該残りの部分が上流側搬送ローラ対と固定断裁刃との間のスペースを通じて搬送路から落下する。
こうして、最後尾のマージン部分を、確実に、製品から分離し、搬送路から落下させて除去することができる。
本発明の1実施例による用紙断裁ユニットを備えた用紙加工装置の用紙搬送方向に沿った概略的な断面図である。 図1に示した用紙加工装置の平面図である。 図2に示した用紙加工装置の用紙断裁ユニットの部分の拡大平面図である。 用紙断裁ユニットの概略構成を示す側面図である。 用紙断裁ユニットの動作方法を例示した図4に類似の図である。 用紙断裁ユニットの動作方法を例示した図4に類似の図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の構成を好ましい実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の1実施例による用紙断裁ユニットを備えた用紙加工装置の用紙搬送方向に沿った概略的な断面図であり、図2は、図1に示した用紙加工装置の平面図である。
図1および図2を参照して、この実施例では、用紙加工装置は、用紙スタックTから用紙Sを1枚づつ搬送路Fに供給する給紙ユニット20を備えている。用紙Sは、所定のパターンで配列された複数の製品Pと、それらの製品Pの周囲を取り囲むマージン部分Mを有している。
給紙ユニット20の後段には搬送ユニット21が配置され、搬送ユニット21は、給紙ユニット20から受け取った用紙Sを斜行補正しながら下流側に向けて搬送する。搬送ユニット21の後段には、用紙Sに搬送方向Xに沿って筋目を入れる筋目入れユニット22が配置される。そして、筋目入れユニット22の後段には、用紙Sに搬送方向Xに沿ってミシン目を入れるミシン目形成ユニット23が配置される。
ミシン目形成ユニット23の後段には、用紙Sを搬送方向Xに沿って複数の短冊状部分に断裁する縦方向断裁ユニット24が配置される。
この場合、複数の短冊状部分は、製品Pとマージン部分Mが所定のパターンで配列された部分(以下、「用紙S」という)と、残りのマージン部分とからなるが、残りのマージン部分は、用紙Sから断裁分離された後、搬送路Fから除去されて下方の切り屑排出ユニット25に回収され、用紙Sだけが搬送路Fに沿って下流側に搬送される。
縦方向断裁ユニット24の後段には、本発明の用紙断裁ユニット1が配置される。
図3は、図2に示した用紙加工装置の用紙断裁ユニットの部分の拡大平面図であり、図4は、用紙断裁ユニットの概略構成を示す側面図である。
図3および図4を参照して、本発明の用紙断裁ユニット1は、搬送方向Xに間隔をあけてかつそれぞれ搬送路Fを直角に横切って配置され、用紙Sを搬送する上流側搬送ローラ対2および下流側搬送ローラ対3と、上流側および下流側搬送ローラ対2、3間に配置され、搬送路Fの下側において搬送路Fを直角に横切ってのびる固定断裁刃4と、固定断裁刃4の上方に対向して配置された可動断裁刃5と、可動断裁刃5を昇降させて固定断裁刃4および可動断裁刃5間で用紙Sを断裁する断裁刃駆動機構(図示はしない)とを備えている。
上流側搬送ローラ対2は、搬送路Fを挟んで上下に対向配置された一対のローラ2a、2bから構成されている。一方、下流側搬送ローラ対3は、昇降機構6によって支持されて、下流側搬送ローラ対3の間隙gが搬送路Fに整合する定位置と、下流側搬送ローラ対3の間隙gが搬送路Fから上方に離間する上昇位置との間で昇降可能になっている。なお、図4では、下流側搬送ローラ対3は定位置にある。
上流側搬送ローラ対2および下流側搬送ローラ対3は、搬送ローラ対駆動機構(図示はしない)によって回転駆動せしめられる。
昇降機構6は、搬送路Fの上側または下側に配置されるとともに、搬送路Fを横切って固定断裁刃4に平行にのびるシャフト7と、搬送路Fの両側に配置され、シャフト7に対してシャフト7のまわりに旋回可能に取り付けられた一対の支持プレート8a、8bを有している。そして、一対の支持プレート8a、8b間に下流側搬送ローラ対3が支持されている。
なお、この実施例では、シャフト7は、用紙断裁ユニット1の出口に設けられるとともに、搬送路Fを挟んで対向配置され、それぞれ搬送路Fを直角に横切ってのびる一対の排出ローラ16a、16bのうちの下側排出ローラ16bの回転軸からなっている。
昇降機構6は、また、一対の支持プレート8a、8bを、下流側搬送ローラ対3が定位置に配置される第1の位置と、下流側搬送ローラ対3が上昇位置に配置される第2の位置との間で搖動させる支持プレート搖動機構9を有している。
支持プレート搖動機構9は、一対の支持プレート8a、8bのうちの一方の支持プレート8aの下方に配置されたモータ10を有している。モータ10の駆動軸10aはシャフト7に平行にのびている。
支持プレート搖動機構9は、また、モータ10の駆動軸10aに固定されたクランクレバー11と、前記一方の支持プレート8aの下方に配置され、一端12aがシャフト7に平行な軸12cのまわりに旋回可能に取り付けられたアーム12を有している。アーム12の他端12b側にはその長さ方向にのびるガイド溝13が形成されている。
支持プレート搖動機構9は、さらに、クランクレバー11の先端に取り付けられかつアーム12のガイド溝13内に転動可能に嵌め込まれたローラ14と、一端15aがアームの中間部に旋回可能に連結され、他端15bが前記一方の支持プレート8aに旋回可能に連結されたリンク15を有している。
そして、クランクレバー11がモータ10によって一定角度範囲内で搖動せしめられることによって、アーム12が上下に搖動するとともに、一対の支持プレート8a、8bが第1の位置および第2の位置間において搖動し、それに伴って、下流側搬送ローラ対3が定位置と上昇位置の2つの位置をとるようになっている。
この場合、クランクレバー11の搖動の角度範囲を変更することによって、下流側搬送ローラ対3の上昇位置の搬送路Fからの高さを調整することができる。
また、用紙断裁ユニット1の搬送ローラ対駆動機構、断裁刃駆動機構および昇降機構6の動作が、用紙加工装置の制御部19によって制御されるようになっている。
制御部19は、用紙Sに関する用紙断裁情報(用紙Sのサイズ、製品Pのサイズ、用紙S中の製品Pの位置等の情報を含む)の入力を受けるためのタッチパネルディスプレイ19aを有している。
そして、制御部19は、入力された用紙Sに関する用紙断裁情報から、用紙Sに関する用紙断裁情報(用紙Sのサイズ、製品Pのサイズ、用紙S中の製品Pの位置等の情報を含む)を算出する。
加えて、タッチパネルディスプレイ19aには、下流側搬送ローラ対3の上昇位置の搬送路Fからの高さ(一対の支持プレート8a、8bの第1の位置および第2の位置間の傾斜角度)が予め入力できるようになっている。
また、一対の支持プレート8a、8bが第1の位置をとるとき(すなわち、下流側搬送ローラ対3が定位置をとるとき)のクランクレバー11の位置を検出する原点センサ17が備えられ、制御部19は、原点センサ17の検出信号によって下流側搬送ローラ対3が定位置にあることを検知するようになっている。
さらに、搬送路F上の用紙断裁ユニット1の用紙入口手前(上流側搬送ローラ対2の手前)には、用紙Sの先端を検出する用紙検出センサ18が配置されている。
本発明の用紙断裁ユニット1においては、用紙検出センサ18から出力される検出信号をトリガーとして、用紙Sの用紙断裁情報に基づく一定のタイミングで、上流側搬送ローラ対2および定位置にある下流側搬送ローラ対3によって、用紙Sが間欠的に搬送され、搬送動作毎に製品Pと隣接するマージン部分Mとの境界線が、順次、固定断裁刃4の刃先に達する。
そして、搬送動作の停止中に、その都度、固定断裁刃4および可動断裁刃5によって断裁が行われ、用紙Sが製品Pとマージン部分Mに分離されて、製品Pは下流側搬送ローラ対3および一対の排出ローラ16a、16bによって後段の集積ユニット26に送られる。一方、分離されたマージン部分Mは、固定断裁刃4および下流側搬送ローラ対3間のスペースを通じて搬送路Fから落下、除去され、切り屑排出ユニット25によって回収される。
こうして、用紙Sが、上流側搬送ローラ対2および下流側搬送ローラ対3によって間欠的に搬送され、搬送停止中に固定断裁刃4および可動断裁刃5によって断裁され、その先端側から順次、製品Pとマージン部分Mに分離されていく。
そして、用紙Sの最後尾のマージン部分Mをその前方に隣接する製品Pから分離するとき、最後尾のマージン部分Mの搬送方向長さLが、上流側搬送ローラ対2の間隙Gおよび固定断裁刃4の刃先間の距離をRとし、上流側搬送ローラ対2の下流端および固定断裁刃4の刃先間の距離をDとして、
D≦L≦R
である場合には、最後尾のマージン部分Mと製品Pとの境界線が固定断裁刃4の刃先に達したとき、用紙Sはいきなり断裁されずに、さらに下流側に所定の距離だけ搬送される(図5A参照)。
この場合、所定の距離は、用紙Sの後端(最後尾のマージン部分Mの後端)が上流側搬送ローラ対2の領域から脱出し得る大きさに設定してある。
そして、この位置において、可動断裁刃5が下降した後上昇し、それによって、用紙Sが断裁され、最後尾のマージン部分Mの固定断裁刃4の刃先から上流側にのびる部分が、上流側搬送ローラ対2と固定断裁刃4との間のスペースを通じて搬送路Fから落下し、切り屑排出ユニット25によって回収される(図5B参照)。
次いで、クランクレバー11が原点位置(原点センサの検出位置)から反時計回りに所定角度搖動し、それによって、下流側搬送ローラ対3が定位置から上昇位置まで上昇する(図5C参照)。
そして、用紙Sが下流側搬送ローラ対3によって前記所定の距離だけ反対向きに搬送され、前記境界線が固定断裁刃4の刃先に達する(図5D参照)。この搬送の間に、下流側搬送ローラ対3が上昇位置をとるので、用紙Sが撓んた状態でも、固定断裁刃4を越えて円滑に搬送される。
その後、クランクレバー11が時計回りに搖動して原点位置に戻り、それによって、下流側搬送ローラ対3が上昇位置から定位置まで下降する(図6A参照)。このとき、用紙Sの後端(最後尾のマージン部分の残りの部分の後端)は、上流側搬送ローラ対2の領域から脱出している。
そして、この位置において、可動断裁刃5が下降した後上昇し、それによって、製品Pと最後尾のマージン部分の残りの部分とが分離され、当該残りの部分が上流側搬送ローラ対2と固定断裁刃4との間のスペースを通じて搬送路Fから落下し、切り屑排出ユニット25によって回収され、製品Pは下流側搬送ローラ対3によって搬送路F上を下流側に送られる(図6B、C参照)。
なお、最後尾のマージン部分Mの搬送方向長さLが、上流側搬送ローラ対2の下流端および固定断裁刃4の刃先間の距離Dよりも小さい場合には、最後尾のマージン部分Mと製品Pとの境界線が固定断裁刃4の刃先に達した時点で用紙Sの断裁がなされる。
こうして、本発明の用紙断裁ユニット1によれば、最後尾のマージン部分Mを、確実に、製品Pから分離し、搬送路Fから落下させて、除去することができる。
1 用紙断裁ユニット
2 上流側搬送ローラ対
2a、2b ローラ
3 下流側搬送ローラ対
4 固定断裁刃
5 可動断裁刃
6 昇降機構
7 シャフト
8a、8b 支持プレート
9 支持プレート搖動機構
10 モータ
10a 駆動軸
11 クランクレバー
12 アーム
12a 一端
12b 他端
12c 軸
13 ガイド溝
14 ローラ
15 リンク
15a 一端
15b 他端
16a、16b 排出ローラ
17 原点センサ
18 用紙検出センサ
19 制御部
19a タッチパネルディスプレイ
20 給紙ユニット
21 搬送ユニット
22 筋目入れユニット
23 ミシン目形成ユニット
24 縦方向断裁ユニット
25 切り屑排出ユニット
26 集積ユニット
D 上流側搬送ローラ対の下流端および固定断裁刃の刃先間の距離
F 搬送路
G 上流側搬送ローラ対の間隙
g 下流側搬送ローラ対の間隙
L 最後尾のマージン部分の搬送方向長さ
、M マージン部分
P 製品
R 上流側搬送ローラ対の間隙および固定断裁刃の刃先間の距離
用紙
用紙
T 用紙スタック
X 搬送方向

Claims (4)

  1. 所定のパターンで配列された製品およびマージン部分を有する用紙を間欠的に搬送し、搬送停止中に搬送方向に直角に断裁することにより、用紙を製品とマージン部分に分離するものであって、
    前記搬送方向に間隔をあけてかつそれぞれ用紙の搬送路を直角に横切って配置され、用紙を搬送する上流側搬送ローラ対および下流側搬送ローラ対と、
    前記上流側搬送ローラ対および前記下流側搬送ローラ対を回転駆動させる搬送ローラ対駆動機構と、
    前記上流側および下流側搬送ローラ対間に配置され、前記搬送路の下側において前記搬送路を直角に横切ってのびる固定断裁刃と、
    前記固定断裁刃の上方に対向して配置された可動断裁刃と、
    前記可動断裁刃を昇降させて前記固定断裁刃および前記可動断裁刃間で用紙を断裁する断裁刃駆動機構と、
    予め入力された用紙断裁情報に基づき、前記搬送ローラ対駆動機構および前記断裁刃駆動機構の動作を制御する制御部と、を備えた用紙断裁ユニットにおいて、
    前記下流側搬送ローラ対を支持するとともに、前記下流側搬送ローラ対の間隙が前記搬送路に整合する定位置と、前記下流側搬送ローラ対の間隙が前記搬送路から上方に離間する上昇位置との間で昇降させる昇降機構を備え、前記昇降機構の動作が前記制御部によって制御されるようになっており、
    最後尾のマージン部分の搬送方向長さLが、前記上流側搬送ローラ対の間隙および前記固定断裁刃の刃先間の距離をRとし、前記上流側搬送ローラ対の下流端および前記固定断裁刃の刃先間の距離をDとして、
    D≦L≦R
    である場合は、
    (1)前記最後尾のマージン部分とその前方に隣接する製品との境界線が前記固定断裁刃の刃先に達したとき、用紙が断裁されずにさらに下流側に所定の距離だけ搬送された後断裁され、
    (2)前記下流側搬送ローラ対が前記定位置から前記上昇位置まで上昇し、
    (3)用紙が前記所定の距離だけ反対向きに搬送され、
    (4)前記下流側搬送ローラ対が前記上昇位置から前記定位置まで下降し、
    (5)用紙が断裁されて、前記前方に隣接する製品が残りの前記最後尾のマージン部分から分離されるものであることを特徴とする用紙断裁ユニット。
  2. 前記下流側搬送ローラ対の前記上昇位置の前記搬送路からの高さが調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の用紙断裁ユニット。
  3. 前記昇降機構は、
    前記搬送路の上側または下側に配置され、前記搬送路を横切って前記固定断裁刃に平行にのびるシャフトと、
    前記搬送路の両側に配置され、前記シャフトに対して前記シャフトのまわりに旋回可能に取り付けられた一対の支持プレートと、を有し、
    前記一対の支持プレート間に前記下流側搬送ローラ対が支持され、さらに、
    前記一対の支持プレートを、前記下流側搬送ローラ対が前記定位置に配置される第1の位置と、前記下流側搬送ローラ対が前記上昇位置に配置される第2の位置との間で搖動させる支持プレート搖動機構を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の用紙断裁ユニット。
  4. 前記支持プレート搖動機構は、
    前記一対の支持プレートのうちの一方の支持プレートの下方に配置されたモータを有し、前記モータの駆動軸は前記シャフトに平行にのび、さらに、
    前記駆動軸に固定されたクランクレバーと、
    前記一方の支持プレートの下方に配置され、一端が前記シャフトに平行な軸のまわりに旋回可能に取り付けられたアームを有し、前記アームの他端側にはその長さ方向にのびるガイド溝が形成され、さらに、
    前記クランクレバーの先端に取り付けられかつ前記アームの前記ガイド溝内に転動可能に嵌め込まれたローラと、
    一端が前記アームの中間部に旋回可能に連結され、他端が前記一方の支持プレートに旋回可能に連結されたリンクと、を有し、
    前記クランクレバーが前記モータによって一定角度範囲内で搖動せしめられ、それに伴って前記アームが上下方向に搖動せしめられることによって、前記一対の支持プレートが前記第1の位置および前記第2の位置間において搖動せしめられることを特徴とする請求項3に記載の用紙断裁ユニット。
JP2016017089A 2016-02-01 2016-02-01 用紙断裁ユニット Active JP6621139B2 (ja)

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