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JP6517846B2 - 鞍乗り型車両のヘッドライト - Google Patents

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JP6517846B2
JP6517846B2 JP2017006000A JP2017006000A JP6517846B2 JP 6517846 B2 JP6517846 B2 JP 6517846B2 JP 2017006000 A JP2017006000 A JP 2017006000A JP 2017006000 A JP2017006000 A JP 2017006000A JP 6517846 B2 JP6517846 B2 JP 6517846B2
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

本発明は、鞍乗り型車両のヘッドライトに関する。
従来、ヘッドライトとして、丸型ヘッドライトの中央に基板が配置され、その基板に、上方及び下方に指向する光源(ハイビーム用光源及びロービーム用光源)が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、丸型ヘッドライトには、その外周に沿うように複数のポジションライト用光源が配置されている。
特許第5969218号公報
特許文献1では、ポジションライトの光源数が多く、コストが嵩む。また、光源数が多ければ、基板が大型になり、基板を配置するスペースを確保するために、丸型ヘッドライトが大型になる。また、ヘッドライト用光源を構成するハイビーム用の発光素子とロービーム用の発光素子とが接近して配置されているため、十分に放熱するための空間が必要であり、このことからも丸型ヘッドライトが大型になる。
ポジションライトの光源数を少なくするために、導光部材を利用することが考えられるが、導光部材は高価であるため、より廉価な構造にすることが望ましい。
本発明の目的は、コストを低減し、且つ小型化及び軽量化を図ることが可能な鞍乗り型車両のヘッドライトを提供することにある。
本発明は、ヘッドライト用光源(68)と、補助光源(66)と、前記ヘッドライト用光源(68)から発する光を反射する第リフレクタ(52b)と、前記ヘッドライト用光源(68)、前記補助光源(66)、前記第リフレクタ(52b)を収納するハウジング(51)と、前記第1リフレクタ(52b)の前方に設けられたレンズ(53)とを備えた鞍乗り型車両のヘッドライトにおいて、前記第リフレクタ(52b)の中央前方に第2リフレクタ(52e)及び前記補助光源(66)が設けられ、前記ヘッドライト用光源(68)及び前記補助光源(66)が基板(57,58)に取付けられ、前記第2リフレクタ(52e)は、前記基板(57,58)とは別体に設けられ、前記ヘッドライト用光源(68)は、ハイビーム用光源(65)及びロービーム用光源(67)からなり、前記ヘッドライト用光源(68)から発する光は、前記第2リフレクタ(52e)に設けられた切欠き(52k,52w)を通過して前記第1リフレクタ(52b)で反射されることで前方に照射され、前記ロービーム用光源(67)から発する光の少なくとも一部は、前記第1リフレクタ(52b)及び前記第2リフレクタ(52e)で反射されることで、前記第1リフレクタ(52b)の輪郭(55q)を形成するように前方に照射されることを特徴とする。
上記発明において、前記補助光源(66)から発する光の少なくとも一部は、前記第1リフレクタ(52b)及び前記第2リフレクタ(52e)で反射されることで、前記第1リフレクタ(52b)の輪郭(55p)を形成するように前方に照射されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記補助光源(66)から発する光と前記ハイビーム用光源(65)から発する光とは、前記第1リフレクタ(52b)で反射され、前記補助光源(66)は、前記ハイビーム用光源(65)よりも前方に配置されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記ハイビーム用光源(65)から発する光は、前記第リフレクタ(52b)で反射されて前記切欠き(52k)を通過するようにしても良い。
また、上記発明において、前記第2リフレクタ(52e)の内側に、前記ハイビーム用光源(65)、前記ロービーム用光源(67)及び前記補助光源(66)が配置され、前記第1リフレクタ(52b)は、前記第2リフレクタ(52e)の上下にそれぞれ配置された上側第1リフレクタ(52c)及び下側第1リフレクタ(52d)を備え、前記第2リフレクタ(52e)は、前記上側第1リフレクタ(52c)の下端に接続された上側第2リフレクタ(52f)と、前記下側第1リフレクタ(52d)の上端に接続された下側第2リフレクタ(52g)とを備え、前記上側第2リフレクタ(52f)と前記下側第2リフレクタ(52g)との間がエクステンション部(52h)で接続され、前記エクステンション部(52h)の後方に、前記基板(57,58)、前記ヘッドライト用光源(68)及び前記補助光源(66)が配置されるようにしても良い。
また、上記発明において、平面視で、前記ハイビーム用光源(65)と前記補助光源(66)とは、前記基板(57)に離間して設けられるようにしても良い。
また、上記発明において、前記基板(57,58)は、上下に離間して複数設けられ、前記補助光源(66)と前記ロービーム用光源(67)とは、別々の基板(57,58)に配置されるようにしても良い。
本発明に係る鞍乗り型車両のヘッドライトによれば、第1リフレクタの中央前方に第2リフレクタ及び補助光源が設けられ、ヘッドライト用光源は、ハイビーム用光源及びロービーム用光源からなり、ヘッドライト用光源から発する光は、第2リフレクタに設けられた切欠きを通過して第1リフレクタで反射されることで前方に照射され、ロービーム用光源から発する光の少なくとも一部は、第1リフレクタ及び第2リフレクタで反射されることで、第1リフレクタの輪郭を形成するように前方に照射されるので、ロービーム用光源によって、ヘッドライトの半分の半円で発光させることができるため、補助灯火器のための光源数を少なくできる。従って、導光部材を用いる必要がなく、コストを低減することができる。また、光源数が少なくなるので基板を小型にすることができ、ヘッドライトの小型化、軽量化を図ることができる。
上記発明において、補助光源から発する光の少なくとも一部は、第1リフレクタ及び第2リフレクタで反射されることで、第1リフレクタの輪郭を形成するように前方に照射されるので、補助光源から発する光が、最終的に第1リフレクタの輪郭を形成するように前方に照射され、半円状に発光する補助灯火器となるため、補助灯火器のための光源数を少なくできる。
また、上記発明において、補助光源から発する光とハイビーム用光源から発する光とは、第1リフレクタで反射され、補助光源は、ハイビーム用光源よりも前方に配置されるので、補助光源による光が前方に照射されるのを抑制することができる。従って、補助光源の光によって歩行者がまぶしさを感じないようにすることができる。
また、上記発明において、ハイビーム用光源から発する光は、第1リフレクタで反射されて切欠きを通過するので、ハイビーム用光源が輪郭形成に寄与しないため、ハイビーム使用時に補助光源により形成される輪郭が強調されないようにすることができる。従って、補助光源の光によって歩行者がまぶしさを感じないようにすることができる。
また、上記発明において、ヘッドライト用光源及び補助光源が基板に取付けられ、第2リフレクタの内側に、ハイビーム用光源、ロービーム用光源及び補助光源が配置され、第1リフレクタは、第2リフレクタの上下にそれぞれ配置された上側第1リフレクタ及び下側第1リフレクタを備え、第2リフレクタは、上側第1リフレクタの下端に接続された上側第2リフレクタと、下側第1リフレクタの上端に接続された下側第2リフレクタとを備え、上側第2リフレクタと下側第2リフレクタとの間がエクステンション部で接続され、エクステンション部の後方に、基板、ヘッドライト用光源及び補助光源が配置されるので、基板、ヘッドライト光源及び補助光源が、前方からエクステンション部で覆われるため、基板、ヘッドライト光源及び補助光源が、目立ちにくい構造にでき、外観性を向上させることができる。
また、上記発明において、平面視で、ハイビーム用光源と補助光源とは、基板に離間して設けられるので、放熱性の高い構造にできる。従って、ハウジング内部の容積を必要以上に大きくしなくてもよく、ハウジングを小型にすることができ、ひいては、ヘッドライトの小型化を図ることができる。
また、上記発明において、基板は、上下に離間して複数設けられ、補助光源とロービーム用光源とは、別々の基板に配置されるので、補助光源とロービーム用光源とが形成する輪郭が連結されて発光するので、独特なヘッドライトとすることができ、外観性を向上させることができる。
本発明に係るヘッドライトを備える自動二輪車の左側面図である。 ヘッドライトを示す斜視図である。 ヘッドライトを示す正面図である。 ヘッドライトを示す左側面図である。 一部に断面を示したヘッドライトの斜視図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 基板アッシーを示す底面図である。 基板アッシーを示す平面図である。 リフレクタでの光の反射の原理を説明する作用図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係るヘッドライト36を備える自動二輪車10の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム(不図示)の前部にフロントフォーク12を介して支持された前輪13と、車体フレームの下部にスイングアーム14を介して支持された後輪16と、車体フレームの上部に配置されたシート17とを備える鞍乗り型車両である。
車体フレームの下部にはエンジン20が取付けられている。
フロントフォーク12は、車体フレームの前端部に操舵可能に支持されている。フロントフォーク12の上端部にはバーハンドル21が取付けられ、下端部には車軸22を介して前輪13が支持されている。
車体フレームの前後中央部の下部(詳しくは、ピボットフレーム25)にはピボット軸26が設けられ、スイングアーム14は、ピボット軸26に上下揺動可能に取付けられている。スイングアーム14の後端部には、車軸28を介して後輪16が支持されている。
スイングアーム14の後端部と、スイングアーム14の上方に位置する車体フレームの上部とには緩衝機能を有するリアクッションユニット31が渡されている。
車体フレームの前端部にはフロントキャリア33が取付けられ、フロントキャリア33に、荷物を入れるバスケット34が取付けられている。更に、フロントキャリア33の前端部にはヘッドライト36が取付けられている。
車体フレームの後部には、シート17の後方にリアキャリア38が取付けられている。
車体フレームの大部分は、車体カバー40で覆われている。車体カバー40は、ハンドルカバー41、フロントカバー42、レッグシールド43及び左右一対のサイドカバー44を備える。
ハンドルカバー41は、バーハンドル21の中央部を覆っている。フロントカバー42は、フロントフォーク12の上部を前方から覆っている。レッグシールド43は、フロントカバー42から両側方に延びるとともにフロントフォーク12の上部を後方から覆っている。サイドカバー44は、シート17の下方を前方及び側方から覆っている。左右のサイドカバー44の後端部には、後輪16の上方を覆うリアフェンダ46が接続されている。前輪13は、上方からフロントフェンダ48で覆われている。
図2は、ヘッドライト36を示す斜視図、図3は、ヘッドライト36を示す正面図、図4は、ヘッドライト36を示す左側面図である。
図2〜図4に示すように、ヘッドライト36は、ハウジング51と、ハウジング51に取付けられたリフレクタ52と、リフレクタ52の前方に配置されるとともにハウジング51の周縁部に接続されたレンズ53と、ハウジング51及びレンズ53のそれぞれの接続部を覆う環状のカバー部材54とを備える。
リフレクタ52は、その一部がハウジング51内に収納され、リフレクタ52の中央部には、前方に水平に突出する突出部52aを備える。リフレクタ52において、突出部52aの上方及び下方には、凹面状の第1リフレクタ52bが形成されている。
第1リフレクタ52bは、突出部52aの上方に位置する上側第1リフレクタ52cと、突出部52aの下方に位置する下側第1リフレクタ52dとからなる。
突出部52aは、その上部及び下部に第2リフレクタ52eが形成されている。
第2リフレクタ52eは、突出部52aの上部に形成された上側第2リフレクタ52fと、突出部52aの下部に形成された下側第2リフレクタ52gとからなり、第1リフレクタ52bを上下(上側第1リフレクタ52c及び下側第1リフレクタ52d)に分けるように横長に形成されている。
上側第2リフレクタ52f及び下側第2リフレクタ52gは、平板状に形成されている。上側第2リフレクタ52fは、上側第1リフレクタ52cの下端に接続され、下側第2リフレクタ52gは、下側第1リフレクタ52dの上端に接続されている。
突出部52aの先端部には、上側第2リフレクタ52fと下側第2リフレクタ52gとを接続するエクステンション部52hが設けられている。即ち、突出部52aは、第2リフレクタ52e及びエクステンション部52hからなる。
正面視で、リフレクタ52及びレンズ53の輪郭は円形である。
カバー部材54は、その後縁から後方に延びる左右一対の固定部54aを備え、一対の固定部54aがハウジング51の両側部に固定される。
図5は、一部に断面を示したヘッドライト36の斜視図である。
ハウジング51は、その周壁51aの前端部に環状の周溝51bが形成されている。
リフレクタ52は、第1リフレクタ52b、第2リフレクタ52e及びエクステンション部52hを一体に備える。第2リフレクタ52eの上側第2リフレクタ52fと下側第2リフレクタ52gとは、後方に向かうにつれて次第に上下に離れるように形成されている。
第2リフレクタ52eとエクステンション部52hとで囲まれる空間56には、光源が取付けられる上下2枚の第1基板57、第2基板58と、これらの第1基板57及び第2基板58を支持する基板支持部材61との一部が配置されている。リフレクタ52の後部には、ハウジング51の後壁51cにビス63で締結される複数の被締結部52jが形成されている。第1基板57、第2基板58及び基板支持部材61は、基板アッシー62を構成する。
上記したように、基板アッシー62は、第2リフレクタ52eの内側に配置されるとともに、前方から第2リフレクタ52e及びエクステンション部52hで覆われるため、外観性を向上させることができる。
レンズ53は、リフレクタ52で反射された光を通す正面視円形の透光部53a(図4参照)と、透光部53aの周縁から後方に延びる環状延出部53bとが一体成形されている。環状延出部53bは、ハウジング51の周溝51bに挿入され、固定されている。周溝51bと環状延出部53bとの間にはシール部材(不図示)が設けられて、ハウジング51とレンズ53との間のシール性が確保されている。
カバー部材54は、ハウジング51とレンズ53との接合部が外部に露出しないように、その接合部を半径方向外側から覆っている。これにより、ヘッドライト36の外観性を向上させることができる。
図6は図3のVI−VI線断面図であり、ハイビーム用光源65を通る断面を示している。
リフレクタ52の突出部52aの内側から後方に延びるように、第1基板57、第2基板58及び基板支持部材61が配置されている。
第1基板57は、その下面57aに、ハイビームを発するハイビーム用光源65と、ポジションライトの光源となる複数の補助光源66とが取付けられ、基板支持部材61の下方に配置されている。第1基板57と基板支持部材61との間には、通気のための隙間71が設けられている。ハイビーム用光源65及び補助光源66は、LEDからなる。
第2基板58は、その上面58aにロービームを発するとともにポジションライトの光源を兼用する複数のロービーム用光源67が取付けられ、基板支持部材61の上方に配置されている。ロービーム用光源67はLEDからなる。
第2基板58と基板支持部材61との間には、通気のための隙間73が設けられている。
上記したハイビーム用光源65及びロービーム用光源67は、ヘッドライト用光源68を構成する。
基板支持部材61は、その後部に鉛直に延びように形成された基部61bと、基部61bから前方に延びる平板状の支持部61cとを備える。支持部61cは、第1基板57と第2基板58との間に配置され、支持部61cには、上方に突出するボス部61aが設けられ、ボス部61aに第1基板57がビス72で取付けられている。ボス部61aは、第2基板58に形成された貫通穴58bを貫通している。
ハウジング51の後部の下部には、第1基板57及び第2基板58に接続されたハーネス74をハウジング51の外部に導出するためのグロメット76が取付けられている。ハーネス74は、ヘッドライト36の外部から、ヘッドライト用光源68及び補助光源66と、第1基板57及び第2基板58との各部に電力を供給する。
リフレクタ52の下側第2リフレクタ52gには、ハイビーム用光源65及び補助光源66から発する光を下側第1リフレクタ52d側に通すための切欠き52k,55k(切欠き55kについては図9参照)が形成されている。
図3及び図6において、リフレクタ52の下側第1リフレクタ52dは、ハイビーム用光源65の光を主に反射する下主反射部52mと、補助光源66の光を主に反射する下副反射部52nとを備える。また、リフレクタ52の上側第1リフレクタ52cは、ロービーム用光源67の光を反射させて車両前方に照射する上主反射部52pと、ロービーム用光源67の光をポジションライトの光として反射させる上副反射部52qとを備える。
下副反射部52n及び上副反射部52qは、その前縁に、円環状のテーパ面に形成された円環部52rを備える。円環部52rは、エクステンション部52hの両側方にも形成されて、環状に繋がっている。補助光源66及びロービーム用光源67が発光する際に、それらの光を下副反射部52n及び上副反射部52qで反射させて車両前方に照射することで、リフレクタ52の輪郭をポジションライトとして円形状に光らせることができる。
図6に示した断面において、上側第1リフレクタ52cの後端52s(黒丸を付けた箇所)は、下側第1リフレクタ52dの後端52t(黒丸を付けた箇所)よりも前方に位置する。
上記の図1、図3及び図6に示したように、鞍乗り型車両としての自動二輪車10のヘッドライト36は、ヘッドライト用光源68、補助光源66、第1基板57、第2基板58、第1リフレクタ52b、ハウジング51、レンズ53及びカバー部材54を備える。
ヘッドライト用光源68は、ハイビーム用光源65及びロービーム用光源67からなり、補助光源66は、ポジションライトの光源となり、第1基板57及び第2基板58は、ヘッドライト用光源68及び補助光源66が取付けられている。第1リフレクタ52bは、ヘッドライト用光源68から発する光を反射し、ハウジング51は、ヘッドライト用光源68、補助光源66、第1基板57、第2基板58及び第1リフレクタ52bを収納する。レンズ53は、第1リフレクタ52bの前方に設けられ、カバー部材54は、レンズ53及びハウジング51のそれぞれの接続部を覆う。
第1リフレクタ52bの中央位置から第2リフレクタ52eが前方に突出し、第2リフレクタ52eの内側に、第1基板57、第2基板58、ヘッドライト用光源68及び補助光源66が配置されている。補助光源66から発する光の少なくとも一部は、第1リフレクタ52b及び第2リフレクタ52eで反射されることで、第1リフレクタ52bの輪郭としての円環部52rを形成するように前方に照射される。
上記構成によれば、補助光源66から発する光が、最終的に第1リフレクタ52bの円環部52rで反射されて前方に照射され、半円状に発光する補助灯火器(詳しくは、ポジションライト)となる。リフレクタ52に光源を多数使わない構造を採用するので、補助灯火器のための光源数を少なくできる。従って、導光部材を用いる必要がなく、コストを低減することができる。また、光源数が少なくなるので第1基板57及び第2基板58を小型にすることができ、ヘッドライト36の小型化、軽量化を図ることができる。
また、ヘッドライト用光源68から発する光は、第2リフレクタ52eに設けられた切欠き52k,52wを通過して第1リフレクタ52bで反射されることで前方に照射される。ロービーム用光源67から発する光の少なくとも一部は、第1リフレクタ52b及び第2リフレクタ52eで反射されることで、第1リフレクタ52bの円環部52rを形成するように前方に照射される。
この構成によれば、ロービーム用光源67から発する光が、最終的に第1リフレクタ52bの円環部52rで反射されて前方に照射され、半円状に発光する補助灯火器(詳しくは、ポジションライト)となる。即ち、ヘッドライト36の半分の半円で発光させることができる。ヘッドライト用光源68を兼ねるロービーム用光源67を補助灯火器用の光源として利用するので、補助灯火器のための光源数を少なくできる。
また、第1リフレクタ52bは、第2リフレクタ52eの上下にそれぞれ配置された上側第1リフレクタ52c及び下側第1リフレクタ52dを備える。第2リフレクタ52eは、上側第1リフレクタ52cの下端に接続された上側第2リフレクタ52fと、下側第1リフレクタ52dの上端に接続された下側第2リフレクタ52gとを備える。
上側第2リフレクタ52fと下側第2リフレクタ52gとの間がエクステンション部52hで接続され、エクステンション部52hの後方に、第1基板57、第2基板58、ヘッドライト用光源68及び補助光源66が配置される。
この構成によれば、第1基板57、第2基板58、ヘッドライト用光源68及び補助光源66が、前方からエクステンション部52hで覆われるので、第1基板57、第2基板58、ヘッドライト用光源68及び補助光源66が、目立ちにくい構造にでき、外観性を向上させることができる。
また、補助光源66から発する光とハイビーム用光源65から発する光とは、下側第1リフレクタ52dに反射し、補助光源66は、ハイビーム用光源65よりも前方に配置される。
この構成によれば、補助光源66がハイビーム用光源65よりも前方に配置されるので、補助光源66による光が前方に照射されるのを抑制することができる。従って、補助光源66の光によって歩行者がまぶしさを感じないようにすることができる。
更に、ハイビーム用光源65よりも前方に補助光源66が配置されるので、熱源としての光源が分散し、熱を滞留しにくい構造にすることができる。従って、放熱性が向上し、第1基板57及び第2基板58を小型にでき、エクステンション部52hも小型にできる。以上のことから、ヘッドライト36の小型化を図ることができる。
また、平面視で、ハイビーム用光源65と補助光源66とは、第1基板57に離間して設けられる。
この構成によれば、ハイビーム用光源65と補助光源66とが離間しているので、放熱性の高い構造にできる。従って、ハウジング51の内部の容積を必要以上に大きくしなくてもよく、ハウジング51を小型にすることができ、ひいては、ヘッドライト36の小型化を図ることができる。
図6に示したように、ハイビーム用光源65から発する光は、第1リフレクタ52b(詳しくは、下側第1リフレクタ52d)で反射されて切欠き52kを通過し、第2リフレクタ52e内に進む。この構成によれば、ハイビーム用光源65が輪郭形成に寄与しないため、ハイビーム使用時に補助光源66により形成される輪郭55p(図11参照)が強調されないようにすることができる。従って、補助光源66の光によって歩行者がまぶしさを感じないようにすることができる。
図7は、図3のVII−VII線断面図であり、ロービーム用光源67を通る断面を示している。
図7に示した断面では、リフレクタ52の上側第1リフレクタ52cの後端52u(黒丸を付けた箇所)は、下側第1リフレクタ52dの後端52v(黒丸を付けた箇所)よりも後方に位置する。
上側第2リフレクタ52fは、ロービーム用光源67の光を上側第1リフレクタ52c側へ通すための切欠き52wが形成されている。
ハウジング51は、その後部の上部に、ヘッドライト36の内外の通気を行う通気口51dを備える。また、ハウジング51には、通気口51dの周囲に、通気口51dの開口を覆う通気口カバー78が取付けられている。通気口カバー78によって、通気口51dによる通気を行いながら、ヘッドライト36の内部への雨水や埃等の浸入を抑制することができる。
リフレクタ52は、その後部の下部に、基板支持部材61の基部61bを固定するための支持部材固定部52xが一体に形成されている。支持部材固定部52xには、基部61bがビス81で取付けられている。
第2基板58は、上面58aの後部にハーネス74を接続するためのコネクタ82を備える。
基板支持部材61は、この断面でロービーム用光源67の下方に、支持部61cから下方に一体に突出する一対の下方突出部61f,61g(一方の下方突出部61fのみ図示)が形成されている。下方突出部61f,61gは、第1基板57に形成された一対の位置決め穴57c,57d(一方の位置決め穴57cのみ図示)が嵌合する部分である。下方突出部61f,61gと位置決め穴57c,57dとが嵌合することで、基板支持部材61に対して第1基板57を回り止めできるとともに精度良く位置決めできる。
図7に示したように、基板(第1基板57及び第2基板58)は、上下に離間して複数設けられ、補助光源66とロービーム用光源67とは、別々の第1基板57及び第2基板58に配置される。この構成によれば、補助光源66とロービーム用光源67とが形成する輪郭55p,55q(図11参照)が連結されて発光するので、独特なヘッドライト36とすることができ、外観性を向上させることができる。
図8は、図3のVIII−VIII線断面図であり、補助光源66を通る断面を示している。
図8に示した断面では、リフレクタ52の上側第1リフレクタ52cの後端52y(黒丸を付けた箇所)は、下側第1リフレクタ52dの後端52z(黒丸を付けた箇所)よりも後方に位置する。
第1基板57は、下面57aにハーネス74を接続するためのコネクタ83を備える。
基板支持部材61の支持部61cには、下方に突出する複数のボス部61dが設けられ、ボス部61dに第2基板58がビス72で取付けられている。ボス部61dは、第1基板57に形成された貫通穴57bを貫通している。
また、基板支持部材61は、この断面で下方突出部61f,61gの上方に、支持部61cから上方に一体に突出する一対の上方突出部61h,61j(上方突出部61jについては図10参照)が形成されている。上方突出部61h,61jは、第2基板58に形成された一対の位置決め穴58c,58d(図10参照)が嵌合する部分である。上方突出部61h,61jと位置決め穴58c,58dとが嵌合することで、基板支持部材61に対して第2基板58を精度良く位置決めできる。
以上の図6〜図8において、第1基板57及び第2基板58を基板支持部材61に締結するためのボス部61a,61dを第1リフレクタ52bよりも後方に配置することで、第2リフレクタ52eの上下幅をより小さくすることができ、リフレクタ52を小型にすることができる。これにより、ヘッドライト36の小型化を図ることができる。
図9は、基板アッシー62を示す底面図である。
第2リフレクタ52eの下側第2リフレクタ52gは、その後縁に切欠き52k及び左右一対の切欠き55k,55kが形成されている。
第1基板57の車幅方向中央にはハイビーム用光源65が取付けられている。ハイビーム用光源65の中心を通って前後方向に延びる中心線90は、図6に示したヘッドライト36の中心線、即ち、ハウジング51及びリフレクタ52の車幅方向中央を通って前後方向に延びる中心線でもある。
図9において、左右一対の補助光源66,66は、中心線90に対して車幅方向外側に等距離隔てて配置されるとともに、ハイビーム用光源65よりも等距離前方に配置されている。
左右の補助光源66,66は、下側第2リフレクタ52gの上方に配置され、左右の補助光源66,66の一部は、下方から下側第2リフレクタ52gに覆われている。従って、左右の補助光源66,66が発する光の大部分は、切欠き55k,55kを通って下側第1リフレクタ52d(図8参照)へ向かう。
第1基板57を基板支持部材61に締結するビス72は、中心線90上に配置され、ビス72の車幅方向外側には、基板支持部材61の左右のボス部61d,61dが配置されている。第1基板57の位置決めをする下方突出部61f,61gは、ハイビーム用光源65の車幅方向外側に配置されている。下方突出部61f,61gのそれぞれの上方にはロービーム用光源67(図10参照)が配置されている。
基板支持部材61の支持部61cの両側部には、上下に突出する縦リブ61e,61eが形成されている。左右の縦リブ61e,61eによって、支持部61cの剛性が高められる。
ビス72と一方のボス部61dとの間には、第1基板57の下面57aに取付けられたコネクタ83が配置されている。
図中に示す二点鎖線は、下側第1リフレクタ52dの上縁55mを示している。この下側第1リフレクタ52dの上縁55mよりも前方の下側第2リフレクタ52gに、切欠き52k,55k,55kが形成されている。
図10は、基板アッシー62を示す平面図である。
第2リフレクタ52eの上側第2リフレクタ52fは、その後縁に左右一対の切欠き52w,52wが形成されている。これらの切欠き52w,52wによって、ロービーム用光源67,67の照射範囲を制限している。
左右のロービーム用光源67,67は、中心線90の車幅方向外側に配置され、更には、第1基板57(図9参照)のハイビーム用光源65から車幅方向外側に等距離隔てて配置されている。左右のロービーム用光源67,67の更に車幅方向外側には第2基板58の位置決めをする上方突出部61h,61jが配置されている。
中心線90上には、ハイビーム用光源65よりも後方にボス部61aが配置され、更に、ボス部61aの車幅方向外側に、第2基板58を基板支持部材61に締結する左右一対のビス72,72が配置されている。
ハーネス74は、第2基板58に形成された貫通穴58eを貫通し、第2基板58の下方の第1基板57(図9参照)のコネクタ83(図9参照)に接続される。
図中に示す二点鎖線は、上側第1リフレクタ52cの下縁55nを示している。この上側第1リフレクタ52cの下縁55nよりも前方の上側第2リフレクタ52fに、切欠き52w,52wが形成されている。
図11は、リフレクタ52での光の反射の原理を説明する作用図である。
補助光源66から発した光Aは、まず、下副反射部52nで反射し、次に下側第2リフレクタ52gで反射し、以降は、下副反射部52nでの反射と下側第2リフレクタ52gでの反射を繰り返す。そして、下副反射部52nの全体で反射された光が車両前方に向けて反射され、下副反射部52nの外周縁55pが円の下半分の形状として発光するように視認される。
同様に、ロービーム用光源67から発した光Bは、まず、上副反射部52qで反射し、次に上側第2リフレクタ52fで反射し、以降は、上副反射部52qでの反射と上側第2リフレクタ52fでの反射を繰り返す。そして、上副反射部52qの全体で反射された光が車両前方に向けて反射され、上副反射部52qの外周縁55qが円の上半分の形状として発光するように視認される。
上記補助光源66及びロービーム用光源67は、所定の照射角度範囲を有するため、上記した光A,Bが無数存在するため、下副反射部52n及び上副反射部52qの全体での反射により、車両前方からヘッドライト36を見たときに、リフレクタ52の輪郭(詳しくは、下副反射部52n及び上副反射部52qの各外周縁55p,55q)がポジションライトとして円形状に発光するのが視認される。
上記した補助光源66から発した光A及びロービーム用光源67から発した光Bを、ハイビーム用光源65(図6参照)及びロービーム用光源67から発して第1リフレクタ52bで反射される光と共に、図6〜図8に示している。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、図5に示したように、リフレクタ52の全体を一体成形したが、これに限らず、リフレクタ52の各部を、一体部分と別体部分とで構成しても良い。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
36 ヘッドライト
51 ハウジング
52b 第1リフレクタ
52c 上側第1リフレクタ
52d 下側第1リフレクタ
52e 第2リフレクタ
52f 上側第2リフレクタ
52g 下側第2リフレクタ
52h エクステンション部
52k,52w 切欠き
53 レンズ
54 カバー部材
55p,55q 輪郭(外周縁)
65 ハイビーム用光源
66 補助光源
67 ロービーム用光源
68 ヘッドライト用光源

Claims (7)

  1. ヘッドライト用光源(68)と、補助光源(66)と、前記ヘッドライト用光源(68)から発する光を反射する第リフレクタ(52b)と、前記ヘッドライト用光源(68)、前記補助光源(66)、前記第リフレクタ(52b)を収納するハウジング(51)と、前記第1リフレクタ(52b)の前方に設けられたレンズ(53)とを備えた鞍乗り型車両のヘッドライトにおいて、
    前記第リフレクタ(52b)の中央前方に第2リフレクタ(52e)及び前記補助光源(66)が設けられ、
    前記ヘッドライト用光源(68)及び前記補助光源(66)が基板(57,58)に取付けられ、
    前記第2リフレクタ(52e)は、前記基板(57,58)とは別体に設けられ、
    前記ヘッドライト用光源(68)は、ハイビーム用光源(65)及びロービーム用光源(67)からなり、前記ヘッドライト用光源(68)から発する光は、前記第2リフレクタ(52e)に設けられた切欠き(52k,52w)を通過して前記第1リフレクタ(52b)で反射されることで前方に照射され、
    前記ロービーム用光源(67)から発する光の少なくとも一部は、前記第1リフレクタ(52b)及び前記第2リフレクタ(52e)で反射されることで、前記第1リフレクタ(52b)の輪郭(55q)を形成するように前方に照射されることを特徴とする鞍乗り型車両のヘッドライト。
  2. 前記補助光源(66)から発する光の少なくとも一部は、前記第1リフレクタ(52b)及び前記第2リフレクタ(52e)で反射されることで、前記第1リフレクタ(52b)の輪郭(55p)を形成するように前方に照射されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト。
  3. 前記補助光源(66)から発する光と前記ハイビーム用光源(65)から発する光とは、前記第1リフレクタ(52b)で反射され、前記補助光源(66)は、前記ハイビーム用光源(65)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト。
  4. 前記ハイビーム用光源(65)から発する光は、前記第リフレクタ(52b)で反射されて前記切欠き(52k)を通過することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト。
  5. 記第2リフレクタ(52e)の内側に、前記ハイビーム用光源(65)、前記ロービーム用光源(67)及び前記補助光源(66)が配置され、
    前記第1リフレクタ(52b)は、前記第2リフレクタ(52e)の上下にそれぞれ配置された上側第1リフレクタ(52c)及び下側第1リフレクタ(52d)を備え、前記第2リフレクタ(52e)は、前記上側第1リフレクタ(52c)の下端に接続された上側第2リフレクタ(52f)と、前記下側第1リフレクタ(52d)の上端に接続された下側第2リフレクタ(52g)とを備え、
    前記上側第2リフレクタ(52f)と前記下側第2リフレクタ(52g)との間がエクステンション部(52h)で接続され、前記エクステンション部(52h)の後方に、前記基板(57,58)、前記ヘッドライト用光源(68)及び前記補助光源(66)が配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト。
  6. 平面視で、前記ハイビーム用光源(65)と前記補助光源(66)とは、前記基板(57)に離間して設けられることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト。
  7. 前記基板(57,58)は、上下に離間して複数設けられ、前記補助光源(66)と前記ロービーム用光源(67)とは、別々の基板(57,58)に配置されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト。
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