JP6302424B2 - リチウム空気二次電池 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、本実施形態のリチウム空気二次電池100は、空気極(正極)101、負極102、および電解質(例えば有機電解質)103を少なくとも含む。前記空気極101は正極として機能する。電解質103は、空気極101および負極102に接している。電解質103は、空気極101と負極102との間に配置され得る。
(I)空気極(正極)
空気極101は、少なくとも触媒を含む。
空気極101は、触媒(電極触媒)としてリン化モリブデン(MoP)を含む。特に、リン化モリブデンを含むことで、空気極101は、酸素還元(放電)及び酸素発生(充電)の両反応に対して高活性となり、二次電池としての性能を高めることができる。
2Li++O2+2e- → Li2O2 (2)
空気極101は、導電性材料を含むことができる。導電性材料としては、例えばカーボンを例示することができる。具体的には、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック類、活性炭類、グラファイト類、カーボン繊維類などを挙げることができる。空気極101中で反応サイトを十分に確保するために、カーボンは比表面積が大きなものが適している。具体的には、BET比表面積で300m2/g以上の値を有しているものが望ましい。これらのカーボンは、例えば市販品として、又は公知の合成手法により入手することが可能である。
空気極101は、必要に応じて前記材料を一体化するための結着剤等を含むことが好ましい。この結着剤は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴムなどを例として挙げることができる。これらの結着剤は、粉末として又は分散液として用いることができる。
空気極101は以下のように調製することができる。例えば、触媒であるリン化モリブデン、カーボン粉末、及び必要に応じてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなバインダー粉末を混合し、この混合物をチタンメッシュ等の支持体上に圧着することにより、空気極101を成形することができる。また、前述の混合物を有機溶剤等の溶媒中に分散してスラリー状にして、金属メッシュ又はカーボンクロスやカーボンシート上に塗布し乾燥することによって、空気極101を形成することができる。
負極102はリチウムを含む。例えば、負極102は金属リチウム又はリチウムイオンを放出及び吸収することができるリチウム含有合金などの物質を構成要素とすることができる。
Li→Li++e- (3)
なお、充電時の負極102においては、式(3)の逆反応であるリチウムの析出反応が起こる。
本発明のリチウム空気二次電池は、電解質103を含む。なお、本明細書において、電解液とは、電解質103が液体形態である場合をいう。電解質103は、空気極(正極)101および負極102間でリチウムイオンの移動が可能な物質であればよい。例えば、リチウムイオンを含む金属塩を溶解した非水溶媒を使用できる。具体的には、リチウムイオンを含む金属塩として、リチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド(LiTFSI)、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)などのリチウムイオンを含む金属塩を挙げることができる。また、非水溶媒としては、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸メチルエチル(MEC)、炭酸メチルプロピル(MPC)、炭酸メチルイソプロピル(MIPC)、炭酸メチルブチル(MBC)、炭酸ジエチル(DEC)、炭酸エチルプロピル(EPC)、炭酸エチルイソプロピル(EIPC)、炭酸エチルブチル(EBC)、炭酸ジプロピル(DPC)、炭酸ジイソプロピル(DIPC)、炭酸ジブチル(DBC)、炭酸エチレン(EC)、炭酸プロピレン(PC)、炭酸1,2−ブチレン(1,2−BC)などの炭酸エステル系溶媒、1,2−ジメトキシエタン(DME)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)などのエーテル系溶媒、γ−ブチロタクトン(GBL)などのラクトン系溶媒、又は、ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド系溶媒、並びに、これらの中からの二種類以上を混合した溶媒[例えば炭酸エチレン(EC)及び炭酸ジメチル(DMC)(体積比1:1)の混合溶媒、EC及び炭酸ジエチル(DEC)などのような混合溶媒]を挙げることができる。
リチウム空気二次電池は、上記構成要素に加え、セパレータ、電池ケース、金属メッシュ(例えばチタンメッシュ)などの構造部材、その他のリチウム空気二次電池に要求される要素を含むことができる。これらは、従来公知のものを使用することができる。
リチウム空気二次電池は、上述した通り、少なくとも空気極(正極)、負極、および電解質を含み、例えば図1に示されるように、空気極と負極との間に電解質を狭持するように構成される。このような構成のリチウム空気二次電池は、従来型の二次電池と同様に調製することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るリチウム空気二次電池の実施例を詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施例に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
前述した空気極1の電極触媒として用いるリン化モリブデン(MoP)粉末を以下の手順で合成した。
次に、このようなリン化モリブデン粉末を用いて空気極1及びこの空気極1を用いたリチウム空気二次電池セル200を以下のようにして作製した。
図2に示す断面構造を有する円柱形のリチウム空気二次電池セル200を作製した。図2は、リチウム空気二次電池セル200の概略縦断面図である。リチウム空気二次電池セル200は、露点が−60℃以下の乾燥空気中で、以下の手順で作製した。
以上の手順で調製したリチウム空気二次電池セルの電池性能を測定した。なお、図2に示す空気極(正極)端子4及び負極端子13を、電池性能の測定試験に用いた。
硫黄(S)を含むリン化モリブデン粉末を以下の手順で合成した。
本実施例の硫黄を含有したリン化モリブデンを空気極1の電極触媒として用いたリチウム空気二次電池の放電容量及び充放電電圧のサイクル依存性を図3、4及び第1表に示す。
空気極1用の電極触媒として公知であるコバルト酸化物(Co3O4)を用いて、リチウム空気二次電池セルを実施例1と同様にして作製した。また、コバルト酸化物(Co3O4)は市販試薬(和光純薬工業社製)を用いた。電池のサイクル試験の条件は、実施例1と同様とした。
2、102 負極
3、103 電解質
4 空気極(正極)端子
5 セパレータ
6 負極固定用PTFEリング
7 負極固定用座金
8 空気極(正極)固定用PTFEリング
9 Oリング
10 空気極(正極)支持体(PTFE被覆)
11 負極支持体
12 セル固定用ねじ(PTFE被覆)
13 負極端子
100 リチウム空気二次電池
200 リチウム空気二次電池セル
Claims (8)
- 空気極、リチウムを含む負極、および電解質を含み、前記電解質が、前記空気極および前記負極に接しているリチウム空気二次電池であって、
前記空気極が触媒を含み、
前記触媒がリン化モリブデン(MoP)を含むことを特徴とするリチウム空気二次電池。 - 前記リン化モリブデンが、硫黄(S)を含有する、請求項1に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記硫黄の含有量が、原子比で、前記硫黄を含有する前記リン化モリブデン全体の1〜50%である、請求項2に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記硫黄の含有量が、原子比で、前記硫黄を含有する前記リン化モリブデン全体の20〜40%である、請求項2に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記リン化モリブデンのBET比表面積が、30m2/g以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記リン化モリブデンのBET比表面積が、40m2/g以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記リン化モリブデンのBET比表面積が、50m2/g以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池を含む、リチウム空気二次電池セル。
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