JP6272260B2 - リチウム空気二次電池 - Google Patents
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Description
本発明に係るリチウム空気二次電池は、図1に示されるように、空気極、負極及び該空気極と該負極とに接する有機電解液を含み、前記空気極が正極として機能する。
本発明において、正極活性物質として酸素が使用される。そのため、本発明で用いる正極は、酸素還元機能を有し、酸素およびリチウムイオンが移動できる空隙を有する導電性材料を含む空気極であり、任意選択的に結着剤等の添加剤を含むことができる。また、酸素の酸化還元反応を促進する触媒を含有してもよい。空気極1は、これを構成する電極の片面は大気に曝され、もう一方の面は電解液と接する。
本発明の空気極に用いられる導電性材料には、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック類、活性炭類、グラファイト類、カーボン繊維類などのカーボンを用いることができる。好ましくは、該カーボンは空気電極中の反応サイトを十分に確保するために表面積が大きなものが適しており、具体的にはBET比表面積で300m2/g以上の値を有しているものが望ましい。
本発明のリチウム空気二次電池では、空気極の触媒は、酸化マンガン(MnO2)、ルテニウム酸化物(RuO2)等の酸素還元(放電)及び酸素発生(充電)の両反応に対して高活性な、従来から公知の酸化物触媒であれば特に限定されない。具体的には、MnO2、Mn3O4、MnO、FeO2、Fe3O4、FeO、CoO、Co3O4、NiO、NiO2、V2O5、WO3などの単独酸化物や、La0.6Sr0.4MnO3、La0.6Sr0.4FeO3、La0.6Sr0.4CoO、La0.6Sr0.4CoO3、Pr0.6Ca0.4MnO3、LaNiO3、La0.6Sr0.4Mn0.4Fe0.6O3などのペロブスカイト型構造を有する複合酸化物を用いることができる。これらの触媒は、固相法や液相法などの公知のプロセスを用いて合成することができる。
2Li++(1/2)O2+2e-→Li2O (1)
2Li++O2+2e-→Li2O2 (2)
本発明の空気極はさらに結着剤(バインダー)を含むことができる。この結着剤は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリブタジエンゴムなどを例として挙げることができる。これらの結着剤は、粉末として又は分散液として用いることができる。
空気極1は以下のように調製することができる。例えば、触媒である酸化物粉末、導電性材料であるカーボン粉末およびバインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)粉末を混合し、この混合物をチタンメッシュ等の支持体上に圧着することにより、空気極1を成形することができる。圧縮成形する方法は当分野でよく知られた方法を用いることができ、例えば、電極の強度を高め電解液の漏洩を防止するために、冷間プレスだけでなく、ホットプレスを適用することによっても、より安定性に優れた空気極を作製することができる。また、前述の混合物を有機溶剤等の溶媒中に分散してスラリー状にし、金属メッシュ又はカーボンクロスやカーボンシート上に塗布して乾燥することによって、空気極1を形成してもよい。
本発明のリチウム空気二次電池は、負極にリチウムイオンの吸蔵および放出が可能な負極活物質を含む。この負極活性物質は、リチウム二次電池の負極材料として用いることができる材料であれば特に制限されない。例えば、金属リチウムを挙げることができる。あるいは、リチウム含有物質として、リチウムイオンを放出及び吸蔵することができる物質である、リチウムと、シリコンもしくはスズとの合金、またはLi2.6Co0.4Nなどのリチウム窒化物を例として挙げることができる。
Li→Li++e- (3)
有機電解液3としては、正・負極間でリチウムイオンの移動が可能であればよく、例えば、リチウムイオンを含む金属塩を溶解した非水溶媒を使用できる。リチウムイオンを含む金属塩として、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、過塩素酸リチウム(LiClO4)やリチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド[(CF3SO2)2NLi](LiTFSI)などを用いることができる。非水溶媒としては、例えば、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸メチルエチル(MEC)、炭酸メチルプロピル(MPC)、炭酸メチルイソプロピル(MIPC)、炭酸メチルブチル(MBC)、炭酸ジエチル(DEC)、炭酸エチルプロピル(EPC)、炭酸エチルイソプロピル(EIPC)、炭酸エチルブチル(EBC)、炭酸ジプロピル(DPC)、炭酸ジイソプロピル(DIPC)、炭酸ジブチル(DBC)、炭酸エチレン(EC)、炭酸プロピレン(PC)、炭酸1,2−ブチレン(1,2−BC)などの炭酸エステル系や1,2−ジメトキシエタン(DME)、トリグライム、テトラグライムなどのエーテル系、γ−ブチロタクトン(GBL)などのラクトン系や、これらの中から二種類以上を混合した溶媒についても使用することができる。
本発明のリチウム空気二次電池は、上記構成要素に加え、セパレータ、電池ケース、金属メッシュ(例えばチタンメッシュ)などの構造部材、その他のリチウム空気二次電池に要求される要素を含むことができる。これらは、従来公知のものを使用することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るリチウム空気二次電池についての実施例を詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施例に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
有機電解液原液として、LiTFSIを有機溶媒テトラグライム(TEGDME)に1mol/Lの濃度で溶解したものを用意した。市販のヘモシアニン粉末(Sigma−Aldrich社製)を該有機電解液原液の重量に対して0.5重量%となるように該有機電解液原液に添加し、十分に撹拌した。撹拌後に、金属リチウムの塊を溶液に投入することで脱水処理を行った。投入したリチウム塊は、数日後に回収し、本願発明の有機電解液3を調整した。
有機電解液3としてヘモシアニンを1mol/L LiTFSI/TEGDME溶液に飽和濃度(約1重量%)で添加した電解液を用いて、実施例1と同様にリチウム空気二次電池セル200を作製した。
有機電解液3としてヘモシアニン未添加の1mol/LのLiTFSI/TEGDME溶液を用いて、リチウム空気二次電池セル200を実施例と同様にして作製した。
電池のサイクル試験は、充放電測定システム(VMP−3,Bio Logic社製)を用いて、空気極1の有効面積当たりの電流密度で0.1mA/cm2または1.0mA/cm2を通電し、開回路電圧から電池電圧が、2.0Vに低下するまで放電電圧の測定を行った。電池の充電試験は、放電時と同じ電流密度で、電池電圧が、4.0Vに達するまで行った。電池の充放電試験は、通常の生活環境下で行った。充放電容量は空気極(導電性材料、空気極触媒およびバインダーの合計)重量当たりの値(mAh/g)で表した。
2 負極
3 有機電解液
4 空気極端子
5 セパレータ
6 負極固定用PTFEリング
7 負極固定用座金
8 空気極固定用PTFEリング
9 Oリング
10 空気極支持体
11 負極支持体
12 セル固定用ねじ
13 負極端子
200 リチウム空気二次電池セル
Claims (4)
- 導電性材料を含む空気極と、
金属リチウムまたはリチウム含有物質を含む負極と、
前記空気極と前記負極に接する有機電解液とを有し、
前記電解液にヘモシアニンを含むことを特徴とするリチウム空気二次電池。 - 前記電解液にヘモシアニンが前記電解液の重量全体を基準に0.05重量%以上の濃度で溶解していることを特徴とする請求項1に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記電解液にヘモシアニンが前記電解液の飽和濃度で溶解していることを特徴とする請求項1に記載のリチウム空気二次電池。
- 前記導電性材料がカーボンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のリチウム空気二次電池。
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