JP6288414B2 - 車両用ストライカ装置 - Google Patents
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Description
こうしたフードのロックには、フードの内面にストライカを設けたストライカ装置が用いられる。
このストライカには、丸棒部材を曲げた部品が用いられる。一般的には特許文献1にも開示されているようにストライカは、丸棒部材の折曲げにより、フードの内面からC形に起立するC形部を形成、さらにC形部の一端部および他端部から互い違いに外側に張り出す一対の脚部、具体的にはC形部がなす面と直交する一方向やそれとは反対側の他方向へ互い違いに延びる一対の脚部(第1、第2脚部に相当)を形成した部品が用いられる。各脚部が、フードの内面に溶接などにより取着され、C形部をフード内面から起立させている。そして、収容ルームの開口部を塞ぐとき、C形部が車体側のラッチ機構部と係合して、塞いだフードをロックする。
すなわち、自動車が大きく荒れた路面の悪路を走行することが余儀なくされる場合、走行中、想定を越える過大な荷重が、フードやストライカへ、車両左右方向、車両上下方向、車両前後方向や車両斜め方向から加わることがある。この場合、上記のように取着面積を高めただけでは、加わる荷重に耐えられず、取着されているストライカの脚部がフードの内面から離脱したり、C形部と脚部間の曲り部などで破断が生じたりするおそれがある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、効果的にストライカの補強が行える車両用ストライカ装置を提供する。
請求項3に記載の発明の車両用ストライカ装置は、ストライカとして、丸形断面を有する棒状部材を曲成して形成されたものを用い、第1および第2補強部材として、ストライカと同等の丸形断面を有する棒状部材をL形に曲成して形成されるものを用いた。
請求項4に記載の発明の車両用ストライカ装置は、フードとして、エンジンフードを用いることとした
図1は自動車(車両)の前部を示し、図2は同前部に有するフードに設けたストライカ装置を拡大して示し、図3は同装置を分解した状態を示し、図4はストライカ装置の側面を示している。
図1中1は自動車の車体、3は同車体1の前部に形成された室、例えばエンジンルーム(エンジンなどパワーユニットを収める室)、5は同エンジンルーム3の開口部3aを開閉するエンジンフード(本願のフードに相当)をそれぞれ示している。
開口部3aの開口縁部をなす前側のフレーム部分1aには、ラッチ(図示しない)を内蔵したラッチ機構部17が設けられ、ストライカ13がラッチ機構部17のラッチと係合すると、塞いだエンジンフード5がロックされる構造としている。
これにより、たとえ悪路走行により図4中の各矢印からストライカ13に過大な荷重が加わることがあっても、荷重が4点に分担されるため、ストライカ13の取着部に加わる負担は軽減され、ストライカ13がエンジンフード5から離脱するのを抑えることができる。しかも、C形部19は、脚部21a,21bと補強部材25a、25bで、面方向の両側から強固に支えられるから、左右(車幅)方向、上下方向、前後方向や斜め方向など全方向に対する強度が飛躍的に高まる。そのうえ、C形部19の根本部分19a,19bと脚部21a、21b間の曲り部に加わる荷重負担も軽減され、同部分での破断も防げる。
そのうえ、補強部材25a,25bには、ストライカ13と同様の部材、すなわちストライカ13の断面と同じか近い丸形断面をもつ棒状部材で形成した部材が用いてあるので、バランスのよい補強が行え、良好な補強が実現できる。
13 ストライカ
19 C形部
21a,21b 脚部(第1脚部、第2脚部)
23 補強部
25a,25b 補強部材(第1補強部材、第2補強部材)
Claims (4)
- 車体の開口部を塞ぐフードの内面に設けられ、塞いだフードを車体側のラッチ機構部との係合によりロックするストライカと、前記ストライカを補強する補強部とを有し、
前記ストライカは、前記フードの内面からC形に起立するC形部と、前記C形部の一端部から当該C形部がなす面と直交する一方向に延びて前記フードの内面に取着される第1脚部と、前記C形部の他端部から前記C形部を挟んで当該C形部のなす面と直交する他方向に延びて前記フードの内面に取着される第2脚部とを有し、
前記補強部は、
前記C形部の一端部に沿って取着される一辺部と、当該一辺部から前記第1脚部とは反対側の方向へ前記フードの内面に沿って延び当該フードの内面に取着される他辺部とを有したL形の第1補強部材と、
前記C形部の他端部に沿って取着される一辺部と、当該一辺部から前記第2脚部とは反対側の方向へ前記フードの内面に沿って延び当該フードの内面に取着される他辺部とを有したL形の第2補強部材とを有して構成され、
前記第1脚部と、前記第2脚部と、前記第1補強部材と、前記第2補強部材は、前記フードの内面から起立するフランジ部に沿って配置される
車両用ストライカ装置。 - 前記フランジ部は、矩形の枠状に起立しており、
前記第1脚部と、前記第1補強部材は、前記矩形の一辺に沿って配置され、
前記第2脚部と、前記第2補強部材は、前記一辺と対向する他辺に沿って配置される請求項1に記載の車両用ストライカ装置。 - 前記ストライカは、丸形断面を有する棒状部材を曲成して形成され、
前記第1および第2補強部材は、前記ストライカと同等の丸形断面を有する棒状部材をL形に曲成して形成されるものである請求項1または2に記載の車両用ストライカ装置。 - 前記フードは、エンジンフードである請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用ストライカ装置。
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