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JP3899799B2 - チャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法 - Google Patents

チャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の座席部にチャイルドシートを取り付ける際、使用されるチャイルドアンカーを、車体に係止させるチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチャイルドシートアンカー構造としては、例えば、図10乃至図12に示す様なものが知られている。
【0003】
このようなチャイルドシートアンカー構造では、チャイルドシート1を車両2の後部座席部3に固定するため、車両側のパーセルパネル4にチャイルドシート1側から車両後方に向けて延設されるテザーストラップ5の先端に設けられたチャイルドアンカー6を係止固定するアンカー部材7が設けられている。
【0004】
このアンカー部材7は、図11に示すように、比較的剛性の高い焼きならし鋼等の板状部材が、クランク状に折曲されて、前端部に前記チャイルドアンカー6を係止する係止孔8が形成されている。
【0005】
また、このアンカー部材7の前記パーセルパネル4にスペーサ11を介在させて載置される固着面部9には、ボルト挿通孔10が形成されている。
【0006】
そして、このボルト挿通孔10に挿通されたボルト部材12のネジ脚部12aは、前記パーセルパネル4に形成されたネジ開口4aに挿通されて、パーセルパネル4裏面側のトランクルーム13で、図12に示すようなナットプレート14の裏面側のナット部材14aに螺着される。
【0007】
次に、この従来のチャイルドシートアンカー構造の作用について説明する。
【0008】
この従来例のチャイルドシートアンカー構造では、前記テザーストラップ5の先端に設けられたチャイルドアンカー6を、前記アンカー部材7の係止孔8に係止させることにより、チャイルドシート1を前記後部座席部3に確実に固定する。
【0009】
なお、他のこの種のものとしては、特開平9−295555号公報、特開平7−89383号公報等に記載されているようなものが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のチャイルドシートアンカー構造では、アンカー部材に、焼きならし鋼等の高剛性部材を用いる必要がある。また、ボルト部材13及びナットプレート14のナット部材14aを用いて前記アンカー部材7を前記パーセルパネル4に固定するように構成されているので、締結に用いる部品の点数が増大して、重量及び製造コストの増大を抑制できないといった問題があった。
【0011】
そして、締結に用いる部品を削減するため、前記パーセルパネル4に、前記固着面部9を溶接する構造も考えられるが、この場合、アンカー部材7の板厚を厚くすると、前記パーセルパネル4との溶接は困難となるといった問題もあった。
【0012】
特に、前記パーセルパネル4の下方に位置する図示省略のパーセルレインフォースと3枚合わせで、溶接を行おうとすると、総板厚が厚くなるので困難であった。
【0013】
また、前記パーセルレインフォースを回避して、アンカー部材7及びパーセルパネル4の2枚を溶接することも考えられるが、この場合、前記固着面部9を広く設定して固着状態での取付剛性を向上させなければならない。しかしながら、前記パーセルパネル4にスピーカ等の周辺部材が存在する場合には、干渉してしまうため、前記固着面部9を広く設定することが困難であった。
【0014】
更に、前記従来のチャイルドシートアンカー構造では、前記ボルト部材12のネジ脚部12aが、トランクルーム13内に突出してしまうので、このトランクルーム13内に収納された荷物を損傷させてしまう虞もあった。
【0015】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、高価な高剛性部材を用いなくても充分な取付剛性を確保できると共に、製造が容易で、しかも軽量なチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、チャイルドシートを車両の座席部に固定するため、車両側のパーセルパネルにチャイルドシート側のチャイルドアンカーを係止固定するアンカー部材を設けたチャイルドシートアンカー構造であって、前記アンカー部材は、平板状部材を折り畳んで二枚重ねとすると共に、前記チャイルドアンカーを係止固定する係止孔を有する係止部と、該係止部で折り畳まれた平板状部材の一方を該係止部から屈曲して延設した平板部と、前記係止部で折り畳まれた平板状部材の他方を前記平板部の裏面側に延設した延設部とを有し、前記パーセルパネル上面に、前記係止部を挿通する挿通孔を形成して、前記延設部が設けられている平板部を、該パーセルパネル裏面側から当接させて前記延設部と共に溶接固定し、前記延設部が設けられていない平板部を、下方から当接されるレインホースと、前記パーセルパネルとの間に挟持して溶接固定するチャイルドシートアンカー構造を特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項1記載のものでは、係止孔が形成された係止部が、平板状部材を折り畳んで二枚重ねとすることによって構成されているので、高価な高剛性部材を用いなくても充分な取付剛性を確保できる。
【0018】
前記平板部が、前記パーセルパネル裏面側から当接されて溶接固定されるので、前記係止孔に、係止されたチャイルドアンカーからの荷重が、該平板部を前記パーセルパネル裏面側方向に押圧する。このため、剥離方向に荷重が作用するものに比して、容易に取り付け剛性を向上させることができる。
【0019】
しかも、従来のように、ボルト部材等の締結部材が、トランクルーム内に突設されることもなく、該トランクルーム内に収納される荷物を損傷させる虞が減少する。
【0020】
また、従来に比して、部品点数が減少するので、重量及び製造コストの増大が抑制される。
【0022】
また、一枚の状部材から構成される平板部が、前記パーセルパネル裏面側から当接されて溶接固定されるので、更に、重量の増大が抑制される。
【0023】
更に、前記平板部は、パーセルパネル裏面側に当接されているので、例えば、該パーセルパネル上面側に、スピーカ等の周辺部材が存在する場合であっても、比較的広い面積で、溶接できる。
【0024】
また、請求項に記載されたものでは、前記折り畳み方向は、前記平板状部材の打ち抜き方向を拝合させてなる請求項1に記載のチャイルドシートアンカー構造を特徴としている。
【0025】
このように構成された請求項記載のものでは、前記平板状部材の打ち抜き方向を拝合させて折り畳まれて前記アンカー部材が構成されているので、いわゆるバリが、内側に位置して、仕上げ工程を簡略化しても、良好な品質のアンカー部材を得ることが出来る。
【0027】
また、前記平板部が、下方から当接されるレインフォース上面部と、前記パーセルパネル面との間に挟持されて3枚打ちとされているので、取付部分の取付剛性が更に、向上する。
【0028】
また、請求項に記載されたものでは、前記アンカー部材は、平板状部材を打ち抜き加工する際に、前記係止孔となる部分を予め打ち抜き、該打ち抜き加工によって形成されるバリ方向を内側として折り畳んで二枚重ねとする請求項1乃至2に記載のチャイルドシートアンカー構造に用いられるアンカー部材の製造方法を特徴としている。
【0029】
このように構成された請求項記載のものでは、平板状部材を打ち抜き加工する際に形成されるいわゆるバリが、折り畳まれて二枚重ねとされたアンカー部材の内側に位置するので、仕上げ工程を簡略化できる。
【0030】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0031】
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0032】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法では、チャイルドシート1を車両15の後部座席部3に固定するため、車両側のパーセルパネルとしてのリヤパーセルシェルフ16にチャイルドシート1側から車両後方に向けて延設されるテザーストラップ5の先端に設けられたチャイルドアンカー6を、係止固定するアンカー部材17が設けられている。
【0033】
このアンカー部材17には、平板状部材を折り畳んで二枚重ねとすると共に、車両前,後方向前側に位置するキックアップ部18の略中央に位置する係止孔19,19が形成されて係止部20が構成されている。
【0034】
また、このアンカー部材17のキックアップ部18の後縁からは、車両前,後方向後側に位置し、略水平に屈曲される略方形形状を呈する平板部21が延設されている。この平板部21の上面には、前記リヤパーセルシェルフ16の裏面側に溶接固定される一枚の状部材から構成された固着面部22が設けられている。
【0035】
更に、折り畳まれた前記キックアップ部18の一部は、平板部21の裏面側まで延設されて、延設部18aが構成されている。
【0036】
なお、この実施の形態1のアンカー部材17の平板部21には、位置決め孔21a及び位置決め溝21bが形成されている。
【0037】
また、前記リヤパーセルシェルフ16の上面部には、この係止部20を挿通する挿通孔23が形成されている。
【0038】
このリヤパーセルシェルフ16の下面側には、断面略L字状のレインフォース24が、下方から当接されて固着されている。
【0039】
そして、図1に示すように、前記平板部21が、下方から当接されるレインフォース上面部としての上側フランジ部24aと、前記リヤパーセルシェルフ16の下面との間に挟持されて3枚打ちされることにより、溶接固定されている。
【0040】
また、下方から上方に向けて前記挿通孔23に挿通された係止部20は、前記リヤパーセルシェルフ16の上面を覆うパーセルトリム25に形成されたブラケット開口部25aから、車室内空間側に露出されるように構成されている。
【0041】
このブラケット開口部25aに周縁には、蓋部材25bがヒンジ部25cを介して回動自在に設けられていて、前記係止部20の上部を開閉塞可能としている。
【0042】
次に、この実施の形態1の作用について、まず、前記アンカー部材17の製造工程に沿って説明する。
【0043】
この実施の形態1のアンカー部材17は、平板状部材を打ち抜き加工する際に、前記係止孔19,19となる部分が、予め所定距離離間させて一対、打ち抜かれる。そして、この打ち抜き加工によって形成されるバリ方向が、内側として折り畳まれて、前記係止部20及び、前記平板部21の一部を二枚重ねとする。
【0044】
この際、前記各係止孔19,19は、重ね合わされて係止部20の一つの係止孔19となる。また、前記キックアップ部18と前記平板部21との間の屈曲もこの折り畳みの際、形成される。
【0045】
このように、平板状部材を打ち抜き加工する際に形成されるいわゆるバリが、折り畳まれて二枚重ねとされたアンカー部材17の内側に位置するので、仕上げ工程を簡略化できる。
【0046】
次に、このアンカー部材17を前記リヤパーセルシェルフ16に溶接固定する工程について説明する。
【0047】
前記アンカー部材17のキックアップ部18は、前記挿通孔23に下方から上方へ向けて挿通されて、このアンカー部材17の平板部21を前記リヤパーセルシェルフ16の面側に当接させる。

【0048】
この状態で、前記延設部18aと平板部21とが、前記挿通孔23周縁と共に、左,右2カ所で、3枚打ちされて溶接固定される。
【0049】
また、前記平板部21は、下方から当接されるレインフォース24の上側フランジ部24aと、前記リヤパーセルシェルフ16の下面との間に挟持されて、3カ所で3枚打ちされて溶接固定される。
【0050】
このように、前記平板部21が、下方から当接されるレインフォース24の上側フランジ部24aと、前記リヤパーセルシェルフ16の下面との間に挟持されて3枚打ちとされているので、アンカー部材17の取付部分の取付剛性が、更に向上する。
【0051】
また、この実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造では、前記係止孔19が形成された係止部20が、平板状部材を折り畳んで二枚重ねとすることによって構成されているので、高価な高剛性部材を用いなくても充分な取付剛性を確保できる。
【0052】
更に、前記平板部21が、前記リヤパーセルシェルフ16の面側から当接されて溶接固定されるので、前記係止孔19に、係止されたチャイルドアンカー6からの引っ張り方向の荷重が、この平板部21を前記リヤパーセルシェルフ16の下面側方向に押圧するように作用する。
【0053】
このため、剥離方向に荷重が作用するものに比して、容易に取り付け剛性を向上させることができる。
【0054】
しかも、このアンカー部材17は、溶接固定されているので、従来のように、ボルト部材等の締結部材が、トランクルーム13内に突設されることもなく、このトランクルーム13内に収納される荷物を損傷させる虞が減少する。
【0055】
また、従来に比して、ボルト部材等の締結部材の部品点数が減少するので、重量及び製造コストの増大が抑制される。
【0056】
そして、この実施の形態1では、一枚の板材から構成される平板部21が、前記リヤパーセルシェルフ16の面側から当接されて溶接固定されるので、平板部21が全て2枚で構成されるものに比べて、更に、重量の増大が抑制される。
【0057】
更に、前記平板部21は、前記リヤパーセルシェルフ16の下面側に当接されるので、例えば、リヤパーセルシェルフ16の上面側に、スピーカ等の周辺部材が存在する場合であっても、比較的広い面積で、溶接できる。
【0058】
また、前記平板状部材の打ち抜き方向を拝合させて折り畳まれて前記アンカー部材17が構成されているので、いわゆるバリが、内側に位置して、仕上げ工程を簡略化しても、良好な品質のアンカー部材17を得ることが出来る。
【0059】
【変形例1】
図7は、この実施の形態1の変形例1のアンカー部材117を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0060】
この変形例1のアンカー部材117は、前記実施の形態1のアンカー部材17の位置決め孔21a及び位置決め溝21bを省略し、後端縁を略直線状とする延設部118aを有している。
【0061】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0062】
【変形例2】
図8は、この実施の形態1の変形例2のアンカー部材217を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0063】
この変形例2のアンカー部材217では、後端縁に、左,右2箇所の溶接ポイント避け凹部218b,218bを有する延設部218aが設けられている。
【0064】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0068】
以上、この発明の実施の形態1及び各変形例1乃至を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0069】
例えば、前記実施の形態1では、一つのアンカー部材17に、一つの係止孔19を有する係止部20を設けているが、特にこれに限らず、例えば、一つのアンカー部材17に、二つ或いはそれ以上の複数の係止孔19…を有する係止部20を設けてもよく、形状、数量、材質が特に限定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1に記載されたものでは、係止孔が形成された係止部が、平板状部材を折り畳んで二枚重ねとすることによって構成されているので、高価な高剛性部材を用いなくても充分な取付剛性を確保できる。
【0071】
前記平板部が、前記パーセルパネル裏面側から当接されて溶接固定されるので、前記係止孔に、係止されたチャイルドアンカーからの荷重が、該平板部を前記パーセルパネル裏面側方向に押圧する。このため、剥離方向に荷重が作用するものに比して、容易に取り付け剛性を向上させることができる。
【0072】
しかも、従来のように、ボルト部材等の締結部材が、トランクルーム内に突設されることもなく、該トランクルーム内に収納される荷物を損傷させる虞が減少する。
【0073】
また、従来に比して、部品点数が減少するので、重量及び製造コストの増大が抑制される。
【0074】
また、一枚の状部材から構成される平板部が、前記パーセルパネル裏面側から当接されて溶接固定されるので、更に、重量の増大が抑制される。
【0075】
更に、前記平板部は、パーセルパネル裏面側に当接されるので、例えば、該パーセルパネル上面側に、スピーカ等の周辺部材が存在する場合であっても、比較的広い面積で、溶接できる。
【0076】
また、請求項に記載されたものでは、前記平板状部材の打ち抜き方向を拝合させて折り畳まれて前記アンカー部材が構成されているので、いわゆるバリが、内側に位置して、仕上げ工程を簡略化しても、良好な品質のアンカー部材を得ることが出来る。
【0077】
更に、前記平板部が、下方から当接されるレインフォース上面部と、前記パーセルパネル面との間に挟持されて3枚打ちとされているので、取付部分の取付剛性が更に、向上する。
【0078】
また、請求項に記載されたものでは、平板状部材を打ち抜き加工する際に形成されるいわゆるバリが、折り畳まれて二枚重ねとされたアンカー部材の内側に位置するので、仕上げ工程を簡略化できる、といった実用上有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、要部の構成を説明する図2中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図2】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、車両の車室内後部座席近傍の斜視図である。
【図3】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、リヤパーセルシェルフの上面図である。
【図4】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、アンカー部材の上面図である。
【図5】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、アンカー部材の側面図である。
【図6】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、アンカー部材の斜視図である。
【図7】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、変形例1のアンカー部材の斜視図である。
【図8】実施の形態1のチャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、変形例2のアンカー部材の斜視図である。
【図9】チャイルドシートアンカー構造及びアンカー部材の製造方法で、アンカー部材の斜視図である。
【図10】従来のチャイルドシートアンカー構造で、リヤパーセルシェルフの車両前後方向に沿った位置での断面図である。
【図11】従来のアンカー部材の斜視図である。
【図12】従来のチャイルドシートアンカー構造に用いられるナットプレートの斜視図である。
【符号の説明】
1 チャイルドシート
3 後部座席部
5 テザーストラップ
6 チャイルドアンカー
16 リヤパーセルシェルフ(パーセルパネル)
17,117,217,317アンカー部材
18a 延設部
19 係止孔
20 係止部
21 平板部
22 固着面部
23 挿通孔
24 レインフォース
24a上側フランジ部(上面部)

Claims (3)

  1. チャイルドシートを車両の座席部に固定するため、車両側のパーセルパネルにチャイルドシート側のチャイルドアンカーを係止固定するアンカー部材を設けたチャイルドシートアンカー構造であって、
    前記アンカー部材は、平板状部材を折り畳んで二枚重ねとすると共に、前記チャイルドアンカーを係止固定する係止孔を有する係止部と、該係止部で折り畳まれた平板状部材の一方を該係止部から屈曲して延設した平板部と、前記係止部で折り畳まれた平板状部材の他方を前記平板部の裏面側に延設した延設部とを有し、
    前記パーセルパネル上面に、前記係止部を挿通する挿通孔を形成して、
    前記延設部が設けられている平板部を、該パーセルパネル裏面側から当接させて前記延設部と共に溶接固定し、
    前記延設部が設けられていない平板部を、下方から当接されるレインフォースと、前記パーセルパネルとの間に挟持して溶接固定することを特徴とするチャイルドシートアンカー構造。
  2. 前記折り畳み方向は、前記平板状部材の打ち抜き方向を拝合させてなることを特徴とする請求項に記載のチャイルドシートアンカー構造。
  3. 前記アンカー部材は、平板状部材を打ち抜き加工する際に、前記係止孔となる部分を予め打ち抜き、該打ち抜き加工によって形成されるバリ方向を内側として折り畳んで二枚重ねとすることを特徴とする請求項1乃至に記載のチャイルドシートアンカー構造に用いられるアンカー部材の製造方法。
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